tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

これを機に是非とも!~『輪るピングドラム』再放送、始まるよ!

どこで!?

BS11ですよ!

いつから!?

明日、10月6日からスタートで、毎週水曜日の24時からですよ!

水曜日、そのままずーっと起きてて迎える夜の12時ですよ!

 

はい。

 

てなことで、大事な情報をまとめると。

明日、10月6日の24時から、毎週水曜24時、BS11にて『輪るピングドラム』が放送されます!

 

と言うことでせっかくなので、これを機に、是非とも多くの方に本作品を見ていただきたい!そんな思いを込めまして、本日は『輪るピングドラム』紹介記事なんかを書いていこうとおもいます。はい。

 

輪るピングドラム』は2011年に放送されたオリジナルテレビアニメです。ですので今年で10周年を迎えたわけですね。

2022年には劇場版全2部作品の公開もすでに発表されていますので、まさしく『いや、興味はあったんだけど見たことはまだないんだよね~』と言う方は、今が、今が視聴するチャンスです!

 

ぶっちゃけYouTubeでも公開されているんですけどね。

こちらは1週間限定、しかももう、ぜん24話のかなり佳境部分まで進んでしまっているので、1話から視聴するのであれば、断然、今回の再放送がおすすめなのです。

 

簡単なあらすじを紹介していくと・・・と言う前に、あらすじを紹介しなくても、この一言を書けば、察しのいい方は大体の想像がつくのではないかな、と言うことで、本作品の監督、脚本は幾原邦彦さんです。『さらざんまい』や『ユリ熊嵐』『少女革命ウテナ』で原案や監督を務められた方です。

なのでものすっごい乱暴な言い方をしますと『輪るピングドラム』も、そうした作品と共通した作風に満ち満ちた作品だと言えると思います。

 

難解。過剰なまでのギャグ演出。繰り返し演出。独特過ぎる演出。壮大な、叩きつけんばかりの愛の表現。シュール。

 

だがそこがたまらん(たまらん)

 

なので『あー、幾原監督の作品なのか~(明るい感じ)』と言う方は、本作品も十分、楽しんで見て頂ける可能性が高いかと思います。

逆に『あー、幾原監督の作品なのか~(棒読みあるいは下がっていく感じ)』と言う方は・・・まぁ、あの、無理はなさらず・・・と、とりあえず1話だけでも様子見して頂くとよろしいかと。

 

高倉冠葉と高倉晶馬の兄弟には陽毬と言う妹がいます。兄弟が愛する陽毬は不治の病に侵されていました。余命わずかと宣告された妹の願いをかなえるため、兄弟は陽毬と共に、思い出の水族館へと出かけます。しかしそこで陽毬は倒れてしまい、搬送先の病院で亡くなってしまいます。

悲嘆にくれる兄弟でしたが、その彼らの目の前で突如として陽毬がよみがえります。水族館で購入したペンギン型の帽子を被り、『生存戦略!』の掛け声とともに。

 

陽毬は、その帽子を被っている間は『プリンセス・オブ・ザ・クリスタル』と言う別人格になっていることが明らかになります。そしてそのプリンセスは、兄弟に対し、陽毬の命を救いたければ『ピングドラム』を入手しろ、と命じます。

かくして愛おしい妹の命を救うため『ピングドラム』探しに奮闘する2人の物語が幕を開ける・・・と言うのが簡単なあらすじです。

 

で。

結局、ピングドラムって何だったの?(どーん)

 

全24話、視聴した私の、今の率直な思いです(笑)

そして盛大なネタバレ(汗)

いや、でも『ピングドラム』は何なのか、その答えは、多分、見た人、1人1人によって全く異なるものだと、私は思っています。

 

わかりましたね。つまりはそう言う作品です。

ネットでも検索、かけてみて下さい。

ピングドラム』その正体に関しては、様々な考察がなされていますから。

なので少なくとも『えー、作中で提示された謎は、きれいに解明されてないと嫌だなぁ』と言う方には、残念ながら本作品は向いていないかと思います。はい。

 

輪るピングドラム』も、そういう作品なのです。

難解。投げっぱなし。

そこがいい。

 

はい。

 

てなことでもう少しだけ、物語を紹介していきますと。

ピングドラム』を探し求める兄弟2人の物語は、やがて様々な人たちをも巻き込んでいきます。

とは言え、前半はとにかく見ていて疲れるくらいの(笑)力技コメディ的演出とでも言いますか『これでもかっ!』『これでもかっ!』と言わんばかりの過剰な演出で、眩しすぎて目が眩むくらいの明るさで物語は進んでいきます。

しかし後半、何話だったかはちょっと忘れてしまったのですが、そこで高倉兄弟、その過去の物語が描かれてからは一転、非常にシリアスな雰囲気で物語は深度を増していきます。

 

試しに1話を視聴された後、YouTubeで公開されている後半、物語のラスト部分の物語を視聴してみると、よくわかると思います。

『え?どうしてこうなるの!?』と(笑)

 

前半は振り回すような速度で。

そして後半はこちらの胸をえぐるような深度で。

 

その結果、最終回には途方もない感情が胸を覆いつくすのです。

 

なんだこれ、こんな作品、他には知らないぞ。

それがいい。

 

個人的には、先ほどから再三、書いていますが『愛』の物語だと思っています。

ってか『愛』と言うのは、幾原監督の作品すべてに共通しているものだと、私は勝手に思っています。

『愛』、慈しみ安らかなそれだけではない、ありとあらゆる感情、それらすべてをない交ぜにした挙句に生まれて残った感情であるところの『愛』です。

 

作品のキーワード、そして登場人物たちが度々、口にしている『何者にもなれない』と言う言葉。その言葉通り『何者にもなれない』存在でしかないキャラクターたちが『愛』を貫き通すことで『せめて誰かにとっての、唯一の何者かになろう』と懸命にもがき、抗い、無様な姿をさらけ出す、そんな作品だと思います。

 

あと最近、ちょっと話題になっている言葉『親ガチャ』

その言葉についても考えさせられると言うか。

『どんな親の元に生まれてくるのかわからないのに、生まれてきた挙句に、自らの存在に罪が付きまとう』そのことの圧倒的な虚しさとやるせない怒り、そうしたものも感じさせる作品だなぁ、とも思うのですが。

 

まぁ、とにもかくにも、決して目新しいことを描いているわけではないのです。

でも、だからいい。

『愛』それを完膚なきまでに描きとおそうとしている。

だから面白いのに、くどいのに、なぜか胸に突き刺すような痛みが走るんですわ。

そして哲学的ですらあり、なのに途方もなく人間臭い物語。

 

はい。

高倉兄弟の兄、冠葉を木村昴さん、高倉兄弟の弟、晶馬を木村良平さん、そして2人から愛される妹、陽毬を荒川美穂が演じていらっしゃいます。

その他、物語が進むにつれ登場人物もどんどん増えていくのですが、三宅麻理恵さん、石田彰さん、能登麻美子さん、堀江由衣さんや豊崎愛生さんなどがご出演されています。皆さん、それぞれ演じられているキャラクターが濃いっ!

 

で、特筆すべきはやはり、木村昴さんと木村良平さんの演技です。

このブログでも再三、書いてきましたが、冠葉を演じられた木村昴さん。オーディションの際、幾原監督からも、その演技のつたなさを指摘されたと言う逸話からもお分かりいただけるかと思いますが、まぁ、あの、演技としては、うん、決して、決して『うまい!』とは言い難いのです。はい。

 

ただだからこそ、技術としての『演技力』はまだまだだけれど、とにかく気持ちだけは必死に、必死に、と言う木村昴さんの演技が、めちゃくちゃ冠葉と言うキャラクターにはまっているんですね。うん。これはもはや奇跡的と言っても良いくらいだと、私は勝手に思っています。

そして一方の木村良平さんはと言えば、この時点でも既に演者として地位を確立されていらっしゃったわけで、とにかく『うまい』。演技がうまい。

その演技のうまさが、これまた晶馬と言うキャラクターに見事にはまっていて、加えて木村昴さんの演技や冠葉との対比も、実に鮮やかだった。

これは本当、このキャスティングは今から考えても、神がかり的だなぁ、と思うのです。

 

で、そんな兄2人から『愛』を注がれる妹の陽毬。

彼女を演じられた荒川さんの演技、無垢さをそのままの形で差し出してくるかのような演技と言うのも、もうお見事の一言。そしてだからこそ、別人格であるプリンセスの時の演技の、ある種の妖艶さも素晴らしいんですよね。

 

劇場版の公開、今から本当に楽しみなんですけれど・・・。

冠葉がもし、出てきたとして・・・でも、多分、今の木村昴さんが演じる冠葉は、絶対に2011年にテレビで放送されていた冠葉とは違う冠葉だよな、と私はぼんやり思うのです。

 

『その時』にしかできない演技。声優さんご本人の意識とは関係なしに『その時』にしかできない演技があるのだとすれば、本作品の高倉冠葉を演じられた木村昴さんの演技は、それに該当すると思います。はい。

 

でもまた、だからこそ、いいんですよねぇ、うん。

ほんと、ほんと、この役者と役の巡り会わせは、もはや運命的なものすら感じさせるもんなぁ、と。

 

はい。

 

てなことで、なんかまとまりのない内容になってしまいましたが。

とにもかくにもとりあえず、まだ見たことがないと言う方は、1話だけでも見てみて下さい、お願いします、私の軽い頭ならいくらでも下げるので(土下座)

1話から想像もつかないような展開に、物語は転がっていくので、1話でダメだった、じゃあもう切るね、と言う1話切りはもったいないのですが、なにせ2クール、24話作品ですからね。

貴重の時間のことを考えると、やはり1話である程度の判断をするのも、重要なことかな、とは思いますので。はい。

 

逆に1話で『おっ、これはなかなか面白そう』とか『とにかく意味は分からんけど好き』と思われた方は、ウエルカムです。

どうぞ、どうぞ、そのまま物語を追い続けて下さい。

 

はい。

 

そんなこんなで本日は今年、めでたく10周年を迎えた『輪るピングドラム』、その再放送を記念した紹介記事をお送りいたしました。

ちっともうまく紹介できている気はしないのですが、大丈夫。

そういう作品(良い意味で)なので、大丈夫です。

 

考えるな!感じろ!

 

笑。

 

私もなぁ、見たいなぁ。

ただ秋クール、とにかく見たい作品が多すぎるからなぁ・・・。

悩ましい・・・くぅ・・・。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!