今日から4連勤です。てか私、圧倒的に木曜日の公休が多くて、土曜日に希望休を入れていることが多い以上、必然、日曜日~水曜日の4勤が多くなるんだよな。
木曜日は休まなきゃならないのか?店長、聞いてますかあ~(大声)
まぁ、ぼちぼちとやってこよう。ぼちぼち。
『ONE PIECE』の作者で知られる尾田栄一郎さんが、その連載前に描き下ろされた短編、それが『MONSTERS』です。こちらは短編集『WANTED』に収録されています。
本作品、今から2年前ですか。
2年前に『『ONE PIECE』100巻記念』としてボイスコミックが制作されたのですが。
今回、本作品がアニメ化され、22日のAM0時にアマゾンプライムとNetflixにて公開されました。
てなことで本日は、そのアニメを見た感想をお送りいたします。
入ってて良かったアマゾンプライム!(どーん)
てなことでまずは簡単な作品のあらすじを。
竜。その襲来は、その土地の絶対の破壊を意味する。7年前、その竜の急襲に見舞われた街に、1人の侍がやって来る。侍の名はリューマ。
野垂れ死に寸前の彼を助けたのは、フレアと言う女性。彼女は7年前の惨劇の、ただ1人の生き残りだった。彼女の命を救ったのはシラノと言う一流剣士だった。
リューマは、些細なことから三流剣士、ディーアールと諍いを起こしてしまい、その結果、竜の襲撃事件に巻き込まれることになるのだが、その裏には思わぬ真実が存在しており、と言うお話です。
今回のアニメを制作したのはE&H productionです。『あまり聞いたことのない制作会社だなぁ』と思われた方もいらっしゃるかもしれません。私もそうでした。
ですが代表を務めていらっしゃるのが朴性厚さんとご紹介をすれば『あぁ!』と思われる方も多いことでしょう。私がそうでした。
朴性厚さんと言えば『呪術廻戦』の1期及び『劇場版 呪術廻戦 0』の監督を務めていらっしゃった方です。その朴さんが、数々のアニメ作品に携わって来られたクリエイターさんたちと立ち上げられたのが、この制作会社なのです。
てなことで今回の『MONSTERS 一百三情飛龍侍極』の監督も朴さんが務めていらっしゃいます。
ちなみにE&H production、まだ制作された作品数は多くないのですが、制作予定の作品は続々、決定しているようです。
テレビアニメで言うと、今年の夏アニメになるのか。そちらで放送予定の『ラーメン赤猫』がこちらの会社による制作となっています。
諸々の作品含めて、今後の展開が楽しみな制作会社さんです。
最後に。
ここから感想に入っていきますが、このブログをある程度、読んで下さっている方ならご存知かと思いますが、一応、前置きを。
私は声優さん大好き人間で、どの声優さんも本当に好きです。お声が好き、お芝居が好き、お仕事に対しての考え方が好き、口にされる言葉が好き等々、その理由は様々ですが、とにもかくにも声優さん大好き人間です。
ただそんな私が『誰か1人だけ、お前の好きな声優の名前を口にしろ!さもなくば命を奪う!』と脅されたら(どんなシチュエーションよ)、迷うことなく『はい!細谷佳正さんです!』と答えます。
それくらいに細谷さんのお芝居が大好きです。
ぶっちゃけ『ハイキュー!!』の1期8話での細谷さんの、東峰旭の演技に触れていなかったら、ここまで声優さん好きにはなっていなかったと思います。
それくらいに、私にとっては細谷さんのお芝居は特別です。大好きです。
そこのところを踏まえての感想に、特に後半はなっていると思います。
許してやってください(土下座)
はい。てなことで感想です。
原作は遠い昔に読んだことがあって、またボイコミも公開された直後も、そしてつい最近も視聴していたので、お話は知っているわけです。
それでもやっぱり要所要所で笑わせられたり、怒りに駆られたり。どうしようもない切なさに胸をかき乱されたり。
そして物語の終盤、リューマの活躍にはただただ惚れ惚れ。爽快でありながら『おっしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』と叫びたくなるほどの熱量を浴びせられたようで、ただただ『面白かった!最高!』の一言でした。
ものすごく起承転結がはっきりしていて、わかりやすい。ベタと言えばベタなお話であり展開なのですが、だからこそ、その構成の破綻の無さみたいなのが凄い。
そしてのびのびとしたキャラクター造形と言い、尾田さんのあの絵のスケールのでかさと言い。素朴で、だからこそ温かみであったり、残虐さであったり、陰湿さであったり、人間のそうした感情をまざまざと感じさせる絵柄と言い。
決して『ベタ』だけに留まらない、終わっていない面白さ、引力を確かに感じさせるあたりは、当時19歳にして『さすが』としか言葉がありません。
粗削りだけどその中心に『こう言うのを描きたいっ!』と言う熱の塊が確かにある。それを確かに感じさせる、そんな物語だよなぁ、と。
で。
アニメに際してはほんと、この尾田さんの絵。漫画の絵。尾田さんの描かれる、尾田さんの漫画の絵。それを変に整えることなく、本当にそのまま、アニメ絵として落とし込まれたように感じられたのが、私はめちゃくちゃ嬉しかったし、そこに制作陣の原作漫画に対してのリスペクトを感じました。
そしてアクションシーンですよ。アクションシーン。
尾田さんが描かれる、漫画としてのアクション。
極限までに無駄なものを削ぎ落した、シンプルな描写。動きの黒と余白の白で紡がれるからこその、圧倒的な動き、迫力を感じさせるアクションの描写。
『それをどう朴監督がアニメで表現されているのか。わくわくするじゃん!』の一言で、もうそのシーンが近づいてくるにつれて興奮が高まるばかりだったのですが。
最初の、ネタバレになっちゃうから言えないけど。最初の悪い人との戦闘シーン。
かっこよすぎじゃなかったですか!?
色がある世界からの、相手の剣をリューマがかわして、リューマが相手に切りかかる。そこだけ白黒になる。
そうすることで、切りかかられた相手にとってその瞬間の刹那が、だけど永遠のようにも思える。水墨画に閉じ込められた、その一瞬にして永遠、それを目の当たりにしたような演出で。めちゃくちゃ動きのあるシーンのはずなのに、それとは正反対の『明鏡止水』と言う言葉を思わずにはいられませんでした。何と言うか『停止』を描くことで、見せることで『動き』を感じさせる、見せる、そんな描き方だったなぁ、と。
もう5回くらい見ちゃったよ、そこだけ5回くらい見ちゃったよ!
成程なぁ。かっこいいなぁ。アニメだからこその描き方だよなぁ~。
一方、ラストの竜とのバトルは一転して動く、動く。リューマの疾風を思わせる動き。竜の圧倒的重量感を思わせる動き。飛翔ですら重々しい動き。
2つの命の対照的な動きを、絵で、カメラワークで、見せる、見せる。
もうあまりのかっこよさに、お口ポカーンですよ(笑)
なんだろ。25分の作品なんですけれど。
すごく『アニメを見たっ!』と言う満足感を、存分に味わいました。
やっぱりアクション、戦闘のある作品のアニメは『こう!』であって欲しいよなぁ、と。勿論、作品にもよるのですが。
尾田さんの漫画に描かれたアクション、戦闘シーンの魅力。
それがアニメにされたことで、一層のかっこよさを増した。
尾田さんの漫画のそれもめちゃくちゃかっこいい。だけどアニメになったからこその、アニメだからこそのかっこよさが加わったことで『やっぱりアニメって凄いよな、おい!』と私はただひたすらににやにやしていたのでした。
最高。
はい。
で、細谷さんのリューマです。
個人的に、アニメで細谷さんのお芝居にがっつり触れるのがずいぶん久しぶりのような気がして。
調べてみたら去年放送の『大雪海のカイナ』のカイナ以来でした。
いや、勿論、それ以外の作品にも出演されていますし、今期も『僕の心のヤバイやつ』や『勇気爆発バーンブレイバーン』などにも出演されているのですが。
こー、がっつり。がっつり、そのお芝居に、アニメで触れるのはカイナ以来。
ってなことで『細谷さんのお芝居にがっつり触れられる!』と言う、それだけで既に私の興奮はMAXだったのですが。
いざ作品が始まって、細谷さんのお芝居が始まった、すなわちリューマが喋るのを聞いたら、もう『あぁっ!これだよ、これっ!』と喜びのあまり悶絶です。
生っぽいのよ、本当に、お芝居が。
たとえば始まってすぐ、シラノに戦いを切り出すシーンでの、あの啖呵の切り方、その調子とか。マスターからシラノの話を聞いて『へぇ~、キングかぁ』と感嘆した時の、その『へぇ~』の調子とか。
フレアちゃんと会話する中での『そんなに怖ぇのか』『おい、どうしたんだ』って言葉の言い方、声音とか。
真実を知ったフレアちゃんに対してかけた『あんまり落ち込んでねぇな』の言葉の、その言い回しとか。
『楽しくないらしいぞ、死んだら』って言葉の言い方とか。
『言ったろ、飯の御恩は命に代えても必ず返すって』から始まる一連のシーンの演技なんて、まさしく細谷さんだからこそのお芝居だと思うの。
思うの!
もう随所随所の言い回しが、台詞の調子が、声のトーンが本当にナチュラル。ナチュラルな演技で、ナチュラルな表現で。そしてリューマと言う青年、その性格を何よりも物語っていて。あとその言い回しで、リューマの他人との距離感の測り方、取り方。それが感じられるのも最高。
いや、これはあくまで私の感想です。異論は認めます。
異論は認めますが、私はとにかく細谷さんのこのナチュラルなお芝居、ナチュラルな表現。とても朴訥、人間の生っぽさが滲みに滲み出たお芝居が、それによってキャラクターの人となりが物語られると言うお芝居が、本当に大好きなのです。
細谷さんは、今も、ですが。
かつては外国映画、外画の吹き替えを主として活動されていた声優さんです。その後、縁あってアニメの現場にも参加されるようになりました。
外画の吹き替えとアニメの現場では、やはり求められるものも違ったのことで、最初、細谷さんはアニメの現場では四苦八苦されたとのこと。
その時に細谷さんは『アニメは綺麗。外画は泥臭い。だから自分はアニメの現場でも、泥団子をぶつけてやろうと思った』と、以前、『声優と夜あそび』内で話されていました。
多少、言い回しは違うかもしれませんが、内容的にはこんな感じです。
だからもう、その『細谷さんお手製の泥団子』を久し振りにぶつけられたような気がして。その泥団子の泥臭さ、温かさが、またこれリューマと言う青年にぴったりなのも最高で。
『それ、完全にただの贔屓目線ですよね?』と叱られそうなのですが。
声が合っていると言うのは言うまでもないことですが、それ以上に、このナチュラルな、自然な、朴訥とした泥臭い人間を表現するお芝居、表現だからこそ、リューマは細谷さんなんだろうなぁ、と。
私は勝手にそう確信したのでした。
あと、そうです。
戦闘シーンでの、あの腹の底からの叫びって言うのか、雄叫びって言うのか。
その猛々しさ、迫力も、やっぱり細谷さんの魅力だよなぁ。
本当に最高。細谷さんのお芝居、最高。
久し振りに存分に味わえて、私、確実に寿命が延びた。
ありがとう(五体投地)
その他の声優さんも少しずつ感想を。まずフレアちゃんは花澤香菜さんが演じていらっしゃいました。可愛い。可愛いし、坂本真綾さんが演じていらっしゃったボイコミ版に比べると、より幼い感じ、だからこその健気さが強く伝わってくる、そんなフレアちゃんだったなぁ、と。あとリューマと別れてから、1人、食堂で声をあげて泣くシーンの演技は、もう、もう、もらい泣きしちゃったよ!
それからシラノ役の東地宏樹さんとディーアール役の真殿光昭さん。東地さんの演技に関しては、前半と後半でがらっ、と。当たり前だけどがらっ、と印象が変わるのが、もうずるい。前半、あの渋さ、あのかっこよさを見せつけておいての、後半のあの、あの、あれですよ。ずるいわ。
ディーアール役の真殿さんは、もう最初からずるい(笑)
そしてマスター役の野村勝人さん。決して出番も、台詞数も多くはないキャラクターだからこそ、その静かで、耳にすっと馴染んでいく良いお声がめちゃくちゃ印象に残っています。最後、その口から明かされたリューマの正体。その言い方がめちゃくちゃかっこよくて『はう!』ってなったところで。
あの終わり方ですよ!
あのキャラクターの登場ですよ!
あのシーンの登場ですよ!
『あぁ!こう言うことしちゃうんだ!こう言うことしちゃうんだ!』と。
ゾロ好きな私、ただただ歓喜でした。
ナチュラルにネタバレ。
中井和哉さんの治安悪いお声、演技も最高ですよね。好き。
はい。と言うことで本日は『MONSTERS 一百三情飛龍侍極』のアニメの感想をお送りしてまいりました。
今はまだ配信のみですが、いつか、その内『ONE PIECE』のアニメが放送されている枠で、スペシャルアニメとして放送されないかなぁ。
そんな願望を抱いている今日この頃。
とにかく『面白いっ!』と思えた、そして『尾田栄一郎さん凄い!』『漫画って凄い!』『でもアニメも負けてねぇぞ、凄いんだぞ!』と思えた作品でした!
あと細谷さんのお芝居も良い(わかったってば)
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました!