tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

2023年夏アニメ、大体1話視聴感想~その3

レコーダーのHDD残量時間VS私のアニメ視聴本数の激戦が、日々、繰り広げられております。『とりあえず1話は片っ端から見てやる』、そんな姿勢であるのがそもそもの誤りなのですが、まぁいいや、楽しいから。

そんな具合で2023年夏アニメ、大体1話視聴感想、その3です。今回も取り上げる作品数が多いから『大体1話』の意味は割愛。察して下さい。

 

ではでは早速、本日はこちらの作品からどうぞ!

・『アンデッドガール・マーダーファルス』

・・・既に4回、視聴した。それくらいに最高。原作小説読んだ私からすれば『パーフェクト!』と拍手喝采を送りたい。

監督さんが過去、手掛けられていた作品から考えても期待は十分にしていたんです。だけどもう、その期待を遥かに、軽々と悠々と、美しき笑みをもって飛び越えていたくらいの1話で、もう『天才の所業っ!』とひれ伏すしかない私です。

1話、原作小説では冒頭と終盤に回想と言う形(だったはず)で描かれている物語を繋ぎ合わせた構成になっているんです。で、更に言うと真打津軽と猫ちゃんのお話はアニオリです。津軽と輪堂鴉夜、馳井静句の3人が会話を繰り広げるまでの流れ、細かい舞台とかなんかも、アニオリのはず。

この構成、そしてアニオリが実に素晴らしい。『うまいっ』と唸らされてしまいました。津軽の過去、津軽の胸中、そして猫ちゃんとの短いエピソード、彼が猫ちゃんの亡骸を優しく撫でるシーンで、彼が、半分人間、半分鬼の彼が、どんな人物で、どれだけまともに狂っている人物で、だけどそれでもどれだけの絶望と情、怒りと諦めを抱いている人間であるのかが1話でしっかり伝わってきていて。原作小説でそれを知っている私ですら、がつん、と一気に引き込まれました。

そして何より津軽、鴉夜、静句さんの3人の会話劇としての魅力が、まぁ完璧に、完全にアニメで表現されているところには、もう感動すら覚えたくらいです。特に放送開始後20分40秒から24分までに繰り広げられる会話。津軽が自らの願望をぶちまけるシーンですね。凄い。素晴らしい。マーベラス(語彙力)

会話劇としての、そのテンポの作り方、間の取り方、緩急の付け方は言うまでもなく、津軽の心情を表現しているかのような暗闇の裏通りから、光と色に溢れた表通りへの移動と言う動きも含めて、もう完璧。耳も目も、何もかもが完璧すぎて幸せ。

そして長台詞をキャラクターとして、実に芝居がかった芝居で、しかしまるで歌のように、浪曲のような味わいすら感じさせる回しでもってして口にされている八代拓さん、黒沢ともよさん、小市眞琴さんの演技力ってか表現力ってか役者としての力量の凄みよ。なんだ。あなたたちこそもはや化け物なんじゃないの!?凄すぎるよ!

すべてが意味を持っていて、意味のある部分に配置されていて、その意味が監督の頭で思い描いたのと寸分違わぬ形で炸裂しているかのような。それをまざまざと見せつけられた、圧巻の1話でした。

ここからお話はミステリ、冒険小説としての味わいも加わります。更に個性豊かなキャラクターたちも増え、鳥籠使い一行の会話劇も冴え渡りまくるので、ただただ楽しみしかないです。ありがとう。本当に素晴らしいアニメ化をありがとう(感涙)

 

・『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-

・・・1996年のアニメを見ていた、当時中学生だった私よ。おまえが43歳を迎える予定の夏に、再び『るろうに剣心』がアニメ化されるんだぜ。しかもおまえ、その時にはガチガチのアニメ、声優さんオタクになってるんだぜ。

人生って何が起きるかわかんないねぇ~。

こちらも楽しみにしていた第1話。PV見た時にも感じましたが絵が綺麗。綺麗なんだけど綺麗過ぎない感じ、ちゃんと温かみが残されているのが最高。ライデンフィルムもここのところ、手掛ける作品のクオリティが高いなぁ、と言う印象。

OPのこの不思議なマッチ具合も最高。『るろ剣』のアニメと言えばOP、EDもめちゃくちゃ印象深いと言うイメージがありますよね。今回もそうでOPも、そしてEDも、なんかいい意味で『るろ剣』らしからぬ感じがあって、でもじわじわと『いや、でもなんかめっちゃ作品の雰囲気、キャラの心情とか表現されてるやん』と私は感じたのです。いやぁ、良い。最高。

放送翌朝、ネットで話題になっていた剣心の声についてですが、私としては何の違和感もなかったです。涼風真世さんの剣心は、96年当時の、あのアニメ絵だからこそ、と言う部分もあるのではなかろうか、とも思ったり。今回のアニメの、ちょっと柔らかい感じ、全体的に幼い感じのするようなキャラデザであったり絵だと、斉藤さんボイスがぴったりなんじゃないかな、とも思ったり。

涼風さん、更には緒方恵美さんが演じられていた剣心を否定するわけではないです。そう前置きしたうえで、斉藤さんの柔和なお声は、剣心と言う人間の本質、それを表現しているようなお声なのでは、と感じた次第です。『おろー』が最高。

高橋李依さんの薫ちゃんは、もうまんま薫ちゃん。あと1話、チョーさん、高木渉さんと言ったベテランさんの個性全開なクセ者演技も最高でした。さすがだなぁ~。

私のような懐かし組も、実写映画からファンになったと言う方も。今回、初めて『るろ剣』に触れると言う方も。どなたが見ても見やすく、わかりやすく引き込まれる、そんな1話だったなと言う印象です。この先も楽しみの一言!

 

・『七つの魔剣が支配する』

・・・田丸篤志さんのお声に時折、石田彰さん、河西健吾さんみを感じるのは私だけでしょうか。違うね(即答)。ネット上でもそう言ってる人、いっぱいいるもんね(解決)。

『だから』なんでしょうか。なんでしょうね。主人公くんの正義感の強さ、柔和さ、優しさの裏に何か隠されているのでは、と勘繰ってしまうのは(笑)。そしてあらすじ云々調べたら、やっぱりただ者ではなさそうですね。

貫井柚佳さんのお声の使い分けにはびっくり。『シュガーアップル・フェアリーテイル』のアンちゃんと同じ人とは思えない。こんな声の引き出しも持っておられたのか。ってか夏クール、2人も語尾が『ござる』キャラが登場するなんて!なんて偶然!

学校長のCVは田中敦子さん。強すぎるよ!でもそうか、ネタバレ見たら立ち位置的にこれくらい強いCVの方じゃないとダメなんだな。

予想に違わぬ剣と魔法のファンタジー。そしてそこはかとなく漂う中二感とラブの気配。それを良い意味で裏切るようなシビア極まりないお話が繰り広げられていきそうな。終盤、その一端を垣間見せ、巧みに次回への誘導も仕掛けられている、そんな1話でした。

 

・『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします』

・・・ここ数年で一大勢力となった悪女転生作品のアニメ化です。序盤のモノローグでの状況説明、そこでの情報量が半端ない。そこも含めてのなろう系なのでしょうけれど。様式美様式美。

場面、場面に応じたファイルーズあいさんの演じ分け、そして内田真礼さんのショタ演技が最高。それを堪能できただけでも余は満足。ファイルーズさんの外道悪女高笑い、最高。純真幼女の可愛らしさも最高。内田さんのショタ役、ほんと好き。

・・・しかしプライドの外道っぷり、なかなかですね。笑っちゃった。今後、登場キャラクターも増え(イケメンもいっぱい出てくるよ!)物語もどんどん転がっていくのでしょうな。

 

・『わたしの幸せな結婚』

・・・さすがのキネマシトラス。絵が、背景の書き込みが実に綺麗。陰の描き方が多彩。そして佐倉綾音さん、植田佳奈さんの、もう絵に描いたような継母、異母妹の演技も最高、西山宏太朗さんのやるせない演技も最高。桑島法子さんのチャーミングさすら感じさせる演技も最高でしたが、とにもかくにも上田麗奈さん、石川界人さんの演技よ。

上田さんはほんと、どうしてこんな死んだ感情の表現が巧みなのか。死んだ感情の、だけど人として決して死にきれない感情の、その機微、繊細さ、やるせなさ、悲しみ、絶望の演技が、もう凄まじすぎてちょっとわけがわかんない。演技ってか、もはやほんと、そこまですり減ってしまった感情の、わずかな残り、それ自体が声を発しているとしか思えない。感情を失った声なのに、逆に彼女の中の死にきれないでいる感情の存在。それを悲しいまでに伝えてくる、その演技がもう凄すぎる。

石川さんも、もう、何でしょうね。怜悧さの塊みたいな声でありながら、有無を言わせぬ力強さもあって、しかし粗暴さはなく確かな高貴さもあって。一言、清霞としての言葉を発した瞬間に、ぶわっ、とそうした彼の人格みたいなものが伝わってくる、その役としての説得力みたいなものの作り上げ方が半端ない。いやぁ、なんかもう凄すぎて怖いくらいよ。

上田さんと石川さん。若手の中でも圧倒的な演技力を誇るこのおふたりの掛け合いががっつり、見られると言うだけでも、もう私、幸せ。悦。

そしてお話も見てて胸が詰まるような思いしかなかったです。こんなのが当たり前、そんな時代が日本にも確かにあったんだよなぁ。美世もさることながら、同じように家であったり時代に振り回された感のある幸次さんの姿も、本当にやるせない切ない。

この先、美世と清霞、2人の関係に訪れる変化。それが描かれると共に異能バトルとしての面も本格的に描かれ、そのことでアクション作品としての魅力も楽しめることでしょう。その際のキネマシトラスの作画の美麗な迫力にも注目したいところ。

いやぁ、本作品も期待以上の第1話でただただ今後が楽しみでしかありません!

 

・『シュガーアップル・フェアリーテイル

・・・『これで続編なしだったら怒るところだったよ!』と言う終わり方から(笑)3か月。おかえりなさい。

てなことで後半戦の始まりである13話、視聴したのですが。良い意味で、当たり前だけど何も変わってなくて本当に安心しました。

13話のラスト。アンとシャルの思い、それが双方向であること。互いが互いを確かに思いあっていること。それがわかるシーンが描かれるんです。もうアン役の貫井柚佳さんとシャル役、水中雅章さんの思いが込み上げてきてどうしようもない、と言わんばかりの演技もあって胸がきゅんきゅん、ドキドキするようなそんなシーンなんです。

ただこの作品の凄いところは、アンとシャル、2人のいわば身分を超えた恋、少女漫画ど真ん中を行くような恋愛模様を描きながらも、同時にお仕事アニメ、アンが銀砂糖師として、1人の仕事人として成長していくところも描いているところ。それを恋愛模様に上手に絡めているところ。そのふたつが絶妙なバランスで成立して描かれているところだと思うんです。

シャルに自由を取り戻すために。他人には決して甘えない。銀砂糖師として経験を重ねていくこと、自分の力でそうしなければ意味がないから。そんなアンの姿勢、思いが、もう私には驚嘆しかない。ただただ眩しいんです。ここが凄い。

少女漫画的な味わいがありつつ、しかし同時に、青年漫画で描かれていてもおかしくないような骨太お仕事漫画的な味わいもある。その2つがかっちり噛み合っている。噛み合って、意味を持って互いが互いの部分に影響をもたらしている。

そんな原作小説の魅力をしっかりアニメとして表現している。そこにもまた制作陣の、原作小説に対するリスペクトを感じるし、凄さを感じるのです。

いやぁ、相変わらずで安心した。相変わらずまっすぐで熱い頑張り屋のアンちゃんにも、相変わらず不器用でぶっきらぼうなシャルにも安心した。続きが楽しみだ!

 

はい。今回はここまでにしておきましょうか。

いやぁ、個人的にはやはり『アンデッドガール・マーダーファルス』の1話が感動ものでした。2話、あらすじを見た限りだと津軽の口上、戦闘と言う舞台で繰り広げる口上が期待できるお話なのですが・・・どうかな。1話で済ませるとなると尺的にちと厳しい気がしないことはなく。いやぁ、でもここはほんと、アニメで見たい。八代さんの演技で見たい。聞きたいところです。

 

てなことで夏アニメ感想、まだまだ続きます。

自分でも予想していた以上に続きそうで、若干、戸惑っています。

よろしければ引き続き、お付き合い下さい。私が喜びます。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!