tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

春アニメ、印象的な声優さん~男性声優編

毎クール恒例の記事です。

昨日の記事の冒頭にも書きましたが、あそこで書いた迷いは当然ですが男性声優さんにおいても同様です。

ですが作品や声優さんの魅力が少しでも伝われば、と結局、今回もいつも通りの感じで書くことにいたしました。

あれやこれやとこねくり回しても私の場合、ただただいたずらに文字数が増えるだけの結果になることは目に見えてるし。おっふ。

そんな具合で一緒に盛り上がっていただければ幸いです。

 

ではでは。早速この方からスタートです。

堀江瞬さん

・・・『僕の心のヤバイやつ』で市川京太郎を演じいらっしゃいます。この作品での堀江さんの演技についてはこれまでもブログ内で散々、書き殴ってきたので改めて、と言う感じにはなります。すまぬな、語らせてくれ。

堀江さんは今年でキャリア約8年目になられるのか。『アイドルマスターSideM』のピエール役で知ってから、今日に至るまで様々な作品でその演技には触れてきたけれどこの作品、市川と言う役はそのキャリアのひとつの集大成とも言える存在なのでは、と私は勝手に思っています。

 

本当に『素晴らしい』の一言。堀江さん以外に、この市川と言う少年を演じられる方はいらっしゃらないのでは、とすら思います。いや、演じられる方はいらっしゃると思うんですよ。そりゃ皆さん、プロの声優さんなんだから。うん。

だけど演じられたとしても、ここまで自然に市川を市川として成立させている。成立させている演技をされている。市川の過剰な自意識、その繊細さ、悲哀、そこから見ているこちらが感じる愛おしさみたいなもの。そうしたものをここまで自然に、市川と言う少年のそれとして、あるがままに伝える、息をするような演技は、多分、堀江さんだからこそのものだと、私は勝手に思っています。

 

青春の眩しさ。そこから少しだけ離れたところに、ぽつん、と孤独にある少年。そこでもがいてあがいて諦めて佇んでいる少年の、だけど紛うことなき青春。そこにさっ、と眩しい光が差し込んできた、そのことに戸惑いを隠せず、臆して、怖くて、隠れようとして。それでも過剰で繊細で不器用だからこそ、何より優しいからこそ、そこに健気にも応じてしまう、その瑞々しい反応の演技が、とにかく見ていていじらしいし愛おしいしおかしいし切ないし尊い。自分でもよくわからない感情に胸を締め付けられて、気が付いたら涙がうっすら浮かんでいる時すらあるくらいです。

なんだろ。ここまでの演技は、多分、市川の気持ち。それが心底、本当にわかる人でないと難しいと思うのよ。うん。演者と役を混同させるな、と怒られそうですけど。でもほんと、それくらいのことを堀江さんの演技からは感じさせられるのです。

 

特に6話の『それでも僕はこいつがこんなにも好きだ』の声、演技なんて、もう凄すぎて言葉が見つからないです。10話の『ほんの少しだけ伝えられそうな気がした。好きだって』の、感情がふわっ、とほどけた瞬間の演技も最高だった。もう鳥肌がぶわぁぁ。私の中では現状、圧倒的ベストオブCV堀江さんキャラだと思います!

 

江越彬紀さん

・・・『スキップとローファー』で女子の視線を独り占め!金髪イケメンの志摩聡介を演じていらっしゃいます。江越さんはアニメでは、この志摩くん役が初のメインキャラクターになるのか。いや、なんだろ。もっとメインキャラを演じられていても、何の不思議もない声優さんだと思ったのですが。

 

金髪イケメン。物腰も柔らかくて好青年を絵に描いたような志摩くん。でも実は子役時代のことや複雑な家庭事情もあり、内心では様々な思いを抱えている、抱え込んでいると言う少年でもあります。

そんな志摩くんに江越さんの爽やかで、そして柔らかなお声がぴったり。また普段が好青年だからこそ、様々な事情や胸に抱え込んでいる感情に触れられた時の声。志摩くんの、普段は胸に抱え込んでいる感情が露わになったような、でも、それすらも押し殺しているような声。その声色のギャップ、演じ分けにとても惹きつけられるのです。

 

そして何よりですね。この作品において主人公、岩倉美津未を演じていらっしゃる黒沢ともよさん。その黒沢さんの、あの、もうちょっとよくわからないくらいの演技、演技と言うか表現。

それとのバランスが、実に良いんですよ。うん。江越さんの演技も、とてもナチュラル。生っぽいお芝居で、そこが黒沢さんの生々しすぎるくらいの演技、表現ととてもバランスがとれている。美津未と志摩くんの会話シーンや、2人の思いが通じ合ったりぶつかり合ったりすれ違ったりするシーンでもおふたりの演技の温度、質感に差がない。

だからこそ、ものすごく見ているこちらとしては2人の心情に、物語に没頭できると言うか。変な部分で変な違和感を抱かなくても済んでいると言うか。

勿論、黒沢さんのお芝居に対して、志摩くんを演じる演者さんは違う質感の演技で、違うアプローチのお芝居で応じると言うのも、それはそれで良いと思うんです。思うんですけど、やっぱり主人公である黒沢さんのお芝居。そのお芝居に応じるキャラクターを演じる役者としての、江越さんのあの演技のナチュラルさ。

 

美津未と志摩くんの色んな会話、色んな感情のやりとり。それがとても生々しく、臨場感があって、ダイレクトに伝わってくる。それは黒沢さん、そして江越さんの演技の息がぴったりだからこそだと私は思うのです。

そう言う意味で、これまで失礼ながらあまり触れてこなかった江越さんの役者としての懐の深さみたいなもの。志摩くんを通じて触れたそのことが、とても印象深いのでお名前を挙げさせて頂きました。

 

・藤澤奨さん

・・・『神無き世界のカミサマ活動』でロイを演じていらっしゃいます。ウィキペディアにもまだページができていない、それくらいの、多分ですが新人声優さんです。

『神無き世界のカミサマ活動』、1話見た段階で『これはちょっと変わった毛色の作品なんだろうな』と言う予感はしていたのですが。回を重ねるごとにその予感は確信へと変わり、7話、8話あたりでは声優さんの渾身のぶっ飛んだ演技もあって、ただただ大笑いするしかない私でした。

いいなぁ。個性炸裂。作品としての色が強すぎる。いいぞ!もっとやれ!

 

で、勿論、そのぶっ飛んだ演技は藤澤さんの演技にも当てはまることでして。ええ。ロイと言うキャラクターは1話から登場していたと思います。良い奴なんです。良い奴なんですけど1話でも多分、欲求丸出し変態丸出し、今のロイとして片鱗はあったような気もするんです。違ったっけか。

でもまぁ、言うて『片鱗』だった。ところがやっぱりロイも、回を重ねるごとにどんどんどんどん様子がおかしくなっていって(笑)、ついにはその欲求、下心、変態性を丸出しに暴れまわるような本性を露わにしていったわけです

 

その演技が、もう最高なんです。最高。変な言い方にはなりますが、ロイの変態性、下衆さに藤澤さんの演技が少しも負けてない。藤澤さんの演技で、ロイのそうしたえげつない部分がちゃんとえげつないまま、えげつなく表現されていて。

『ロイよ・・・お前って奴はほんとに・・・』と苦笑いした末に『いや、しかし藤澤さんのこの演技、すごくね?新人声優さんで、このテンションの振り切り演技、一切の遠慮がない演技、当たり前だけど凄くない?』と心底、思わされたのです。

それでいて好青年、良い奴の時のロイの演技は、妙にかっこいいから、そのギャップがまたずるいし凄い。

 

ロイと言う役。サブキャラだからこそ、ある種、トリッキー的な、ジョーカー的な存在でもあるロイと言う青年をあそこまで完璧に演技で表現されている藤澤さん。いやいや是非とも売れて欲しい。今後も注目したい新人声優さんだなぁ。

あと割と声の個性も強めな方のように感じます。『朝まで延長希望です』のボイコミでも『この声はもしかして・・・ロイ!?(ロイではない)』と思い出演者さんを見てみたらやっぱり藤澤さんのお名前があったので『あぁ、やっぱりこの人のこのトーンの声、わかりやすいわ』と私は感じた次第です。

同じ青二所属の阿座上洋平さんが出演されている作品なので、その流れで出演されているのかもしれませんね。1分11秒くらいに入る『日高はこのクラスの女子だったら』と喋る彼です。多分、彼のCVは藤澤さんで間違いないはずです。はい。

 

・小松史法さんと増元拓也さん

・・・『ヴィンランド・サガ』にて小松さんは『蛇』を、増元さんはガルザルを演じていらっしゃいます。

まずは『蛇』です。小松さんの演技です。いやもうずるいのよ。ずるいの。かっこよすぎるの。反則なの。『蛇』は『客人』、トルフィンとエイナルを『奴隷』として買った大地主、ケティルが雇っている用心棒たちのリーダーである男性です。腕が非常に立ち教養もある人物。奴隷であるトルフィンたちにも気さくに接する『公平』を知る人物でもあります。

 

この『蛇』と言う男の生き様。生きてきた日々。生きている日々。それがもう、小松さんの演技でひしひしと伝わってきて。ってかこれはもう『ヴィンランド・サガ』と言う作品に登場するキャラクター、全員に言えることなんですけど。

ずるいのよ。ずるいの。もう小松さんの『蛇』、かっこよすぎなの。さっきからそれしか言ってない気もするんだけど。ごめんよ。

『蛇』の『客人』としての強さ。そしてまた人としての強さ。正しい在り方。情け深さ。義理と人情と言うもの。それをぶっきらぼうに、しかし篤く篤く抱き続けているその心の在り方。慈悲深さ。だからこそ『客人』の命が損なわれた時に見せた冷酷さ。そうした『蛇』の一切合切、それを演じられている小松さんの演技が、もうかっこよすぎるの。ずっこいの。ずっこいの!(伝われ!)

 

また重い場面なのに『蛇』の語り口、それがどこか飄々としていたり、軽口を叩くようなそれであったり。そう言うのもまた実に『蛇』らしいし、そこでの小松さんの演技も、飄々としていて軽口を叩くようなそれでありながらも、『蛇』の焦燥であったり怒りであったり。そう言うのが確かに滲み出ているのも、もう『あぁ、かっこいい』の一言なんですよ。ほんとに。

そしてそうしたもの取っ払われた、『蛇』が普段、被っている仮面のようなもの。それを薙ぎ払われた時の、彼の、本当の本当。それが露わにされた時の、感情むき出しの演技も最高なんです。

 

なんだろ。『蛇』は、生きること、そのままならなさを受けとめ、飲み込み、諦め。それでも、そのままならなさに人知れずあえぎ、嘆き、それでも『生きること』、ただそれを淡々と受け止め、歩んできた。そんな男なんだろうな、と。

その『蛇』の人間性が、もう小松さんの演技でほんとに、ほんとにびしびし伝わってきて、かっこいいのよ・・・伝われ・・・『蛇』、かっこいいよ『蛇』・・・。

 

そしてもうおひとり、増元さんです。増元さんと言えば私の中では『アイドルマスターSideM』の信玄誠司さんの印象、あの温かみのある、どっしりとした低音が印象深い役者さんです。

だからガルザルが登場して『はて。どなたが演じていらっしゃるんだろう』とEDでキャストを確認して、増元さんのお名前を目にした時には『増元さん!?マジなのか!』とめちゃくちゃ驚かされたのです。

アルネイズさんの元の夫。戦いに身を投じ帰る家を失った末に奴隷となったガルザルは、ついには自らの雇い主である農場主一家を殺害。そしてアルネイズさんを迎えに来る、と言うのがガルザルです。

怒り。憎しみ。ガルザルが初めて登場したシーン、農場主一家を殺害するシーンでの彼の言葉。それを口にする彼の口調、そこから私が感じた感情は、そのふたつだけでした。途方もない怒り。途方もない憎しみ。それしかない。

 

だからもう、それがあまりにも私がこれまで触れてきた増元さんのお声。演技とはあまりにも共通点がなさ過ぎて、本当に驚かされたのです。

いや、当たり前のことなんですけど。役者さんなんだから。それでも、だからこそ『いや、もう、声優さんって凄い。増元さん、凄い』と改めて思わされた、突き付けられたと言ってもいいような、そんな演技だとしか思えなかった。

 

で、その後、このガルザルの物語も描かれていったんですが。現在のガルザル。そして過去のガルザル。その演じ分けがまたあまりにも素晴らしくて、私としては毎話、毎話ただただ胸を穿たれ、かき乱され『あぁ・・・』と、言葉にならない思いに息をするのが精いっぱい、そんな状態だったんです。

アルネイズさんが『夢を見てしまった』と嘆いた、変わり果てた今のガルザルの姿。だけど過去のガルザルの姿には『そりゃアルネイズさんも、たとえ変わり果てたガルザルを目の当たりにしても、夢見ちゃうよ・・・こんな良き夫であり、良き父親であり、良き愛した人であったんだもの・・・夢見ちゃうよ・・・』と、もう胸を切なく締め付けられるくらいで。

 

過去のガルザル。その彼としての演技が本当に温かさに満ちたそれだったからこそ。そして現在のガルザル。その変わり果てた彼としての演技が本当に荒涼としていた、荒涼とした彼の内面を伝えてくる演技だったからこそ、もうガルザルの人生、その変遷、残酷さ、それを強く感じさせられて言葉を失うばかりだったのです。

そしてガルザルの最期。ここでの増元さんの演技もさ・・・もうほんと。

頼むから全人類『ヴィンランド・サガ』を見てくれ・・・頼む(土下座)

昨日、見た最新話も凄かった。クヌート役の小野賢章さんのあの演技も、あれ何なんだ。凄すぎて意味がわからないよ。

 

はい。てなことで5名の声優さんについてやんややんやと語ってまいりましたが。

女性声優さん同様、一部ではありますが他にも語りたかった声優さんについて少し、語っていこうかと思います。

 

まずは『推しの子』でアクアを演じていらっしゃる大塚剛央さん。なんだろ。アクア役で私は大塚さんの役者さんとしての新たな一面、それを見たような思いがしています。なんだろ。良い意味で、誉め言葉として、です。こんなクセの強いお声も持ち合わせていらっしゃったのか、と。あとなんか、とてつもなく難しいことを、アクアとしてさらり、とやってのけていらしゃるところが、もう凄い。大塚さん、カメレオン役者。

あとルビー役の伊駒ゆりえさんとの、声の対比、演技の対比みたいなのが、作中におけるアクアとルビーの似ているようで明確に異なる立ち位置の違い。それを表しているようにも思えて見事だなぁ、と。

 

それから佐藤元さん。なんだ。またいずれ記事にすると思うので今は一言。私、佐藤さんのお芝居が本当に好きなんだなぁ、と改めて思わされるような、今期のご活躍。

あと『地獄楽』で典坐を演じていらっしゃった小林裕介さんの演技も語りたい!ぶっちゃけると最初、典坐を小林さんが演じられると知った時、嬉しいけれどちょっと意外な感じがしたのも事実なのです。典坐の、あの底抜けにおバカで、底抜けに良い奴な部分。それを、私の中ではどちらかと言えばちょっとひねくれた役、クールな役を得意とされると言うイメージの強い小林さんが演じられると言うのが、意外だった。

ま、私の勝手なイメージなんですけど!『おまえの勝手なイメージなんて知るかよ』って話なんですけど。

でも実際にその演技を見てみたら『あぁ、原作通り・・・』と感動するくらいで。特に・・・えー・・・ネタバレになっちゃうけど。典坐の最期。自分が死ぬこと、それを悟って覚悟して、士遠先生にヌルガイを託してヂュジンに挑んで、そして散っていったあのシーン。あそこの演技が、もうほんと、一切の誇張なく、私が原作を読んだ時、頭の中で勝手に繰り広げていたアフレコそのまんまで『!』となった。なった末に『本当にありがとう・・・典坐の人生を生き抜いてくれて、本当にありがとう・・・』と涙腺崩壊だったのです。

あと士遠先生役の小林親弘さんのお声、演技も良い。素敵。最高。かっこいい。なのにそこはかとなくチャーミングさがあるのが、またこれ最高に士遠先生。

 

そんなこんなで、やはりこちらも女性声優さんの記事と同じ内容でしめましょう。すべての声優さんに、本当に感謝感謝です。あなた方が素晴らしい演技をして下さっているから、私は『あぁ、私の感情、まだ元気・・・ちゃんと生きてるよ』と、感情の生存を確認できているのです。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!