tsuzuketainekosanの日記

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アニメ化を期待したい~男性バディが活躍する小説 後編

犯罪者の華麗な手口を目の当たりにしたぞ!

いや、悪いことなんだから『華麗』なんて言葉を使うのは不適切なんだろうけれど。

うーん。悪いことをし慣れている人と言うのは、本当にし慣れているんだなぁ。

もっと良いことをし慣れようよ・・・ねー。はい。

 

てなことで本題です。

まさか続くとはね(笑)

 

只今絶賛ドラマ放送中、青崎有吾さんの『ノッキンオン・クローズドドア』、そして10月からアニメ放送が予定されている『鴨乃橋ロンの禁断推理』を続けて読んだ私が『ならば次は、このバディが登場する作品をアニメ化して欲しい!』と言う願望、希望を書き殴るだけの記事、後編です。

ご丁寧に個人的CVまで書いてます。うふふ。

 

いや、実写化でも良いんですよ。偉そうな言い方ですけど(すいません)

作品が広く知られると言う意味では、そりゃ実写化と言うのは、ファンにとっては嬉しいことですからね。

嬉しいことなんですけど、でもやっぱりアニメ、声優さん好きとしてはアニメ化で見たいのですよ。脳内アフレコに出演頂いている(勝手にね!)声優さんに演じて欲しいのですよ。うひひ。

 

はい。そんな具合で『バディ』の解釈は人それぞれ。人によっては『いや、この2人は『バディ』じゃないだろ』と言うツッコミもあるかとは思いますが、まぁ、あの、うん。その辺りの解釈は自由だと思うんだ!(無理矢理)

 

ではでは。後編はこちらの2人からご紹介です。

有栖川有栖さん『作家アリスシリーズ』

・・・アリスこと有栖川有栖が登場するミステリーシリーズには2つの種類があります。ひとつは学生時代のアリスが活躍するシリーズ。こちらでアリスたちと共に探偵を務めるのは江神二郎。なのでこちらは『学生アリスシリーズ』や『江神二郎シリーズ などと呼ばれています。

そしてもうひとつ、ミステリー作家となったアリスが主人公を務めるのが『作家アリスシリーズ』です。こちらのシリーズでアリスと共に事件の謎に挑むのは、大学時代にアリスと出会い、それ以降、その腐れ縁が続いている、現在は卒業した大学で准教授をしている火村英生です。なのでこちら『火村英生シリーズ』と呼ばれることもあります。

 

アリスと江神先輩も『バディ』と言えないことはないんですが。『学生アリスシリーズ』は他にもアリスたちと共に探偵を務める登場人物がいるので、この2人のバディ感と言うのはそれほど強くはないんですよね。

それに対して『作家アリスシリーズ』の方は、がっつりアリスと火村先生がバディとなって事件の謎を解明していく。

大学時代からの付き合い、その延長にあるような2人の、相変わらずなやり取り。それこそ長年連れ添った夫婦を思わせるようなやり取り。それでいて火村先生が抱えている犯罪者に対しての思い。火村先生自身も『かつて人を殺したいと思ったことがあるから』と言う、その心の暗さ。そこに思いを馳せるアリスとの関係性などには、まさしく『バディ!』と言う言葉がぴったりだと、私は思うのであります。

 

萌えるんだ。ぶっちゃけ。ぶっちゃけ、ほんとに。本格ミステリー作品の中でも、二次創作界隈では圧倒的人気を誇っているシリーズですからね・・・いえ、何でもありません。かつて私も薄い本を何冊か買ったことがあるとか、そんなことはどうでもいいんです。ええ。本当にどうでもいいんです。

 

犯罪心理学を専攻しており、研究の一環として『フィールドワーク』と称し、実際の犯罪現場へと赴き、その謎を解いている火村先生。どうあがいても若白髪の目立つイケメン。でも本人、女嫌い。故に独身。3匹の猫ちゃんと共に生活しており、愛飲する煙草はキャメル。

しかし先程も書きましたが、犯罪学者を志したのは『人を殺したいと思ったことがあるから』と言う理由。誰かを殺す悪夢にうなされることもしばしばあり、時に殺人者に同調するような言動を見せたり、親友であるアリスすら突き放すような態度を見せることがあり・・・ヤダ、何このイケメン、危うい。放っておけない。

そんな火村先生に対して、ごくごく普通の、一般的な価値観を持った青年。しかし長年、親友として付き合っている火村先生に対しては、彼に何かあった時にはその傍にいて助けてやりたいと、漠然とした思いを抱き続けているんですね。

 

ひとつひとつの謎を論理を積み重ねて解き解していく。その展開の美しさ、綱渡り的な危うさすら感じさせながら、しかし『そうだよな。それしか考えられないわ。それが妥当だわ』と頷くしかない、たったひとつの真相が明らかにされていく。シリーズ通して、その本格ミステリーとしての魅力。

そしてその本格ミステリーとしての魅力に、火村先生とアリスのやり取りの妙。時折、そこに顔を覗かせる、火村先生の徹底した闇。その深さ。それでも、そこに寄り添おうとするアリス。

そんな2人の『バディ』としての関係性が見事に融合している、ミステリー的にも、キャラクターの物語的にも、めちゃくちゃ読み応えのあるシリーズなのです。

 

こちら、今から10年以上前にドラマCD化されており、その時には火村先生を神谷浩史さんが、そしてアリスを鈴村健一さんが演じていらっしゃいました。

あー・・・これはぴったりかもしれない。特にアリスが鈴村さんって言うのは、あー、なんか『あー。わかる。なんかすごいしっくりくる』と思いました。

火村先生が神谷さんと言うのも、あぁ、なんか犯人を追い詰める時の火村先生の語り口に、神谷さんのあのお声はぴったりのような気がする。火村先生の声域としてはバリトンだし。ちょっと高すぎない気がしないこともないけど、あぁ、でも、アリだな。

 

てなことでこのドラマCDのままのCVでも、私としては大満足なのですが。もう少し若手でCVを考えてみたところ・・・まずアリスは、鈴村さんからの流れで八代拓さんなんかどうだろうか、と思いました。

変幻自在の演技力、そして声域を披露される八代さんなんですが、特にラジオとかでそのお声を聞くと、私は時折『八代さん、鈴村さんに声が似てる』と感じる時があるので。はい。勿論、アリスの良い意味での普通さ、そして火村先生の『頑』『硬』と言うイメージに対しての『柔』にも、八代さんのお声はぴったりだと思ったのです。

あと関西弁と言うことで、天崎滉平さんも合いそう。ちょっと幼い感じがしないこともないかな、と言う気もするのですが、それでもあの可愛らしく元気な声は、やはりアリスに合いそうだ。

おふたりとも『人の良さを感じさせるお声』と言うのも、アリスにぴったりだと思うのです。

 

そして火村先生は・・・あー。阿座上洋平さんとかどうだろう。少し高めの阿座上さんボイスとか、あぁ、すごく合いそう。あと火村先生、割とぶっきらぼうな物言いをすることも、主にアリス相手にですが、多いので、そう言うのを踏まえても阿座上さんボイス、合いそう。私、犯人になるから理詰めで追い詰めて欲しい(何言ってんの)。

 

お次はこちら。

米澤穂信さん『図書委員シリーズ』

・・・『図書委員シリーズ』という名称であることを、今日、初めて知りました。『黒牢城』て直木賞を受賞。更に史上初、主要ミステリランキングで4冠を達成された米澤さん。京都アニメーション制作でアニメ化された『氷菓』をはじめとする『古典部シリーズ』の作者さんとしても知られている、ミステリー界を代表する作家さんの1人と言っても過言ではない方です。

古典部シリーズ』をはじめ『小市民シリーズ』『ベルーフシリーズ』と言ったシリーズ作品を執筆されている米澤さんですが『図書委員シリーズ』は、その名称からもお分かりの通り、高校2年生の図書委員を務める男子高校生2人を軸とした青春ミステリーです。現在までに『本と鍵の季節』と『栞と嘘の季節』の2作品が刊行されています。

lp.shueisha.co.jp

こちらの作品紹介ページには、あら、素敵なイラストが登場しているではありませんか。作品にこのイラストは登場していないのですが、このイラストで描かれている図書委員の2人、小説で読んだ時に受けるイメージがそのまま絵にされているようで、私はいたく感動いたしました。

あとこのイラスト見た瞬間『あ!CVが一瞬で思い浮かんできた!』となったのですが、どなたを思い浮かべたのかはまた後程。

 

主人公は堀川次郎。図書委員を務める高校2年生。成績はそこそこ優秀。人を簡単に信じやすいが故、他人から頼みごとをされやすい少年です。可愛いね。

そしてもう1人、同じく高校2年生で堀川と共に図書委員を務めているのが松倉志門。イラストを見て下さい。見るからにイケメンですね。こんなイケメンな高校2年生がいてたまるか!おまけに背も高いため何かと目立つ存在ではある彼ですが、手先は不器用、そして快活ではあるがやや皮肉屋であると言う一面も持ち合わせている少年です。

この2人が様々な事件の謎を解明していくのですが、やがてそれが片方の少年が抱えている思わぬ事情へとつながっていく、と言う青春ミステリーです。

 

この図書館、ほとんど利用者がいないんです。ええ。そんな中でこの2人、ほどよく真面目に図書委員を務めているんです。

いつも一緒にいるわけではないんです。図書委員の時だけ、顔を合わすような仲だったんです。だけどいろんな事件を、協力し合って解決していく内、2人の間にはとても青臭い、だけど真っすぐな信頼関係のようなものが芽生えていくんです。

勿論、それが直接的に描かれていると言うわけでなく『そこはかとなく、それを感じさせる』程度に描かれているのが、もう、たまらなくたまらない。

はぁ~、尊い

 

ところが、です。作者は誰ですか?そうですね。米澤穂信さんです。『青春』の眩しさと、何よりもほろ苦さ。眩しさでも打ち勝つことができないほろ苦さ。『青春』の真っただ中にある少年、少女たちの自尊心。それが美しく砕け、手のひらからこぼれていくような様を描かれたら。

そしてそのほろ苦さを味わうことで少しだけ『大人』へと近づく、だけどやはりまだまだ『青春』の青臭さの中にいる、青臭い頑なさ、柔らかさを捨てきることができないそんな少年、少女たちの姿を描かれたら敵なしの米澤さんです。

 

てなことでこの作品も、やはりそうなんです。

『俺たち、2人揃ったら最強だぜ!』と言う熱血テンションからは程遠い、どこまでも密やかで、どこまでも大人しく、それ故に微笑ましさすら感じさせるような堀川と松倉の『バディ』に、しかし『本と鍵の季節』のラストでは、あまりにもやるせない、切ない事情が降りかかってきます。

さてはて、それじゃあ果たして、この『バディ』はどうなるのか、と言うのは、実は続編である『栞と嘘の季節』を読んでいない私もまだ知らないのですが(汗)

 

人を信じやすい、そしてそれ故に頼まれごとをされやすい堀川。

一方の松倉は、そんな堀川とは、ある意味、正反対の性格、と言うか、正反対の物の見方をしている、そんな少年でもあります。

共に事件の謎を解くことができたのも、相手が自分ではできない物の見方、物の考え方、物のとらえ方をできていたからで・・・だからこそ、その2人の違い、個性。あるいは培われてきたもの。それを重く痛感させられるラストの展開は、本当にほろ苦く言葉を失うほどなのですが・・・。

だからこそ、片方が片方に向けて、その思いの限りを込めて発したのであろう言葉が、もう胸に染みる染みる。尊い

 

米澤先生の描く、このほろ苦い青春模様は、本当にクセになるなぁ。

だから本作品も、是非、京アニさん制作でアニメとして見たいなぁ。

 

てなことでこちらはですね。先程のイラストを見て下さいよ。

どうあがいても、これ、堀川はCV榎木淳弥さん顔。そして松倉はCV中村悠一さん顔じゃありませんか!?

先程も書きましたが、私は一目見た瞬間『!榎木さんと中村さん顔やん!』と天啓のようにしてひらめいたくらいなのです(笑)

あとはそうだなぁ。堀川は佐藤元さんもめちゃくちゃ合いそう。佐藤さんが得意とされている、アホみたいに元気でアホみたいに声を張り上げる感じの演技ではなくて(誉め言葉ですよ!)『よふかしのうた』とか『君は放課後インソムニア』の主人公を演じられていた時のような、落ち着いたトーンの演技。そこに佐藤さんのお声そのものの、まっすぐさ、純粋さみたいなものが混ざったら、堀川にぴったりだと思う。

それからちょっとまた違う感じにはなるかもしれないんですけど、榎木さん同様、個人的に声そのものにどうしようもない愛嬌みたいなものを感じる、と言う点から考えて小林千晃さんも合いそう。

そして松倉は・・・鈴木崚汰さんいかがでしょうか。中村さんと同じく、正統派のイケボで、演技力も申し分なし。松倉の時折、皮肉が混じるものの言い方とか、めちゃくちゃ合うと思う。松倉が抱えている『青春』とか『青臭さ』に対しての思い。そこにある彼なりの葛藤みたいなもの。それもものすごくエモーショナルに、切ないまでに的確に演じて下さりそう。

あぁ、いいなぁ(悦)

 

はい。そんなこんなでなんだか長々と書いてきましたが、結局のところ本日も2作品しか紹介していないと言う始末(汗)

・・・まぁ、あの、うん、はい。

また・・・またの機会に、他にも紹介したいバディはたくさんいるので・・・またの機会に紹介したいと思います。

バディって言うか、もはやブロマンス的な色合いすら私は感じた、伊吹亜門さんの『刀と傘』とかね。坂木司さんの『ひきこもり探偵シリーズ』も挙げたい・・・こちらはもう、ぶっちゃけBLなんだよ。違うけど。でも違わない。読んだ方ならわかるはず。

 

あとそうですね。男性バディだけではなく男性と女性がバディを組んで活躍する作品も紹介したいなぁ。こちらもまた機会があれば、是非!

 

てなことでほんと、前回と今回、挙げた作品。どれか1作品でも良いのでアニメ化されて欲しいなぁ。『准教授・高槻彰良の推察』は可能性がないことはないと信じているし、『殺し屋シリーズ』はほーんと、マジでアニメ化したら映えると思うんだよ!

『作家アリスシリーズ』も、あの謎解きとかトリックとかがアニメで、映像としてどんなふうに表現されるのかと言うのが楽しみだし、『図書委員シリーズ』はそのエモさは、アニメになっても褪せることなく胸を穿つと思うんだよなぁ~。

 

期待するのはタダ!

『いつの日か』を願い続けようではないか!

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!