tsuzuketainekosanの日記

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2023年夏アニメ~視聴決定作品ご紹介 後編

てなことで2023年夏アニメ視聴決定作品を紹介する記事の後編です。

この記事を書いている時点で放送されている話の感想も含めて紹介しています。

 

それでは本日はこちらの作品からスタートです!

 

・『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』

・・・改めて見るとタイトルの絶妙なこと。意味深なこと。『ゾンビになるまでに』なんですよね。『死ぬまでに』じゃない。『ゾンビにならないために』でもない。『ゾンビになるまでに』なんですよね。『ゾンビになる』ことを否定はしていないんですよね。いや勿論、積極的に受け入れているわけではないんですけど。それにゾンビになること=死ぬこととほぼ同意みたいなもんだから、まぁ『死ぬまでに』と言う言葉に置き換えても良いんだろうけれど。

『ゾンビになるまでに』と言うこの言葉のチョイスが、なんかうまいなぁ、と。そして意味深だなぁ、と。『0に1かけても0にしかならないはずなのに、1になっちゃった!』的な、絶望とポジティブさが同居しているようなタイトルだなぁ、と(意味不明)。

 

2話まで視聴。冷静に考えるとこの主人公のポジティブさ加減、おかしい(笑)。ポジティブ過ぎやしないか?でもそれも『労働』と言うものに抑圧されていた、その反動なのか、とも思うといかに『労働』の存在に彼が苦しめられていたのか、人間性を失っていたのか、とかいろいろ考えさせられるような気もするんですがどうなんでしょうか。

そんな真面目なことを考えずとも単純に楽しめばいい、そして単純に楽しめる作品だと思うのですが、主人公がとことんポジティブ、前向きだからこそ、いろいろとシビアなものが浮かび上がってくるような。そんな作品でもあるよなぁ、とも2話を視聴して感じました。

動機とかモチベーションとか。いや、同じ意味なんですけど。何気なく生きている日々の中に、それがどれだけあるだろう。そんなものに思いを馳せる瞬間が、どれくらいあるだろう。そんなことを考えさせられると言うか。

主人公も、そして2話で登場した閑も『ゾンビ』と言う『非日常』、そして『生きる屍』に溢れた状況になったからこそ、自分の行動の動機やモチベーションに思いを馳せるようになったんだろうなぁ、と思うと、もしかしたらそう言うものなのかもしれないなぁ、とか思ったり。

主人公、ポジティブ過ぎて若干、親近感を覚えにくくてもおかしくないくらいなのに、梅田修一朗さんのお声や演技。人懐っこさとかエモさを感じさせるそれらによって、そうした部分がうまーくカバーされているなぁ、と言う印象。閑役の楠木ともりさんも、うまいよなぁ~。

『ゾンビになるまでにしたい100のこと』、もし私が主人公だったら、こんな状況に置かれてなお、100もしたいこと、浮かんでくるだろうか。

いや、そんな状況に置かれていない今ですら、果たしてしたい100のこと、浮かんでくるだろうかなぁ。

・・・ってかこれ、もしかして主人公君の夢とか?夢オチとか?

 

・『無職転生異世界行ったら本気だす~』

・・・『時間はかかるかもしれない。でもやるしかない』と言うルーデウス、前世の男の言葉がものすごく胸に沁みた。

『なろう系』パイオニア的作品とも言われる本作品。『なろう系』からは今や凄まじい数の作品が生まれて、そしてアニメ化もされている。その多くが熱い支持を集めているわけなのですが、もしかしたらそれはルーデウスのこの言葉、前世の男のこの言葉、この思い。それを多くの人が実行したい、そう願っているからじゃないだろうか、ともぼんやり思いました。

現実は、だけど時間がかかることを待ってはくれない。失敗をした時のリスクも大きい。もし、その気持ちを胸に、違う世界に転生できたなら。今度こそ『時間がかかるかもしれない。でもやるしかない』の続き『やるんだ。やりたいんだ、今度こそ』を実行できるかもしれない。そんな切なる思いがあるからこそ、そしてそれを実行させている主人公に自分を投影できるからこそ、『なろう系』は人気を集めているんだろうなぁ。

 

シルフィの物語を1話として3話まで視聴。サラとミミルの行方を1人、捜しに行ったルーデウスの心境。ゾルダートの痛烈な言葉に自嘲の思いを抱きながら、それでも2人を捜索しに出かけたその心境も考えさせられたなぁ。

『他人を見捨てないと言う選択肢を取りたい』、その裏側にはどんな思いがあったんだろう。結果はどうであれ『自分は2人を見捨てなかった。捜索に行った』と言う事実が欲しかったんじゃなかろうか、と言う気もするし『感謝をされたい』と言う思いもあったんじゃないのかなぁ、とも思ったり。

自分を卑下するあまりに他者からの反応を恐れすぎているルーデウスだからこそ、そうすることで自分を少しでも良く見せたい。『僕は貴方たちと同じ土俵に立っている人間なんです!』と言うことを、自分自身に、そして周囲に対して証明したかったのではないかな、とも思ったりして、もしそうだとしたら、それはとてもじゃないけれど他人ごととは思えませんでした。

ちなみに若きパウロを思わせるゾルダートのCVが鳥海浩輔さんと言うの、天才か。

手探りで、手探りで。恐れながら、臆病さをあらわにしながら。それでも『時間はかかるかもしれない。でもやるしかないんだ』『やるんだ。やりたいんだ、今度こそ』と言う思いに、真摯に、必死に向き合うルーデウス、そしてたくさんのキャラクターの生き様がやっぱり胸に沁みる作品です。

 

・『もののがたり』

・・・1章でこらえていた作画がちょいちょいと怪しい気がするのは私だけでしょうか。いや、全然、そんな突っ込むほど酷いものではないとは思うんですけどね。はい。

『もののがたり』を見た後に『SYNDUALTY Noir』を見るのが楽しいです。2作品連続して見ると大塚剛央さんの声の幅と演技力を堪能できるので、心底、楽しいです。

 

てなことで2章です。雅楽寮のファンキーなおばあちゃんだったり、百人一首同好会の、ぼたんちゃんの友達だったりの女子大学生っぷりも楽しいし、相変わらずぼたんちゃんセコムの付喪神の面々も頼もしいし。そうした人たちと兵馬、ぼたんちゃんとのコメディタッチの日常があるからこその、兵馬であったりぼたんちゃんが抱えているシビアなもの。そうしたものがどすん、と胸に来るのも見ごたえがあります。

しかし個人的には、ただただ兵馬とぼたんちゃんの関係ににやにやしたいがために見ている、そんな作品です。15話、自らが口にした約束通り、ぼたんちゃんを守りに来た兵馬、かっこよすぎやしないか?『やだ、かっこいい』って思わず、呟いちゃったよ!

てなことでもう兵馬とぼたんちゃんが幸せになって、それをセコムの皆様・・・いや付喪神の皆が穏やかな笑みで見つめる。そんなラストが見られれば、私としては本望です!

 

・『SYNDUALTY Noir

・・・先程も書きましたけど『もののがたり』で兵馬の声やら演技やらを見た後で、この作品でカナタの声やら演技に触れると『とても同じ人が演じているとは思えないよね!あははっ!』と言う気持ちにさせられます。うーん、声優って凄い。

てなことで大塚さんのカナタとしての、実に青臭く、少年の未熟さや気持ちだけ熱い部分の表現、その演技が実に印象的な本作品です。だからこそ『もはやこれ、トキオが主人公なんじゃないだろうか』と何度も思わされる(笑)トキオの存在感も良い。小林裕介さんの『主人公を食いそうな勢いのメインキャラ』としての演技が最高。

 

でも1話にしても2話にしても、存在感や活躍具合で言えば圧倒的にトキオの方が強いんです。強いんですけど物語の軸にいるのは、当たり前なんですけどカナタなんですよね。そこがぶれてない。ぶれてなくて最後には『やっぱりカナタが主人公!』と言うのがしっかりと描かれている。

そのカナタの成長。あるいはノワールとの関係。ボーイミーツガール的な、ちょっと甘酸っぱさすら感じさせるような、思わずにまにましちゃうような(ごめんね!下世話なおばちゃんで!)関係が描かれているのも良いなぁ、と思います。

色んなキャラクターがいて、そのキャラクターたちの個性に引っ張られる形で主人公が主人公として存在している。どんなに影が薄くても(言い方(笑))それでもしっかり、主人公の物語として、主人公の心情が描かれている。

だから語弊ある言い方かもしれませんが、この先。展開としてはある意味『お約束』の展開を行くのだろうなぁ、と言う気はしています。でもまぁ、ロボットアニメだしね!とか思いつつ、ここはひとひねり、この作品らしい『何か』を見せつけてくれたら嬉しいなぁ、と言う気もしているのですが、はてさてどうなるかな?

 

・『Helck』

・・・ヤダ、この男!上半身は裸だし目は死んでるのに声が良い!圧倒的に声が良い!お馬さん・・・馬なのか、あの可愛らしい青い子は馬なのか?なんか違う気もするけどまぁいいか・・・とにもかくにもお馬さんに語りかけるシーン、励ますシーンなんて『はうっ!』でした。ずるいわ。CV小西克幸さんの破壊力よ。ずるいわ。

でもその後、やっぱり空っぽの笑い声を響かせながら馬と一緒に駆け抜けてるシーンでは『ダメよ、騙されちゃダメよ!この男、危険よ!』と思いました。楽しそうなんだけどちっとも感情がこもってないのよ、あの笑い声。怖。

結局、1位でゴールしちゃったけど、もはや『乗馬とは・・・』状態でしたね。ヴァミリオちゃんの『せめてまたがれ!』のツッコミには、思わず吹き出してしまいました。小松未可子さんの演技、ツッコミも冴えまくりやなぁ~。

そして2話では、また声の良い(CV松岡禎丞さん)変なキャラクターも登場してきましたね。残念イケメンばっかりじゃん!この作品に出てくる男性キャラ!

 

原作を読んでいないからわからないんですが、多分1クールだったら、原作中盤までアニメ化しないとしてもヴァミリオちゃんのツッコミとか結構、細かい所はカットされているんだと思う。それを怒涛の如く積み重ねていっているあたりに、やはり連続2クールの余裕を感じます。

だから出てくるキャラクター、皆、個性が強いんだけどその個性がちゃんと伝わってくる。キャラクター同士の関係性もしっかりと見えてくる。だから今のところ全く感情が読めないヘルクと、この個性が強すぎるキャラクターたちの関係が、どんな物語を通してどんなふうに変わっていくのか。それによって最終的にはどんな光景が広がっているのか。

ますます楽しみが広がっていった2話でした。

そしてヘルクの青い馬、CVは橘龍丸さんやったんかーい!

 

・『アンデッドガール・マーダーファルス』

・・・『3話でもしかしたら、真打津軽のあの口上が披露されるかもしれない』と期待していたのですが、どうやら吸血鬼編の完結は次週の4話まで持ち越しのようで。

しかし逆に『ありがとう制作陣!』と言う気持ちになりました。いや、この作品に対しては1話で既にそんな気持ちでいっぱいだったんですけど。下手にカットしたり改変したりすることなく、原作の魅力、それを可能な限り存分にアニメでも再現しようと言う制作陣の原作に対する敬意、そしてアニメ制作するうえでのプライドみたいなもの。それがひしひしと感じられた次第です。ありがてぇ。

 

ってかそうか。原作が4巻までしか出てないと言うのもあるのかもな。駆け足でアニメ化しちゃったら、それこそあっと言う間に原作に追いついちゃいそうだし。

 

そしてそんな次週のタイトルは『真打登場』です、皆さん。

わかりませんよ。そうは言ってもやはりどうしても、どうしても尺の都合で、と言うのはあるのかもしれません。が、この制作陣に限って、そんなことはしないだろうと言う確信めいた思いしかないのですが。

この回で私が原作小説読んでいてノックアウトされた、そしてアニメで最も見たい、聞きたいと願っていたシーン。ハンナを殺害した人物と半人半鬼、実にいい加減でどうでもいいこと、くだらないことしか口にしない、ひどくまっすぐで真っ当で真っ暗な破壊願望を抱いている津軽の戦闘シーン。その中で津軽が戦いながら、自らの素性、過去を銃弾のごとく相手に浴びせかけるシーン。最大の見せ場。

それがいよいよ、アニメで再現される可能性が高くなってきました。

あぁ、どうしよう。あぁ、どうしよう。今からもう楽しみでならん。

ってか次週のタイトル『真打登場』を考えた人、天才か。

このアニメの制作現場、天才しかいないでしょ(どーん)

 

ちなみにそんな真打津軽のモデルは、なんとびっくり、パタリロだそうです(笑)。だいぶ前の『このミステリーがすごい!』の対談記事にて、作者の青崎有吾さんがおっしゃっていました。パタリロか。こりゃ意外だったわ。

 

話しが逸れそうになったけど。いや、ほんとにもう『素晴らしい!』の一言。

よくぞあの小説を、あの娯楽性に満ち満ちたミステリーエンタメ小説を、文字だけで構築された作品を、ここまで完璧にアニメとして表現しくれたことよ。

文字だけで作られた世界が、作る人の采配ひとつでここまで完璧に『文字だけで構築された原作通りの世界』でありながら、『それでありながらそれ以上の世界』にアニメとして構築されるなんて、と私はただただ感激しきり、感謝しきりなのです。

なんだろ。ほんと小説の文字情報から計算して、アニメとしての映像と動きを生み出し構築していく、その凄まじさ、素晴らしさ、それをまざまざと見せつけられているような、そんな作品です。

所々で挟まれる静句さんの瞳の動きのアップ。あれとかも、もう『天才の所業か!』と毎回、叫んでる。天才の所業やで!

凄いな。本当に凄いな。はへぇ~(語彙力消失)

 

あと何よりな。もうな。鴉夜と津軽の、9割がた中身空っぽ(笑)なんだけど、残り1割、その掛け合いの軽妙さからは考えられないくらいのシビアさを帯びている掛け合い。そしてその掛け合いの後の2人の笑い声。

それがもう・・・ほんと・・・原作小説まんまなのよ(感涙)

そして戦うメイドさん、静句さんの冴え渡る冷静極まりないツッコミ。津軽に対する塩対応極まりない扱い、そこで放たれる毒舌を通り越した鋭い言葉の数々も、もう原作通りなのよ・・・。

なんなのよ・・・黒沢ともよさん、八代拓さん、小市眞琴さんの演技力、表現力よ。

 

はい。そんなこんなで、なんかもう、個人的には大満足です。

本当にありがとう。制作陣、演者の皆さん、本当にありがとう。

 

そんな具合で以上、えー、13作品ですか。

13作品が2023年夏クールの視聴作品でございます。

 

春アニメは17作品、視聴していたはずなので、それを考えるとだいぶ本数が少なくなった気もしないでもない。

まぁ、これには個人的なある思いがあってのことなのですが・・・それでも、まぁ、13本も見ているんですけどね、あはははは!

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!