tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

絶賛再放送中!~『スペース☆ダンディ』個人的おススメエピソード

明日の予定はキャンセルです!

道路状況が悪すぎる!

ってかあの、降り積もった道に轍が刻まれ、それが圧縮した状態でガッタガタの道路。

考えただけで怖い!イヤ!

私よ、無事、お店にたどり着けていますか・・・?

そして無事、お家に帰れますように・・・。

 

2024年冬アニメ。新作が熱いのは言うまでもないことですが、個人的には再放送作品も熱い!

2018年に、やはり冬アニメとして放送されていた『宇宙よりも遠い場所』が再放送されていると言うだけでも、もう私としては『はわわわわ!はわわわわ!(エモさのあまり言葉にならない)』と言う感じなのですが。

 

事前には確か発表されていなかったはずだぞ!

つらつら番組表を見ていて『!?』と我が目を疑いました。

 

『『スペース☆ダンディ』も再放送、やってるやないか!』と。

 

てなことで本日はタイトルにも書きました。

BSフジにて金曜の24時30分から再放送されております。

スペース☆ダンディ』の、個人的おススメエピソードをご紹介する記事です。

 

・・・ぶっちゃけ、過去にこの内容の記事、書いたような気がするんですけど。

ま、良いではないか!

 

スペース☆ダンディ』の概要を実に端的にまとめますと。

・2014年に放送されたオリジナルアニメです。10年前!

・『カウボーイビバップ』を手掛けたスタッフ陣が結集しています。制作はボンズ

・企画テーマは『研ぎ澄まされた適当、磨き抜かれたいい加減』

諏訪部順一さん演じるダンディ、佐武宇綺さん演じるQT、吉野裕行さん演じるミャウの3人が新種の宇宙人を捜し求め、宇宙を旅すると言うのが作品の基本内容。

・25話、26話を除いては1話完結。そして制作スタッフが異なる。

 

こんな感じかな。

特筆すべきは最後の内容です。

1話完結。そして制作スタッフが毎話、異なっている。

だから1話ごとに制作陣の個性が爆発していて、作画からお話の雰囲気から音楽から、何もかもが異なっている。1つの作品なのに1話ごとにバラッバラの味わいがある。そんな作品だと言う点です。こんな作品、なかなかないぜ。

 

だから面白いんだ(結論)

 

てなことで。ここからはそんな1話完結、毎週、異なる面白さを味わえる『スペース☆ダンディ』、その全26話の中から、私が特におススメしたいエピソードを少しずつ紹介していこうかと思います。

先週金曜に放送されたのは3話。

なので1~3話を除いたエピソードの中から。

 

まずはこちらです!

・4話『死んでも死にきれない時もあるじゃんよ』

・5話『旅は道連れ宇宙は情けじゃんよ』

・・・『『スペース☆ダンディ』タイトルだけは聞いたことあるけど。見たことないしなぁ』と言うそこのあなた!まずは、まずは今夜と来週に放送予定の4話と5話を見て!2週続けて見て下さい!この2話を連続して視聴したら、私がさっき書いた『1話ごとに話の内容も、テイストも、作画も全く異なっている』『そこが面白い』と言う本作品の魅力、十分すぎるくらいに感じていただけると思います!

 

簡単に言うと4話はゾンビ回です。ロメロ映画を彷彿とさせるような、『アニメでゾンビ映画』を見事にやってのけた傑作。かと思えば一方の5話は、1人の少女とダンディの交流を描いた、実にハートウォーミングな作品でございます。

4話の脚本はうえのきみこさん。そして5話の脚本は大河内一楼さん。5話に関しては本放送時の前年、2013年に大河内さんが脚本を手掛けられた『革命機ヴァルヴレイヴ(『ヴヴヴ』)』の影響もあって『大丈夫かよ』と放送前にはネガティブな方面にも話題になっていたのですが。

いざ、5話の放送が終了すると『『ヴヴヴ』なんやったん』と言うコメントが、ニコニコ生放送アーカイブ放送で嵐のごとく流れてきて『熱い掌返し!』を目の当たりにしたのは、今でもはっきりと覚えています。

それくらいに、それこそ1本の短編映画をみたような満足感。切なくも、柔らかな温かさに胸が満たされるお話なのです。5話は。

 

ある意味、正反対の方向に、雰囲気に振り切ったこの2つのエピソード。4話であんなラストを迎えておいて、何事もなかったかのような顔をしてしれっと翌週、5話が放送された。1つの作品として放送されたと言うのが、もう面白い。

だからこそ初めて『スペース☆ダンディ』に触れる方には、まずは、まずはこの4話と5話を連続して視聴して頂きたいのです!

まずは今日の夜!4話!見て!

 

・10話『明日はきっとトゥモローじゃんよ』

・・・5話から10話までのエピソードも、どれも面白い。パンツとチョッキの戦争が描かれたり、宇宙レースに巻き込まれたり。

『研ぎ澄まされた適当、磨き抜かれたいい加減』と言う企画、その意味を存分に実感できるようなお話が続いてからの、この10話です。

 

10話の主役は適当で怠惰でボンクラな性格で、ダンディたちを危険に巻き込むことも少なくはない猫のような見た目の宇宙星人、ミャウです。

故郷の星に立ち寄った流れで、ミャウは久しぶりに実家に顔を出すことに。家族との温かい時間に気恥ずかしさを覚えつつ、安心感を抱くミャウ。ところがどっこい、謎のエネルギーによって一同は同じ毎日を繰り返すと言うループ時空に陥っており、さぁ、どうする!?と言うお話です。

 

ロボットが出てきます。出てこなくても済むようなお話なのに(笑)。良い意味でやはり何でもありなお話なのですが、その中。それまでとはちがうミャウの一面、そして放蕩息子を思う両親の気持ち、そうしたものにとても胸を揺さぶられる作品になっているのが素晴らしい。涙がじわり、でした。

あとミャウの両親を演じていらっしゃった山路和弘さん、一条みゆ希さんの演技。味わいのある、良い意味で『こう言うキャラだからこそのベタな演技』と言うのも、素敵なのです。

 

・13話『掃除機だって恋するじゃんよ』

・・・10話がミャウのお当番回なら、この13話はポンコツ掃除機ロボット、QTのお当番回に該当します。

愛だの恋だのと言った感情に無縁だったQTですが、ダンディに連れられて入った喫茶店。そこでQTは運命の出会いを果たし、と言うお話です。

 

公式サイトのあらすじには『機械にココロが生まれた瞬間、そのとき世界は変わるじゃんよ!』と言う一文が登場していますが。本放送時の10年前と、それから10年経ち『ココロをもった機械』その存在が、いよいよ夢物語ではなくなってきている感が強い今とでは、個人的にこの一文の受け取り方も変わったような気が。

 

てなことでその辺りがQT、そしてQTが説明しようのない感情を抱く相手との交流、それがもたらす予期せぬ事態を実に哲学的に描かれているお話・・・ではありません(笑)

そこはあくまで『スペース☆ダンディ』です。お話としては実にわかりやすく、かつド派手に、べたべたな内容です。

 

だけどそれがいいんだ。そこがいいんだ。

自らの中に生まれた言葉にできない、言葉にしようのない感情。物語の終盤。それでもただ、自らのその感情に従って、そしてその感情を振り絞らんばかりに戦うQTの姿は胸熱の一言。

またこのQTを演じていらっしゃった佐武さんのお声も実に可愛いし、演技も最高だったんだよなぁ~。

 

・17話『転校生はダンディじゃんよ』

・・・13話からこの17話までも、やはり色とりどりの物語が放送されます。偽ダンディ一行が現れたり、ウクレレの音色が繰り広げる芸術的なお話があったり、湯浅政明さんカラー全開のシュール極まりないお話があったりしての、この17話です。

 

17話。一言で言えばミュージカル回です。レア宇宙人を捜し求めてセレブ高校生の集う高校に潜入することになったダンディ。ところがその高校では、歌唱力とダンスの才能ですべてが決まる学校だった。

おっさんだもの、仕方ない!(笑)。周囲から浮きまくりのダンディは、果たして華麗な歌とダンスで周囲を驚かせることができるのか、と言うお話です。

 

ゲスト声優として出演されていたのがKENNさん、牧野由依さん、南里侑香さん。更には当時はお名前、知らなかったのですが『アイドルマスターシャイニーカラーズ』で和泉愛依を演じていらっしゃる北原沙弥香さんと言う面々。

今から見ると『あぁ、もうゴリッゴリに歌える人ばっかりやん』と納得の一言。

ダンディ役の諏訪部さんに関しても言わずもがな。

 

てなことでこの17話。アメリカンセレブハイスクールの卒業式&プロムに参加しているような気持ちを味わえる、そんなお話です。

何より中の人たちのキャラソンミュージカルは、本当に目で見て楽し、耳で聞いて楽し。ただただ幸せ、幸せの一言。

 

・20話『ロックンロール☆ダンディじゃんよ』

・・・で、ダンディ役の諏訪部さんのキャラソン歌唱力がいかんなく発揮されているお話と言えば、この回も挙げないわけにはいかないでしょう。

とある帝国の若き総帥、ジョニー。実は彼には、ギターをかき鳴らしロックスターを夢見ると言う、誰も知らない一面があった。

そんなジョニーが、ダンディ一行と出会い、あれよあれよという間にバンドを結成することに、と言うお話です。

 

ジョニー、めっちゃイケメン。デザインは漫画化の上條敦士さんだから、それも当然か。そして彼のCVは神谷浩史さん。強い。

 

バンド名すら決められない4人。特にダンディとジョニーは自分たちの音楽を求めて、時に激しくぶつかり合うのだが・・・ってか、ほんと、1話1話の方向性にまったくの統一性が見いだせないんだよ(笑)

色々ありつつも、最終的にはバンドはバンドとしてステージに立つのですが。

 

てなことでこの回のEDで流れるのは、DROPKIX、すなわち作中でダンディたちが結成したバンドの楽曲『かんちがいロンリーナイト』です。

作中でもバンドが演奏し、この楽曲の一部が披露されるのですが。その結末がまさしく『スペース☆ダンディ』です。笑った。

この楽曲を手掛けられたのは、向井秀徳さん。ガチ。

そしてダンディのノリっノリの歌声。夢が叶ったジョニーがかき鳴らす、熱く、激しくそれでいて切なさも感じさせるギターの音色の融合。

最高の一言。


www.youtube.com

 

・21話『悲しみのない世界じゃんよ』

・・・で。そんな20話を放送しておいてからの翌週に、こんな話を持ってくるのが『スペース☆ダンディ』なのです。4話と5話を彷彿とさせるような、この温度差(笑)

 

毎話、制作スタッフが大きく異なる。なのでお話も、そして作画も時には『本当に同じ作品か!?』と驚かされることもしばしばなのですが。その最たる例として挙げたいのが、個人的にはこの21話です。

『ダンディがダンディだけど、私の知ってるダンディじゃない・・・綺麗なダンディだよ・・・』と思ったくらいの、作画のクセは必見の一言です。

 

奇妙な星で目覚めたダンディ。QT、ミャウもおらず、また自身がそれまでの記憶を失っていることにも気づく。そんなダンディの前に現れたピエロのような男。誘われるようにその男についていくダンディだが、と言うお話です。

 

ふわふわした浮遊感。だからこその心許なさ、頼りなさ。存在の不確かさ、あやふやさ。不安感。それらが漂う、実に幻想的な世界を舞台に繰り広げられるのは『生とは何ぞや』『死とは何ぞや』『悲しみとは何ぞや』『喜びとは何ぞや』と言う、実に哲学的なテーマです。
どこまで行ってもダンディはダンディ。欲の権化のようなその男と出会った、生と死の狭間で1人、孤独に生きてきた少女の姿が、言葉がただただ切ないのですが。

 

このお話のラスト、終わり方ですね。これがもう最高に美しくて、また最高に心憎いの一言なのです。勿論、どうとでもとらえられるんですけどね。

でも『そう言うところがダンディなんだぞ!』と。ダンディのダンディたるゆえん、そのかっこよさの神髄を見せつけられたような思いすらします。

 

なんだろ。ほんと。1枚の静謐な絵画。そこに描かれている、閉じ込められている世界の中のお話。それがアニメ化されたような。そんな作品です。

スペース☆ダンディ』はファンからの人気投票が開催され、ベスト13の作品が選出されたのですが。『底抜けにバカバカしい』『底抜けに明るい』『底抜けに熱い』お話が続々ランクインしている中。

唯一『幻想的、静謐にして哲学的』であると断言できるこの21話が、堂々5位にランクインしていることからも、このお話の魅力がおわかりいただけるかと思います。

 

でもやっぱり、翌週の22話はバカバカしいお祭り騒ぎのお話だったんですけど。

21話が終わって、22話の予告が流れた時の余韻ブレイカーっぷりったら(笑)

 

てなことでざっとではありますが『スペース☆ダンディ』、今後、放送予定のエピソードの中から、個人的印象深い、おススメしたいエピソードを挙げてまいりました。

ってかほんと、どのお話もめちゃくちゃ面白いです。お話として面白いのは勿論のこと、クリエイターの個性が炸裂している、それが堪能できる、そうした創作物しての面白さが味わえるのも、この作品だからこその魅力だと思います。

 

ちなみに。

スペース☆ダンディ』と言う作品。そこで繰り広げられる、この統一性のない物語。そしてある種、生死を超越した存在として描かれているダンディ。

その種明かしみたいなものも、一応、25話と26話だったかな?

その辺で明らかにされます。

が、個人的には『そこはほら、そんな設定、無くても良かったんじゃない?野暮じゃない、野暮。そんな設定なしの、この作品だった!そっちの方が楽しいじゃん』って気持ちが、今でもしているのですが。

しかし一方『自分たちが好き勝手に広げまくった大風呂敷を、作品として、綺麗に折りたたんでしまいこんだ』と言う見方をすると、この終わり方もまた実に素晴らしいなぁ、と言う思いもします。

 

ダンディに隠されている秘密。それを知りたい方は是非、最終話まで彼らの物語を見届けて下さいね!

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!