tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

2022年冬アニメ感想~その2

はい。と言うわけでその1に続いて、2022年冬アニメの感想をお送りいたします。

春クールアニメ、続々、始まってますね。

なんだろ。

クールによっては月が変わってから1週間くらいは静かなクールもあるような気がするのですが、今回の春クールは4月になったと同時、割と、どどんっ!と始まる作品が多いですね。

 

大変だ。

未だ、どの作品を見て、どの作品を諦めようか、全然決まらん・・・。

あとしつこいですが、再放送作品が熱すぎるんだよ・・・。

どうすんだよこれ・・・。

 

では、冬クールアニメの感想。

早速、こちらの作品からどうぞ。

・『TRIBE NINE』

・・・最終回を迎えたわけだし、盛大なネタバレをするとですね。

序盤、主人公、主人公ではないんですけどそれに近いような役割を、存在感を放っていたCV石田彰さんのキャラクターがいるんですけど。

この人が、死ぬんですよ。ええ。まさかの退場ですよ。

でも私は『CV石田さんやもん。絶対、ラストあたりで主人公たちの前に立ちはだかる強敵となってよみがえってくるんでしょ?』と思っていた、否、信じて疑っていなかったんです。

私だけじゃないはずだ。私だけじゃないはずだ。

ところが、ですよ。

 

CV石田キャラ、死んだままだったね!

私は何よりそこに驚いたよ!

 

はい。そんなこんなで、そう。本当に驚きました。あんなあっさりCV石田さんキャラ、神谷さんか、神谷さんが亡くなるなんて全然、予想していなかったし、そのまま話が進んで、そのまま終了するとは・・・いい意味で予想を裏切られました。

まぁ、勝手に私が予想していただけなんですけどね!はは!

 

なんだろ。

作品としての筋書きとか展開がめちゃくちゃシンプル、わかりやすかったです。そしてそのシンプルさを保ったまま、最後は『お約束っ!』と言わんばかりのダイナミックバトル!そして少年たちの熱き友情!が繰り広げられて、私は大満足でした。

 

いろんなトライブが出てきて、実に個性豊か、と言うよりもはや濃すぎると言っても過言ではない(笑)キャラクターが出てきたわけですが・・・個人的には、ミナトトライブのタイガが良かったなぁ~。

沢城千春さんの癖のあるお声が好きと言うのもあるんですけど、なんだろ。それこそキャラクターとしてめちゃくちゃシンプル、それ故、良い奴、おバカだけど熱い奴ってのが伝わってきて、好きだったなぁ。勿論、お声だけじゃなくて沢城さんの演技も、はまってました!

 

てなことで・・・こちら、ゲームとして配信されるみたいですね。生死不明のままのカズキや王次郎の行方と言うのも、そのゲームで語られたりするのかなぁ。

 

・『佐々木と宮野』

・・・尊い。いや、なんだ、なんかもう、最終回。尊さのあまり浄化されそうになったし、なんか涙出てきた。

なんだろ。佐々木のように、宮野のように、同性に対して恋心を抱いている誰かが、たとえその気持ちが報われなかったとしても、実らなかったとしても、自分のこの気持ちは素晴らしいものなんだ、と思えるような。

そんな作品だったんじゃなかろうかなぁ。

勿論、同性だけじゃなくて、誰かのことを好きな人、そのすべての人の気持ちを応援するような。そっと後押ししてくれるような。『どうか、その気持ちだけは否定しないで』とやさしく包み込んでくれるような。

 

人が、人のことを好きになる。自分の中のその気持ちに、真摯に向き合う。相手から向けられる気持ちに、しっかりと答えようとする。

それは素晴らしいことなんだ、と教えられた思いすらした作品でした。

 

最終回。晴れて結ばれた佐々木と宮野。佐々木と抱き合っていた時の、宮野の気持ちってのは、なんか『すとん』とした、そんな思いがあったんじゃないかなぁ。

『すとん』って。自分の気持ちが『すとん』って落ち着くと言うか『これでいいんだ』って心底、納得していくような、満たされていくような、そんな感覚。

勿論、これはあくまで私の推測なんですけど、でも、あそこの宮野の気持ちは、ほんと、すごく伝わってきた(語彙力)

 

想像していた以上にBLな作品でしたけど『Boys Life』な作品でもあると言うことで、それがすごく伝わってくる、とても丁寧な作りだったなぁ、と。

原作がどんな感じなのかは、私は読んだことないので知らないのですが。それでも柔らかい雰囲気や、好きな人の言動に心がきゅっ、となる瞬間の演出とか。恋心に自分が自分でなくなるような、ふわふわしたような感覚の演出とかも、素敵だったなぁ~。

 

てなことで、新作アニメ制作決定とのことで。ドラマCDから実に熱い支持を受けていた作品と言う印象があったのですが、実際にアニメで見てみたら、それも本当に頷ける作品でした。

だからこそ新作アニメ制作も、全く不思議はないわ!

これからも続いていく佐々木と宮野の、そして彼らの友人たちの物語、青春の日々。

 

あー・・・素敵やなぁ・・・。

 

・『錆喰いビスコ

・・・原作小説のファンと言うことで、めちゃくちゃアニメ、楽しみにしていたんですけどね。

 

うーん・・・正直に書くと、うーん・・・うーん。

面白くなかったとは言わない。言わないけど『アニメで満足できなかったと言う人は、どうか、どうか小説を読んで下さい!お願いっ!(土下座)』と言いたくなる、そんな感じだったなぁ、はい。

 

何がってですね。私してはもう、ビスコの名乗り。あのシーンを、どうして1話のラストに詰め込まなかったのか。どうしてあそこを2話の前に持ってくると言う暴挙に出たのか。あそこは、あのシーンは、何がどうなっても1話のラストに持ってくるべきでしょう。そしてそこで『ずどん!』と盛り上がったところから、1話、EDとして流れたJUNNAさんの『風の音さえ聞こえない』を流してこその、この作品なんですよ。

あのビスコの名乗り。1話の最大の見せ場、盛り上がりになるべきあのシーンを、2話の前に持ってきたと言う時点で、なんか本来なら1話で盛り上がるはずの、この作品が持つ熱量みたいなものが、一気に削がれてしまったような気が、ずーっとしてるんですよねぇ・・・ええ。

1話の時系列のシャッフルも、なんか結果として、いまいちわかりにくい導入になっていた気がするんだよなぁ・・・。

 

まぁ、一ファンの勝手な意見ですけどね!ごめんね、偉そうなこと言って!

 

はい。原作小説は、本当にシンプルに、それ故に剥き出しの熱量と勢いに満ち満ちた、そしてそれがラストに大爆発を起こして、圧倒的なエモーショナルさで読者の胸を満たしてくれる、そんな作品だと思うんですよ。

だけどアニメは・・・うーん・・・なんか、なんか小綺麗になっていたような気もするんだよなぁ・・・。

 

ただ。

物語の構成とかには不満がないこともないのですが、CVを務められた声優さんの演技は、本当にファンとして、ただただ感謝しかありません!

特にビスコ役の鈴木崚汰さんの、ビスコとしての演技は、本当に驚かされました。『す!あなたは一体、どんだけの引き出しを持ってるのさ!』と。

あえて誇張して、より荒々しくビスコとして台詞を発するようにした、と言うお話、またこの作品は『愛』を描いた作品だ、と言うお話をされていたのを聞いた時、本当にファンとしては『ありがてぇ・・・こんなにもビスコのことを、作品のことを理解して下さっている人がビスコを演じて下さるのが、本当にありがてぇ・・・』と思ったものです。作品の勢い、熱量、そしてビスコと言う破天荒で、でもとびきりに情にあつい、不器用な少年を、本当にかっこよく、熱く演じて下さっていたよなぁ~。

そのビスコと唯一無二の友情を築くことになるミロを演じられた花江夏樹さんのお声、演技も、鈴木さんのお声、演技といい意味で対比になっていて、素敵でした。

花江さんはやっぱ、こう言う感じの、柔らかいお声の似合うキャラクターを演じられると、実にはまるなぁ~。

 

てなことで・・・原作小説はまだまだ続いており、ビスコとミロの旅路もまだまだ続いているのですが・・・アニメの続きを望むのは・・・厳しいだろうなぁ~。

ってか春クール、すぐに再放送されてますね。びっくり。

 

・『平家物語

・・・個人的に冬クールは『その着せ替え人形は恋をする』とこちらの作品が、Wでナンバー1だったと言う印象です。

 

てなことで『平家物語』、いや、もう、本当に素晴らしい作品でした。

 

まず物語の構築の仕方が素晴らしかった。本放送前に事前特番みたいなのがあって、その中で監督の山田尚子さんが『原作では語り手がころころと変わる』『それをアニメでは、オリジナルキャラクターのびわを出すことで、彼女1人に任せた』と言うようなことをおっしゃっていたように記憶していたのですが。

そのお陰で、視聴者である私は、たくさんの人たちの物語をびわと一緒に、彼女の視点を通して見ることができた。

原作のたくさんの視点を、たった1人に、それも原作には登場しないオリジナルキャラクターに任せると言うのは、とても勇気がいることだと思うのです。原作の雰囲気、流れもぶち壊しにしてしまう恐れだってある。

だけど全11話に、あの壮大な物語をまとめなければならない。そう考えられた末の、このびわの存在、そこに語り手としての役割を一任したと言うのは、本当に素晴らしい選択だった。

 

それからもうひとつは、軍記物語であるこの作品を、軍記物語としての魅力、面白さを損なわせることなく、しかし平家の人が生きた物語として再構築された点です。

それにより全11話と言う、本当にコンパクトな話数でありながら、戦記物としての魅力も、そしてそれ以上に平家物語に描かれている、登場する人物、ひとりひとりの魅力、その人生、思いがしっかりと伝わってくる作品になっていたと感じました。

 

原作がある作品がアニメになる場合、尺、話数の問題と言うのは、常に付きまとう問題です。そしてそれによって『どうしてこうなった!』と原作ファンとして頭を抱えたくなるような出来になってしまったアニメ作品も、個人的にはたくさん知っています(涙)

それを考えるとアニメ『平家物語』は、原作『平家物語』の中に詰められている魅力を可能な限り、しかし必要最低限、描き、視聴者に伝えることを大事にし、その思いから大胆に物語を構築した、原作のある素晴らしいオリジナル作品になっていたのではないかな、とすら思います。

いや、山田監督、凄いな。

 

てなことで・・・ほんと・・・なんか染みる作品だったわ・・・。

最終回、高校の頃、散々暗記させられた(笑)『祇園総社の鐘の声』から始まる、あの語りが流れてきた時の、私の胸に満ち満ちていった、ひたひたと満ちていったあの感情は、一体、何と呼べばいいのか。

圧倒的な悲しみと寂しさと空しさと、やりきれなさと。諦めと、それでも、精一杯に生きたのだと、生きて、生きて、生きたのだと訴えるような切なさと。

びわがかき鳴らす琵琶の音が、それこそ、この物語に登場した平家の、あるいは名もなき人の、すべての感情をのせた声のようにも聞こえて。

いやぁ、なんかもう、言葉が出てこなかったなぁ・・・。

 

平徳子。彼女の目に、この世は、人生は、どんなふうに映っただろうか。

早見沙織さんの透明感ある、儚くも強さを感じさせるお声、演技もあって、なんかもう、そのことを痛感させられた。

そしてその目で、すべてを知ってしまっているからこそ、徳子を助けたびわ

彼女の目にも、この世は、人生は、どんなふうに映っただろうか。

悠木碧さんの演技も、もう、凄いの一言。

ってかもう、どの声優さんの演技も、ほんと、胸に来た。

過去に生きた登場人物たちの、精一杯に生きた思いと言うのが、声優さんの存在によってこの世によみがえってきた、そんなことを感じるくらいだった。

 

それでも、祈り、語り継いでいく。

それしかできないから。それしかできないから。

 

その思いが、登場人物たちひとりひとりの思いが、だけど昨今の世界情勢もあるせいか、本当に切なく、時に痛みすら伴って胸に響いてくるのが、またこれ辛い。

 

いやいや、本当に面白く、そして実に味わい深く胸に、心に響いてくる作品でした。

素晴らしかったです!

 

てなことで、本日はこちらの4作品の感想をお送りいたしました。

残る作品は・・・最終回がもう少し、先になりそうなのかな。

なので感想記事も少し遅くなりそうですが、よろしければ引き続き、お付き合い下さいませませ~。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!