tsuzuketainekosanの日記

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春アニメ、印象的な声優さん~女性声優編

毎クール恒例の記事です。タイトル通り、視聴しているそのクールのアニメ作品の中で、個人的に印象が強い声優さんについて、やんややんやと語っていく記事です。

正直この記事、毎回、自分で書いていながら『何だかなぁ』と言う気が拭えません。

なので今回こそは、たとえば作品ごとに見ていくとか、紹介する声優さんの数を増やしてみるとかいろいろ考えてみたのですが、やっぱりそれもしっくりこず。

結局、いつもの形でお送りすることになりました。

 

『何だかなぁ』と思う一番の理由は『どの声優さんの演技も本当に素晴らしくて、本当に印象深いのに記事に書くのは数名の方だけ』と言うのが、どうしても納得できないからです。

ただそもそもとしてそれこそ、全員の声優さんについて語るわけにもいかないし、やっぱりその中でも個人的に『がつん』と来た演技と言うのもあったりするわけで。

そう自分に言い聞かせて『何だかなぁ』と思いつつ、しかし書くと決めた以上は紹介させていただく声優さんの、その演技の素晴らしさが少しでも伝わりますように、と願いを込めながら書き始めています。

 

前置きが長い。すいません。

そんなこんなで本日は女性声優さん編です。早速、この方からスタートです!

 

・伊駒ゆりえさん

・・・『推しの子』にてルビーを演じていらっしゃいます。事務所所属が2021年10月。そして2022年12月に同作にてルビー役で出演することが決まったと言う。超高速スピード出世。なんですけど、その理由も頷けるくらいにルビーの演技が素晴らしい。

ルビーの母親はアイ。そしてルビーの前世、転生前は病床にありアイを敬愛する1人の少女でした。まっすぐにアイを愛し、アイの姿に励まさせ、辛い病床にあっても懸命に生きた少女。

その少女が敬愛したアイの子どもとして生まれ変わった。

ルビーのアイに対する気持ちって、本当にまっすぐなんですよね。まっすぐ。

 

伊駒さんのルビーからは、そのまっすぐさ。アイに対してのただただ一途で、まっすぐで、純粋な敬愛。尊敬と愛。そう言うのが自然と伝わってくるんですよ。『純粋無垢』を絵に描いたようなアイへの気持ち。それが自然に伝わってくるんです。全然、力みとか変な誇張がない。ただただまっすぐに、自然に、それが伝わってくる。

そこがもう凄いな、と。あとこの部分、このまっすぐさがアクアの『復讐のためならどんなことでも』と言う黒いまっすぐさみたいなもの、彼を演じている大塚剛央さんの演技と対比になっているのも、個人的には素晴らしいと言うか言いようがないんです。

ってか伊駒さんご自身も、めちゃくちゃ女性アイドルさんお好きなんですよね。そのパーソナルな部分も、絶対この役の演技に活かされてる、と私は勝手に確信しています。

 

そしてまたアイドルを目指して、アイのようなアイドルを目指して奮闘していく彼女の、不器用なまでのまっすぐさ。当たり前だけれどまったく玄人感のない、ただただ素人感丸出しの部分みたいなところも、またこれ、めちゃくちゃうまい。

うまいってか、ここはもう新人声優も新人声優。まだ事務所に所属して2年も経過していない新人声優さんだからこそだとしか思えない。

多分もっと『うまく』演じられる方はたくさんいらっしゃるんだと思う。でもルビーとして必要なのは、そうした『うまさ』じゃないんですよね。その部分が、今の伊駒さんだからこそ自然に滲んでいて、本当に素晴らしい。

 

なんだろ。もはやルビーを演じるのは伊駒さんの運命だったのでは。いや『運命』なんて書いちゃうと、伊駒さんの演じるにあたっての努力やご苦労などを無視しちゃっているようで恐縮なのですが、でもそう言うのも含めて、この出会いは運命だったのでは。そう思わされるくらいの、なんかもう色々な意味で『凄い』と言う言葉しか出てこない、そんな伊駒さんのルビーとしての演技なのです。

 

・羊宮妃那さん

・・・『僕の心のヤバイやつ』で山田杏奈を演じていらっしゃいます。羊宮さんもまた事務所のジュニアに所属されたのが2020年4月。今年の3月に準所属と言うことで。

あのふわふわボイス。ちょっとウィスパー気味のお声は、耳にするだけで心がほわっ、と癒されていくような。でもだからこそ役が置かれている状況などによっては、そのいろいろな感情が、より強く、胸が切なくなるような色合いで押し寄せてくるような。役の気持ちを、繊細な響きすらある優しいお声に乗せて表現させる。そんな役者さんだと思います。

 

で、山田ちゃんです。いや、もう山田ちゃんは羊宮さんの新境地を開いた。そう言っても過言ではないでしょう。見事なまでに原作通りの声。私、原作は読んでませんけど。でもそんな私ですら『原作通りの声!』と叫びたくなるくらいに、ぴったりが過ぎる。

そのぴったりが過ぎる演技が、だけどちっともわざとらしくない。技巧的でない。とても自然に、山田ちゃんがそこにいる。そう思わせるのがまたとてつもなく素晴らしい。

『僕の心のヤバイやつ』、市川を堀江瞬さんが、山田ちゃんを羊宮さんが演じられると決まって、おふたりが演技だと感じさせないほどの自然さで、でもアニメとして浮いていないしっかりとした演技をして下さっているからこその、作品としての素晴らしさが余すことなく伝わってきているのだと思います。

 

スクールカースト最上位。雑誌モデルとしても活躍している美少女。性格はマイペースで間の抜けているところもあって。誰にも言えない、言葉にできないような色んな思いも抱えている繊細な一面もある山田ちゃん。

マイペースで間の抜けている部分が押し出されているシーンでは、羊宮さんの演技も可愛いし、くすっ、としちゃうくらいにおかしいし。

一方、市川に対しての感情の変化。それに戸惑いつつも、健気に市川とコミュニケーションを図ろうとするその姿、その不器用で、一生懸命でまっすぐな姿。また市川の言葉、行動に確かに救われた思いがしたのであろう時の姿。そう言った姿が描かれているシーンの演技では、山田ちゃんの感情、言葉にならないそれも含めた一切を、やっぱり自然に、だけど本当に愚直なまでに正直に表現されているように、私には感じられてただただ胸を打たれる、かき乱されるばかりなのです。尊い

なんだろ。あざといことしていても、全然、あざとさがないんですよね。どこまでも健気で、一生懸命。少しでも市川の気を引きたい!と頑張る山田ちゃんの、その頑張りしか伝わってこないのもお見事。

あと羊宮さんの息を呑む演技、その時の柔らかな音。それがめちゃくちゃ好きです!

 

小清水亜美さん

・・・『江戸前エルフ』にて、ぐうたらなご神体エルフ、エルダを演じていらっしゃいます。いや、『江戸前エルフ』よ。本当に個人的には今期のダークホース的作品であり、面白さもクオリティも今期の中ではトップクラスに食い込む作品だと思います。

 

で。小清水さんと言えば、私の中では『キルラキル』の纏流子、また『美少女戦士セーラームーン』のリメイク版での木野まことセーラージュピターの印象が非常に強い声優さんです。ちょっと少年っぽさを感じさせるお声。本当はとても優しいんだけど、なかなか素直になれない部分も持ち合わせていて、それが実にいじらしい。そんなCV小清水さんキャラ、演技が大好きな私なのですが。

だからこそ、と言う言い方も少し語弊がありますが、声を張らない、良い感じに力の抜けた脱力系の小清水さんボイスも、演技も、先に挙げたようなお声、演技とのギャップも相まって『はぁ~』と、聞いているこちらも脱力しちゃうくらいに好きだったりします。なんかもう、気分がまろやか~になっちゃうと言うか。

 

だから『江戸前エルフ』のエルダは、小清水さんのふにゃっ、としたお声、良い感じに力の抜けた演技が実に、実に聞いていて楽しい、癒される。そんなキャラクターの代名詞的な存在になる。『そう言い切ってしまっても良いでしょうよ!』と私としては太鼓判を押したくなるくらいです。

 

異世界から召喚されご神体になったエルダ。現代文明と趣味を満喫するひきこもりで、日々、だらだらと過ごしている。趣味にかけては散財もひどく、お賽銭を前借することもしばしば。『それで許されて、生きていけるんだから羨ましいな、おい!』と突っ込みたくなるくらいなんですけど(笑)

そのエルダのぐうたら具合、だらけ具合。ひきこもり続けたあまりに、外界が怖くて仕方ないと言うへたれっぷり(ここはひきこもりだけではない理由もあるわけなのですが)が、小清水さんの演技でゆるーく、まーったりと伝わってきて、私としてはただただ一周回って『あぁ、ダメだこのエルフ。ダメだけど可愛いぞ、おい』となっちゃってる。

 

それでいて『変わっていく周囲の人たち。周囲の世界』と『年齢を重ねても重ねても変わらない、変われない自分。でも本当は変わっていく自分』、その間にある圧倒的な壁のようなもの。それに怯えを抱いていたり、でもだからこそ、周囲の人たちや周囲の世界。自分の日常を愛する、その慈悲の深さみたいなもの。

それらを口にする時の演技では、エルダの声でありながら、そこに柔らかでありながらも凛とした響き、色合いが滲むのが、またこれずるいのよ。普段とのギャップも相まって、本当に胸をぎゅっ、と締め付けられるような思いに駆られるのです。うまいなぁ。

 

・佐古真弓さん

・・・『ヴィンランド・サガ』にてアルネイズを演じていらっしゃいました。失礼ながら知らない方だったので調べてみたら、やっぱりそうだったか。もとは顔出しの俳優さんとして活動されていて、声優業は吹き替えが主。

あのアルネイズさんの演技は、『ヴィンランド・サガ』と言う作品でなんの違和感もなくアルネイズさんを存在させていた、あの演技は、やっぱり吹き替えで培われてきたものが生かされているんだろうなぁ、とひしひしと感じた次第です。

 

ヴィンランド・サガ』は男たちの物語です。そしてその裏側にある女性たちの物語でもあります。しかしこれまでその女性たちの物語が表立って描かれたことは、ほとんどなかったように思います。いや、私はアニメしか見ていないので原作はどうなのか、そこはわかんないんですけど。

そして5年ぶりとなるSEASON2で描かれたのが、佐古さんが演じられたアルネイズと言う女性の、あるいはその女性が愛した、女性を愛した男たちの物語でした。

 

いや、もう『ヴィンランド・サガ』SEASON1も、そして只今絶賛放送中の2期も、ただただ打ちのめされるばかりの、重量級の、言葉にならない感情に胸を穿たれるような、そんな作品なんです。

だからもう演者さん達の、それこそ吹き替えを思わせるような生々しい演技も、たまらない重みをもって心を揺さぶってくるんですけれど。

 

佐古さんのアルネイズの演技。アルネイズの生き様。アルネイズの生涯。これがもう、なんだろ。『この作品において表立って物語られることがなかった女性たち』、その全ての声、言葉、思い、生き様、生涯を表現しているように私には感じられて、もう言葉が出てきませんでした。

それくらいに素晴らしかったし、凄まじかったし、圧倒的だった。その演技が、彼女の言葉以上の言葉を伝えていた。

佐古さんのお声、演技によってアルネイズは確かに、生きていた。生きて、生きて、その命を全うした。

『声優は、その声をもって役に命を吹き込む』と言うその言葉の『命を吹き込む』と言う部分、その意味を見せつけられたような、ただただそんな思いなのです。

 

そしてだからこそ、彼女を愛した男たち。その1人1人の色々な『愛』の形。それが、やはり声優さんたちの演技によって引き出され、際立っていたのも見ごたえしかなかった。

いや、もう頼むから、全人類『ヴィンランド・サガ』見てくれ(土下座)

 

はい。そんな具合で4名の声優さんについて、やんややんやと語ってまいりました。

で、ここからは、やはり一部にはなってしまいますが、この4名の方以外にも、個人的には語りたかった声優さんについて、少しずつ語っていこうかと思います。

 

まずは『アイドルマスターシンデレラガールズ U149』から第3芸能課所属のアイドルたちを演じていらっしゃる声優さん。

いや、なんだ。割と真剣に『あぁ。各アイドルを演じていらっしゃる声優さんの心には、確かに10代前半の少女が住んでいるんだろうなぁ』とわけのわからないことを思わされるくらいの演技、表現で、なんかもう『声優さんって凄いな』と言う言葉しか出てこないのです。ってかなんか凄すぎて、ちょっと怖い。

ただこれはやっぱり古賀小春役の小森結梨さんを除いては、ずっとゲームやライブなどでそれぞれのアイドルを演じてきたと言う、その積み重ねがあるからこそなんだろうなぁ。長きにわたり1人の役を演じるって、キャリア的にもものすごく意味のあることなんだろうなぁ、とも思わされるのであります。

そしてその中にあって、小春ちゃんの、あの世界。彼女の個性が作り出す、彼女だけの世界。それをあそこまで表現されていた小森さんの演技も素晴らしかったの一言。

 

そんな第3芸能課所属のアイドルを演じていらっしゃる小市眞琴さん、黒沢ともよさんも春クール、印象的な演者さんのおひとりです。

小市さんは結城晴は勿論なんだけれど、『地獄楽』のヌルガイ。典坐とのシーン、そして別れのシーンの演技が、もう本当に素晴らしかった。あの叫びのまっすぐさよ。だからこそ私は、ただただ作画が残念でならなかったよ・・・おのれMAPPAめ・・・。夏クールでも、そのご活躍が本当に楽しみです。

そして黒沢さんは『スキップとローファー』の主人公、岩倉美津未の演技が。もう1話、その第一声を聞いた、見た瞬間から『あぁ、黒沢さんがまたとんでもない演技してる』って、思わずにんまりしてしまいましたものね。『裏表のない性格』である美津未と言う女の子は、黒沢さんのあの演技、表現がなければ多分、成立していなかったとすら思う。そして赤城みりあのまっすぐさも、ただただ可愛い。可愛い。

 

それから『スキップとローファー』にも出演されている潘めぐみさん。『推しの子』にも出演されていらっしゃいますね。なんだろ。勿論、主人公、出番の多いメインキャラを演じられていもその芝居のうまさ、変幻自在の表現力みたいなものが感じられる役者さんだと思うのですが。個人的には名脇役と言いたくなる、そんな確かな演技力と役者としての面白さがとても魅力的な役者さん、と言う印象があります。

『スキップとローファー』でも『推しの子』でも、その潘さんの役者としての魅力が存分に輝いているように思えて惹きつけられます。

 

『スキップとローファー』で言えばナオちゃんこと岩倉直樹を演じていらっしゃる斎賀みつきさんも挙げたい!これはもう、ほんと、ナイスキャスティングの一言!素晴らしすぎるし、でも性別がどうのこうのと言うところを超えたナオちゃんの、美津未であったりミカを思う気持ち。『大人』としての、その心の存在。その演技も、とても心温かくなるのがまたこれ素敵なんですよねぇ~。

 

あとあと。千本木彩花さん、松岡美里さんののびのびした演技も、ほんと好き。

 

はい。そんな具合で最後になりましたが、そして毎度、毎度のしめにはなりますが。

ほんと声優さんの存在にはただただ感謝しかありません。あなた方が素晴らしい演技を見せて、聞かせて下さっているおかげで、私は心がちゃんと生きているのを確認できているのです。ありがたや、ありがたや・・・。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!