tsuzuketainekosanの日記

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あなたの○○はどこから?~島崎信長さん

本当は『島﨑信長さん』、いわゆる『たつさき』なのですが、今回は島崎信長さんで統一しています。記事によっては『たつさき』だったこともあるのですが。

 

2024年冬アニメでも、可愛いギャルに振り回される純朴少年、残酷非道で裏がありそうな黒王子などを演じていらっしゃる島崎さん。

秋アニメ『呪術廻戦』『東京リベンジャーズ』で島崎さんのお芝居に打ちのめされ、ふと『はて、私が初めて島崎さんを声優と意識するようになったのはどの作品だっただろうか。どのキャラクターだっただろうか』と考え。

しかしそれが思い出せず『ならば『あなたの○○はどこから?』で解明しよう!』と思いこの記事を書いているのですが。

 

記事を書く前に思い出しました。

Free!』です。『Free!』の主人公、七瀬遥です。

以上、解散っ!

 

思い出せました。思い出せたことに心底、安心した42歳。まだ、まだ私の記憶力、辛うじて生きていてくれました。良かった。

 

てなことで無事、思い出せたのですがこのまま島崎さんと私の個人的な歴史を振り返っていきたいと思います。

 

『呪術廻戦』では真人を、そして『東京リベンジャーズ』では黒川イザナを演じていらっしゃった島崎さん。

一般的な倫理観で判断するのならば、両者とも圧倒的に悪側に立つキャラクターなのですが、まず真人に関しては虎杖悠仁とのバトル。そこで自分勝手な考えをまくしたて虎杖を煽るだけ煽った挙句の敗走のシーン。あそこでの演技が『天才か』とただただ瞠目するほどの演技で。なんだろ。真人が初めて味わった感情。その感情に支配されていくことへの怯え、恐怖、それらがむきだしのままで表現されているような演技で。

見てて私は呼吸がものすごく浅くなったのです。真人の、あの時の真人の、むきだしの感情が本当に怖くて。『怖い』『戸惑い』と言う恐らくは初めての感情に蹂躙されている、そのむきだしの真人の感情がただただ怖くて。『散々、煽ったくせに~』と笑ってやってもいいくらいなのに、それができなかった。

 

真人は『人が人を恐れる感情から生まれた』と言う背景を持つ特級呪術です。

ですがそんなことを感じさせない、むしろそんな背景を持っている彼は、人に恐れを抱かせる、恐れを押し付けるような躍動を見せていた。暗き躍動ですよ。

でもその真人が最期の最期に、自らから生まれた、その原因とも言える呪い、感情。人の、対峙する相手の純粋な感情、そこに恐れを抱いて、それを押し付けられ、それを知り、それに戸惑い、ただただ逃げるしかなかった。

作画、演出の凄さも相まって、虎杖役の榎木淳弥さんの演技と島崎さんの演技のぶつかり合い。その果ての、一方的な蹂躙みたいなものを目の当たりにしたような思いが。

虎杖に対して空しくも必死の抵抗をし続ける真人の、あの声。あの声が、なんかもう、生まれたての赤ん坊が、必死に『何か』に抵抗している時にあげる声のように思えて、私にはならなかったのです。凄かった。

 

一方の黒川イザナは暴力性が際立っているのに、どこかに拭いきれない空虚さが滲んでいる。あとなんだろ。そこはかとない色気みたいなものもあって。

それが武道たちとのぶつかり合いでも感じられたんですけど、やっぱり最期のシーンでの演技ですよ。あそこでもう、イザナと言う少年が抱えていた空虚さ。その正体である圧倒的な孤独。だからこそ、その孤独を支えてくれた鶴蝶に対しての圧倒的な信頼感。そうした感情の演技が、もうほんとに『なんなん!島崎信長、なんなん!』と思わされて、ただただ胸を締め付けられたのです。ナチュラルに呼び捨て。すいません。

またここも、鶴蝶役の山下誠一郎さんの演技がさ。このイザナの感情いっさいがっさいを、島崎さんの演技を全部、引き受ける、受け止めるって言う感じの演技でさ。

泣いたよね。愛だよ、愛。もはや愛。

 

ただこれだけ声優としての島崎さん、その演技に打ちのめされておきながら、それでもなお私が島崎さんのことを思うと、いちばんに頭に浮かんでくるのはコスプレお兄さんとしての姿です(笑)

島崎さんご自身も出演されている、そして大ファンでもある某スマホゲーム。その配信番組やイベントなどに出演される際、島崎さんは大体コスプレされています。そして心底、幸せそうな笑顔を浮かべられています。もはや『中の人』と言うより、ただのオタク。ただのファン代表と言っても過言ではないでしょう。

『島崎さん=コスプレお兄さん』私の中では、本当にこのイメージと言うか、この笑顔が頭にこびりついています。

だから『Free!』を思い出すまでに時間がかかったんだよ!(言い訳)

 

ではでは。

ここからは島崎さんの出演作をウィキで確認しつつ、その中から個人的に印象深い作品をいくつか見ていきましょうか。

デビューは2009年。で、私が初めて見た島崎さんご出演作品はと言うと・・・これか。2012年に放送された『TARI TARI』ですかね。この年には島崎さん初主演作である『あの夏で待ってる』も放送されているのですが、こちらは私、視聴していないので。

 

TARI TARI』はP.A.WORKS制作のオリジナルアニメ。『合唱時々バドミントン部』を立ち上げた高校生たちの青春を描いた作品で、島崎さんは唯一のバドミントン部員である田中大智を演じていらっしゃいました。

 

この作品、私にとっては、恐らくは島崎さんのみならず高垣彩陽さんや早見沙織さん、瀬戸麻沙美さんなどを初めて知った作品だとは思うのですが・・・視聴していた当時は、どうしても『ザ・青春!』を絵に描いたようなキャラクターが苦手で。

ただ合唱がひとつのテーマの作品。そして出演されていた方は全員、歌唱力ガチ勢の人だったから、EDと挿入歌のキャラソンの素晴らしさは印象に強く残っているのですが。

うーん・・・いつかまた、見返したいなぁ。

 

そんな具合で『TARI TARI』の翌年、2013年ですね。その年に放送開始となった『Free!』が、冒頭にも書きましたが、私が島崎さんを声優さんとして意識するきっかけになった作品です。

Free!』では、島崎さんは主人公である七瀬遥を演じていらっしゃいますが、この作品。放送に先駆けて『京都アニメーション新作アニメ発表会』みたいな配信番組が放送されたんですよ。私、それをニコニコ生放送でリアタイ視聴してまして。

 

島崎さん、そして鈴木達央さん、代永翼さん、平川大輔さんの4名が登場されたのですが。宮野真守さんは、どうだったかな?出演されていたっけ?

この当時、それほどまだ声優さんについて詳しくはなかったもんですから、とにかく『この鈴木さんって声優さん、怖そう』と思い(笑)、そして終始、にこにこ、楽しそうな笑顔でいらっしゃった島崎さんにほっとしたのです。

で、放送が始まった『Free!』を見て、京アニの高クオリティ、圧巻の映像美に驚かされ、競泳に打ち込む男子高校生たちの青春に胸を熱くし、そして各声優さんの熱演に心を揺さぶられまくったと言う。

あと2013年で言えば『ダイヤのA』にも島崎さんは降谷暁役で出演されていました。本作品も最初のシーズンは視聴していたなぁ。

 

七瀬遥と降谷暁。どちらも言葉数は決して多くなく、クールな少年です。しかしその内側には非常に熱くまっすぐな思いを抱いている。

ぽつ、ぽつとした話し方に、だけどぐっ、とその熱がこもった時の演技。遥の、暁の、その時々の感情を伝えるその演技には引き込まれたなぁ。

・・・ってかそうですか・・・『Free!』も『ダイヤのA』ももう10年が経過したのですか・・・怖。

 

で、2014年に島崎さんが出演されていた作品を見てみたら。

これ『オオカミ少女と黒王子』『俺、ツインテールになります!』を除いては全作品、視聴してたわ!

もはや哲学アニメとしても名高い『グラスリップ』や『何が健全だ!』と大笑いした『健全ロボ ダイミダラー』、ものすごく正統派にして熱い少女漫画だと感じた『それでも世界は美しい』、色々と凄い作品だった『pupa』など、ひたすらに『懐かしい!』の一言なのですが。

 

オレん家のフロ事情』は梅原裕一郎さんのテレビアニメ初レギュラー、そして『ゴールデンタイム』に関しては古川慎さんのアニメ初主演作品なのですよね。

これがもうエモい!

あと2014年出演作品には『ノブナガン』と『ノブナガ・ザ・フール』と言う、島崎さんのお名前の由来でもある織田信長をモチーフにした作品が2作品ありますね。

ノブナガン』に信長は登場しないのですが『ノブナガ・ザ・フール』の主人公は織田信長。しかし島崎さんが演じていらっしゃったのは別キャラと言うのも、当時はなかなかネタにされていたような記憶が。

あぁ、本当に懐かしいぞ!(笑)

 

そして個人的には、CV島崎さんキャラの中でも特に印象深いのが、こいつです。

そう!もはやこいつ呼ばわりです!

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のイオク・クジャンですね。

みんな大好き、イオク様だよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!

 

後半2クール目から本格参加となったイオク様。名家の当主である、その誇りと責任感は非常に立派なものがあるのですが、いかんせん、軍人としても、そして1人の人間としても未熟が過ぎる。それが故に思い込みが激しく、その思い込みに従って突っ走ることも少なくはない。その結果、本人も予期していなかったような多大な被害を発生させてしまったとしても、それを受け入れる度量の大きさもないと言う。

『こんな人、絶対に人の上に立っちゃダメな人だよ!絶対に軍関係の仕事に就いちゃダメな人だよ!』の一言なのですが、仕方ないじゃないか、お坊ちゃまなんだもん!

 

『愛すべきポンコツ』と言うにはあまりにも愛せない(笑)『ただのポンコツ』『迷惑極まりないポンコツ』だと、私はイオクに対して思うのですが。

だからこそのキャラクターとしての面白さ。『あぁ、ダメだこいつ』と言う面白さと。その人間性に感じる不快ギリギリの面白さ。ある種、人間の嫌なところ、全部、煮詰めたようなキャラであるからこその、妙な親近感。そうした魅力も持ち合わせていたキャラであったのは確かで。

あるいは本人的にはそれ故に苦しんでいた部分もあるのでしょうが。出自故に、こいつはどこまでもある程度までは守られていた。変に行動することなく、その椅子に甘んじて状況を受け入れていれば、立場だけは守れただろうに、とも思うわけで。

 

なんかそれを考えると『それが全てではないが、当然のことながら、生まれによって人生、左右される部分は非常に多い』と言う、非常にシビアな真実を冷徹なまでに描いていた本作品。それを代表するキャラクターでもあるなぁ、と。

鉄華団の面々と正反対の立場に立っていながら、鉄華団のように自分の力を見せつけようとして、しかし鉄華団のようにそこに対しての覚悟もなかったキャラクターで、そこがまた鉄華団と対照的だったよなぁ、と言う気もするのですが。

 

とにもかくにもそんなイオクを、島崎さんが『愛せないポンコツ』『救いようのないポンコツ』『もはや厄介なポンコツ』(散々(笑))として、本当に無駄な熱意と正義感ダダ漏れの演技で見せて下さっていて。

またそのお芝居が、私には『お芝居過ぎるお芝居』にも感じられたんですけど、でもそれによって迷惑極まりないイオクの正義感、情熱が臨場感を伴ってそこにあった。見ていて伝わってきた。

『あぁ、こいつ、本当に迷いがないんだ。それを『正しい』と信じ切っているんだ・・・あぁ・・・あぁ(遠い目)』と言う絶望通り越してもはや虚しさを、幾度なく感じさせられたのです。

 

そしてその絶望、虚しさ。あるいは不快があったからこその。

ネタバレになっちゃうから言えないけど。

ね。あのシーンでの、あのイオク。その演技、最高でしたよね。

 

はい。そんなこんなで他にも語りたいキャラ、役はたくさんあるのですが。

2018年のアニメ化されていない『覇穹 封神演義』の普賢真人も最高だったよなぁ。柔らかさと、何より儚さが滲んだお声、演技が、個人的には原作通りだった。

アニメ化されてないけど。

封神演義』はアニメ化されてないけど。

されてないけど。されてないよ(真顔)

 

文字数も多くなってきたので、まとめに入りますと。

改めて振り返ってみると、島崎さんのお声って圧倒的に爽やかなんですよね。

語弊ある言い方かもしれませんが、どんな役を演じられてもそこは揺るがない。

しかしだからこそ島崎さんの演技によって、その爽やかなお声に演じられるキャラの特性が滲むと、その特性がめちゃくちゃ際立つ。

その特性が爽やかさとはかけ離れたものであればあるほど、逆に爽やかさの中で異質さとなって輝く。

そんなふうに私は感じたのです。

 

真人、イザナ、あるいはイオクのようなキャラクターにしても。

そして逆に、その爽やかさと極めて親和性の高いような色合いのキャラクターを演じられた時の、島崎さんのお声の爽やかさに、更に演技によって、そのキャラクターが持つ爽やかさ、それに親しい色合いが重なることで生まれる爽やかさの限界突破みたいなのも印象深いのです。

 

なんだろ。島崎さんのお声は、例えるならどこまでも澄み切った青空。

ただ役によって演技で、その青空に黒い一筋の雲であったり、柔らかな陽光であったり。そうしたものを生み出すことで、お声のベースはそのまま、でも役を確かにそこに生み出される声優さんだなぁ、と。

今回の記事を書いていて思ったのでありました。はい。

 

てなことで本日の記事をまとめますと。私が初めて島崎さんを知った作品は『TARI TARI』です。ただし声優さんとして認識、意識するようになったのは『Free!』の七瀬遥。そして『封神演義』は未だアニメ化されていないよ!と言うお話でした。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!