tsuzuketainekosanの日記

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『水星の魔女』クライマックス!~大河内一楼さん作品を見ていこう

『桃源暗鬼』、アニメ化おめでとう!

え?プロジェクトが始まったって言うだけで、アニメ化は決まってないよ、って?

浦和希さんまで引っ張り出しておいて、こんなもん実質、プロジェクト開始=アニメ発表までのカウントダウンでしょうが!

違うの?違うのか?

何はともあれ楽しみだぞ。

 

本題です。

機動戦士ガンダム 水星の魔女』でございます。分割2クール、その2クール目となるSeason2もいよいよクライマックスに突入しているこの作品。

4日に放送されたお話では5ノレとラウペトに、あまりにも悲しい展開が訪れ、いやしかしまだペトラちゃんはわかんないよ!わかんないけど。

学園が戦場になる、そんな描写には『戦争が身近にありつつある『今』』が如実に描かれている、とも私は感じて。いや、勿論、単なる偶然でしょうが。そんな中、それでも『自分たちができること』を健気に、愚直になしていこうとする地球寮の皆の姿には胸打たれて、なんかもう、私は情緒がぐっちゃぐちゃになったんですけど。

スレッタ、大丈夫か?この回でスレッタ、もはや若干、魂、抜けかけてなかったか?

 

果たしてどのような結末を迎えるのか、ここに来てなお予想ができない、そんな楽しみと緊張感があるように個人的には思うのですが。

 

この作品でシリーズ構成、全話ではありませんが脚本を担当していらっしゃるのが大河内一楼さんでございます。

そして本日は大河内さんがこれまでに手掛けられた作品、その中から私が特に印象深い作品について語っていこうかと思います。

 

本作品の制作陣が発表され、シリーズ構成が大河内さんだと発表された時。

結構な話題になったように、私は記憶しているのですが。

 

『大河内さんが参加されている作品と言えば?』と聞いて、さて、この記事を読まれている方はどの作品を思い浮かべられるでしょうか。

 

私ですか?

私はですね、『革命機ヴァルヴレイブ』一択です。

嘘です。一択ではありません。後に書きますが他にもたくさんの作品を思い浮かべるのですが、それでもそれらを押しのけて『オレ!』と強く、その存在をアピールしてくるのがこの作品だったりします。

 

てなことで大河内さんがシリーズ構成、脚本として参加されている作品、個人的に印象深い作品、その1、『革命機ヴァルヴレイヴ』のお話です。

本作品は2013年春アニメとして登場。この年の春クールには本作品、そして『翠星のガルガンティア』『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』と3本ものオリジナルロボットアニメが集ったことで話題になりましたよね。

革命機ヴァルヴレイヴ』は成り行きから搭乗したロボット、その力によって人ならざる存在になってしまった主人公、そして冷酷に世界の革命を目指す少年。2人を軸に様々な人物のドラマを描いたロボット×群像劇でございます。

 

主人公の声優は、当時、めきめきと頭角を現し始めていらっしゃった逢坂良太さん。そして主人公と敵対する冷酷な少年は木村良平さんが演じていらっしゃいました。

その他、瀬戸麻沙美さん、戸松遥さん、小野友樹さん、中村悠一さん、悠木碧さん、福圓美里さん、宮野真守さん、細谷佳正さん、福山潤さん、梶裕貴さんなどなど。右を見ても左を見ても『豪華!』な声優陣。

更に主題歌は水樹奈々さんと西川貴教さんのコラボ。そして大河内さんをはじめとする制作陣のメンバー、と言うことで非常に、非常に高い期待を集めていたこの作品なのですが。

 

全話、視聴した私の感想としては『好きか嫌いか、面白いか面白くないかで聞かれたら、憎めない作品』と答える、そんな作品です。

質問の答えになってないよ!(笑)

 

作品の流れみたいなもの。それはぼんやりと覚えている一方で。

・『お前はハムエッグの黄身も愛した女も、ナイフで半分こに切り分けるのか。幸せは半分こに出来ない』と言う、今も語り継がれハムエルフさんの迷言・・・いや名言。

・振り回され系と見せかけ、実はめちゃくちゃかき回し系主人公君が、『呪い』の力とは言えヒロインの1人を強○すると言う展開。

銅像END(えげつないネタバレ)

この3点が強烈なインパクトとして今も脳裏に刻まれている。

この3点しか、強烈なインパクトとしては刻まれていない・・・とも言えるのかもしれない。おっふ。

 

先程は答えになっていない答えを出してしまいましたが。

『面白いか面白くないか』で聞かれたら『面白いよ!』と答えることができる、そんな作品だと個人的には思います。

ただその面白さが『ジェットコースターのような展開が続く』と評されることもあるこの作品においては、『ジェットコースターに乗って、その起伏を楽しむ面白さ』と言うよりかは『あまりに起伏の激しいジェットコースターから振り落とされた挙句、しかし、乗客は1人もいないのに制御不能で好き勝手放題に走り回っているジェットコースターを見ているような面白さ』を味わえる、そんな作品だと思っています。

 

見れば私の言いたいことはわかるはずだ。

『水星の魔女』のシリーズ構成に大河内さんが抜擢された理由が、ウィキペディアで見た限りだと、特殊な題材と設定を組み替えつつ疾走感のある脚本を書ける方、と言う理由があったとのことですが。

この理由、『革命機ヴァルヴレイヴ』からはめちゃくちゃ感じられますよ。ええ。

疾走感が凄まじすぎて、失踪しちゃってる感は否めないけど・・・ダジャレかよ。

 

あぁ、もっとも。本作品に限らずですが。作品の面白さ云々は、別に脚本やシリーズ構成の方、1人によるものではないですからね。その点は、十分に理解しているつもりです。はい。

 

でも私は、ほんとこの作品は好きです。好きってか、ほんと憎めない作品として、思い出すたびになんだか微笑ましい気持ちになります。ふふ。

 

で、この次に大河内さんが参加されている作品で思い浮かべたのが『スペース☆ダンディ』でございます。こちらは2014年冬アニメとして放送開始された作品です。

スペース☆ダンディ』最大の特徴は、たくさんのクリエイターさんたちが参加されており、毎話、お話のテイストも絵柄も何もかもが違う。その話に参加されているクリエイターさんの個性、それが存分に炸裂している作品であると言う点です。

そんな具合で大河内さんは第1期の5話『旅は道連れ宇宙は情けじゃんよ』に脚本として参加されています。

『『革命機ヴァルヴレイヴ』の大河内さんが脚本』と言うことで、私としては『どっちに転ぶだろう。どっちに転ぶだろう!』と失礼ながら不安と期待、交互に押し寄せてくるような状態だったのですが。

 

蓋を開けてみればこのお話。めちゃくちゃ素敵でしたよね。それが証拠に個性派ぞろいの『スペース☆ダンディ』全話の中でも、ファン投票では第2位に選出。

皆さん納得の『スペース☆ダンディ』らしいダンディと少女の交流をにぎやかに描いた、心温まる、微笑ましくもちょっと切なくなるような、とても味わい深いお話だったのです。

 

当時、テレビ放送では勿論のこと、ニコニコ生放送でもこの作品を視聴していた私。この第5話が放送された際には、皆さん、テレビ放送でこのお話がどれだけ素晴らしかったかをご存知である状態にもかかわらず『ヴヴヴ(『革命機ヴァルヴレイヴ』の略称です)の脚本家さんかぁ』『心配だなぁ』と言うコメントも流れてきていたのですが。

放送終了間際には、お約束通り、手のひら返しの絶賛コメントが怒涛の勢いで流れてきていたのは、いい思い出です。

 

そして近年の大河内さんが参加されている作品として印象深いのが、2021年に放送され回を重ねるごとに話題が広がっていった。その結果、OVA、テレビアニメ2期の制作も発表された『SK∞』も、私としては印象深い作品です。

本作品で大河内さんはシリーズ構成、全話脚本で参加されていらっしゃいました。

『S』と呼ばれる攻撃妨害、何でもありのスケートボードレース。スケートボードが大好きな少年と、彼からその魅力を教わり、ひょんなことから『S』に参加することになった少年。この2人の青春、様々なスケーターたちのドラマを描いた作品です。

今や飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍されている小林千晃さんの出世作のひとつ。そんな印象を持たれている方も多いのではないでしょうか。

ランガ、可愛いですよねぇ。

 

『大河内さんか。はて、今回は果たしてどちらに転ぶやら』と放送前、またも失礼極まりないことを思っていた私。とは言え、この時点で『プリンセス・プリンシパル』や『甲鉄城のカバネリ』も放送されていたので、それらの作品の印象もあってかなり期待としては高かったのは事実です。

『監督は内海紘子さんだし、制作はボンズだし。少なくとも作画面含めて、大きく崩れることはなさそう。手堅くまとまった、面白い作品に仕上がるんだろうなぁ』と放送前には勝手に想像していたのですが。

 

いや、めちゃくちゃ面白かったですよね!作品の主題となっているスケートボード、そのレースバトルの魅力は勿論なんですけれど。

レキとランガ。あるいはレースバトルに関わっている様々な登場人物。その姿を通して『努力』や『才能』、『嫉妬心』や『自尊心』『好きなものを嫌いになりかける辛さ』、『それでも完全に嫌いに離れない辛さ』、そうしたことが実に生々しく描かれていた作品でもありました。

だから7話、8話、9話あたりは本当に見ていてしんどかった。レキの感情。どんどんと、努力は勿論なんだけれど『才能』、それを輝かせていく、スケートボーダーとしての才覚を露わにしていくランガ。そのランガに対しての感情、あるいはスケートボードに対しての感情が、少しずつネガティブな方向に変化していくのが、それまでの話数の中でも少しずつ、描かれていたんですよね。

で、それが爆発してしまったのがここら辺のお話で。

『あー・・・もうわかりみしかないわ・・・レキの感情も、ランガに対しての態度も、もう手に取るようにわかるわ・・・だからこそしんどいわ・・・しんどい』と、胸を締め付けられるような思いで、毎週、作品を見ていた、そんな記憶があります。

 

なんだろ。この作品。ほんと7話で一気に話題になった。そんな印象が強くあります。7話で話題になって、それまで作品を視聴されていなかった方も、それまでのお話を見返して、で、結果的に最終回の大盛り上がりにつながったと言うか。

 

でもそう言う生々しい痛みの感情。それが描かれていたからこそ、レキがそれを乗り越えて、あるいはそれをも自分のものにして『自分なりの形』で、スケートボードに向き合った。ランガとの友情も取り戻した、と言う終盤の流れは、本当に胸が熱くなりましたし『あぁ、これぞ青春だよ・・・眩しいよ』と言う思いでいっぱいだったのです。

尊い

 

スケートボードと言うスポーツを通して、2人の少年の心の変化。それを通して紡がれていく絆。どす黒いまでの葛藤を乗り越えた先の成長。

そしてそこにかつての自分を見出す大人たちの姿。はたまた執着を抱く大人たちの姿。

それらをまっすぐに描き、物語の展開として巧みに取り込んだ大河内さんのシリーズ構成の力、脚本の力が堪能できる。それが『SK∞』と言う作品の、ひとつの魅力ではないでしょうか。

 

はい。で、最後に挙げたいのが『コードギアス 反逆のルルーシュ』です。ストーリー原案、シリーズ構成、そして一部話数を除いて脚本も手掛けていらっしゃる、まさしく大河内さん作品の代表作のひとつと言っても過言ではない、アニメ史に燦然と輝く作品のひとつでございます。

2期となる『R2』では、大河内さんは全話数の脚本を手掛けられました。

 

『大河内作品と言ったら『コードギアス』でしょうが!』とお怒りの方もいらっしゃるかもしれませんが(すまぬ)、私がこの作品を見たのは放送が終了してから結構な年月が流れてから、なんですよね。

それに・・・どうだっただろ。私、2期の最後まで視聴したのかどうか。その辺りがあいまいなこともあって『大河内さんが参加されている作品!』と言う印象は『ヴヴヴ』などに比べると、私の中では強くないのです。すまぬ(土下座)

 

とは言え。この作品を初めて見た時は、本当に衝撃を受けたなぁ。『絶対遵守のギアス』と言う圧倒的な力を武器に、自らの行動原理に基づいて、それを叶えるために歩みを進めていく。そんなルルーシュと言うキャラクターが、当時の私には本当に衝撃的だった。

今ほど多くのアニメ作品を見ていなかった当時だったからこそ、ルルーシュのダークヒーロー的な造詣。主人公としてはおよそ『らしからぬ』、その造詣には本当に驚かされたのです。

時にルルーシュの言動には嫌悪感を抱くこともありましたが、だからこそ逆に惹きつけられる部分もあり。今なおこの作品、シリーズが語り継がれている、生き続けているのも間違いなく、ルルーシュと言う主人公の造詣、苛烈なまでの造詣、しかし妙に人間臭さを感じさせる造詣にあるとすら、私は思います。

 

はい。そんな具合で個人的に印象的な、大河内さんが参加されている作品についてつらつら語ってまいりましたが。

その他にも見てみますと・・・こちらも『不朽の名作』として名高い、そんな印象があります。『プラテネス』も、大河内さんがシリーズ構成、そして全話脚本を手掛けていらっしゃいます。

この作品も気にはなっているんだよなぁ。『見たい見たい』と言い続けて早何年が経過したことか。死ぬまでには絶対、見てやるんだから!

 

それから近年で言えば『SPY×FAMILY』のSeason2のシリーズ構成も大河内さんでいらっしゃいます。Season1は監督である古橋一浩さんだったのですが、Season2では大河内さんに、と言う流れです。

劇場版の制作もアナウンスされている本作品ですが、その劇場版の脚本を手掛けられる予定になっているのも大河内さんです。

 

さてさて。

そんな具合で『機動戦士ガンダム 水星の魔女』も、えー、残り3話?ですか?2話?どっちだかちょっとわかんないんですけど。

とにもかくにも残り話数がわずかであるのは確か。

果たしてシリーズ構成として、大河内さんの手腕がどんなふうに光っているのか。冴え渡っているのか。

その辺りも是非とも注目したいところではあります。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!