tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

なろう系の作品のタイトルが長くなり始めたのはいつからか~調べてみて、ついでにその理由も考えてみた記事(アニメ化された作品限定)

『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』

『治癒魔法の間違った使い方~戦場を駆け抜ける回復要員~』

『最強タンクの迷宮攻略~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティを追放される~』

異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』

『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』

『望まぬ不死の冒険者

『悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~』

『最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。』

 

以上、2024年冬アニメとして放送されている『なろう系』発の作品のタイトルを挙げてみました。『』も含めてになりますが、文字数、8作品で233文字でした。

1作品あたり、大体30文字のタイトルですね。

 

てなことで。

・この記事における『なろう系』と言う言葉は、『小説家になろう』に投稿された作品と言う意味で使っています。

・そして調べた作品に関しても、アニメ化された作品に限っています。なので『こんな作品もあるぞ!』とか『それは違うよ!』と言う部分も多々あるかとは思いますが、その点はご了承ください。

・そして勿論、タイトルが長いことを非難するような意図、馬鹿にするような意図は全くありません。むしろタイトルを付けるのが苦手な私は、こうしたタイトルを付けられる、その才能が羨ましくすらあります。その才能のひとかけらでいいから頂戴!

 

以上のことを踏まえたうえで生暖かい目で楽しんで頂ける方は、お付き合い下さい。

 

タイトルもあえて長くしてみました。

2024年冬アニメ、1話視聴感想記事を書いていた中で『タイトルだけで感想を書いた気になるくらい、タイトルが長い作品、多くない?』と思い、気になったので調べてみました。結果として文字数に制限があるタグには、タイトルそのまま打ち込めない作品もちらほらあったと言う。

 

てなことで今回、参考にさせていただいたのはいつものごとくウィキペディアです。

ja.wikipedia.org

まずは『いつからタイトルが長くなり始めたんだろう』です。

これはまぁ、先程も書いた通り、あくまでアニメ化された作品に限っているので、もしかしたらそうではない、と言う可能性も高いわけですが。

『なろう系』の作品でアニメ化された作品の歴史を見ていきますと・・・。

ログ・ホライズン』『魔法科高校の劣等生』『この素晴らしい世界に祝福を!』『Re:セロから始める異世界生活』と、非常に高い人気、支持を得て、今なおアニメが制作され続けている作品もあるラインナップが初期には続いていますが。

この辺の作品に関しては、それほど長いタイトルと言う印象はないですよね。ふむ。

いや、それでも私としては『Re:ゼロ』のタイトルを初めて見た時には『長いな。覚えられるかな』と思った記憶があるのですが。

 

初めてタイトルが2行になっているのは2019年にアニメ化された『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』ですね。

あぁ、なんかこのタイトルには今の、と言うか、2024年冬アニメとして放送されている作品のタイトルに共通するものを感じます。

タイトルである程度、どのような作品が物語られていると言うか。タイトル見ただけで、作品の内容が、正誤は別にして想像できる、そんなタイトルですよね。

 

異世界はスマートフォンとともに。』や『転生したらスライムだった件』もそう言う意味では、タイトルである程度、内容を察することができる系のタイトルではあります。が、そんなに長くはないし。

何と言うか『スマートフォンとともに。・・・で、どうなった?』『転生したらスライムで、そこからどうなった?』と言うツッコミを入れたくなる、すなわち『その先』が気になる仕掛けのあるタイトルのような気がします。

 

異世界はスマートフォンとともに無双する俺はまるで将棋だな』

転生したらスライムだった件~平和主義者のスライムが国づくりに励む~』

2024年冬アニメで放送されている『なろう系』発のタイトルっぽくしてみました。ごめんなさい。ふざけてはないです。ちょっとやってみただけです(土下座)

ちなみにご存知の方も多いかと思いますが『異世界はスマートフォンとともに。』の『まるで将棋だな』は、アニメオリジナルの台詞だそうです。凄いな。

ってか私、アニメ見てなかったから『まるで将棋だな』の正しい意味、知らないんですけど。知らないまま使ってみただけなんですけど(土下座)

 

話を元に戻します。一気にがつん、と『来たな』と言う印象を受けたのは2020年にアニメ化された『魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』ですかね。

あと2021年にアニメ化され・・・そうか!こちらも2期だけど冬アニメとして放送されているんだ!『真の仲間じゃないと勇者パーティを追い出されたので、辺境でスローライフをするこにしました』も、うん。長いか短いかと聞かれたら『長い』ですな。ってかこのタイトルには『。』が付いてないんだ。

 

なんだろ。『痛いのは嫌なので防御力に全振りしたいと思います。』が2020年にアニメ化されていますが、こうした意思表示系のタイトルが『~することにしました』とか『~してみました』に進化しているのも、なかなか個人的には興味深い気も。

 

無職転生異世界行ったら本気だす~』の意思表示の強さよ・・・!

 

ってかここまで見てきましたけど。まぁ、アニメ化された作品に限定しているから当然も当然か。『この年代を機に、一気にタイトル長い作品が増えてきた!』と言う、その明確なタイミングと言うのはない感じですね。

ただ2010年代後半にアニメ化された作品は、割とコンパクトなタイトルが多いのは確か。2020年代に入ってから、少しずつ、タイトルが長い、2行にわたる作品が増えてきている感はあるので、タイミング的には2020年代前半と考えることはできるのかもしれない。

そして2024年冬アニメとして放送されている作品、あるいは今後、アニメ化が予定されている作品のことを思うと、この傾向は間違いなく高くなっていくんだろうなぁ、と。

 

『マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる』とか。

『報われなかった村人A、貴族に拾われて溺愛される上に、実は隠し持っていた伝説級の神スキルも覚醒した』とか。

凄いな。全く作品に触れたことないのに、大体、どんな作品か想像つくもんな。

 

『無職の英雄 別にスキルなんて要らなかったんだが』

まぁまぁ、そう言わずに。そのスキル、いつか、何かの拍子で役立つかもしれないよ。

 

そんな中、私は『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件』から滲み出る甘酸っぱさに、早くも興奮しています。

ヤダ・・・最高じゃん・・・胸キュンが止まらないじゃないのよ・・・。

 

では次は、どうして長いタイトルの作品が増えてきているのだろう。

その理由を勝手にいろいろと考えてみた、と言うお話です。

考えた結果、思い浮かんだ理由は3つです。

 

・流行りだから

・・・『小説家になろう』と言う巨大な投稿サイトにおいては、やっぱり流行りに乗っかっていなければ、見向きもされないと言う面はあるのだろうな、と勝手ながら推測します。

流行りに乗っかっているのが、とりあえずでも作品に目を向けてもらうための第一条件と言うか。最低条件と言うか。

 

・作品に届いてもらうためには、その前に、作品を紹介する必要があるから

・・・『小説家になろう』でどれくらいの作品が連載されているのか。日々、どれくらいの作品が投稿されているのか。

私は全く知らなかったので調べてみた。この記事を書いている段階ではありますが、作品掲載数は100万オーバー。100万オーバー!

その中から作品を読んでもらうと言うか、目に留めてもらうのは、もはや至難の業ですらある。しみじみそう感じたのですが。

 

だからこそ真っ先に目に入るタイトルが勝負なわけですね。そこでどれだけ作品を紹介できるか。そこでどれだけ作品を紹介して、作品に興味を持ってもらうかが、『小説家になろう』においては重要になってくるわけです。

100万を超える作品数が掲載されているんだもの。タイトルで掴みに失敗したら、そこから作品に到達してもらう、作品に興味を持ってもらうのは、なかなか難しい、大変なことでしょう。

 

そのため、タイトルに作品の全てを詰め込む。主人公はどんな人で、どんな状況に放り込まれて、そこでどうしようとしているのか。はたまたどうなるのか。能力を得たとしたら、それはどんな能力なのか。それでどうするつもりなのか。

その全てを、全てとは言わなくとも8割をタイトルで伝える必要がある。だから詰め込む。詰め込んだ結果、どうしても文字数としては長くならざる得なくなる。

そんな感じなのかなぁ、と感じました。

 

・ファスト文化

・・・上に書いた2つの理由。その理由が生まれた理由として、結果的にはこれが挙げられるんじゃないかなぁ、と。

映画やドラマ、勿論アニメも。昨今では倍速で視聴される方も多いと言うような話題を、個人的には耳目にします。『倍速視聴で理解できるの!?凄いな!その脳の情報処理能力の高さ、私にもわけてくれよ!』と心底、思うのですが。

タイパ重視の結果、このような文化が生まれた云々とも言われていますが、まぁ、その辺りは人それぞれでしょう。

 

ただ先にも書きましたが『小説家になろう』には100万オーバーの作品が掲載されている。その中から自分の作品を普通に見つけてもらうことなど、まず至難の業である。

一方、読む側、面白い作品を探している側にしてみても、100万オーバーの掲載作品の中から、自分にぴたりと合う作品を見つけ出すことは相当に難しい。『作品を読めば早い』がその最たる方法のようにも思えるけれど、それにしたって時間に限りがあるし、それでもしつまらなかったら、なんだか時間を損したような気持ちにもなる。

 

だから書き手は、少しでも早く自分の作品に目を留めてもらうために。そして少しでも早く自分の作品の内容を理解してもらうために。

作品の全てをタイトルに詰め込む。作品紹介的なタイトルをつける。

その結果、タイトルは長くなり、かつ説明的なものになった。

一方の読者側も、何だかよくわからない抽象的なタイトルよりも、長くかつ説明的だけれどお話の内容を端的に表しているタイトルの方が圧倒的にわかりやすいし、自分の中での読む前の判断がしやすい。

 

見つけてもらいたい側の、見つけたい側の、効率を求め、それを重視した結果、長いタイトルが流行りとなり、支持され、増え続けているのではないかなぁ、と思ったのですが。

 

それを考えるとやっぱり誰しもが小説を投稿できる、そして100万作品以上が掲載されている巨大サイトである『小説家になろう』だからこその、この流行りなのかもしれませんね。

ただ、まぁ、実際に『小説家になろう』のサイトのトップページを見ていると、抽象的であったり、短いタイトルの作品も当然ながらありますね。

成程。

なんかすごく新鮮に感じました(笑)

 

はい。そんなこんなでつらつらと書いてまいりましたが。

いずれにしても冒頭にも書きましたが。

このブログのタイトルを付けるのにすら四苦八苦しているくらいに、タイトルを付けるのが苦手な私にとっては『なろう系』発の作品。その長いタイトル。

『作品を説明しつつ、しかし独自性も持たせなければならず、それでいて人目につくような感じにもしなければならず、長すぎてもいけないわけだし』と言う、簡単なようでいて非常に難しい課題をクリアしているタイトルの数々には、ただただ『もはやそのタイトルを生み出せるだけで、ひとつの才能やん』と思うのであります。

 

『なろう系』発の作品。まだまだ今後もアニメ化されることでしょうが。

その作品の内容は勿論のこと、どんなタイトルなのかと言うのも、個人的には秘かに楽しみにしたいところです。

 

ただ、あの・・・これ、その作品のタイトルを読まなければならない方々は大変だろうなぁ、と言うのは思うことです。

作品のブルーレイの宣伝とかなら、まだいい。いいってか、まだわかるんですけど。

OPやED主題歌のCMとかになると、もはや主題歌、CDの宣伝のはずなのに、作品タイトルが長くかつインパクトが強すぎるあまりに、結局、そっちの宣伝になっている面が否めない。

そう感じるのは私だけでしょうか。

『・・・うん。で、曲のタイトルは何でしたっけ?』と。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!