『柚木さんちの四兄弟。』と『Dr.STONE』のアニメを連続で見た結果、アホほど泣きました。
泣いた。エモ。
『るろうに剣心』も八代拓さん、梅原裕一郎さんのお芝居、熱かったですね。最高だった。ってか志々雄の名前が出てきたけど・・・『京都編』やるのかな?
・・・尺的にはどう考えても足りないよね。
頼むから『アニメオリジナルです!』と鼻息荒くして、ショートカットの連続でとんでもない改変だけは止めてくれ。
頼むから(土下座)
本題です。
今日は11日。1が付く日なので本来なら読書感想文をお送りする日ですが、諸事情あって本があまり読めてない。と言うか感想文が書けてないので飛ばしちゃいまーす。
代わりにお送りするのがこちら。
来月の今頃には発売されているであろう『このミステリーがすごい!』、そちらにランクインしているであろう作品を勝手に予想するだけの記事です。
昨日の前編は、主に9月に発売されたミステリー作品について語ってまいりました。
9月のミステリー作品の発売ラッシュ、凄かったですよねぇ~。
ちなみにそうした作品の中で読んでいない作品も『さも、読んだ態』で語っています・・・ゆ、許して(土下座)
で、本日は前編では挙げなかった作品の中で、私が読んだ作品。また私が気になっている作品。ミステリー好きさんの中で話題になっている感が強い、そんな作品を挙げていきたいと思います。
ではでは。早速、見てまいりましょうか。
まずは・・・何と言っても本作品でしょう。『うーん、この後味の悪さ、たまらんな!』と読後、にんまりさせてくれると共に、相変わらずミステリーとしての完成度の高さ。そしてシリーズ作品としての仕掛けも存分に見せつけてくれた夕木春央さんの『十戒』ですよ!
うーん・・・面白かったよね!うん。本当に面白かった。今回も前作『方舟』同様、探偵の圧倒的な、完膚なきまでの敗北が描かれていたのですが・・・本作品を読まれた方ならおわかりでしょう。
本作品に関しては『探偵は探偵として圧倒的敗北を喫し、そして同時に犯人として圧倒的な勝利、完全勝利を得た』と言うのが実現されていたのが、もうたまらなく愉悦。
人間の本性を炙り出すような物語だからこその、あえてその人間性や個性が削られているような登場人物たちの描写も最高です。
だからこそ際立つ探偵と犯人と、その存在に支配され続けた、支配され続ける1人の人物の姿も、もう一周回って『たまらん!』の一言でした。
ミステリーとしても、なんだろ。『真相の危うさ。脆弱さ』を突き付けられたのが、やっぱり私はたまりませんでした。いいなぁ。ほんと。ことごとく『探偵』が汚され、貶められるよなぁ~。んふふ。
『十戒』のランクインは間違いない。そして夕木さんに関してはもう1作品『時計泥棒と悪人たち』もランクインが期待できる作品ですよね。
私としてはとにかく『方舟』『十戒』に続く作品が楽しみでなりませんことよ!
それから米澤穂信さんの2作品。今年2月に刊行された『栞と嘘の季節』と8月でしたかな?に刊行された著者、初の警察ミステリー『可燃物』もランクインの可能性は大!でしょう。
『栞と嘘の季節』は『図書委員シリーズ』の最新作。こちらは私、読んでいないのですが、シリーズ1作目であのような結末を迎えた堀川と松倉の関係には、どのような変化が生じているのかしら・・・気になって仕方ないわ。
一方の『可燃物』は私、読みましたが・・・あぁ、今思い返しても葛警部が愛おしい。そのパーソナルな部分がほとんど見えてこない。描写されていないと思いきや。それを必要としないほどの『この物語こそが葛警部の名刺です』と言わんばかりの、濃密な物語からなるこの作品。読み応えしかありませんでしたよね!
また部下たちが集めた情報、あるいは自らが掴んだ情報。それをひとつひとつ組み立てていき、ひとつひとつの謎を、不可能を、何故を潰していく。そうしてたってひとつ残された可能性に葛警部がたどり着くまでの描写も、めちゃくちゃ濃厚で、緊迫感、静かな迫力があってぐぐっ、と引き込まれました。
著者お得意の『ビターな青春×ミステリ』と著者初の『警察×ミステリ』。米澤さんのミステリー作家としての多彩さを改めて実感させられますよね。
あとは伊吹亜門さんの『焔と雪』ですか。なんだろ。語弊ある言い方かもしれないのですが『純粋なミステリ』としての仕掛けは、それほど強くはないと思います。
だから作品の帯に書かれているような文言も、私は『うーん・・・』と苦笑せざるを得なかったのですが。
ただし『『ミステリ』において『真実』とは』と言う、その危うさ、脆さ。
それこそ私が勝手に『方舟』や『十戒』に感じたようなそうしたことに、伊吹作品だからこその、そしてこの作品だからこその味わいをもってして挑んだ。そんな作品ではないかな、と言う印象があります。
いいですね。なんかほんと、こう言う『探偵』の存在価値を問いかけるような、そして揺るがせるような作品、好きだなぁ。
あと本作品に関してはほんとに、ほんとに、もう露木と鯉城の関係がさ・・・幸せ過ぎる地獄なのよ・・・萌えを通り越してただただ悶絶なのよ・・・。
はい。てなことでここからは、未読ではありますが気になっている作品。ミステリー好きさんの間で話題になっているなぁ、と感じている作品の中から、いくつかをピックアップしてきたいと思います。
まずはこちら!井上真偽さんの『アリアドネの声』です。視覚、聴覚、更には話すことに対して障害を持つ女性。巨大地震の発生により危険地域に取り残されてしまった彼女を救い出すため、ドローンを使って彼女を誘導すると言うミッションに挑むことになった主人公の姿を描いた作品です。
めっちゃくちゃネタバレを踏みたい衝動に駆られています(笑)。でも我慢してる。『文庫化されるまで我慢・・・その時、思いっきり楽しみを味わうために我慢よ』と自分に言い聞かせています。
読まれた方の感想などを見てみると『ミステリーとしては勿論のこと。ヒューマンドラマを描いた作品としても、めちゃくちゃ良い』と言う声が多いですね。
『ラストとが感動的だった』『心が洗われた』と言う声も目にしたのですが・・・この辺り、ひねくれ者の私の心にはどう響くか。今から楽しみです(笑)
ただ一方で『『どんでん返し』と言うのはちょっと違うかな』『帯の文句で損してる』と言うレビューも見かけました。成程。
帯の惹句ってね。ほんと『難しいんだろうなぁ』と言うのは、常々、感じます。
人目を惹く、購買意欲を高めるようなものでならなければならない。それを感じる一方、作品を読んだ人間としては『うーん・・・ちょっとこの帯の文言は』と感じることも少なくはなく。
本作品でもその辺りの難しさが、もしかしたら、と言う思いもあるのですが。
いずれにしても高評価であるのは確かなようなので、ランクインは確実なのでは、と思います。
そして井上さんに関してもこちらと『ぎんなみ商店街の事件簿』とのW・・・ならぬ『ぎんなみ商店街の事件簿』は2冊刊行されているから、トリプルランクインも期待されているのか。
それから杉井光さんの『世界でいちばん透きとおった物語』はいかがでしょうか!
SNS上でもめちゃくちゃ話題になっている感のある本作品。『ネタバレ厳禁!』『電子書籍禍絶対不可能!』『紙の本だからこそできる仕掛け!』と、こちらも目を惹く文言が飛び交っているように感じます。
文庫であると言うことも相まって、普段はあまり本を読まない、ミステリーは読まないと言う方からも多く手に取られているのではないかなぁ。
こちらに関しては『電子書籍化絶対不可能』『紙の本だからできる仕掛け』と言う惹句自体がネタバレではないでしょうかね。ふふ。
この手の『騙し』に関しては、好き嫌いが割とはっきり分かれるところだと思います。それが果たして『このミス』ではどう受け止められるかが、私としては気になるところだなぁ、と。
私はこの手のトリックは、あまり好きではない(ばっさり)
それから・・・荒木あかねさん。去年、史上最年少で江戸川乱歩賞を受賞。受賞作『此の世の果ての殺人』は去年の主要ミステリーランキングに軒並みランクインした荒木さんの新刊『ちぎれた鎖と光の切れ端』も要注目ですね。
『此の世の果ての殺人』すら読んでいない私・・・早く文庫、発売して。
ただどちらのレビューも『都合のよさが目立つ』とか『文体が軽い』と言った厳しい意見も見られる一方で、登場人物や世界観の造詣に対しての賛辞。またミステリとしても引き込まれる、そう言ったレビューも寄せられています。
その辺りの粗削りな部分も含めての、荒木さんの魅力が存分に堪能できるデビュー2作目となる『ちぎれた鎖と光の切れ端』も、やはりランクインはしているのではないかなぁ。
そしてそうです!忘れるところだったよ(汗)
『マリア&漣シリーズ の最新作、市川憂人さんの『ヴァンプドッグは叫ばない』も、個人的には軒並み高評価と言う印象があります。
本作品も結局、読めずじまいのままなのですが・・・おっふ・・・。
このシリーズらしいホラー的要素、ダイナミックな仕掛け。そして人間ドラマの融合は、本作品も健在なようで。
プラス、これまでのシリーズ作に登場したキャラクターが再登場している(らしい)のも、ファンにとっては嬉しい限りですよね。
このシリーズも過去の『このミス』ではランクインしているので、本作品も、と言う期待は高まります。
あとは芥川賞作家の川上未映子さんが初めて挑まれたクライム・サスペンス『黄色い家』もミステリ好きさんの間では話題になっている感があります。
川上さんの作品を読んだことがない私としては『芥川賞と言えば純文学』と言うイメージしかないのですが。
ただその『純文学』と言うジャンルの中で、徹底的なまでに『人間とは何ぞや』と言うものを描かれている作家さんでいらっしゃるならば、それはもはや『人間の存在。その営みと言ういちばんの『謎』を描き続けている作家さん』と言っても過言ではないような気がします。
なので著者としては初挑戦ではあるけれど、本作品『黄色い家』のクライム・サスペンス、ミステリーとしての面白さ、完成度の高さはそりゃもう、保証されているようなものなのではないかな、と勝手に思っている次第。
『ミステリーだの純文学だの。ジャンル分けなんてナンセンスだぜ!』と言う気が自分でもするのですが。
一方でこうしたジャンル分けがあるからこその、そこからくる無意識のイメージをぶっ壊すような作品が誕生して、様々なジャンルのファン=読書好きを楽しませてくれるのは、実に素敵なことだと思うのです。
また『このミス』常連のベテラン作家さんの新刊も気になりますな。
まずは島田荘司さん。『御手洗傑シリーズ』の最新作となる『ローズマリーのあまき香り』です。
単行本にして700ページ越えとなる超大作。著者の作品らしい、様々な分野の知識が絡み合い、それらがミステリーの謎解きにも存分に反映されていると言う本書には、古くからのファンと思しき方々から絶賛の声が寄せられていますね。
それから調べてみたら新刊自体が5年ぶりの発売でした。霞流一さんの『エフェクトラ-紅門福助最厄の事件』も挙げておきたい。
霞さんの『動物シリーズ』(ではないだろうけれど)も、一時『このミス』で一大ムーブメントを巻き起こした感すらあるもんなぁ。
5年ぶりとなる新刊、アマゾンのレビューを見ると、その評価が真っ二つに分かれているのが実に面白い!
はい。てなことでその他にも気になる作品は数々あるのですが(初直木賞ノミネート作になった月村了衛さんの『香港警察東京分室』とかさ!)挙げていくとキリがないので、続きは『このミス』発売されてからのお楽しみ、と言うことで。
あぁ、しかしアレですなぁ~。
前編でも書きましたが『このミス』の発売が近づいてきた、そして実際に発売されたとなると『あぁ、いよいよ今年も年末だな』と言う気分が高まりますなぁ。
私だけかもしれないけど(笑)
いずれにしても発売が、そして結果が楽しみです。
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました!