てなことでお伝えしていた通り、本日は休みですが通常記事をお送りいたします。
週末にかけて放送された作品のラインナップが個人的に激熱だぜ!
そんな具合で2023年夏アニメ、大体1話視聴感想、その2です。
『大体1話』の意味は、もう説明するのも面倒なので割愛。
文字通りです。大体1話。だーいたい1話。日本語って便利!
ではでは。本日はこちらの作品の感想からどうぞ!
・・・皆さん!名前だけでも覚えて帰って下さい!本作品で召喚したと同時アサシンに殺され、しかしそのことをきっかけに逆にアサシンを肉体的、精神的に陥落させること、彼女を汚して貶めて屈服させることに異様なまでの興奮、執着を抱く変態残念イケメン、ジェスターを演じていらっしゃるのは橘龍丸さんです!
ステイラックご所属。幼少期から大衆演劇で活躍されていたこともあり、特技は殺陣と女形。ご自身は声優として『Fate』シリーズに出演するのがひとつの夢だったと言う注目の若手さんです!『ヴィンランド・サガ』のギョロもこの方です!
素晴らしかったですよね!?橘さんのジェスターの、あの耽美で変態性の溢れ出たキレッキレの演技。見てて聞いててぞくぞくしちゃったし、壮年期から青年期への声のトーンの変わり方、口調の変化もお見事の一言だったわ。いや、橘さん、売れろ。この変幻自在の演技力は、もっと売れても不思議ではないぞ!
そんな具合で『シリーズものだと思っていたら単発ものだったけど、結果的にシリーズ制作も発表された』作品です。
めちゃくちゃ面白かった。いいなぁ。やっぱ『Fate』シリーズはキャラの個性が際立っているところとか、戦闘シーンのド派手さとか。マスターとサーヴァントとの、個々の事情を絡めたうえでの、様々な関係性とか。そう言うのに自然と心が躍り出している私がいました。
とりあえず今作品で言えば『アサシン逃げて!超逃げて!』のアサシン陣営と、マスターがキメラではあるけれど獣、わんわん。そしてそんなマスターを守ろうとする温和なランサーの関係性がたまりません。ってかランサーCV小林ゆうさんの、あのトーンの、あの話し方。やばくないか?好きすぎる。穏やかなのに高貴さ、有無を言わせぬ力強さがあって、それでいてどこか諦念すら感じさせるようなあのお声、トーン、最高。
その他の組み合わせも気になり過ぎる!いやぁ、これはシリーズ放送開始が楽しみだ!
・『夢見る男子は現実主義者』
・・・『高嶺の花である女の子に憧れ猛烈アプローチを繰り返していた主人公。ところがある時、自分と彼女との格差に気が付き夢から醒めたの如く、彼女と距離を取り始める』と言う、そのきっかけになる出来事が、まさかあんな物理的衝撃だったとは(笑)
ん?ってか、もしかしてこれは素直に受け取ってはいけない系?いや、あのサッカーボール直撃の後の描写。あれは額面通り受け取っていいのか。単なる演出として受け取っていいのか。それともあれもちゃんと意味のある描写なのか。原作小説ではどんなふうに描かれているのかしら?その辺りが気になりました。深読みしすぎか。
初メイン、初主演の宮瀬尚也さんと涼本あきほさんのフレッシュコンビの演技は、めちゃくちゃ引き込まれました。『愛華~、俺のこと好きになってくれよ~』って時の、イケイケの時の、かっこつけてる時の主人公を演じられていた宮瀬さんの滑舌、発声の美しさ、めちゃくちゃ推せる。そして涼本さんのお声、演技はやっぱり可愛い。
夢から醒めて一歩、引いた主人公。それに対して『は?こっちの気持ちも考えてよ!』と複雑な乙女心を覗かせるヒロイン。今後はこの2人の一筋縄ではいかない心理戦が繰り広げられていくのかな。ちょっと気にはなる作品です。
・『好きな子がめがねを忘れた』
・・・『GoHands!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』を放送開始と同時に突き付けられたような第1話でした。まぁ、もうキャラデザからしてそうなんですけどね。
明度高め、光増し増しの背景、画面。癖のあるカメラワーク。ぬるぬると動くモブたち。がつがつ動く主要人物たち。若干くどさすら感じる演出。
絵は綺麗です。キャラデザは確かにクセがありますが、作画としては間違いなく綺麗です。CGの美しさ、それが画面全体に散りばめられています。綺麗です。
ただどうなんだろうか。この作品と、GoHandsの制作会社しての個性、クセは果たして相性的にはどうなのか。原作漫画を読んでいない私が言うのもなんですが、果たしてこの作品はGoHandsの制作会社の個性、クセを全開にして魅せるような作品なのだろうか。そうしなくても、否、もしかしたらそうしない方が作品の魅力や面白さは十分に伝わる、そんな作品なんじゃないだろうか。そんなことも1話、視聴していた私は感じたのですが。原作を読まれている方からしたらどうなんだろうか。
ぬるぬる動く。演出も正直言えば過多過剰。『K』や『プレイタの傷』のようなバトル作品であれば、それはぴたりとはまったことでしょうし、事実はまっていた。だけどこの作品に限っては、それはむしろ逆効果ではないかなぁ、と言う気がしてならない。
作画も、むしろこんな綺麗過ぎる作画よりも、手描きの温かい感じが残るそれの方が、キャラクターの可愛らしさが伝わったんじゃないだろうかなぁ、とか。
演出に緩急がない分、30分アニメで見るのはしんどいな、と言う気すらしてしまった第1話なのですが、それでも『即1話切り!』と言う決心がつかなかったのは他でもない。若山詩音さんの演技がめちゃくちゃ可愛かったから。そして伊藤昌弘さんの、ちょっと岡本信彦さんを感じさせるような、思春期の少年の変態性と純粋性がつまりに詰まったお声、演技がクセになったからです。うーむ、迷うなぁ!
・『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』
・・・転生ものもここまで来たか・・・!自動販売機マニアの主人公が、交通事故の際に倒れる自動販売機を助けようとして、その下敷きになり死亡。異世界で転生したら、なんとその自動販売機になっていました!と言うお話です。どうしたらこんな設定を思いつくんだろうか(笑)
てなことで軽い気持ちで見てみたのですが・・・だからなのでしょうか。どうしましょう。思っていた以上に面白かったです。CV福山潤さんの自動販売機、ハッコンは今のところ決まった言葉しか発せないのですが、それが可愛い。そしてそんなハッコンの名付け親、怪力の加護を持ちハッコンだって軽々と運んじゃうよ!と言うラッミスもめちゃくちゃ可愛いし、めちゃくちゃ良い子。CV本渡楓さんの演技も、まぁ~可愛い。すごい癒された。
ここからどんなふうに話が広がっていくのか。想像もつかないけど(何せ片方、自動販売機だもん)福山さんと本渡さんの演技もあって、もう単純にこの2人(ハッコンは『人』になるのか?)の掛け合いを見るだけでもこの作品、楽しいかもしれない。
・『レベル1魔王とワンルーム勇者』
・・・あらすじで知ってるわけですよ、こちらとしては。『幼女・・・いや魔王様。この世の中には知らない方が良い真実ってのもあるんですぜ』って気分なんですよ。幼女・・・いや、魔王様の『勇者はどうした!我を討伐した勇者はどうしたんじゃ!?』と言う声を聞きながら、そんな気持ちすらわいてくるわけですよ。
それでも当然、魔王様と勇者は再会を果たしてしまうわけで、その再会を果たした瞬間の、あの瞬間の、あの何とも言えない空気。勇者の表情、魔王様の表情。そして絶妙のタイミングで登場したタイトルロゴ。うーん、原作読んでないから詳細はわかんないけど、もう『完璧』のひとことでした。期待以上過ぎてにやにやしちゃった。
いやぁ、てなことで1話、めちゃくちゃ面白かったです。大空直美さんの中身オカン系キャラの演技、もはや職人技やな。高笑い、最高。そして落ちぶれた勇者を演じられている中村悠一さんのくたびれ感、おっさん感、やさぐれ感たまらん。日笠陽子さんのいろいろ大きい秘書さんも、最高の一言だし・・・アングルの餌食になってるし。ふふ。
演者さんのハマり具合が、既に1話からこれ以上ないと言うほど伝わってくるのに、その上、まだ松岡禎丞さん、下野紘さん、小清水亜美さんに小林ゆうさんと言うハイテンション極まりない演技しか期待できないような方々が出演されるんですぜ。
面白くならないわけがないでしょうよ!ってかもう、ただの押しかけ女房ならぬ押しかけオカンやん!可愛い。女房でもオカンでも、可愛いからもうどっちでもいいや。
・『呪術廻戦 懐玉・玉折』
・・・大人気作品、待望の続編ですね。いやぁ、こんな言い方はしちゃダメなんだろうけど、始まった瞬間『はい、本気出したMAPPA』と思っちゃいました。すいません。いや、当たり前ですけどどの作品制作にも本気は出されていることでしょう。ただやはり『MAPPA』と言うブランド力がありながら、作品ごとのクオリティの明らかな差を目の当たりにすると、こんな思いが込み上げてくるのもやむを得ないよな、と(言い訳)
とにもかくにも細部の細部にまでこだわりを感じさせる作画。禍々しさ、不穏さ、焦燥、それらとは真逆の爽快感、解放感、瑞々しさ。そうした場を支配する、その時々の空気がありありと伝わってくる背景の美しさ。そしてアップに耐えうるだけのキャラデザの端整さ。ダイナミックでなめらかでありながら、同時に細かさを感じさせる動き、演出の数々。『あぁ、やっぱMAPPAは全作品でこうあって欲しいよな』とただただ見惚れるような25分でした。
そしてお話も『結論』を知っているわけですよ。こちらとしては。五条悟と夏油傑と言う2人の少年、2人の人間が出した『結論』を。あるいは家入硝子と言う少女、人間が出した『結論』を。だからもうOPをはじめとして、『絵に描いたような青春』が繰り広げられているのを、そして2人が、3人が、1人1人が、そのエネルギーを放つように、弾けさせるように、楽しそうに生きているのを見れば見るほど、なんかもう辛い(どーん)。切ない。やるせない。『時よ、止まれ』と思っちゃう。
『弱者』と『強者』に対して2人が会話するシーン。あそこなんか特にもう、胸に差し込んでくるような痛みが走ったと言うか。なぁ~(重い溜息)。せつない。やるせない。
あと夏油役は櫻井孝宏さんの続投なわけですが、やっぱりうまいなぁ、と感じさせられました。高専時代の夏油。その声の若さの作り方は言うまでもないことなんですけど、そこも含めて『結論』を出す前の夏油の、あの青臭いけどバカではない。自信家だけれどそこに溺れきってはいない。クレバーさと情の絶妙なバランス。『何か』を感じさせつつ、だけどその『何か』を『何なのか』までは決して、こちら側に掴ませない演技は、やっぱ櫻井さんならではだよなぁ、と思い知らされたような。
うーん・・・ほんと。それだけに改めて、あの一連の騒動が本当に残念でならないなぁ。いや、作品や役とは全く無関係なことなんですけれど。すいません(土下座)
・『デキる猫は今日も憂鬱』
・・・『GoHands!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』を放送開始と同時に突き付けられたような(以下略)。GoHands、件の騒動があって実に2年ぶりのテレビアニメ制作でいろいろとこー、気合が入りまくるのも仕方なし、むしろその気持ちはわかる、とただのオタクである私ですら思うのですが。す、少し落ち着こう。
この作品も、そして『好きな子が~』の始まりも、作中端々も、作品を見せたいのか、『私たちはGoHandsですっ!こんな凄い作画もできます!』と言う会社アピールをしたいのか、若干、よくわからない感覚を抱いたのは私だけではないはずだよ!よ!
『好きな子が~』は個人的には受け付けられない感が強かったのですが、今作品は良かったです。なんだろ。お仕事アニメじゃないけど幸来ちゃんのお仕事の辛さ、その生々しさも描かれている作品だと思うので、GoHandsの超絶作画の美しさ、生っぽさが妙に作品に合っていたように、私は感じました。
いや、ってかもう、そんなことどうでもいいんだよ。諭吉CV安元洋貴さんの破壊力よ。可愛らしさよ。可愛い、マジ可愛い。ずるい。反則。こんなん猫ちゃん好き人間にとったら、逆に罰ゲームだよ!あー、もふもふしたい。抱き着きたい。そして料理を作ってもらいたい。私をたんと太らせて!今でも既に太ってるけど!
そしてしっかりした、凛とした女性を演じられることが多い。そんな印象が強い石川由依さんの、頑張り屋さんで社会の荒波にもまれて疲れ切って、諭吉の前ではもうただの甘えん坊さんになっちゃう幸来ちゃんの演技も、ただただ可愛い。
好き。なんだろ。語弊ある言い方にはなっちゃうかもしれませんが、個人的には『こう言うのでいいんだよ!こう言うので!』と叫びたくなるくらいの作品。好き。
よし。今回はこのあたりにしておこう。
ただ言うて、録画機にはまだまだたくさんの作品があります。早く視聴していかないと録画が追い付かないぞ。おっふ。
そんな具合で夏アニメ大体1話感想、まだまだ続きます。よろしければ引き続き、お付き合い下さい。
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました!