tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

『ミステリー界の若き俊英』~気になったので生年を調べてみた!

最近、ミステリー関係の話題を書くことが多くて、それはそれで嬉しいのですが。

その中で阿呆の一つ覚えのようにして書いている言葉『ミステリー界の若き俊英』と言う言葉。

この言葉を事あるごとに登場させていた私は、はたと疑問を抱きましてですね。

『『若き俊英』だと私が思っている方々は、果たして西暦何年生まれなのだろうか。年齢で言えばおいくつくらいなのだろうか』と。

 

なのでそれを調べただけの記事です。うふふふふ。我ながらマニアック!

 

てなことで早速。まずはこの方。この夏『ノッキンオン・ロックドドア』『アンデッドガール・マーダーファルス』の2作品がメディア化され大きな注目を集めている『平成のエラリー・クイーン』こと青崎有吾さんでございます。

なんでしょ。この2作品がメディア化されたと言うのもあるんだろうけれど、そこを除いても青崎さんの存在。本格ミステリ界における存在って、以前から注目されており、それこそ『若き俊英!』と言われていたような気がします。

デビューが2012年。なので2010年代以降の本格ミステリを語るうえでは、欠かすことができない存在とも言える作家さんではないでしょうか。

そんな青崎さんは1991年生まれでいらっしゃいます。なので現在32歳。そうか。私とちょうど10歳違いになるのか。

 

ちなみに1991年生まれの作家さん。ミステリを主に書かれている作家さんを調べてみたんですが、思わず私は『おおっ』と声を漏らしてしまいました。それくらいの面々。

まずは松本清張賞を史上最年少で受賞された阿部智里さん。私は読んだことはないのですが『八咫烏シリーズ』は、名前だけは聞いたことがあるぞ。

それから『元彼の遺言状』『競争の番人』が連続してドラマ化された新川帆立さんも1991年生まれでいらっしゃいます。が、すまぬ。やはり新川さんの作品も、私は読んだことがないんだ(土下座)

 

『じゃあ、あんたが読んだ作家さんで91年生まれは誰なのよ!?』とツッコまれるとですね。

まずは『刀と傘』で鮮烈デビューされた伊吹亜門さんが挙げられます。伊吹さんの最新作『焔と雪』も読んでるけど。

なんだろ。ほんと。伊吹さんの書かれる男性人物同士の繋がり、めちゃくちゃ萌えます。そしてやっぱりミステリとして驚きを提供してくれるところも、とても好き。

それからもうおひとかたが去年『#真相をお話しします』が大きな話題となった結城真一郎さんも91年生まれでいらっしゃいます。本作品に収録されている『#拡散希望』は日本推理作家協会賞の短編部門を受賞しているのですが、これは平成生まれの作家さんとしては初とのこと。

 

いや、青崎さんと結城さんに関しては、割とお若いと言うのは知っていたんですけれど。伊吹さんは、あの落ち着いた作風と言い、実に美しい日本語描写と言い、勝手にもっと年齢を重ねられている方なのかと思い込んでいたよ・・・。

デビューが2015年、今から8年前と言うことは伊吹さんが24歳の時なのか。いや、24歳で『監獄舎の殺人』の完成度は、凄すぎやしないかい?

 

で、です。この1つ上。1990年生まれには『エロ!グロ!万歳!』『お前らの道徳観なんてぶっ飛ばしてやるぜ、ひゃっはー!』と言わんばかりの(どんな)、実に個性的な(ものは言いようだ!(笑))作風でおなじみの白井智之さんがいらっしゃいます。

私はここも正直、びっくり致しました。そうか、白井さんもまだ30代なのか。

 

いや『エロ!グロ!万歳!』『不道徳街道、爆走してやんぜ!』と言う勢いが、けれど白井作品の場合、ちゃんと本格ミステリに絡んでいる。そこが凄いんですよ。

そして近年では『名探偵のはらわた』『名探偵のいけにえ』が非常に高い評価を得ているわけなのですが。

私は『名探偵のはらわた』しか読んでいないのですがエロもあるしグロもある。人を食ったような描写、作風も相変わらずなんだけれど、そこに本格ミステリの端整さみたいなもの。それがまっすぐな熱量で描かれていることで、以前の作品よりはるかに凄みが増しているようにも感じられて。

その、作家としての円熟味みたいなものを考えた時に『そうか、白井さんもまだ30代でいらっしゃるのか』と驚かされたのです。うーん、凄い。

 

で、次は1992年生まれなのですが・・・こちらだと『響け!ユーフォニアム』でおなじみの武田綾乃さんがいらっしゃいますね。

辻堂ゆめさん、水田美意子さんはお名前は知っておりますが、すいません。作品を読んだことはありません・・・すいません。

 

そして1993年になると、ここも個人的には熱いぞ。

まずは斜線堂有紀さん。『キネマ探偵カレイドミステリー』でメディアワークス文庫からデビューされた斜線堂さん。こちらの作品、シリーズも『ひきこもり探偵×映画×ミステリ』で非常に面白かったのですが、近年では『楽園とは探偵の不在なり』などの作品で、本格ミステリ界でも高い注目を集めていらっしゃいます。

 

斜線堂さんは中学1年生の時に佐藤友哉さんの『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』を読み、衝撃を受けたことが作家を志すひとつのきっかけだったとのこと。

そうか・・・中1の斜線堂さんが読まれていた作品を、やはり当時、大学生だった私も読んで衝撃を受けていたんだなぁ・・・。

いやぁ、そう考えると『おおっ、年の差って凄いなぁ』と感慨深い気持ちにさせられるし、でもそう言うのも丸っと飲み込んでしまう1冊の本の存在、それもやっぱりい凄いなぁ、と思わされるのです。

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』もそうだけど。佐藤さんの『鏡家サーガ』面白かったですよねぇ~。

 

そしてもうおひとかた。93年生まれには、やはり、やはり私としては『ミステリ界の若き俊英!』と声高に叫びたくなる、夕木春央さんがいらっしゃいます。

2019年・・・ですから、今から4年前か。メフィスト賞を受賞されてデビューをされた夕木さん。現在までに単行本として刊行されている作品は5作品。どの作品も高い評価を得ている、と言う印象が個人的にはあるのですが。

やはり、やはり『方舟』『十戒』ですよ。ほんとに。

本格ミステリ』には決して欠かすことができない存在である『探偵』。その『探偵』の存在を揺るがすようなこの2作品。そしてまた徹底的に人間味を排除した筆致だからこそ、最後の最後でグロテスクなまでに登場する人間の性、本性、その鮮烈なまでの黒さと暗さがたまらないこの2作品、私は本当に、本当に好き。めちゃくちゃ好き。

だからみんな、頼むから読んで(どーん)

 

そして翌年、1994年になると。あぁ、この方も本格ミステリ界に輝く若き才能、と言う感じがするなぁ。近年では年末ミステリーランキングの常連と言った感もある阿津川辰海さんがいらっしゃいます。

『紅蓮館の殺人』を読んだ時には、正直、その妙にしゃちほこばった、と言うか、なんか、あえてかっこうつけているような文体がどうにも鼻について『うーん』と言う感じだったのですが(申し訳ない)

『透明人間は密室に潜む』は、そんな印象が嘘だったかのようにして、めちゃくちゃ楽しく読めた作品です。本格ミステリとしての面白さは勿論のこと、この1冊で『作家・阿津川辰海』の多彩さみたいなもの。それがまざまざと感じられたのも、私としては驚きでした。

そうか・・・1994年生まれと言うことは29歳なのか。

 

え、っとことは何か。

1999年、ノストラダムスの大予言の年は、5歳か。

5歳!(驚愕)

5歳じゃ『ノストラダムスの大予言?なんのこっちゃい?』だっただろうなぁ。

1999年当時、18歳だった私は『そ、そんな予言、当たるわけないじゃん』と鼻で笑いつつ『いや、でももし当たったらどうしよう』とびくびくしていました(笑)

テスト期間中だったこともあって『いや、もし予言通り、世界がどうにかなるとしても、起きていたらどうにかできるかもしれない』と、テスト前の一夜漬けがてら、一睡もせず朝を迎えたのを、今でもはっきりと覚えています。

いい思い出だ。ふふ。

 

そして1998年には、去年ですかね。『此の世の果ての殺人』で江戸川乱歩賞を史上最年少受賞された荒木あかねさんがいらっしゃいます。

1998年。翌年、すぐ、ノストラダムスの大予言じゃん!(だからどうした)

 

主には私が作品を読んだことがある作家さんに限りではありますが、1990年代生まれの、『ミステリ界の若き俊英』さん達の生年を調べてまいりました。

いや、まぁ、ね。年齢なんてそーんなに関係のない世界だとは思うんだけれど。

それでも、いや、30代の方々が、それぞれの個性を存分に炸裂させた、実に完成度の高いミステリを作り上げ、発表されていると言うのは、やはり驚嘆なのであります。

凄いなぁ。

 

ちなみに。

私と同じく1981年生まれのミステリ作家さんも調べてみました。

まずはこの方!かっはー!初めて作品に触れた時の衝撃が懐かしい!

20歳で『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』にてデビューされた西尾維新さんがいらっしゃいます!

西尾さんのお名前にピンとこない方でも、アニメファンの方なら『『物語』シリーズの作者さん』と言えば『あぁ』と思われる方も多いのではないでしょうか?

そうなのか!西尾さんが!あの西尾さんが!42歳!

かっはー!時の流れの速さに笑いが止まらんわ!

やーだー!なんかもう、色んなことが信じられないような気持ちでいっぱいよ!(笑)

 

それから2015年に江戸川乱歩賞を受賞されデビュー。そして去年『爆弾』で『このミステリーがすごい!』1位を獲得され、ますます注目を集めている呉勝浩さんも1981年生まれ。

江戸川乱歩賞受賞作家さんで言えば、2014年に『闇に香る嘘』でこの賞を受賞され、以降も精力的に作品を発表され続けている下村敦史さんも1981年生まれでいらっしゃいます。

 

なんだろ。まったく褒められたことではないけれど、呉さんの『ひどい不良アルバイターだった』と言う述懐通りの、大学を卒業されてからのアルバイト生活、その勤務っぷりのダメさ加減、破壊さ加減が、私は好きです(笑)

そしてそんな生活の挙句、アルバイトを馘になった。次のバイトがなかなか見つからず、生活に不安を感じたことから小説を書き始めた、その結果、乱歩賞を受賞され、今や直木賞にもノミネートされる作品を生み出す作家さんになられているわけですから。

いやぁ、これもう、呉さん、最初から作家さんになる運命だったんだと思うよ!

 

いや、冒頭にも書きましたが非常にマニアックな内容ではありますが、それでも、ひとつの本であったり、ひとつの出来事であったり。

そう言うことに対して『私が○○歳の時には、この作家さんはまだ○歳だったのかぁ。うへぇ~』と言う驚きがあって、私はなかなか楽しかったです。

 

ってか、そうか。2000年に生まれた方も、言うてもう今年23歳になられるんだもんな。

そう言うことを考えると、私が知らないだけで2000年代生まれの作家さんと言うのも、既に活躍されているのかもしれない。

うひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

おばちゃん、ひっくり返りそうよ!(笑)

いやいや、でもほんと。その柔らかく鮮烈で、それでいて芯の通ったアイディアが詰め込まれた作品で、どんどんと驚かせてほしいですよね!

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!