ビッグタイトル、話題作目白押しの2022年秋アニメも放送が始まって1か月が経過しました。
どうですか？皆さんはどんな作品を視聴していらっしゃいますか？
ネット上の、皆さんの声を見ていると、やはり期待度や注目度が高かった番組、たとえば『チェンソーマン』や『水星の魔女』『BLEACH』などは『期待を裏切らなかったよ！』と言う、嬉しい悲鳴が多いなぁ、と言う感想を受けます。
その一方で『こ、これはダークホース！』『この秋クール、大本命に対抗しうるダークホースになるのでは！？』と言う評価を受けている作品もちらほらあるように感じます。
で、個人的に今期のダークホース、ビッグタイトルに対抗し得る作品だと思っているのが、タイトルにも書いた2作品。
『アキバ冥途戦争』と『恋愛フロップス』でございます！
てなことで本日はこの2作品について、やんややんやと勝手に語っていきます。
本日は4日ですが、記事を書いている時点では私は『アキバ冥途戦争』は4話まで、そして『恋愛フロップス』は3話までの視聴となっています。
どうなんだろ？放送局的にも、大体、皆さんそんな感じなのかしら？
いずれにしても、視聴話数以降に『実はこんな展開がありました！』と言うようなことがあってもそれは今回の記事には反映されていないので、その点はご了承ください。
ではでは。まずはこちらの作品から。
・『アキバ冥途戦争』
・・・いやぁ・・・面白い。なんだろ。『困った時には銃をぶっ放しとけ！』と言う流れにも慣れていいはずなのに(笑)、毎話、慣れない。笑っちゃう。4話のケダモノランドの会議？みたいなので、メイドの女の子が腹に銃撃受けたシーンも、あれも笑っちゃった。『人が殺されてるシーンで笑っちゃうの、どうなのよ』と我ながら思うけど、笑っちゃう。
銃撃されてキャラクターが亡くなる、死ぬ。そこのシーンには確かに作り物としてギリギリの悪趣味があって、だけどそれが見ている側の精神的な重荷にならないようなギリギリのライン上に留まっている。だから個人的には、からり、とした感覚で、げらげら笑いながら見られているように思います・・・いや、まぁ、あくまで個人的な感想ですよ。はい。苦手な人、『作り物と言えども、若い女の子がばんばん、殺されるなんて耐えられない』と言う心やさしい方は、やっぱりダメだとは思います。はい。
『『アキバ冥途戦争』ってどんな作品？』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、こちら、簡単に説明しますと。タイトル通り、舞台はアキバ。時代設定は1999年でございます。成程。この1999年と言うのも、作品の雰囲気に一役買っているような気がする。登場するキャラクターはメイドさんがほとんど。
1985年、雨の日。1人のメイド喫茶の店長が何者かに射殺されるところが、1話冒頭では描かれています。それを止めることができなかったメイド、万年嵐子の心は怒りと復讐に駆られます。
そして時を経て1999年。メイドに憧れる少女、和平なごみ。彼女は念願かなって雑居ビルの一室にあるメイドカフェ『とんとことん』に、メイドとして雇われることに。なごみと共に『35歳の新人メイド』として雇われたのが嵐子だった、と言うのが主なストーリーです。
萌えと可愛いに溢れたメイド人生。そんななごみちゃんの希望、期待とは裏腹に、この作中におけるメイド、メイドカフェは血で血を洗うような抗争を繰り広げている、と言う設定です。
1話の終盤で、早々、その抗争、端的に言うとメイド同士の銃撃戦、35歳の新人メイド、復讐に燃える嵐子さんによるメイド大虐殺を目の当たりにしてしまったなごみちゃんは、当然、この世界から抜け出そうと試みます。
しかしそれはうまくいかず落ち込むなごみちゃんですが、話が進むにつれ、そのなごみちゃん自身も、この尋常ではない事態に慣れていっている(笑)。そしてそれと同時、奥深いメイドの世界、メイドの存在、メイドとして働くと言うことについて、自分なりの気持ちを固めていくと言う姿も描かれています。
そうです。この作品、素晴らしいお仕事アニメなのです(どーん(笑))
はい。と言うことで作品のキャッチコピーは『萌えと暴力について』なのですが、本当に4話まで視聴した時点ではありますが、見事にこのキャッチコピー通りのお話が展開されていると思います。
『萌えとは何ぞや』『メイドとは何ぞや』『メイドとして働くとはどう言うことなのか』そうした、まさしくお仕事アニメの魅力と言ってもいいような要素が、ちゃんと暴力にまみれた物語の中でも描かれている。
1話冒頭、嵐子さんによる銃撃シーンなんかは、その最たるものだと言えるでしょう。メイドちゃんによる可愛らしいパフォーマンスに合わせて、オタ芸のごとく滑らかに、熱く、そしてクールに大量の銃殺が行われているなんてこと、お客さんは知らないはずと言うのが、またこれぞくぞくしませんか！私はぞくぞくしたよ！
可愛い。胸がキュンキュンする。見ててひたすら幸せな気分にさせられる。愛おしい気持ちすらこみあげてくる。表情が緩んじゃう。そんな『萌え』と並行して、ひたすらにドライで、しかし情念深さすら感じさせる。暗く、どろりとしていて、欲と血に塗れた『暴力』が行われているってのが、もううまいよなぁ、と。
だからこそ共通項なんて見出しようがないはずの『萌え』と『暴力』に、メイドと言う存在、その働く姿を通して、何かしらの共通項、熱き思いが見えてくるような思いがしてしまう。そんな作品にすらなっているように感じさせるのが、なんかもう凄い。そんな作品ではないはずなのに(笑)
一度、逃げ出そうとして失敗した。そしてそれ以降、何だかんだと言いつつも『メイドとしてあり続けること』に決意を新たにし、こんな状況であるにもかかわらず(ほんとだよ(笑))メイドとしてあり続けているなごみちゃん。
そして敬愛する店長を『暴力』によって奪われた。それによって自らもまた『暴力』を振るう側に回った35歳の新人メイド、嵐子さん。喪失によって『メイドであること』から逃れられなくなってしまった感すらある嵐子さんにとっては、『メイドとしてあり続けること』が、生きることそのものなんでしょうね。
そう考えると、なごみちゃんと嵐子さんはもしかしたら同じなのかもしれない。メイドであること、そこにこだわり続けることに対しての執念情念熱意の濃さみたいなものは、同じなのかもしれないとすら思うのですが・・・知らんけど(知らんのかい)
てなことで、さぁ、物語はこの後、どう進んでいくのか。焦点は当然、嵐子さんの復讐の相手、彼女が敬愛していた店長を殺害したのは誰なのか。そして嵐子さんの復讐は成功するのかどうかと言う点になっていくかと思います。
それと共になごみちゃんをはじめとした『とんとことん』で働いている少女たちの激動のメイド人生、ダメすぎる店長の命がどこまで長引くのか、そう言ったことも描かれるでしょうから、いやいや、本当にこの先も楽しみでなりません！
なんだろ・・・このままのテイストで進んでいって、ダメ店長が、1985年と同じように、嵐子さん、そしてなごみちゃんの前で銃殺される。そしてそこから怒涛のシリアス展開、『仁義なき戦い』を字で行くような展開で行っても、なごみちゃんが銃をぶっ放すような展開になっても、この作品なら驚かないなぁ～。
そしてもうひとつはこちら。
・『恋愛フロップス』
・・・なんでしょ。放送前は『シリアス、コメディ、どっちに転ぶかわからない感じの作品だなぁ。ただタイトルからしても、そしてヒロインを演じられる声優さんからしても、恋愛模様ががっつりと描かれる作品であることは確かだろうなぁ～』と勝手に予想していました。
で、1話放送された翌朝。ツイッターで皆さんの声を見てみたら『よくわかんないけど、とんでもない方向に振り切った、とんでもない作品らしいぞ！』と言う気持ちになりまして、わくわくしながら1話を視聴したのですが。
笑。
一言で言うなら『ベッタベタな展開てんこ盛りのコテコテラブコメ』でしたね。ええ。令和のこの時代に、食パン加えたヒロインと曲がり角で激突！なんて描写を見るなんて、思いもしていなかったよ・・・。パンツにブラジャー、犬に盛られて襲われる、そんなベタ過ぎる描写を見るなんて、思いもしていなかったよ・・・。
ツイッター上で『『恋愛フロップス』を見る時、何故か、親に隠れて『11PM』を見ていた時の気持ちを思い出す』と言ったような呟きを見かけたのですが。
わかる！すげぇわかる！『11PM』を知らない方は、是非とも調べてみて下さい！
てなことで1話、そんな感じだったんですけれど『そんな感じ』で終わらなかったのが、この作品の魅力にして、『さぁ、果たして今後、どうなるのか』と言う期待の理由でも、ダークホースとして挙げた理由でもあるのですよね。はい。
『恋愛フロップス』の概要を簡単に説明しますと、平凡な高校生、朝が主人公。彼が占いで最下位であったその日に、次々と5人の少女・・・1人、れっきとした少年も含まれているはずなのですが(笑)とのハプニングに見舞われます。更にはその内の1人から告白までされる始末。その日から、朝は5人のヒロイン・・・だから1人はれっきとした男の子なのですが(笑)から猛烈なアプローチを受ける、と言う物語です。
実に端的に言うとラブコメ。ちょっとえっちなハプニング、『そうはならんやろ！』と突っ込まずにはいられないハプニング満載の、ラブコメなのです。
表向きは。
そうです。この作品、現状、私が視聴した3話までは『ラブコメ』の仮面をかぶった作品に留まっているわけなのですが。
ただその3話まででも、実に気になる要素、伏線らしき要素がちりばめられているから、さぁ、油断ならない。
たとえば時折、朝の記憶があいまいになるのはなんなのか。またそもそもとして5人のヒロインたちは、どうしてここまで朝に好意を寄せているのか。どうして朝が教えた覚えのない彼の好みまで、ヒロインは把握しているのか。一瞬でヒロインたちの都合良いように環境が変わったりするのはどういうことなのか。そしていわゆる『お当番会』の時に挟まれる、幼い朝との思い出と思しき描写は何を意味しているのか・・・などなど、挙げていけばキリがないほどの伏線、あるいは『ん？』と思わずにはいられない謎ポイントが存在しているんですよねぇ～。
更に言えば前にも書きましたが『恋愛フロップス』と言うタイトル、コンピューターの処理能力単位であるこの単語が使われているのも、実に伏線っぽい。
また個人的には、どうしてもどうしても、朝の親友である伊集院好雄の存在も気になって気になって仕方ない！
この伊集院、CVが福山潤さんと言う時点で、既に『ただ者ではない』感が強い(笑)。おまけに趣味はゲームと情報収集。キャラクター説明に書かれてある『どこから仕入れたかわからない個人情報を持っている』と言った言葉や、『自称・朝の親友』と言う文言も怪しすぎるし、何よりこいつ、再三、言ってるんですけど誕生日が4月1日なのよ！
怪しすぎるでしょうよ！これで何にもない、正真正銘、朝の親友でただの良い奴だったら、逆にびっくりするわ！(笑)
はい。なので毎話、良い意味で実にバカバカしい展開に笑わせられつつも『はっ、いかん。油断したらいかん！』と気持ちが引き締まるような思いも時折、抱いているのであります。
さぁ、この先、果たしてどう転ぶのか。ヒロインが5人いるので、とりあえず1話プラス5人のヒロインそれぞれのお当番回を描いて、6話まではこのノリ『ちょっとえっちな、バカバカしいラブコメ！』で行くのかなぁ。で、7話くらいでちょっと雰囲気が変わって、そこから怒涛の伏線回収、真実を明かしていく、と言う流れに入るのかなぁ、と勝手に思っているのですが。
ただもしかしたら、もしかして、それはないのかもしれない。匂わせるだけ匂わせておいて、ばらまいた伏線も何もかも回収しないまま終わるのかもしれない、と言う気がしないこともないのもこの作品なんだよなぁ(笑)
てなことで朝と5人のヒロインが生きる賑やかな日常。そこに隠されているかもしれない真相に対しては、様々な推測がなされていますが・・・私としてはやっぱり、タイトルにPC用語が使われていること。またそれとない描写もあること。更には好雄の趣味が『ゲーム』と言うことも踏まえると、朝とヒロインたちが生きている世界、日常と言うのはゲーム内のそれ。つまり朝たちはゲームの世界で生きる、架空の人物、なのかなぁ、とも思うのですが。
ただ朝やヒロインたちは、確かに現実世界で、現実の人物として生きていたこともあった。その思い出が時折、ヒロインたちの回想として描写されている、幼い朝が登場するシーンなのかなぁ、と思ったり。好雄は、みんなの知り合いで、1人、現実世界に残されてしまった。だからこのゲームを作った、とか？
妄想は膨らみますが・・・外れたら恥ずかしいからこの辺にしておこう(汗)
今後の展開が本当に気になるのですが。
でも、アレです。
この作品の素敵なところは、そう言う伏線も気になるけれど、とにかく『ラブコメ』として面白いと言えるところにもあると思います。
個性豊かで、少々ぶっ飛んでいる傾向すらある、だけどめちゃくちゃ可愛いヒロインたち。そんな彼女に振り回される平凡な主人公。
ちょっぴりえっちなハプニングだらけの毎日は、今日も賑やかで楽しくて、こんな毎日がいつまでも続けば良いのに、といつの間に僕は願うようになっていた・・・って、これは一体、誰視点での語りなのでしょうか(汗)
なのでほんと、王道ラブコメが好きな方も安心して、げらげら笑いながら視聴できる、そんな作品であることにもこの作品の魅力はあるのであります。
・・・これ、恋愛ゲームだったとして。
最後の最後、いわゆる裏ルートとして好雄シナリオに入ったら、最高に最高ですね。
はい。てなことで本日は秋アニメ、個人的ダークホースだと思う2作品『アキバ冥途戦争』と『恋愛フロップス』について語ってまいりました。
本日、多分、どちらも最新話が放送されるのかな？昨日、放送されたのかな？
いずれにしてもまだ折り返し地点である6話にも達していないので、一気見するタイミングとしてはそれほど、負担にはならないはずです。
ですので両作品、気になっている方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひこのタイミングでの一気見をおススメいたしますよ！
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました！
