考え方や物事に対する姿勢に個人差があるのは言うまでもないことです。
その中でも私が気になるのが、心配事、憂鬱なこと、嫌なことなどに対する姿勢に関してです。
心配事、憂鬱なこと、数日後、数時間後に待ち受けている嫌なことに対する姿勢は、主にはふたつに分けられると思うんです。
ひとつは、先派。先んじてあれやこれやと考えて、『う゛あ゛ー』と頭を抱えるタイプです。『あぁ、どうしよう、もし心配事が現実のものになったら、あれがこうなって、あんなことになってしまうかもしれない！』とか『あ～、数時間後にはあれをやんなきゃいけないんだよなぁ・・・いやだ、いやだ、今から気がとてつもなく重いよ』と言った感じですね。
もうひつは後派で、『あれやこれやと考えても仕方なくない？』『その時が来たら実情とかわかるわけだしさ、その時になってから、心配事ならそれが現実のものになってしまった時に考えりゃいいんだよ』と言うタイプです。
で、私は圧倒的に先派です。あれやこれやと、そりゃたくましい想像力をフル稼働させて考えてしまい、ひとりで勝手に落ち込んだり、ひきこもったり、周囲の人にどうしようもないイライラをぶつけてしまったりしてしまいます(迷惑)。
ただ何と言うのか、そうすることで、保険をかけていると言う側面もあるのですね、個人的には。何と言うか、最悪のこと、自分にとってどうしようもなく嫌な状況になった時のことを考えておく。
そうすると、心配事、憂鬱なことが形になった時でも、『あれ、想像していたよりは酷くならなかったぞ』と思えることが多いので、『なーんだ、心配し過ぎだったな、良かった』と安心できると言うわけです。
だし、もし、自分の思っていたような事態になってしまった時でも、『ほーらね、やっぱり、私が思っていたとおりじゃんか。覚悟しといて良かったよ、けっ』ってな具合に、いい意味で諦めがつくし、ショックが和らぐと言うか。
ただこれって、我ながらものすごく損な姿勢だなぁ、とも思うのです。だって結局、心配事とか嫌な事とか、現実として何かしらの事態が発生していない時にですら、そのことを考えてしまって、うつうつしたり、イライラしたり、落ち込んだりしてしまっているわけですから。ねー。
後派、すなわち『その時がきたら、現実の状態になったら、その時に考えればいいじゃん』って人は、私がうつうつと悩んでいる時間や、そこに費やしているエネルギーを、もしかしたらもっと建設的なことに使えているのかもしれないわけで。
なかなか染みついてしまった考え方、物事に対する姿勢と言うのは修正しにくいものですが、それでもやっぱり、もう少し、後派の人の姿勢を見習いたい、そうあるようにしたいなぁ、と思う今日この頃です。
