tsuzuketainekosanの日記

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2023年春アニメ感想+まとめ~その5

だからSideM君は、プリントを押し込んだランドセルを一気にひっくり返すの止めなさいって言ってるでしょうがあぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!

怒涛のMV3連発・・・Wちゃんの、めっちゃ可愛かった。可愛かった。

可愛かった。語彙力溶けた。可愛かった。

SideM君、9周年、おめでとう。ありがとう。これからもよろしく。

10周年に向けて、そろそろこまめに情報を出す練習、した方が良いと思うよ。

 

本題です。

夏アニメ大体1話視聴感想記事を優先的にお送りした結果、こんなに遅くなってしまいました。なんだか申し訳ない。

そんな具合で2023年春アニメの感想ラストです。視聴作品残り2作品と全体的なまとめなんかをお送りしていきます。

 

ではでは。こちらの作品の感想からどうぞ。

・『神無き世界のカミサマ活動』

・・・ネット上で知った話によると原作とはだいぶ改変されていたようで。原作を読んでいないのでどのあたりがどんな感じにどの程度、改変されていたのかはわからないですが。

多分、後半になるにつれカオスっぷりが増し増しだったのは、それも理由のひとつだったんだろうな、と私は思ったのでありました。元々この作品自体が持っていたカオスっぷりが、原作改変によって更に加速したと言うべきか。

そんなカオスっぷり、万策尽きた感がありありと見て取れた作画の乱れ、多用されるドット絵も、しかし奇跡的にこの作品にマッチしていたと感じさせていたのが(あくまで私個人の意見ですが)凄い所だったのでは、と言うのが最終回まで見終えた感想です。

下品な下ネタ、上等じゃないですか。『宗教』を題材にしておいて、そこに下品な下ネタぶち込んでくるなんて、この作品だからでしょうよ(笑)。そしてそこに絡んだ声優陣の熱演過ぎる熱演にも笑わせてもらいました。最高。

結果、見終わった今となっては『濃厚すぎるアニメだった』と言う印象しか残っていない、そんな作品なのですが、なんかもうそれで良いんだと思います。

再三、このブログでも書いてまいりましたが、あのメンツの中、実にアクの強いロイと言う青年をえげつなく(誉め言葉)演じられていた藤澤奨さんのブレイクを期待したいところです。

続編を匂わせるような終わり方ではありましたが・・・さてはてどうなのかな?

 

・『ヴィンランド・サガ

・・・はい。てなことで2023年春アニメの感想、ラストはこの作品でございます。多分、最終回を迎えた時期としてはいちばん早かったはず。今の今までためてたよ!

いやぁ・・・なんかもう言葉が出てこないですね。はい。『今の今まで感想を出してこなかったくせに出てくるのがそんな言葉か!』と突っ込まれそうですが、最終回、改めて見てみてもやっぱりもう言葉が出てこない。

トルフィンの人生、更にはトルフィンの故郷であるアイスランドのあの地で、トルフィンの帰還を願いながら、しかし同時、絶望的に思いながら、日々を脈々と紡ぎ生きてきたヘルガやユルヴァ姉さんたちの人生。その、それぞれの人生の重み。16年と言う時間、月日の重み。

それがもう、どーん、と胸に落ちてくるような最終回で、もうな何も言えない。私の貧弱な語彙力、表現力では、この感情を的確に表現することなんて無理(放棄)

 

ただユルヴァ姉さんの暴力。あの描写は泣いたなぁ。ずるいよなぁ。『愛ある暴力』なんてあるわけがないんだけど、それでも暴力に塗れた、暴力以外の何物でもない暴力に彩られた側面もあるこの作中において、最もやさしく温かく、愛に満ちた暴力だったんじゃないのかなぁ。ねー。

そしてヘルガの、あの静かな眼差し。静かな言葉。静寂であり、しかしだからこその深さ、広さを思わせるような存在感も、もう、もう。そんなヘルガにかけられたあの言葉、エイナルは本当に、本当に嬉しかったことだろうなぁ。

 

16年の出来事をかいつまんではあるものの皆に聞かせてトルフィン。憎悪と闘争、死と破壊、絶望と後悔、悲しみと再生の歴史。それでも最後に『再生』が来て、そこからトルフィンが自らの使命を見出したのは、勿論、エイナルやアルネイズたちに出会ったから、出会えたからと言うのもあるわけなんですけれど。

それと同時に、アイスランドの地で、父トールズ、母ヘルガ、姉にユルヴァを持つと言うこの家庭に生まれたことも大きいのでは、と。そんなことを思うくらいに『家族』の存在、その意味なんかを突き付けられたような思いもした最終回でした。

旅路に思いを馳せるトルフィン。その中にはトルフィンたちがまだ出会っていない人たちの姿も登場していましたが・・・これは続編制作への布石と考えてもいいのでしょうか。できるだけ早い内にはお願いしたいですが、いくらでも待ちます。何年でも待つので、どうかアニメの続き、お願いいたします(土下座)

 

いやぁ~、しかしほんと面白かったなぁ。『面白い』と言う言葉で表現するのが正しいのか、迷いを覚えるほどのヘヴィな内容であったのは確かなんですけれど。でもそのヘヴィさ故の圧倒的に骨太で重厚な人間ドラマは、本当に毎週、毎週、見ごたえしかなかったし、毎週、毎週、打ちのめされるばかり。視聴後には、良い意味で感情が心地よい疲労を覚えるくらいでした。

勿論、創作物ではあるけれど完全なフィクションではないわけで。だからこそのリアリティ、あるいは人を人たらしめていありとあらゆる事象が徹底的に描かれているからこそ、物語を超えた存在感、風格すら感じさせるような、そんな作品だったなぁ。

本当に『人間ドラマ』と表現するのがぴったりとしか言いようがない。あの時代を生きた人たちの、そして今の社会を生きる人たちの、人としての姿。人としてのありとあらゆる姿。それを描いている作品だよなぁ、と改めて感じている次第です。はい。

 

なんだろ。1期もそうだったんですけど2期もやはり、ものすごく端的に言ってしまうと人の強さと弱さ、人の賢明さと愚かさ、そうした相対するものがまざまざと描かれていたなぁ、と。

例えば暴力にしたって、こんなのもう、人間の弱さ、愚かさの象徴みたいなもんじゃないですか。最も簡単に、最もわかりやすく、最も手短に事を解決できる手段として、それを選んでしまう人の弱さ、愚かさ。

それがもう、見ててしんどくなるくらいに、苦しくなるくらいに。絶望的な気持ちにとらわれるくらいに描かれていて。

でもその一方で、そんな中ででも、人の人としての強さであったり、賢明さみたいなもの。あるいは愚かさに近いのかもしれないけれど、それでも人が人であることの証、それを思わせるような感情も描かれていて。

 

たとえばクヌート率いる軍によって惨状と化した農場。その中、蛇が、あるいは蛇と共に用心棒を務める男たちが、ケティルに雇ってもらった恩を返すために、勝ち目のない戦に、半ばやけくそのような感じで身を投じていったじゃないですか。

あのシーンを見た時『ほーんと、バカだなぁ』と私は思ったんです。『こう言う人間がいるから、暴力、戦争には、それ以上の意味が生まれてしまうんだよ』と。そんなことを思ったんです。

思ったんですけど、同時、でももう、その気持ちだけで、半ばやけくそで戦いに身を投じていった蛇、男たちの感情も、めちゃくちゃ理解しかなかったし『恩をくれた人に恩を返したい。それって、人として当然の感情だよな。人としての、何か証とも思えるような、そんな尊く、強い感情だよな』とも思わされて。

 

アルネイズさんに、あまりに手酷い暴力をふるったケティルの気持ちも然り。あれほど奴隷に対して厳しくも優しく接し、その優しさが仇になることもしばしばあるくらいだったケティルが見せた、アルネイズさんに対しての、度を越した愛。あるいは欲。農場が危機的状況に追い込まれていたから、と言う状態を差し置いても、アルネイズさんに暴力を振るっていたケティルは、それまでのケティルとは別人としか思えなかった。

あるいはガルザルの感情、その変遷も。そしてそれを目の当たりにして、それでもなお、なおガルザルにまたも夢を見てしまったアルネイズさんの感情も然り。

自らの強さを誇示し、宣言し、それでも寄せるさざ波ひとつ、鎮めることすらできない。その理由を『神』の力、それ故だと決め、その『神』と戦う。『神』の作った楽園に住む資格がない罪深いヴァイキングたちを救う。それこそが自分の存在、その強さを証明する手段であり、そのために『力』が必要なのだと説いたクヌートの感情も然り。

ここのクヌートの演説なんて、なんか『何言ってんだこいつ』と思いつつ、でもその一方で『こいつ、すげぇこと言ってんな』と感心してる私もいたもんな。何この感情。

 

そう言う人と言う生きものの持つ、様々な面。良いも悪いも含めた、人だからこその面。どうしようもない部分。感情。

そうしたものががつがつ描かれていたから、もうこちらとしても、勿論、単純に『悪い』『正しい』と判断できる部分もあったんだけれど、でも、そうとは割り切れない部分もあったりして、言葉を失うしかなかったと言うか。

 

今回の奴隷編ではまた、人が生きること。日々を営んでいくこと。体を動かして働いて、食べて、また働いて、夜が来たら眠り朝が来たら起きて、そうして1日がまた始まり、働く。そうした人の営み、それも描かれていました。

この営み。手を動かして、体を動かして、頭を動かして、何かを作る。生み出す。そして疲れたら、他の動物の、植物の命をいただく。あるいは眠る。そしてまた手を、体を、頭を動かして働く。

それこそが『戦争』や『暴力』といったものの対極にあるものであり、そしてそうやって生きることこそが人間の本質である、と静かに、だけど力強く訴えるように。

『剣など捨てればよい。剣を捨てねば禍根は断てぬ。土を耕し命を育てる。剣を振り回すよりよほどましだ』と言う言葉も作中では出てきましたが、その通りなんだと思う。

日々の営み。その偉大さ。尊さ。そのことに気が付いている人、気が付くことができた人たちがいる、と言うのが描かれていたことが、何か確かな希望につながっているような思いがしたのもまた事実です。

 

手。いろんな登場人物たちの手。それがものすごくしっかり描かれていたのが印象的でしたよね。傷だらけの、ささくれだった手。

その傷は、戦いの中で傷ついたものなのかもしれない。その傷は、日々の営みの中で傷ついたものなのかもしれない。

そして戦争になれば、それが日々の営みになってしまうのもまた事実なんですけれど。

それでも日々の営み、農業に、家事に励み、日々を生きる人。そうした人たちの、傷がいっぱいついたささくれだった、しかし生命力にあふれた大樹を思わせるようなその手の描写にも、やはり私は一抹の希望のようなものを感じたのでした。

 

そして今回の物語を通して、体を使い手を使い、めいっぱい、めいっぱい働いていたトルフィンとエイナル。

その2人がクヌートを農場から撤退させ、自分たちが見つけた理想、願いに向かって新たな一歩を踏み出した、と言うのが、もう最高に胸熱なんだよ・・・。

 

そしてもうひとつは赦すと言うこと。トルフィン、エイナル、ケティル、アルネイズ、ガルザル、蛇・・・様々な人たちの姿を通して『赦す』ことの偉大さ、そして重さ。困難さ。

そうしたものが描かれていましたが、とにもかくにも『赦し』、どこかで断ち切らなければ、いつまでも、いつまでも禍根は続いてしまう。新たな禍根を生み出してしまう。

『そうは言っても何故、自分だけが』と言う思いも、飲み込むにはあまりにも大きすぎる、重すぎる、苦しすぎる思いがあるのもじゅうぶんわかる。

だからこそ『赦す』こと、そこに必要なのは、そのことで生まれる大きく重く、あまりにも苦しすぎる感情の沼。そこに共に立つ覚悟を持ってくれている誰かの存在なのだろうなぁ、と言うこともひしひしと感じさせられました。

 

トルフィンとエイナル。互いが互いに出会わなければ、多分、互いが互いに『赦す』ことを自分に対して赦せていなかっただろうなぁ。もし、そうなっていたならば物語の行方もまたきっと別のものになっていたことだろうから、何と言うか、本当に2人が出会えて良かったなぁ、と言う気持ちしかないです。

勿論、2人が出会えたのは、出会ったのは、2人のそれまでの人生。あまりに理不尽で、過酷な人生があったからこそで。それがなければ多分、2人の人生が交錯することはなかった。だからもしかしたら、と言うか多分、2人にとってはそちらの方が幸せだったのかもしれない。けれど、でも、それでも『出会ったことで不変である過去の、その意味が、自分の中での意味が変わった』と言う流れが描かれていたのも、もう個人的には胸熱でした。

救い、だよな。救い。変わらない、変えられない過去の意味が、たとえ自分の中でだけであったとしても、その意味が変わる、変えられるって言うのは、人生における大きな救いだと思うの。うん。

 

いかん。長くなってしまった。意味のない感想で長くなってしまった。

まぁ、あの、もう一言で言えば、最高でした。1期、トルフィンの人生、その『序章の終わり』までを描いた24話も最高だったけれど、2期はまた1期とは異なる、1期の深みを更新していくような。そして深みの底にたどり着いたところから這い上がり、そうして小さく頼りない、しかしとてもあたたかな光を目にしたかのような。そんな絶望からの確かな希望を描いた物語で、やはり最高だったな、と。

本当に毎週、毎週、見ごたえしかありませんでした。ただただ打ちのめされっぱなしでした。最高でした。声優さんの演技も、もう凄すぎて私には何も言えない。ただただありがとうございました(五体投地)

 

そんな具合で全17作品ですか。2023年春アニメ視聴全作品の感想、無事、お送りし終えました。良かった良かった。

いやぁ、改めて振り返ってみると何度も書いてまいりましたが、本当に2023年春アニメ、個人的には大豊作。視聴していた全作品、いずれも心の底から『面白かったよ!』と大声で言えるような作品ばかりだったなぁ、と言う気持ちです。

 

新生活が始まる季節だから、と言うのは単なる偶然でしょうけれど。それでも何と言うか、新生活に向けて不安を抱いている多くの方々。その方々の背中を優しく押すような『人と人が出会うことで生まれる化学反応』、その温かさや優しさ、きらめき、素晴らしさ、難しさや苦しさ。そうしたものを描いていた作品が多かったように感じられたのも、個人的には印象深いです。

あと全体的に作画崩れした作品が少なかった、そんなクールでもあったなぁ、とも思います。制作に尽力されている全ての方々には、ただただ頭が下がる思いです。ありがとうございます。

 

その一方、録画時間かぶりで配信視聴を決心した。だけどやはり、やはり途中で脱落してしまった作品があったのも事実で、これはただただ残念だし申し訳ないの一言だよ。

おっふ・・・。

『放課後インソムニア』と『おとなりに銀河』の2作品ですね。

アマゾンプライムではまだ配信されているようなので・・・よ、余裕があれば、可能な限り視聴したいと言う気持ちだけはあります。

 

時間がない(容赦ない現実)

 

はい。うむ。何はともあれ個人的には、久しぶりに印象深い、印象に残るクールだったなぁ、と言う気持ちを抱いた2023年春クールでございました!

これにて2023年春クールアニメ、終了です!

ふうっ、内容は大したことないけど、すごくやり切った感はあるぞ!

偉大なる自己満足!

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!