tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

2023年春アニメ感想~その4

最初にお詫びを。

夏アニメ『ライアー・ライアー』を取り上げた記事の中で『1話、2話と連続1時間スペシャル』と言うような内容のことを書いたかと思います。

ですが改めて調べてみたらこれ、大いなる間違いでした。

ABEMAでのみ、1話と2話がぶっ続けて7月8日に配信される。1時間で1話と2話を視聴できると言う情報を、私が早合点して『2話連続1時間スペシャル』と理解してしまったことが原因です。

申し訳ございませんでした!土下座、土下座、土下座っ!

 

てなことで本当に申し訳ございませんでした。

それでは本題です。

 

感想文まみれでごっちゃごちゃだよ!

てなことで夏アニメ、続々放送開始されておりますが今回は2023年春アニメの感想です。今回がその4で、次回のその5で完結予定です。はーい。

 

そんな具合で本日はこちらの感想からどうぞ!

・『地獄楽』

・・・最終回、良かった。ってか別にこの作品に限った話ではないのですが、声優さんの演技、本当に良かった。各キャラクターへの配役、めちゃくちゃぴったり。それぞれの演者さんが、それぞれのキャラクターの、その本質みたいなもの。それをものすごく理解されているのが素直に感じられる、伝わってくる、そんな演技だったなぁ、と。そしてその熱演に、少なくとも最終回に関しては絵も、演出も合っていた。声優さんの演技を損ねてなかった。

だからこう思わずにはいられなかった。『できれば全話、この最終回クオリティで行って欲しかったよ!』と。

はい。とりあえず2期決定おめでとう。これは嬉しい。嬉しいのですが。

 

うーん・・・すまんな。偉そうなことを言うようで申し訳ないんですが。どうですか?皆さんはどうでしたか?作画面とか演出面とか、1クール13話、視聴されてどのように感じられましたか?

このクオリティで文句を言ってたら罰が当たるってもんです。それは重々、承知の上なのですが、それでも『制作MAPPA』と言うブランドのことを思うと、私は正直『うーん・・・うーん・・・うーん』と言う気持ちの方が強い、そんな1クールでした。

作画も決して大崩れはしていないんです。ただやはり、特にキャラの顔。その目の大きさであったり配置のバランスがおかしい。その結果、特にアップになることが多かった画眉丸や佐切に関しては、時折『これ、もはやびっくりした蛙みたいやん』と感じることも少なくなかった。キャラクターの表情と声優さんの熱演、それが噛み合っていないと感じた場面もしばしば。

また島に登場する化け物の描写も、手が抜かれているのがありありと伝わってきて、おどろおどろしさ、不気味さよりも、色んな意味でのおかしさしか伝わってこなかったような気がするし。

演出も全体的に、妙に緩慢さが目立つ。動いているように見せてはいるけど、ものすごい動きとしては雑だから疾走感、スピード感が伝わってこないように感じられて。結果としてこの作品の見せ場のひとつである戦闘シーンも、最終回を除いてはいまいち緊迫感が伝わってこなかったと言うか。

 

どうしたMAPPA!まぁ、でもMAPPAだからこそ、大きな作画崩れはなかった。なんだかんだと言いつつ手堅くまとめられた、そんな作品になったのだとは思うのですが。

それでもやはりMAPPAらしくない面も目立ってしまっていたのではないかなぁ、と言う気がするのですが。はいはい!自分ではできもしないのに、オタクが偉そうなこと言っちゃってごめんなさい(全力土下座)

作品自体は面白かったです。なので2期も楽しみに、そして1期よりは様々な面でのクオリティがアップしていること、『MAPPAらしさ』が全開になっていることを期待しています。

 

・『機動戦士ガンダム 水星の魔女』

・・・なんかいろいろ突っ込みたいところはたくさんあるし、それこそ『よくぞまとめあげたな!もはや力業だぜ!』と言う気がしないこともない最終回だったけれど、なんかもう、そんなこと口にするのも野暮なくらいのハッピーエンド。絵に描いたようなハッピーエンド。ハッピーエンドの何物でもないと言うくらいのハッピーエンド。

最終回放送後『こういうのでいいんだよおじさん』が大量発生したらしいですが、なんかそれも頷けるわ、それしかないわ、と私としても激しく首肯。『こういうのでいいんだよおばさん』爆誕です。はい。

最終回に至るまでも感じていたんですけど。最終回で一層、強く感じたのが地球寮とブリオン寮の面々を演じていらっしゃった声優さんたちの、その力と言うか。いわゆるメインキャラではない彼ら、彼女らをメインキャラを演じていらっしゃっても全然おかしくないような若手さんたちが実に存在感たっぷりに、いきいきと演じていらっしゃったからこその温度みたいなもの。スレッタを取り囲む温かな世界、温かな関係性、それがあったからこそのスレッタの変化であり、この最終回なのだろうな、と言うのが改めて感じられて素敵だなぁ、と思いました。

 

てなことで最初にも書きましたが、よくぞまぁ、最終回1話だけ見ても25分の尺でまとめたなぁ、と言うのが正直なところ。ましてシリーズ全体を通してみても、ほんと全24話でこれだけきれいにまとめられたもんだ。『ヴヴヴ』にならないで良かった・・・いえ、何でもありません。

確かにね、ハッピーエンドではあるけれど問題は解決されないまま。いわゆる『俺たちの戦いはこれからだ!』的な終わり方ではあるし、罪のすべてをシャディク1人が背負うと言うのも、やはり無理があるよな、とは思います。

でもなんでしょ。私はさほど『機動戦士ガンダム』の冠が付いた作品を視聴してきたわけではないので偉そうなことは言えないのですが。

本作のハッピーエンドを受けて、あるいはそこから思い出された前作『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の最終回も踏まえて『『世界』の問題は、そんなに簡単に、そんなに綺麗な形で、そんなに完全な形で解決することはない』と言う、シリーズ通して描かれていることを突き付けられたような気がしました。『綺麗ごとだけで、理想だけではどうしようもない。そこには清濁併せ呑む覚悟も必要なのだ』と言うことも。

 

しかしだからこそ、そんな複雑で混迷極める『世界』の中で1人の人間が『できること』とは何なのか。それを徹底的に突き詰め描き描き切ったのが、本作品なのではないかな、と。

『世界』は残酷で不条理で複雑で冷酷なのかもしれない。しかしそんな中でも1人の人間ができることはあって、そのひとつが『大切な人と共にいること、いられること。それを守りたいと願うこと』なのではないか、と。『大切な人と共にいたいと言う気持ちを貫き通すこと』なのではないか、と。

そうして同じように『『誰か』と共にいたいと願う『私以外の人』の気持ちに寄り添うこと』なのではないか、と。そんなことを教えられたようになったのが『機動戦士ガンダム 水星の魔女』と言う作品を通して私が感じたことでした。

そのための厳しさも、苦しさも、辛さも描かれてはいた。けれど最後の最後には『機動戦士ガンダム』としての一端を確かに描きながらも、この作品らしい、まさしく製作スタッフから登場人物、あるいは『世界』を生きる全ての人への『祝福』で幕を閉じた、本当に温かい作品だったなぁ、と。そこから来る温かい感情に胸いっぱいになって、なんだか思わず涙ぐんでしまうような、そんな視聴後の私。

逆に『機動戦士ガンダム』としての一端を描きながら、なおかつ容赦なく『世界』の厳しさ、不条理さ、冷酷さを登場人物にぶつけまくったのが前作『鉄血のオルフェンズ』だと思うのですが・・・この辺りはまた後日、記事にしよ。

 

いやぁ、なんかほんと良かったなぁ。それ以外の言葉が出てこない、思いつかないくらいの最終回。皆が皆、生きて、幸せそうに、穏やかそうに生活している姿には、ほーんとに『良かった、良かったよぅ・・・』とにこにこ。

これから先、彼女たち、彼たちが生きていく『世界』は、相も変わらず厳しく、不条理で、冷酷であり続けることでしょう。それを前に彼女たち、彼たちが再び悲しく、辛く、苦しい思いがする時もやって来ることでしょう。それでもどうか彼女たち、彼たちが『大切な人といたい』と言う気持ちを胸に、生きていけますように。生きて、生きて、その先には温かな『祝福』が存在していますように、と。今はなんだか、そう願いたい気持ちでいっぱいです。

なんだろ、ほんともう最終回で全部、持ってかれた気がします。全話素晴らしかったけど、それを最後の最後、ぜーんぶ爆発させた、そんな素晴らしい最終回だったなぁ。

 

・『事情を知らない転校生がグイグイくる。』

・・・いやぁ、この作品も個人的にはダークホースでした。めちゃくちゃ良い作品。まさしく『初恋』を描いたような甘酸っぱさありつつ、でも単に恋愛感情だけではない、本当に人と人が出会って人が救われる、確かに救われる、そうしたことを描いた物語として素晴らしい作品だったと思います。

茜ちゃんにとって太陽くんは、本当に太陽なんだろうな。晴れることのない影に覆われていた日常に、強く、だけど優しく、そ温かく差し込んできてくれた太陽。その存在によって茜ちゃんの日常は一変した。

そうして出会うひとつひとつの『はじめて』、少しずつ広がっていく『人間関係』に戸惑う茜ちゃんの姿が、とにかく微笑ましくて、でもなんかその戸惑う気持ちが個人的にはめちゃくちゃ理解できて、なんかもう『ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛。頑張れ、茜ちゃん!おばちゃんは見守ってるぞ!』とそれこそ親心でした。そう言う意味ではCV福山潤さんの茜ちゃんのお父さんには、本当にもう共感しかなかった。嬉しかっただろうなぁ、お父さん。本当に、本当に嬉しかっただろうなぁ。

 

で、そんな茜ちゃんと太陽くんの『こっ、これでこの2人、付き合ってないとか嘘だろ』と突っ込むしかないような、実にピュアピュアで、しかしだからこそストレートすぎる関係性に毎週、もう胸キュンどころか胸ギュン。にやにや通り越してにたにた、身悶えするしかない私だったのですが・・・最終回直前、お姉さん、お兄さんたちのキスを目撃しちゃったからさぁ大変!

果たして2人は、それぞれのそれぞれに対する感情にどんな名前を付けるのか。そんなハラハラ、ドキドキを抱えつつ最終回を視聴したのですが。

 

いやぁ・・・最終回、そうきたか、でした。成程。そうか、そうきたか。あえて2人の関係性に名前を付けることもせず、2人が互いに向ける感情に名前を付けることもせず『1話の時よりも少しだけ変わったけど、でも大切なところはなーんにも変わっていない2人』のままで幕を下ろした。

そしてまた、特に太陽くんと出会ったからこその茜ちゃんの日常。小学生の女の子としての日常。それを、魅力的なキャラクターのドタバタ騒ぎも含めて描くことで、なんか胸キュンもありつつ微笑ましさも感じられて、もう胸がぽかぽかするような。そんな最終回のように感じられて、変にアニメオリジナルで2人の関係性に決着をつけるような最終回より、ずっときれいに、ずっとこの作品らしくまとまっていた、そんな印象です。最高でした。

なんだろ。ほんと。こんな時間がずっとずっと、ずーっと続いていけばいいのにね。

 

茜ちゃんと太陽くんを演じられていた小原好美さん、石上静香さんは勿論のこと、2人の囲むキャラクターを演じていらっしゃった声優さんの演技も最高でした。なんだろ。ほんと小学生男児の無邪気なバカさ加減(笑)や、小学生女児のやたら大人びた感じとか。そして小学生だからこその無邪気な悪意みたいなもの。そうしたものがほんと声優さんの演技、その端々から感じられて『声優さんってやっぱ凄いよなぁ』でした。実写だと絶対、こうはいかないもんなぁ。

てなことで本当に胸キュンで微笑ましく、親心のような気持ちと懐かしい気持ちを両方、味わえるような素敵な作品でした。続編、希望!

 

てなことで本数が少ないのをいいことに、1つずつの感想が長くなってしまいましたね。まぁいいや。本日は3作品の感想をお送りいたしました。

残る作品は2作品。記事内に取り上げる作品数が少ないと、それだけ感想もボリューム増し増しになる。そしてその2作品の内の1作品は『ヴィンランド・サガ』と言うことで、ある程度は察して下さい(土下座)

よろしれば引き続き、お付き合い下さいね~。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!