『勇気爆発バーンブレイバーン』2話、視聴した。
ダメだ。もうダメだ。私の腹筋返して。
リアタイ視聴の方が呟いていらっしゃったけど、こんなもん『寝る前に飲むエナジードリンク』じゃないか!
ってか何だよ、あのED・・・なんなんだよ・・・。
何なんだよ!(笑)
本題です。
2024年、2回目にして読書感想文、お休みです。
おっふ。
えー。はい。
本は読んでいます。読み終えています。なので感想をお送りしようと思えばお送りすることはできるのですが。
今回、感想をお送りしたらしたで、どのみち31日に読書感想文をお送りするのは難しい、そんな状況です。
なので潔く今回は見送ることにしました。すいません。
ちなみに31日、感想をお送りする予定の作品は『ミステリー・オーバードーズ』です。
みんな大好き。『エロ!グロ!×本格ミステリ』の白井智之さんの作品です。
読み終えたけど、まぁ、あの、うん。
『年明け早々から、私はなんて作品を読んでいるんだろう』ともはや笑うしかありませんでした。ふふふふふ。
これでこそ白井作品です。
てなことで本日と言うか、21日の読書感想文。
『どうしようか』『たまりにたまっているBL漫画の感想でもお送りするか』とも思ったのですが、こちらはこちらでBLCDの感想記事と合わせて一挙放出したい。
その思いが強いので(頑固者め)結果として、少し前にこんな話題にも発表されたことなので、タイトル通りの内容をお送りすることに相成りました。
はい。ってか『語ろうか』とか書いてますけど。
もうこのブログ内でも今の今まで散々、思い出せる限りでも3回は語ってるはず(笑)
なので『どうした切り口で語ろうか』と考えた結果、ネタバレを極力避けつつも『どう実写化されるのか』を自分なりに考えてみた、そのまとめみたいなのを書いていこうかな、と思いました。
『十角館の殺人』に関して、端的にまとめると。
・作者は綾辻行人さん。
・今は亡き中村青司と言う建築家が建築に関わった建物を舞台に事件が起きる『館シリーズ』の記念すべき第一作目。更に綾辻さんの作家デビュー作でもあります。
・発売から35年以上経過している今なお、語り継がれている、もはや『伝説』と言っても過言ではない作品。
以上です。
読まれたことがない方は、悪いことは言わない。
そした頼むから何の前知識、予備知識もなしに『十角館の殺人』読んで下さい。
頼むから(土下座)
あとこれも悪いことは言わない。
『館シリーズ』は刊行順、発売された順に読むんだ。いいね?
そんな具合で直接的なネタバレは避けるつもりではあります。
でも、この記事を読んで『あぁ、そう言うことか』と察せられて、その結果『ネタバレと変わらないじゃん!』と怒られても、私は責任、取れませんからね!
その辺り、ご納得いただける方のみ、この先も読まれて下さい。
てなことで『十角館の殺人』です。
この作品と言えば、やはり『衝撃の一言』とも言われている、あの一言です。
犯人が発したその一言によって読者は『え!?おまえがそうやったんかい!』と言う驚き。あるいは勘の良い方の中にはもしかしたら『やっぱりなぁ~』と言う、ある種の爽快感を味わうわけなのですが。
この一言、そこで読者に衝撃、はたまた爽快感がもたらされるのは、とあるミスリードが存在しているからです。それが功を奏しているからです。
そして端的に言えばこのミスリード、と言うか、そこに潜むトリックは『登場人物の顔が見えない』小説だからこそ実現できたものでもあります。
『叙述トリック』、意図的に作者がある情報をぼかす、隠すことで、読者を騙す。読者は『○○は○○だ』と思い込むことで騙される。そのトリックが炸裂している作品であり、それが実現できているのは小説だからこそなわけです。
今回、『十角館の殺人』の実写化が発表された時には『どうやって!?』と言う声が相次ぎ。そしてそれ以前にも『この作品は実写化不可でしょう』と言われ続けてきたのも、そう言う、この作品だからこその事情があるためです。
小説だったら『○○と言う人物』と言う描写だけで済む。そしてそれが本当か否かと言うのは、読者である私たちにとっては判断のしようがないわけです。顔が見えないんだから。
でも実写化となるとそうはいかない。そこに『○○と言う人物』が役者さんの姿を借りて、映し出されるわけです。その顔が露わになるわけです。
ただし、です。
この『十角館の殺人』は、過去に、清原紘さんによって漫画化もされています。
つまり絵として、登場人物たちの顔が描かれた。
本作品の肝であるミスリードが揺るがされるような表現である漫画によって、既にこの作品は表現されているのです。
私は漫画版は読んだことがありませんでした。
なので『え?じゃあ、あのミスリード、トリックはどうやって表現されていたの?』と興味を持ち、ネタバレを勇んで踏みに行きました。
漫画版ではどんなふうにして、あのミスリードが、トリックが表現されていたのか。
衝撃の一言と共に、どう、そのミスリード、トリックが読者に明かされていたのか。
その詳細を書くのは控えますが・・・『成程なぁ』の一言でした。
で。
ちょうどタイミングよく、アマゾンで1巻のKindle版が無料で読めたので、漫画版の工夫、それを知った上で読んでみたのですが。
・・・!
江南くん(本シリーズの探偵役です)、女の子になってるやん!
ただしそのことと、本作品のミスリード、トリックは関係がありません。
・・・なんで女の子にしたんだろ。
あぁ~。これはうまいわ。うまい。
もうにやにやしちゃった。
うまい。
なんだろ。漫画であのミスリード、トリックを表現するにあたって、正々堂々、挑んだ感じがするのがたまらなく良い。そこにものすごく好感が持てる。
確かにな。『そうする』ことによっての、印象の変化。そこをものすごく上手に利用した表現方法だなぁ、と。
そしたまた清原さんの絵の美しさ、画力の高さ、それがあるからこその、この表現方法だとも心底、思いました。
はい。てなことで漫画版である程度までは『『十角館の殺人』を映像化するのは、実写化するのは、決して絶対的に不可能ではない』と言うことが証明されたわけです。
とは言え、やはり、やはり!
紙の上に描かれた、美しき絵と。
生身の肉体、声、それらを持った人間である役者。
その間には埋めようのない違いがあるのも事実です。
漫画版では、正攻法の工夫がとられていた。それによって小説のミスリード、トリックが表現されていたわけですが。
同じことを実写化でやったところで、どう頑張ったところで、『いや、顔が一緒やん』となってしまうのは、悲しいかな目に見えていると思います。
さぁ、それでは実写化ではあのミスリード、トリックをどう表現するのか。
私なりにいろいろと考えてみました。
・倒叙ミステリーの形式をとる
・・・倒叙ミステリーとは犯人視点で描かれているミステリーのことです。『刑事コロンボ』や、ドラマで高い人気を集めた『古畑任三郎』などが、この倒叙ミステリーに該当します。
なのであらかじめ犯人はわかっている。その中でたとえば『どうやってアリバイを確保したか』とか『凶器は何か』とか。そう言う謎は隠されたままで、それを探偵役がどう暴いていくか。その面白さを味わえると共に、追い詰められていく犯人の緊迫感、焦り、それらが味わえるのが、この倒叙ミステリーの魅力かな、と思います。
成程。これであれば小説でのミスリード、トリック云々は関係ない。関係はないが、うん。これならばもう、それは『十角館の殺人』ではないと思うんだ!
あと倒叙にしたところで、あのミスリード、トリックが肝である以上、それ以上の謎はないんですよね。本作に関しては。
なので自分で挙げといてなんですけど、この案はないな。
ない(ばっさり)
・顔を隠す
・・・仮面で顔を隠しちゃおうか。それなら実写化であっても、登場人物の顔はわからないままだ。古典的かつベタ過ぎる気は否めませんが、まぁ、現実的と言えば最も現実的な方法のような気もします。
ただしですね。『館シリーズ』の1つに、既に『登場人物は自室以外では仮面をつけて過ごす』と言う設定が導入されている作品があるんだよなぁ。
だから何と言うか『シリーズの別作品で既に取り入れられている設定を、その作家さんのデビュー作でもあるシリーズ1作目に、いくら実写化が難しいからと言って導入する』と言うのは、なんか違うような気がするのです。
私は腑に落ちない。
腑に落ちないし、自分で挙げといてなんですが、安易すぎる気もする。
なのでこれもない(ばっさり)
・顔を映さない
・・・先の記事内にあった、監督を紹介する文章『ハリウッド仕込みの映像演出で緊張感ある作風を得意とする』と言う一文を見た時に、閃きました。
登場人物たちの顔が映らない状態で、その体だけが映っている状態で、薄暗い中、皆がバタバタとしている映像が、私の頭の中に閃きました。
顔を隠すなんて野暮。ならば顔を映さなきゃいいじゃない。
そう思っただけです、ごめんなさい、安直すぎてごめんなさい。
あぁ!犯人がカメラマンになればいいんだよ!
『皆がカメラマンだと思っていた人。『この映画を撮影している人』だと思い込んでいた、カメラに写っていないその人も、実は登場人物でした~!』的なトリック。
これだとその人の顔は写さなくて済むじゃん。
会話?会話は、えーっと、どうしましょうかね?
はっ!停電!『十角館』が停電して、何も見えない状態になるとかはどうでしょう!?
私よ、私。
犯人はどうやって、その中で凶行を繰り返すのでしょうか(遠い目)
・漫画のそれを取り入れる
・・・案としては、まぁ、アリな気はします。が、先程も書きました。
漫画で取り入れられていた工夫、これ、本当に素晴らしいアイディアだと思ったし、なんだろ。『小説のあのミスリード、トリックが小説ならではならば、漫画では、漫画だからこその方法で、あのミスリード、トリックを描いてやりますよ!そして皆さんを騙してやりますよ!』と言う気概に満ち満ちていたように感じられて、個人的にはものすごく好感が持てたんです。はい。
なんですけど・・・やっぱりそれを実写、生身の人間の役者さんでやったとしても。
漫画版のようには、綺麗には決まらないだろうな、と。うん。何がどうとはネタバレになるから差し控えますが、うん。
なかなか難しいのではないかなぁ、と思うのであります。
・そのままやる
・・・(笑)。もはや開き直りです。『実写化では難しいですよね。そりゃそうです。登場人物の誰何かが見えない小説だからこそ、実現できたミスリード、トリックですものね』『ですね』『だったらもう、そのまんまやりましょうか』『そのまんまですか』『そのまんまです。なにひとつ隠すことなく、すべてをさらけ出したままでやりましょうか』『成程』
『成程』にはならないと思いますが、まぁ、これはこれで潔い気がしないこともない。
でも、それが面白いだろうかと聞かれれば『面白くないことはないだろうけれど、それは本作品の本来の面白さではない』と私は答えることでしょう。
自分で書いてきてなんですけど、ロクな案、出てきてませんね。おっふ。
はい。てなことでつらつらと書いてまいりましたが・・・。
うーん。本当にどうなるんだろう(苦笑)
監督は内片輝さんが務められています。
関西にお住いの、綾辻さん、有栖川有栖さん、本格ミステリーファンの方にとっては、もはや懐かしい『安楽椅子探偵』の(全8作の内、7作まで)監督を務めていらっしゃった方です。
その他、テレビドラマ、主にはミステリー作品の監督も多数、手掛けていらっしゃる方なので、期待は膨らむところなのですが。
やはり・・・やはり本作品は、他のどの作品よりも難しいと思うんだけどなぁ!
どうなってるんだろうなぁ!
内片監督ご自身が、綾辻さんに映像化を打診された。20年間、監督が夢見てこられたと言う実写化が、ここに実現したとのことですが・・・。
ってことはこれ、相当、自信がある。相当、あの小説だからこそのミスリード、トリックを実写化でも表現できる。そしてあの衝撃の一言を実現できる、その自信があってのことだったんだろうなぁ、と私は思ったのですが。
記事内の特報では本編映像もちょこっとだけ、登場していますね。
3月22日に独占配信とのことだから、間違いなく、作品としては完成している。
あとはキャスト発表を待つばかりって段階なんだろうなぁ。
んはぁ・・・楽しみだ。とにかく楽しみだ。
小説のあのミスリード、トリック、そしてあの一言。
それを小説のままに実写化できたのであれば、間違いなく『実写・『十角館の殺人』』も語り継がれる作品になることでしょう。
huluは加入してないけど・・・どうなんだろ?
一気にまとめて配信なのかな?
それなら1か月だけなら加入してやってもいいぞ(何様)
何話かに分けての配信なら・・・せめて、せめて1話だけ、無料とか・・・。
うまくいけば1話で『成程。その手で来たか』ってわかるので。はい。
てなことで『十角館の殺人』ファンの皆様!
是非とも『実写ではこう言う工夫がされているんじゃないかな?』と言うあなたのお考え、私に念力で飛ばして下さい!
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました!