tsuzuketainekosanの日記

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アニメ化を期待したい~男性バディが活躍する小説 前編

昨日の読書感想文でお送りいたしました、10月からアニメ放送予定、天野明さんの『鴨乃橋ロンの禁断推理』。

そして只今絶賛ドラマが放送中、『ノッキンオン・ロックドドア』、ちなみにこちらは只今絶賛アニメ放送中『アンデッドガール・マーダーファルス』の作者、青崎有吾さんの作品であります。

この2作品に共通しているのが、男性バディが主要登場人物として描かれている、と言う点です。

 

そんな具合で本日は、男性バディが活躍する小説の中から、個人的に秘かにアニメ化を願っている、期待している作品をご紹介していきたい思います。

そして勝手にCVを付けたいと思います。いえーい、楽しい。

ドラマ化も良いんですけどね。やっぱり、私としてはアニメで見たいのだよ。

 

ではでは、早速。

まずはこちらの作品からです!

・澤村御影さん『准教授・高槻彰良の推察』

・・・角川文庫より刊行中です。2021年には伊野尾慧さん、神宮司勇太さん出演でドラマ化されました。ですが私はドラマ、見てませんでした(土下座)

てなことでドラマ化もされちゃってるし、その流れでアニメ化と言うのは考えにくいとは思うのですが。ただこの記事の中で挙げていく作品の中では、いちばん、アニメ化の可能性が無きにしも非ずな作品のような気がしないこともない(どっち)

kadobun.jp

主人公は大学1年生の深町尚哉。彼は、幼い頃の出来事がきっかけで『嘘をついた人間の声が歪んで聞こえる。そのため他人の嘘がわかってしまう』と言う能力がありました。それ故、家族からも疎んじられた深町は、他人と距離を置き孤独な人生を送り続けていました。大学に入学してもそれは変わらないだろう。そう心の中で諦めていた深町ですが、民俗学の准教授、高槻彰良との出会いを通して、その日常が少しずつ変わり始める、と言うのが簡単なあらすじです。

シリーズを通して2人が、様々な怪異現象にまつわる事件に巻き込まれ、そしてその謎を解いていく姿が描かれています。

 

幼い頃の怪異現象によって、望みもしない異能を手にしてしまった深町。それによって孤独を強いられてきた彼ですが、実は高槻もまた、深町同様、幼い頃に怪異現象としか、『神隠し』としか思えないような出来事に巻き込まれていました。その影響なのか、高槻の体には『もう1人の高槻』と言うべき謎の存在が宿っています。

怪異現象と言う、言葉や常識では説明がつかないような出来事。それに遭遇したことで『普通の人生』とは少しだけかけ離れた、少しだけ異なる人生を歩むことを余儀なくされていた2人。

いわば『自分と同じ経験をした人』と出会うことができた2人の関係が、様々な事件、あるいは様々な人たちとの出会いを通じて強くなっていく姿は、バディ作品の醍醐味と言えるかと思います。

本作にはたくさんのキャラクターが登場し、それぞれが深町や高槻と関係を結んでいきます。広がっていく人間関係の中、しかしそれでも、深町と高槻の間にある関係性のひとつは、怪異現象に遭遇したことがある、と言う唯一無二の関係性です。

その『唯一無二の関係性』と言うのが、またバディものとしても胸熱と言うか、いろいろと妄想がはかどると言うかいいえなんでもありません(汗)

 

眉目秀麗、穏やかで人当たりの良い雰囲気。けれどとにかく怪異現象に目がなく、怪異現象が絡んでくると、途端、子どものような無邪気極まりない振る舞いになってしまう高槻。一方の深町は、間違いなく自分の人生を変えてくれた高槻に対して強い信頼感を抱いています。

怪異現象が絡むと我を忘れてしまう高槻と、呆れながら高槻の言動をいさめる深町のコンビネーションも、読んでいて実に楽しく、シリーズが進んでいくにつれ2人の距離感がどんどんと縮まっていくのがわかるのも最高に萌え。

 

で。何を隠そう、この作品。ブログでも何度か書いてきましたが。

コミックス版ではありますがPVが制作されており、あろうことかそのPVでは高槻と深町にボイスが付いていたりします。

はい、どんっ!


www.youtube.com

高槻先生が伊東健人さん。深町くんが内山昂輝さんです。

『やりやがったな、この野郎』です(言い方!)

『言い方は悪いけどPVのためだけにこの2人を抜擢したのか!?あ?だとしたら本当に『やりやがったな、この野郎』だよ!バカ野郎!このおふたりを引っ張り出してきたからには、アニメ化前提なんだろうな、オイ!?』と何故かガラ悪く絡んでしまいそうな勢いになるほど、この組み合わせを見た時には興奮しました。

 

個人的に高槻先生が伊東さんと言うのは意外。高槻先生はもう少し、なんだろ。女性的な響きのある、柔らかで、ちょっと甘い感じもある声と想像していたので。ただPVを見てみたら、伊東さんの理知的な響きがありつつも硬質なんだけど、でもちょっと鼻にかかっているから冷たすぎない。優しい響きもある声は、高槻先生にぴったり。

内山さん深町くんは、原作で想像していた以上に孤独感が強い。そしてそれ故に、周囲に対しての拒絶も強い。『こ、このまま闇落ちして、深町くん自身が怪異になって、周囲に危害をもたらしそう』とすら思ったくらいでしたが(汗)、でもそうだよな。深町くんが、その異能故に強制されてきた孤独は、これほどのものだったんだろうな。

この2人の掛け合い、そして物語を通じて変わっていくことで、その声の感じか変わっていくであろうところも見たいので、このままアニメ化して下さい。

 

ちなみに。バディではありますが高槻の幼馴染にして刑事の佐々倉、この人が加わった3人で行動することも非常に多いです。体力担当、見るからにいかつく怖そうなお兄さんですが、とても熱い人、頼りになる人です。

この佐々倉さんのCVは・・・武内駿輔さん。高槻と同じ年齢だけど、でも高槻に比べると円熟味がありそう、と言うイメージから三宅健太さんも合いそう。よし、完璧だ。

 

次はこちらの作品。

伊坂幸太郎さん『マリアビートル』

・・・角川文庫から出ています。『殺し屋シリーズ』の、えー、2作目になるのかな?『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX』か。シリーズ作品なので関係性はありますが、どの作品も独立しているのでシリーズ通して読んでいなくても大丈夫です。

そしてファンの皆様、喜びましょう。私も喜ぶ。シリーズ最新作『777 トリプルセブン』が9月21日に発売されるぞー!わー!(小躍り)

kadobun.jp

てなことで『グラスホッパー』は『ブレット・トレイン』と言うタイトルで、ブラッド・ピッド主演でハリウッド映画化もされたので、もしかしたらそちらの方でご存知の方がいらっしゃるかも。私ですか?見てません(土下座)

ツキに見放されているとことん不運な殺し屋、七尾。ある仕事のため新幹線に乗り込んだ彼を見舞うのは、予想だにしていなかった出来事の数々。そして個性豊かな同業者、すなわち殺し屋たちの暗躍。そして1人の悪魔の如き中学生の存在。各人の思惑が渦巻く新幹線の中、果たして無事、目的を完遂し生き残るのは誰なのか、と言うお話です。

伊坂先生らしい、伏線に次ぐ伏線。それが終盤、怒涛の勢いで回収されていく快感。そして個性豊かな登場人物たちの繰り広げる会話の妙。シリアスとコメディの絶妙なバランスがたまらない、ハリウッドで映画化されたのも頷ける、日本を代表するエンタメ作品だと思っています!

 

で、ご紹介するのはこの作品に登場する蜜柑と檸檬でございます。『バディ?冗談じゃない!』と言う2人の声が見えてきそう、2人のしかめっ面が見えそうなのですが。

ふふ。最高。ってかこの2人に関しても、散々、ブログで語ってきたので『またかよ』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが。好きなんだよ(わかって)

 

蜜柑と檸檬は2人組で活躍する殺し屋です。文学が好きな蜜柑と某機関車アニメが大好きな檸檬。性格正反対の2人ですが、長身で容姿が似ていることから双子だと思われることもしばしば。ですが当然、血縁関係はありません。

物語の舞台となる東北新幹線。その目的地である盛岡の有力者からとある依頼を受けた2人は、東北新幹線に乗り込んでいました。いつものように仕事を遂行しようとしていた2人だったのですが、やはり彼らもまた、他の殺し屋たち、そして1人の中学生の存在によって運命を狂わされていくのです。

 

かっこいいんだ、蜜柑と檸檬。そして2人の会話が、本当に面白いんだ。なんだろ。徹底したドライさ、残酷さがありながら、しかしところどころにウエットな部分であったり、人間的な甘さみたいなものがあったりして。甘さ、あるいは、そうだなぁ。油断めいた部分みたいなところと言ってもいいかもしれない。

そう言う部分があって、だからほんと繰り広げられる会話の、あまりの悠長さに『君たち、自分がどんな立場に置かれているのかわかっているのか!?』とツッコみたくなること必至で。でも『あぁ、きっとこの2人は、今までもずっとこうやって数々の修羅場、危機を乗り越えてきたんだろうなぁ』と言う、妙な安心感もあったりして。

そしてまた現実離れしたような存在として描かれていながらも、そうした会話の端々で、妙にリアリティある人間臭い部分みたいなものが感じられるものだから、もう話が進んでいくにつれ、どんどん、どんどんと2人に対しての愛おしさが増していくのですよ、ええ。

 

腕利きの殺し屋として名をはせている2人。その残酷さ、ドライさが際立てば際立つほど、2人の、長年連れ添った夫婦が繰り広げるそれのような会話には、ただただ笑っちゃうし、2人が2人で積み重ねてきた時間の長さ、その重みを感じさせられ、胸が切なくなることもあるのです。

本人たちは絶対に嫌がるだろうけど。もう最高のバディだと思うんだよなぁ~。萌え。

 

ただこの『殺し屋シリーズ』、『殺し屋』さんたちが活躍する作品なので。

わかりますね?魅力的な登場人物のオンパレードであるにもかかわらず、容赦なく、次々と物語から脱落していきます。

・・・察して(震え声)

 

映画『ブレット・トレイン』では共にイギリス人と言う設定で、蜜柑は白人の殺し屋、檸檬は黒人の殺し屋と言う設定でした。それぞれタンジェリンとレモンと言う名前で、これは原作の名前がそのまま英訳されていますね。

そして蜜柑のCVは津田健次郎さん、檸檬のCVは関智一さんでした。

あー・・・成程。『容姿が似ているから双子に間違われることもある』と言う原作の設定は吹っ飛ばされたわけで(笑)、でも津田さんの蜜柑、関さんの檸檬は各々のイメージ的にはぴったりだと思います。

 

私はですね。以前、このネタで1記事書いたと思うんですけど。その中でも散々、語っていたのですが。

蜜柑を前野智昭さん、そして檸檬細谷佳正さん。あるいはもう少し若手に行くのであれば、蜜柑を石川界人さん、檸檬内田雄馬さんに演じていただきたいと、それはそれはもう熱い思いを胸に秘めておりまして。ええ。

もう原作を何度、読み返しても私の頭の中でのCVは、常にこの4名、このコンビで固定されている感じです。

どうだろ・・・他には・・・そうだなぁ。蜜柑を大塚剛央さん、檸檬小林裕介さんと言うのも面白いかもしれない。

蜜柑も檸檬も長身。そしてイメージ的に細身ではあるものの決して貧弱な体つきではないだろうから、声にある程度の太さがある、そう言う方がぴったりなのではないかな。

 

見たい(直球)

見たいだろう?(他人を巻き込む)

 

あと私としてはシリーズ1作目『グラスホッパー』に登場する殺し屋、蝉とその雇い主である岩西も、アニメでぜひ見てみたいのです。

グラスホッパー』も映画化されていて主演は生田斗真さん。そして蝉は山田涼介さんが、岩西は村上淳さんが演じていらっしゃいました。

こちらの映画は私も見たのですが、多少、岩西がかっこよすぎる感は否めませんでしたが、それでもイメージ的にはぴったり。にまにましっぱなしでした。

 

殺し屋としての残忍性、そして思春期の少年らしい自意識。それらを持ち合わせている、しじみの砂抜きを見ている時がいちばん幸せだと言う蝉。

そしてその蝉の雇い主である岩西との『使われる側-使う側』『雇われる側-雇う側』と言う関係を超えた、何も言えない関係性に、初めて作品を読んだ時はもう不埒な妄想が止まらなかったこと(笑)

『閑さや岩にしみいる蝉の声』と言う松尾芭蕉の句が『閑さや岩西魅入る蝉の声』と脳内で自然にかつ余裕で変換される程度には、私はこの2人の関係性にも悶えました。

 

『殺し屋シリーズ』、絶対アニメ化に向いていると思うんだよなぁ~。アクションシーンも満載だし、物語も非常に起伏に富んでいるし。登場人物も個性が強すぎるし、その会話劇も目で見て楽しい、ってことは絶対、声優さんの声、演技がついたらとんでもないことになっちゃいそうだし。

『『殺し屋シリーズ』のアニメ化!』を期待し続けて早10年以上・・・しかしまだ、まだ私は諦めていないよ!

 

はい。そんなこんなで1つの作品を長く語り過ぎた結果、当初、予定した作品の半分も紹介できなかったと言う有様になってしまいました。

なのでこの記事、続きます。笑う。

もしよろしければ引き続き、お付き合い下さい。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!