tsuzuketainekosanの日記

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金田一少年の事件簿について~ファイルシリーズ全作、語ろう 後編

金田一少年の事件簿の漫画、その初期のシリーズ、ファイルシリーズの全作について、やんややんやと語っているだけの記事です。

 

前回の記事ではファイル10、名探偵であるはずの一が、殺人容疑をかけられたため、逃亡しつつ自ら真犯人を探り当てるはめになる物語『金田一少年の殺人』まで語っております。

なので本日はファイル11『タロット山荘殺人事件』からの再開です。

 

その前に。

前回は金田一一を演じられてきた、歴代のキャストさんについてちょろっと語りましたが。

一と共にこの作品に欠かせないのが、美雪の存在です。

てなことで歴代、美雪はどなたが演じてこられたのかを見てみたら・・・これまた、何と言うか、良い意味であまり共通した雰囲気のない女優さんが演じていらっしゃったのですね。

 

初代はともさかりえさん。印象的にはいちばん強いけれど、美雪ちゃんにしてはスレンダーかつ綺麗すぎる気がするなぁ。2代目は鈴木杏さん。成程。でもちょっと、美雪にしては幼い感じがするなぁ、と思っていたら、性格も原作とは少し違う感じになっていたようですね。

3代目は上野樹里さん。ほっほー。これは完全に、良い意味で、『ドラマの』『新たな』美雪と言う感じがします。4代目は川口春奈さん。個人的にはここがいちばん、しっくりきました。私の中の美雪のイメージとぴったりだな、と。

『原作ではふくよかなバストの設定だったが、今作では演じる女優の体形に合わせた変更が加えられた』ってウィキに書いてあるんですけど・・・今まで美雪を演じられてきた女優さんも、そんなにふくよかバストと言うイメージはないのですがそれは・・・。

 

そして5代目となる今回は上白石萌歌さんが演じていらっしゃいますね。上白石さんも、私の中の美雪のイメージと近いものがあるなぁ~。優等生で、お姉さん的な雰囲気があって。でも親しみやすさみたいなものもあると言うか。うん。

 

はい。てなことで本題に参りましょう。

ファイルシリーズ全語り、続きです。

 

・ファイル11『タロット山荘殺人事件』

・・・好き。犯人を操る真犯人と言う、その構図がとても好き。いわゆる刑事コロンボ形式で話が進んでいくので、当時、読んでいた時は『あれ!?最初から犯人、わかっちゃってるよ!どうなるのこれ、どうなるの!』とドキドキしたものです。

3つの事件に関するエピソードが提示され、そのいずれかと深い因縁がある人物が集っている。さぁ、その事件はどれか。そして関係がある人と誰かと言う流れは、読みながらああでもない、こうでもない、といろいろ推理を繰り広げられたし。

その結果の、あの写真から導き出されたひとつの結論と言うのは『はっはぁ~』と、私としてはにんまりが止まりませんでした。

 

・ファイル12『蝋人形城殺人事件』

・・・何と言っても鉄の処女である。この作品でこの拷問方法、拷問道具の存在を知ったと言う方は多いと思います。私もそのひとりです。そしてトラウマになったと言う方も多いと思います。勿論、私もそのひとりです。

なのでこの作品に関しては『鉄の処女(どんっ!)』と言う印象しかない、と言いそうになるのですが・・・割とそうでもなく。

実際に発生したとある大事件、それが組み込まれていると言うのも、個人的には印象深いし、そこから来た明智警視の思い、ラストに見せるあの表情とかもすごく好き。

なんか全体的に『大人』な雰囲気が漂っている作品だったなぁ、と今になって思うのです。過去を、若かりし頃を振り返る『大人』の物語と言うか。うん。

 

・ファイル13『怪盗紳士の殺人』

・・・わんちゃん、大活躍!可愛かったよね、あのわんこ。正直、割とそれ以外の印象は薄い作品なのですが(えー)。

ただこれも犯人の物語が好き。犯人がとある人物の居場所、病院を突き止めて。で、その病室のドアを開いた。その瞬間、飛び込んできた光景の描写は、コミックで読んだ時、良い意味での鳥肌が立ったもんなぁ~。その色とか、絵のはずなのにそこに吹いている優しい風とか、匂いとか。そう言うのが伝わってきたようで。

だからこそ、あのラストも切なかったなぁ・・・。

 

・ファイル14『墓場島殺人事件』

・・・好き。ベスト5に入るくらいに好き。事件が派手。殺され方が派手。好き。何を言ってるんでしょうか、私は!勿論、これは創作物に限った話ですよ!現実の事件には、こんな不謹慎な気持ちを抱くなんてこと、絶対にないですからね!(言い訳)

はい。いや、だって、まさしく『爆発四散!』なあの殺害方法は、当時、漫画で絵として見た時には『うへぇ』となりましたことよ。派手すぎんよ・・・。

犯人のつながりを示す描写とかは金田一少年の事件簿らしさがあるな、と感じさせるし、あとトリックね。犯人は1人ではない、共犯者がいた、だからお前のアリバイは意味がない!と言う展開も、個人的にはめちゃくちゃ好きです。

あんなぶっきらぼうな男でも・・・やることはちゃんとやってたんだな、と感じさせるラストは、本来ならば感動しても良いんでしょうが、私は思わず『ふふ。奴も所詮は男だったと言うわけか』となりましたすいません(土下座)

 

・ファイル15『魔術列車殺人事件』

・・・地獄の傀儡師こと高遠遥一の記念すべき初登場作品。おっとうっかり盛大なネタバレをした感がするけど、まぁいいか(すいません)

そしてこの作品以降も、高遠は一のライバル的キャラクターとして節目、節目に登場するわけですから、そう言う意味ではひとつの大きな役割を果たしている、そんな作品なのではないかな、と言う気もします。

全ての事件が終わったかのように見せておいて・・・最後の最後に彼が、否、彼と、彼を愛したある女性の仕掛けが炸裂する流れは衝撃の一言でした。あとは何と言っても、ジェントル山神の殺された時の姿よ・・・これはほんと、漫画で見た時には怖かった。

ちなみにドラマではMr.マリックさんが演じていらっしゃったとのことで、うーん、ぴったりすぎんよ!

 

・ファイル16『黒死蝶殺人事件』

・・・犯人が死体を隠すために利用したトリック、その説明に際してカラーページが挿入されていたのが、当時はとても新鮮でした。

なんだろ。悲しい事件で、でも、蝶がひとつのキーワードになっているせいか、はたまた登場する三姉妹がとても儚く、美しかったからか。悲しく、でも美しい事件だったな、と言う印象があります。そしてだからこそ、その美しさに裏側に隠されていた人間の、どろどろとした醜い部分も際立っていたように感じられたと言いますか。

物語ラスト。ある男性と女性、2人が結ばれたシーンと言うのは、こんな陰惨で、悲しく、美しい事件のあとだからこそ、本当に、純粋な美しさ、光に包まれているように、私には思えたのでした。

 

・ファイル17『仏蘭西銀貨殺人事件』

・・・こちらも刑事コロンボ形式で進む作品です。あらかじめ犯人がわかっている。なんですけどそこから、その犯人を操っている真の犯人とも言うべき者の存在が明らかになっていくと言う流れです。好き。

なんでしょ。なんかこー『人は過去からは決して逃れることはできない』と言うのを、今までの作品以上に強く、感じさせられた作品でもあります。ただしその上で『それでも、人は、過去ではなく今を生きている。そして未来を生きていかなくてはならない』と言うメッセージ性みたいなものも感じたと言うか。うん。

なのでこれまでの作品と比較しても、勿論、暗さや悲しみもあるんですけど、最後は爽やかに、温かく締めくくられているな、と言う印象が強くある作品でもあります。

 

・ファイル18『魔神遺跡殺人事件』

・・・何と言っても港屋さんである。大鐘が落下してきて、それに巻き込まれる形で首と腕チョンパ(言い方!)と言う、実にダイナミックかつ衝撃的な亡くなり方をしている港屋さんのこの死は、しかし犯人にとっても想定外。完全に事故死以外の何物でもない、と言うのがこの作品のいちばんの驚くべきポイントでしょう。

いや、そりゃ、今までの被害者の方にも、まぁ、人によっては全く同情できない奴もいるけど、それでもある程度の同情は禁じえませんよ、ええ。

ただ同情せざるを得ない度合いで言ったら、もう港屋さん、ダントツの1位ですよ。完全事故死。犯人も後のスピンオフ作品で『何か死んだ』と呟かざるを得なかったほどの事故死。死ななければいけない理由なんてなのになかったのに、こんな残虐極まりない死に方って・・・えー・・・。

人生、何が起きるかわからない。一寸先は闇。そんなことを教えてくれた港屋さんに、改めて黙祷。

 

・ファイル19『速水玲香誘拐殺人事件』

・・・ファイルシリーズラストを飾る作品。そして『あの人』が登場しているので、新たなシリーズ、caseシリーズへとバトンを渡す役割を果たしている作品とも言えるでしょう。

物語を通しても、真相が明かされたと思ったら、その先に更なる真実がありました。そしてそこに『あの人』の存在が絡んでいました、と言う流れが最高に面白かった、そんな記憶があります。

コミックで読んだ時は、この続きがあるなんて思いもしていなかったから『え~、これで終わっちゃうの!?寂しいよぉ~』と思ったもんだなぁ。

 

はい。

と言うことで金田一少年の事件簿、ファイルシリーズ全19作品の語り、これにて終了でございます。

いやぁ・・・懐かしいなぁ。また読みたくなってきた(笑)

あとこのファイル以降の作品は、ちょこちょこ図書館で読んだことがあるのもありますが、ほとんど読んだことがない作品なので、こちらも興味が出てきました。

 

現在、放送中のドラマ、ファイルシリーズの中から作品、選ばれたりしないかな。

私としては原作通りの展開で『異人館ホテル殺人事件』を見たいのですが・・・。

 

それにしても過去のドラマ、出演された方の豪華さ、知名度の高さで『あっ、この人、絶対犯人やん』って感じなのが多かったのが、個人的には『ふふ』ってなりました。

この辺りは映像化ならではと言う感じですね。

他のキャラクターは、割と知名度の低い方が演じていらっしゃるのに、1人だけ突出して知名度の高い役者さんが演じていらっしゃる。そう言う場合、たいがい、その方が犯人役だと言う(笑)

ま、でも、こう言うの、2時間ドラマあるあるですけどね(2時間ドラマ好き)

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!