てなことで。
『あなたの○○はどこから?』をお送りいたします。
ちなみに。
『あなたの○○はどこから?』は特定の声優さんを取り上げさせて頂き、その方をどの作品のどのキャラクターで知ったか、またその方を声優として意識するきっかけとなった作品やキャラクターは何かと言ったことをつらつらと書いていく記事でございます。
さてさて、そんな具合で今回、取り上げさせて頂いたのはタイトルにも書いた通り、高垣彩陽さんでございます!
高垣さんと言えば、最近、第一子をご出産されたことを報告して下さいましたね。おめでとうございます!高垣さんの歌声による子守唄を聞けるお子さんが羨ましいっ!あと少し遅くはなりましたが、10月25日がお誕生日とのことで。こちらもおめでとうございます!
ただいま絶賛放送中の秋アニメ。その中で高垣さんの演技が光る作品と言えば、個人的には『アキバ冥途戦争』、そのダメ店長を挙げたいと私は思います。
いやぁ・・・『アキバ冥途戦争』、本当にぶっ飛んでいて面白いのですが。
メイドカフェ『とんとことん』のダメ店長のダメっぷり、いい加減っぷりと言ったら。
何と言うか、変な熱量に溢れたこの作品において、良い意味でガス抜きになっていると言うか、『ダメだこの人。ほんとにダメだ』と思わざる得ないほどの脱力感、無力感に満ちていて、ただただ笑うしかないのです。
高垣さんのあの演技。ダメ店長としての、徹頭徹尾のダメっぷり、いい加減さが満ち満ちた演技は、ただただ『素晴らしい』の一言なのです。なんだろ。妙に生々しいんですよね。ダメ人間としてのダメっぷり、いい加減っぷり、身勝手さみたいなものが、ほんと『あーあーわーかーるー』と頷いてしまうしかないような生々しさに満ちていて、そこもまた凄いと思うし面白いのですよ。
と言うわけで『私が高垣さんを初めて知ったのはどの作品だったかなぁ?』と気になったので、今回は高垣さんを取り上げさせて頂いたと言う次第です。それでは早速、いつものようにウィキペディアで調べていきましょうか。
高垣さんのデビューは2006年と言うことで。そうか、高垣さんももう声優としては15年以上、活躍されているのか。なんかそれくらいのキャリアだと聞いて『だよな』と言う感覚もある一方で『もうそんなに経過しているの!?』と驚くような気持もあったりで、ほんと、時間の流れの速さを思うばかりですよ・・・ほぅ・・・。
事務所所属オーディションに合格されてから1か月後に『桜蘭高校ホスト部』でデビューされて、翌年2017年には初主演を務めていらっしゃるのですね。で、2009年にはスフィアとしてデビュー、2010年にはソロのアーティストとしてもデビューされています。
私がアニメや声優さんにハマり始めたのは2010年代。厳密に言うと2012年。なのでその辺りの高垣さんの出演作を見ていきますと・・・。
お、まずはこちらですね。2010年『デュラララ!!』の狩沢絵理華でございますね。『デュラララ!!』、2021年には舞台化もされ、本当に息の長い作品と言うイメージがあります。で、私もアニメは視聴していたのですが、多分、初めてアニメを見たのはリアル放送の時ではなく、多分、『アニメ2期が放送されます!』と決まってからだったよう思うのです。なので2010年以降なはず。
2011年には『青の祓魔師』にも出演されていらっしゃいますが、やはりこの作品を見たのも、放送当時ではなかったはず。話題になっているのを知ってから、後日に見たはず。
てなことで、私が沼にどっぷりとハマることになった2012年を見ていきますと。
おおっ、出てきたぞ、出てきたぞ!
まずは『戦姫絶唱シンフォギア』の雪音クリス。それから『ソードアート・オンライン』のリズベット、篠崎里香。更には『TARI TARI』の坂井若奏に『夏色キセキ』の水越紗季と、実に4作品が挙がってきました。
この中、放送当時、確実に見ていたのは・・・『戦姫絶唱シンフォギア』は、確実に見てなかった。何を隠そう、この作品の1期は私、未だに見てないんだよ(汗)。で、後の3作品は本放送時に見ていた記憶があるので・・・初めて高垣さんの演技に触れたのは、この3作品のいずれかと言うことになりますね。
まず『ソードアート・オンライン』は2012年の夏クール放送。『TARI TARI』も夏クール放送。ならば『夏色キセキ』も、私としては『タイトルからして夏クール放送やろ!』と思い込んでいたのですが、まさかまさか、『夏色キセキ』は春クール放送でした。
と言うことで、私が初めて高垣さんの演技に触れたのは『夏色キセキ』と言うことになりますね。
『夏色キセキ』はオリジナルアニメなのですが、登場する4人の主人公の少女をスフィアの皆さんが演じられると言うのが、当時はとても大きな話題になりました。
あー、確かなにぁ。こー、今でこそ、声優ユニットと言う存在や、声優ユニットを主軸に据えたアニメ作品と言うのも珍しくはなくなった感がありますが。2012年当時と言うと、まだそう言う流れは新鮮だったような気もします。個人的に。
ただ個人的には『夏色キセキ』よりは『TARI TARI』の方の印象が強いんだよなぁ~。
ってなことで『TARI TARI』を振り返っていきますと。P.A.WORKS制作によるオリジナルアニメです。やはり高垣さんが出演されていた『true tears』や、温泉街の旅館で働くことになった少女の奮闘を描いた『花咲くいろは』に続く青春もの3作目と位置付けられている作品であります。
高校の合唱部(理由あって時々、バトミントン部)を舞台に、部員5人の日々を描いた青春物語ですね。高垣さんの他、瀬戸麻沙美さん、早見沙織さん、島﨑信長さん、花江夏樹さんが5人の部員を演じていらっしゃいました。
うーん、この面々。今から10年前と言うことで、当時はフレッシュな面々と言う印象だったのだろうけれど、10年経った今でも全然、違和感ないと言うか。『豪華!』と言う印象を受ける面々であるのが、凄いですよね。うん。
てなことでこの作品。高校の合唱部を舞台にした作品だけあって、EDも挿入歌も、各キャラクターによる歌唱だったのですよね。それが当時、まだそれほど『キャラソン』と言う文化、存在に慣れていなかった私にとっては、めちゃくちゃ新鮮かつ衝撃的ですらありまして。うん。
で、何でしょ。今ならわかるじゃないですか。高垣さん、瀬戸さん、早見さん、島﨑さん、花江さん。この5名の演者さんの、キャラソン歌唱力の高さ、その表現力の高さ、凄まじさみたいなもの。今なら、もうわかるじゃないですか。ねぇ(笑)
でもその当時はそれも全然、知らない状態だったわけで。だからなおのこと、各声優さんがキャラクターとして歌唱される、その単純な歌唱力の高さ、そして役者として歌でキャラクターを表現すると言う演技力、表現力みたいなものの凄さに圧倒されたんですよねぇ。うん。
『え?なに?声優さんってこんな歌うまいの?』と。
なので瑞々しい青春物語であったからこそ、『好き』『やりたい!』を一途に突き詰め追い求める登場人物たちの姿が羨ましいからこそ、眩しいからこそ、私は時に苛立ちを覚えることもあった、それくらいの物語であったと言う印象は勿論なんですけれど、それと同時、やはり『私にキャラソンの凄さ、魅力を見せつけてくれた作品』と言う印象も強い作品でもあります。はい。
てなことでその次となると・・・2013年に放送された『銀の匙 Silver Spoon』の稲田多摩子ですかね。で、この年には『戦姫絶唱シンフォギア』の2期も放送されましたね。
多摩子さん。これも驚いた記憶があるなぁ~。なんだろ。今だったら何と言うか、声の使い分けも演技の違いも、こー、驚きはするけれど、でも『高垣さんだもの』と言う感じもあるわけなんですけれど。でも当時は、まだそれほど多くのアニメを見ていたわけではないので。なので多摩子さんの、あのどっしりとした低音の、それでいて気品あるお声と言うのは、いや驚いたなぁ。
そして『戦姫絶唱シンフォギア』のクリス。ってかもう真実はわからないけれど、やっぱり私の中で『高垣さんっっっっ!』と言う意識を植え付けたのは、要は高垣さんを声優さんとして意識するようになったのは、こちらの作品のこちらのキャラクターだと思います。
何と言ってもまず作品のインパクトが凄かった。『歌いながら戦う』と、本作品の概要を一言で言えばこうなのでしょうが、とにかくその『歌いながら』の部分に溢れる熱量も、『戦う』の部分に溢れる熱量も半端ない。少なくとも、私がそれまでに見たことのない熱量に溢れた、溢れてこぼれてこちら側にまで伝ってくるようなそれに溢れた作品で、ほんと初めて見た時は『!?!?!!!』でしたよ。
なんだろ。もう少年漫画なんですよね。主要人物は少女たちで、ビジュアル的にもとても可愛い。なんですけど、もうノリとか雰囲気が、王道少年漫画のそれ。
そんな作品で高垣さんが演じられているのは、雪音クリスと言う少女。小柄だけどめっちゃグラマラス!ぼんきゅぼん!(死語)。とても勝ち気で、乱暴な言葉遣いが目立つ少女ですが、その生い立ちから繊細な一面も抱えていると言う人物です。もともとは主人公たちに立ちはだかる存在、簡単に言えば敵として登場した彼女ですが、やがて主人公たちと共闘するようになり、その中で人間的にも大きく変化、成長を遂げていきます。
なんでしょ。高垣さんのハリのあるお声。それが勢いよく飛び出すようにして放たれるクリスちゃんとしてのセリフ回しであったり、表現であったり。そう言うのがもう、こうやって記事を書いていてもまざまざとよみがえってくるような。
そしてまた、彼女の不器用な、だけどまっすぐなやさしさ。それが垣間見えるシーンでの、感情の機微をも掬い取り含ませた高垣さんの声、その微かな震えであったり、そこに込められている温かみであったり怒りであったり。そう言うものも、ものすっごい鮮明に思い出せるんですよねぇ。
そして何より歌唱シーンでのクリスとしての歌声ですよ!当たり前ですけど、クリスとしての歌声、クリスとしての歌唱、クリスとしての表現、クリスの感情を表現する歌、なんですよね。もう『キャラソンとしてのお手本、100点満点がここにありますよ!』と世界中に知らしめたいくらいの、それは素晴らしいもので。
なんかほんと『キャラソンって凄いし、『声優・高垣彩陽』と『歌手・高垣彩陽』、その両者での歌い分け、表現分け凄すぎるよ。高垣さん、凄すぎるよ』と思い知らされたのです。はい。
その辺りの熱量、興奮が一層、作品全体の熱量であったり興奮を底上げしていたようにも感じるなぁ~。
てなことで、それ以降のキャラクターで、個人的に印象深いキャラクターにも少し触れていきましょうか。
まずは2015年『うしおととら』での杜綱純ですね。出番としてはそんなに多くはないキャラクターではあったのですが、お兄さんをとても慕っている。それ故、主人公の潮に対して憎しみに近い感情を抱いている。けれど物語を通して、その感情に変化が訪れていく、と言う少女の内面。それをすごく、こー、繊細なんだけどくっきりと、彼女らしい気の強さであったり、年相応の可愛らしさを感じさせる演技で見せて下さっていたなぁ、と言う記憶があります。
それから同じく2015年の『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ』3部ですね、で登場したマライア。脚がグンバツの女ですよ。こちらもめちゃくちゃ印象に残っているなぁ~。
脚だけでなくすべてが人目を惹きつけてやまない美貌と、ダイナマイトボディの持ち主である彼女は、承太郎一行の前に立ちはだかる、いわゆる敵キャラです。バステト女神と言うスタンドを使います。その能力は、コンセントの差込口であるスタンドに触れた人間に磁力を植え付けると言うもので、それによってジョセフ、そしてアブドゥルは苦しめられることになるのですが。
いやー、そう。もうめちゃくちゃ色っぽいんですよ、高垣さんのお声が。なんですけど、その本性が露になって『ビチグソ』なんて言葉が吐き出された時の、その迫力もまた凄くて。語彙力なくてほんと申し訳ないのですが『声優って、ほんと凄いな』としみじみ感じた覚えがあります。
ダイナマイトボディのエキゾチック美女に、男2人が振り回される。このマライア戦、妙にコメディチック、緊迫感溢れる戦いではあるんだけど『ふひひ』と笑っちゃうような展開が随所に含まれているのも魅力的。そしてアニメでは、男2人を手玉に取って楽しそうな、あるいは窮地に追い込まれるとその美貌を歪ませ怒気を孕んだ言葉を吐き捨てるマライア、ひいてはその彼女を生き生きと演じられている高垣さんの演技で、更に見ていて楽しいし、面白いし、いっそ痛快さすら感じるんですよねぇ。
その高垣さんの演技に、ひいてはマライアに振り回されっぱなしのジョセフ、アブドゥル、ひいては石塚運昇さんと三宅健太さんの演技も、もう言わずもがな、なのです。
あぁ、こうやって記事を書いていたらまた見たくなってきたよ!
はい。
そして冒頭でも触れましたが、ただいま放送中の『アキバ冥途戦争』の店長ですよ。
ほんと、もう・・・あの脱力感、いい加減さ、無責任さ。『絶対、こういう人、身近にいるわ。ってか開き直ってやけくそになった時の私やん、これ』とまで思わせる高垣さんの、生々しい演技、ダメキャラなのに、いや、それ故にどうしようもない味のある演技は、是非是非作品ともども、多くの方に見て頂きたいです!
てなことで、本日の記事をまとめますと。
私が高垣さんの演技に初めて触れたのは『夏色キセキ』、そして高垣さんを声優として意識するようになったのは『戦姫絶唱シンフォギア』の雪音クリスと言う具合でした。
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました!