はい。今年も残りわずか。早いな。毎年、思うけど早いな。
早いけど、でも思い返してみると長かったわ。
なんなんだろ、このよくわからない時間間隔。
てなことでもういくつ寝るとお正月。2023年がやってきて(日付が変わるだけだよ!)あっと言う間に冬アニメがスタートします。
その前にやはり秋アニメの感想をまとめておかねばなるまい、と言うことで。
秋アニメ感想記事、始まり始まり~。
全3回くらいになる予定です。知らんけど(知らんのかい)
よろしければお付き合い下さい。
ではでは、早速こちらの作品からスタートです。
・『風都探偵』
・・・これは・・・えー・・・続き、ありますよね?ってか最終回の最後に描かれていた物語は、あれは、見たことがある人は見たことがあるとか、そう言う感じなのでしょうか。『仮面ライダーW』を見ていらっしゃった方はわかる内容とかなのかな。何にせよ、あんまりにもその、最後にときめに話す内容であろう物語のアニメ、その断片がハイクオリティだったので、単純に『見たいよ!み゛だい゛よ゛!』と思った私でした。
はい。それ抜きにしても原作としては途中なわけですからね。原作、まだ続いてますし。やって。続き、やって(圧)
そんなこんなで前にも書きましたが私は『仮面ライダーW』を全く見ていなかった、全くその内容を知らない人間です。なので正直『どうだろうかなぁ。楽しめるかなぁ』と言う不安もあったのですが、最終回まで全く問題なかったです!
勿論、『仮面ライダーW』を見ていた方がより楽しめたのは言うまでもないことでしょうが、それでも初心者にもやさしい作りになっていたのは親切だと思ったし、嬉しかったなぁ~。
物語そのものが面白かったと言うのもあるのですが、やっぱり1人1人のキャラクターがとても魅力的だったと言うのが大きかったなぁ、と言う印象です。
あと個人的には翔太郎役の細谷佳正さんとフィリップ役の内山昂輝さん、バディ役をおふたりが務めていらっしゃると言うのが、もう最高でした。このおふたり、共演されている作品はめちゃくちゃ多いと思うのですが、バディ組むとかコンビ組むとか、そんな作品あったかなぁ?忘れてるだけか(汗)
『タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない』、愛読していると言うレイモンド・チャンドラーの小説、そのひとつに登場するセリフそのまま、熱く愚直で、不器用で。それ故、失敗もしでかすけれど、とにかく優しい翔太郎に、細谷さんのお声はぴったりだったし、演技も最高でした。
一方、フィリップを演じられていた内山さんの演技は、個人的にはめちゃくちゃ新鮮で『可愛い!可愛い!』と毎回、きゅんきゅんしまくりでした。可愛い。
剛の細谷さんのお声と、柔の内山さんのお声。その対照性がバディを組む翔太郎とフィリップのキャラクターを際立たせていて、だからこそ変身シーンでの2人の声が重なり合う瞬間はこれまた激熱でしたな。うん。
てなことで続き、やって。いつまでも待ってるから。
・『Do It Yourself!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-』
・・・いやぁ~・・・正直、放送前は『面白そうだな』と言う程度の認識だったのですが。最終回が終わったしまった今『めちゃくちゃ良いアニメだった!』と大声で、まだこの作品を見ていない方にすすめたい気持ちでいっぱい。そしてロス感が半端ない。来週から、この癒しの時間、作品がないのだと言うのが信じられない。
はい。と言うことで最終回。良い百合でした。ありがとうございました。もうブランコに腰かけてさ、いろいろ話すぷりんちゃんとせるふちゃんの2人のさ、表情が、本当に可愛くて、温かくて、幸せを絵に描いたようなそれで。なんか見てて涙が出てきた。
尊い。ツンツンしていたぷりんちゃんも可愛かったけど、素直になって、でもやっぱりちょっとツンツンしちゃう部分が残っているぷりんちゃんも、めちゃくちゃ可愛い。せるふちゃんはもう、変わらず可愛い。
尊い。最後の2人で手を取り合ってタイトルを叫んだ時の、あの瞳の輝きよ。眩しすぎたわ。浄化されたわ。尊い。
あとタイトルの『Do It Yourself』が、せるふちゃん自身の成長、『何でもひとりでやれるようになるよ。だから大丈夫だよ』と言う思いにかかっていたのも素敵だった。ぷりんちゃは、それが嬉しくもあり、でもやっぱり寂しくもあり。そうやってどんどん、どんどんせるふちゃんが自分から離れていくような感じが受け入れられなかったんだろうなぁ。だからこその、あのツンツンだったんだろうな。
あぁ尊い。
そう。そしてせるふちゃんの『何でもひとりでやれるようになるよ。だから大丈夫だよ』と言う思いを肯定しつつ、だけど『せるふはせるふのまま。妄想癖があって、生傷絶えなくてのんきで、でも前向きなままでいいんだよ』って、せるふちゃん自身を肯定している。そしてぷりんちゃんもそのことに気が付いた、そう言う物語の作りになっていたのも、もう最高です。
その上で『Do It Yourself』だけれど『みんなで協力し合って、誰かと一緒に何かをなすのも素敵なことだよ』と言うメッセージが、じんわりと胸を温かくしてくれる、そんな作品だったなぁ~。
その温かさを損なわせないよう、制作陣が丁寧に、丁寧に作品を作っていたのがひしひしと伝わってきて、ほんと毎週、安心して、楽しく視聴できました。
なんだろ。こうあって欲しい。『何をどう描きたいのか。そのためには何をどう描くのか。いちばん大切なのは何なのか』と言うことを、その芯のようなものを持ち続けて作品を制作して欲しい、とこの作品を見て、つくづく感じました。偉そうでごめんね!
可愛らしく、個性豊かなキャラクターたちを演じられていた声優さんの演技も素敵でした。やはり個人的には、主人公のせるふちゃん、一歩、匙加減を間違えると『なんだこいつ』って思われてしまいそうな、はたまた共感を得るのが難しくなってしまいそうなキャラクターを、稲垣好さんが本当に、本当になんの嫌みもなく、自然に、そして可愛らしく、伸び伸びと演じていらっしゃったのが印象的です。
稲垣さんの演技によるせるふちゃんだったからこそ、この作品のあの穏やかで、温かで、微笑ましい雰囲気は最終回まで維持されていたのだと思います。
てなとこで。そうなんだよなぁ。この作品、オリジナル作品なんだよなぁ~。ここがまた、個人的には胸熱だわ。
続きが見たいような気はする。でも最終回、本当に『完璧!』と拍手を送りたくなるくらいに綺麗な終わり方で、満足感と喪失感が半端ないから、なんか逆に、続きは無粋なような気持ちもしてしまうんだよなぁ~。うーん、複雑!(笑)
とにもかくにも本当に素敵な作品でした!
・『アキバ冥途戦争』
・・・泣いた。最終回、なごみちゃんがパフォーマンスしてるシーン、ぼろっぼろ泣いた。メイドに憧れ、メイドが大好きで、メイド社会の現実に打ちのめされ、メイドとしての道を外れそうになりながら、それでも最後の最後まで自分が憧れ、自分が大好きで、自分がなりたいと願い続けたメイドとしてあり続けようとするなごみちゃんの姿が、もうダメだった。変わらないけど、確かに変わったなごみちゃんの、メイドとしての姿が、もうダメだった。ボロ泣きでした。
凪さんは皮肉のつもりで言ったのかもしれないけれど、あの時のなごみちゃんにとって『嵐子さんにそっくり』と言うのは、なごみちゃんも『光栄だ』って言ってたけど、本当に誉め言葉、極上のそれ以外の何物でもなかったんじゃないだろうか。
最後、車いすに乗ってご主人様のもとにやって来る36歳、なごみちゃんの姿が登場しましたが・・・なごみちゃんはこの先も、ずっとずっと、一生、死ぬその瞬間までメイドとしてあり続けるんだろうなぁ~。
変わったけど、変わらない。メイドとしてあり続けることを選択した。なごみちゃんのその思いは、嵐子さんへの愛と、それ紙一重の憎しみから暴力の連鎖にとらわれてしまった、メイドでありながら暴力を選択した凪の情念に勝った、と私は思いたい。
だけど同時、暴力を選択した凪の思いも、あるいは凪とは違う形でありながら、やはり復讐のために暴力を選択した嵐子さんの思いも、やっぱりそれはそれで切ないものがあって、否定はできないんですよねぇ。当たり前ですけれど。
でもやっぱりだからこそ、それを乗り越えた、それらを前にしながら暴力ではなく萌えで戦い通したなごみちゃんの精神力、その強さが際立つと言うか何と言うか。うん。
ただ・・・御徒町さんだけがこれ・・・これな・・・ほんと。ラストの投擲に込められていた思いは、どんな思いで、その強さたるやどれほどのものだったか。顔が見えなかったからこそ、せめて彼女が少しでも救われていますように。彼女の復讐が、ここで終わりますように。彼女のこれからが、どうか、どうか、と祈らずにはいられませんでした。ねぇ~・・・凪に最も人生、狂わされた人だもんなぁ・・・。
はい。てなことでぼろぼろ泣きながら『あれ、これ、こんな泣くような作品だったっけ?おかしいな。でも涙が止まらんよ』と自分でも疑問が止まりませんでした。
何なんだ、この作品(どーん)
いや、おかしいやろ。ラーメン屋の親父、殺しておいて『これからはつけ麺の時代だ』とか『萌えに銃とかいらなくないですか?』とか。
その通りだよ!萌えに銃は必要ないよ!なのに何で、メイドさんたち、銃ぶっ放してるの!殺し合ってるの!?ラーメン屋の親父、殺された理由、わかんないよ!親父だってつけ麺、作れたかもしれないじゃん!
何なの、この作品!
そうなのよ。ほんと、最終回まで見てもなお『何なの、この作品!』と叫ばずにはいられない、そんな作品なのよ。
それでも『萌え』と『暴力』と言う、ある種、正反対の要素が見事に融合していた。そしてまた物語としても、破綻寸前になりそうなくらいにぶっ飛んだ内容でありながら、しかし、最終回まで見事に一本の芯が通っていた。
『メイドはご主人様を喜ばせ、楽しませる存在』
・・・いや、そんなこと、今更、言われなくてもわかってるんだけど・・・それでも何故だろう、この作品を通して改めて伝わってきたそのメッセージが、今はとても胸を締め付けるよ・・・何故・・・。
そして何より、個性が強すぎるキャラクターたちの人間としての生き様。それ濃すぎるくらいに濃厚に描かれていたことで、ぶっ飛んだ物語でありながら見ごたえがあり、感情をがつがつ、私は揺さぶられたのです。
なんだろ。ほんと、てんでばらばらの、それぞれに色が強い要素が、ばらばらなままで、しかし奇跡的なバランスでひとつになって突っ走った。そんな作品ではなかったでしょうか。
・・・いや、ほんと、何だこの作品(笑)
いや。多分、秋クールアニメ紹介記事では『とりあえず1話だけでも見てみようかと思ってます』的な内容を書いたと思うのですが・・・1話、見て本当に良かった。
ダークホース以外の何物でもない印象だったのですが、気が付いてみたら個人的には秋クール、最も印象深い作品となりました。
こう言うのがあるから、やっぱり毎クール、1話だけでもできるだけ多く見ておきたいと思うんだよなぁ~。そしてこう言うのがあるから、オリジナルアニメ作品は面白いんだよなぁ、と改めて思わせてくれた作品です。
良いですね。ぶっ飛んでいても、めちゃくちゃでも、とにかく制作サイドの『これが描きたいんじゃ!』と言う気持ちが剛速球のごとくぶつかってくるような作品は、見ていて清々しさすら感じます。
そう言う作品が、私は好きだ。
はい。そんなこんなで今回はここまでにしておきましょうか。
うーん、繰り返しになりますがほんと秋アニメ、オリジナル作品が充実していた、激熱だった、そんな印象を抱かせる感想になりましたね。
まだまだ秋アニメ感想記事は続きますので、よろしければ引き続きお付き合い下さい。
多分、作品によっては年明けになっちゃう気がしなくもないんですけど・・・まぁ、いいよね!
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました!