タイミングを逸して感想をお送りできずじまいだったBL漫画、その感想をまとめてお送りしている記事です。
昨日は商業コミックの感想をお送りしました。予想していた以上に数が少なくて、自分でも『どうしてこうなった』と頭を抱えましたけど。
無駄な話が長いからだよ!
本日はその続き、同人で発表、発売された作品の感想をお送りしていきます。
こちらに関しては商業に比べると、そもそもの購入数が少ないのである程度、数はご紹介できるような気がしないこともない。
『できる』とは言ってない。
ではでは、こちらの作品からどうぞ。
・ましゅさん『おさななじみにオナニー現場を目撃されてそのままエッチに突入しちゃうDKの話』
・・・同人作品だからでしょうね。この、昨今の『なろう系』発の作品を思わせるようなタイトル。お話の大体を物語ってくれているタイトル、最高です。
最高ですが冷静になってこうやって文字として打ち込んでいると、若干の恥ずかしさがこみあげてくるのは気のせいでしょうか。
きっと気のせい。もしくは年のせい(遠い目)
てなことで私がDLsiteを利用する、そのきっかけにもなった作品です。初購入作品。広告で見かけて『どうあがいても私が好きそうなBL』と運命に導かれるがまま購入いたしました。
・・・ってかもしかしたらこの作品は感想記事、書いているかもしれない。覚えていないからまぁいいや。
幼馴染の片思い、最高。大好物。男子高校生(言っちゃってるよ)のそれともなれば、なおのことです。幼馴染の自慰姿、それを目撃してからの『もっと触ってやろうか?』発言も冷静に考えたら『そうはならんやろ』なのですが、そうはなるのです。
そうなるのがBLにおける男子高校生の性欲であり純粋さであり若さであり青春なのです。最高!
てなことでタイトル通りの展開を迎えた後は、晴れて両想いになります。と言うか受は勿論のこと、攻も『改めて考えてみたら、男とか女とかそう言うの抜きにして、こいつのこと好きだったんだわ』と気が付くと言う。
実にやさしい世界です。ふわぁ~・・・こう言うのでいいんだよ、こう言うので!
攻のことがずっと好きで、思いが通じてからも、実ってからもその思いはますます募っていく一方で。だからその大好きな人にあんなことやこんなことをされちゃう。それが信じられなくて、でもとにかく気持ちいいし幸せだし。それに一生懸命、ついていこうとして、でも振り回されている受の豊かな表情の描写がたまらなく可愛い。
そして自覚していなかったままの恋心故に、受と別の友人との関係に嫉妬していた。そして思いが通じ合ってからは、時折、Sな一面見せつつ、受のことが愛おしいしナニは気持ちいいしで、やっぱり振り回されている攻も可愛い。
結論、可愛い。そして甘々。もはや私にとっては『はい、大正義!』としか言いようのない作品です。
あとましゅさんの絵の、なめらかさって言うのかな。こー、肌の質感、さらりとしたそれだったり、汗ばんでいるそれだったり。そう言うのが伝わってくるようなシンプルな絵も、シンブルが故に見ていてドキドキします。
・名原しょうこさん『タチとネコどっちがいいの?~汁だくエッチなみつどもえ~』
・・・説明不要のタイトルがただただありがたいです。ありがたいけどやっぱり改めて文字として打ってみると恥ずかしさは否めませんでした。
汁だく!なんてえっちな響き!ちなみに現状こちら含めて3冊、発売されていますが『汁だく』の次は『白だく』、そして『外でもナカよく』と続いています。
えっち!
全員男子高校生です。故に男子高校生の性欲と若さ、青春が爆発している作品でもあります。眩しいぜ・・・!
主人公が幼馴染の2人から『タチとネコ、どっちが好き?』と聞かれて『?』となるも『じゃあ、実践したみたら興味がわくかもよ』と言われてしまって。
以下の展開はタイトル通りです。
主人公がタチにもネコにもなるよ!サンドイッチだよ!前からも後ろからも愛されまくるよ!
主人公から見たタチは無口なヤンキー、強面で小説を読んでいるのですが、その小説は官能小説。そしてムッツリ。
主人公から見たネコは誰彼構わず関係を持っていたチャラ男。でも主人公ヘの恋心に気づいてからは誰とも肉体関係を結んでいないと言う純情ちゃんでもあります。
そして彼ら2人から同時に愛される主人公は真面目で自分の感情を表に出すのが少しへたくそな優等生。クールビューティで寂しがり屋さん。可愛いかよ。
そんな個性が明確な3人がただひたすらにやりまくるだけのお話です。そんな中で愛されてとろとろになっちゃう主人公が、黒髪のクールビューティと言うこともあってとにかく可愛い。すぐにとろん、となっちゃう。涙目になっちゃう。可愛い。
『この子は危険だ。見た者、すべての加虐心を刺激しちゃう子だ。危険だ!』と思ったくらいに、とにかく可愛い。幼馴染2人と違って誰かに抱かれた経験も、誰かを抱いた経験もないので、その純情さ、初心さ、そして寂しがりやな面も相まって、戸惑いながらもとにかく素敵な抱きっぷり、抱かれっぷりを披露してくれています。可愛い。
終始やりまくりのお話の中。それでも主人公に対する幼馴染2人の熱い思い。そして主人公の幼馴染2人に対する思い。戸惑いつつも2人に対して『幼馴染』以上の感情を抱いていることを自覚する主人公。それぞれの姿、思いもきゅんきゅんしました。
エロきゅんです。一言で言えばエロきゅんです。やっぱり『こう言うので良いんだよ!こう言うので!』と思わ拳を握りたくなるような作品です。
絵が綺麗なのも嬉しいし『この体位は・・・いや、しかし、人体の構造的になにひとつ無理な点がないぞ!』と思わせる(どこを見てるのさ(汗))3人のくんずほぐれつなシーンも素敵です。
ちなみに本作品はR18です。言ったからね!R18だよ!18歳未満の皆は見ちゃダメだよ!
・91『男色淫縄筆戯』
・・・こちらに関しては明確に『感想を書いた』と言う記憶があります。でも改めて感想をお送りします。それくらいに好きな作品です。
売れない絵師のもとに預けられたのは、身売りが決定している少年。商人からその少年の男色画を依頼された絵師は、渋々、その依頼を受けるのだが、と言うお話。
男相手の作法を商人から教え込まれる少年。その痴態を絵師は描いていくことになるのですが、徐々に絵師も、そして少年も互いに対して熱い思いを抱くようになると言うお話の展開から。ぶっきらぼうで不器用で、でも情に篤いおっさん×ひたすらに純情で健気な褐色少年と言うカップリングまで。
何かに何まで私の好みが凝縮されたような作品で、何度、読み返しても胸がきゅんきゅんします。
萌えです。これぞ萌えです。
商人から煽られた結果、最終的に絵師は少年のことを抱きます。その直前に見せる少年の表情、そしてずっと好きだった絵師に抱かれた際に見せた少年の表情が、もう・・・もう。
『尊い・・・っ・・・汚れた心が浄化されていく・・・!』の一言なのです。
まぁ、浄化されてもすぐに汚れていくんですけど、心。
なんだろ。ほんと心の底から『良かったな・・・良かったなあぁぁぁぁ』と私の中のないはずの母性が騒ぎ出すくらいに、ひたすらに少年の幸せそうな表情に胸を打ち抜かれます。
やだ、もう幸せになって!
短いページ数ながらもしっかりとお話としてはまとまっているし、絵もごちゃごちゃしていなくてとても美しい。登場人物の心情、それが込められている表情の、細かな描写も実に素敵なのです。
以前の感想記事にも書いたけれど、作者さんはその後、漫画とかは描かれていないのかなぁ?いろいろ調べたのですが、具体的な情報を得るには至っておりません。
この方の作品、もっと読みたいなぁ~。この作品の続編を、もっと大ボリュームで読みたいです。『この後』の絵師と少年への妄想が止まらん。
ちなみに読み返す度、私は『少年のCVは誰かしら』と妄想が止まりません。声変わりして間もない、不安定で、だからこそ聞いていてぞくぞくするような無垢な色気。それに満ちた声なんだろうなぁ、と思うと、鼻血が出そうなくらいに興奮します(変態!)
あと商人です。見た目だけで判断するなら、もっと少年に無体してもおかしくなさそうな人なのに。少年の思いを見抜いていて、最終的に絵師の思いをも見抜いていて、絵師をたきつけることで2人を結び付けたこの人。
めっちゃ良い人じゃん!
大好きな作品のあまりナチュラルに作品のリンクを貼り付けましたが。やっぱりこの作品もR18でした。
18歳未満の良い子は見ちゃダメだぞ!
・田中森よこたさん『獣のごちそう』
・・・肉食動物の主人公が拾ったのは、草食動物の双子。自分とは何もかも違う、か弱く幼い2人を怖がらせないよう、肉食動物としての習性を捨て、2人と共に生活を送ること10年。すっかり肉食動物の強さを失った主人公に対し、草食動物の兄弟は立派な大人のオスへ成長を遂げた。そして2人は主人公を守るのは自分たちだ、と意気込むのだが、主人公はいつまでたっても自分たちを子ども扱いしてきて、と言うお話。
肉食動物、草食動物と書いていますが、いわば擬人化作品です。
続編も発売されています。続編はR18でしたが、最初の方はR18ではないはず。
血のつながりも何もない自分たちをただただ愛情だけで育てくれた人。だからこそ、その人に対して特別な感情を抱いてしまうと言う設定も好きです。それ故に購入した作品です。
いいよね。『家族』じゃないけど『家族』も同然で。だからこの特別な感情は許されないものなのかもしれないけど。でもやっぱり好きなんだって言う、その切なさ、甘酸っぱさがたまりません。大好物。
作者の田中森さんは商業の方でもいくつかの作品を出されています。非常に絵が可愛い。なんて言えばいいんだろ。すごく甘い可愛らしさ、甘々な可愛らしさ全開の絵柄だなぁ、と。ファンシーさすら漂ってくるような可愛らしさだなぁ、と。
ただナニなシーンは割とがっつりえっちです。
攻の兄弟2人からひたすら愛されて、とろんとろんになっちゃう主人公も。そしてそんな主人公のことが好きで好きでたまらない双子2人の、一生懸命が滲み出ている、でも時折、ものすっごいオスを感じさせる表情も。絵柄が可愛らしいからこそギャップみたいなのがあってドキドキします。
続編では兄弟が迎える発情期。それをめぐっての気持ちのすれ違いが描かれています。
『性欲処理』のために自分を利用すればいいと言う主人公。主人公に対してそんな言い方はして欲しくないと言う思いを抱くと共に、自分たちが大好きだからこそ『性欲処理』だけで主人公は抱きたくない兄弟2人。
互いが互いを大事に思っているからこそ、主人公は主人公で自分を抱かない、女の子たちと親しげにしている双子たちに対して苛立ちを抱く。双子は双子で『なんで自分たちの気持ちをわかってくれないんだ』と主人公に対して嘆く。
そんな3人の展開はお約束で、だからこそ『気づけよ!お前ら!気持ちは通じ合ってんだよ!一緒に過ごしてきた時間が長すぎて、それにも気づけないのかよ!』とやきもきするくらいなのです(笑)
しかし安心して下さい。最終的には『なんだ、お前たちも俺と一緒の気持ちだったのか』と言う展開が待っています。お約束。こうじゃなくっちゃね!
その後に繰り広げられるナニなシーンは、非常にえっちです。頑張って煽ってる主人公も、それでもなお主人公に確認をとる双子も可愛いですが、そこから先は、もうでろんでろんの甘々です。
でろんでろんの甘々!自分で書いてて『なんてたとえ』と笑ってしまいました。
そしてラストは3人プレイ、1対2プレイのお約束も待ち受けています。
刮目して見よ!(笑)
・タケハラヒナコさん『たとえばだけど俺のことも抱ける?』
・・・最近、購入した作品です。もう文字数も文字数だし、ラストにちょろっと言及したいこともあるので、簡潔な紹介、感想に留めておきます。
バスケ部でクラスのムードメーカーで陽キャの少年と、彼くらいしか友達がいないコミュ障の黒髪くんが登場します。
陽キャの方は彼女はいるものの、男の娘AVをオカズにしています。黒髪くんは可愛い顔してムッツリで、誰かに抱かれた意欲が強いため、最近は1人で後ろを弄ることが趣味になっています。
ひょんなことで陽キャの部屋に足を踏み入れた黒髪くんが、陽キャくんお楽しみの男の娘AVを見てしまったことで2人がナニする。そんな話です。
タイトルはAVを見た後、混乱する陽キャを前にして黒髪くんが口にしたセリフです。
疲れている時ほど、こう言う、ポジティブな意味で『なーんにも考えなくていい』作品が染みる。そんな今日この頃です。
可愛いは正義。
はい。そんなこんなで他にも、昨日の記事で紹介した桐式トキコさんの商業誌の同人作品も購入していて、そちらの感想も、とも思ったのですが。
商業作品の感想も挙げていないのに同人作品の感想だけ挙げるのはどうなのか。
そう思ったので、また後日、機会があればと言うことで。
しかし・・・何でしょうね。
商業誌は割と作風、バラエティに富んでいたように思うのですが。
同人の方の、この、見事な趣味嗜好性癖の偏りよ(笑)
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んでくださりありがとうございました!