tsuzuketainekosanの日記

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気になってた漫画、読んだので感想~『SPY×FAMILY』

はい。と言うわけでタイトル通りの記事でございます。

SPY×FAMILY』の感想を書いていきます。

 

いや、こちらの漫画、また後で詳しいことは書きますが、刊行されてからめちゃめちゃ話題になっているではありませんか。

だもんで、ずっと読みたい、読みたいと思っていたのです。

ところがよく行く本屋では、いつ見ても1巻がない。あと作者さんのお名前をろくに記憶しておらず、タイトルと『とりあえずジャンプだったような気がする(本当はジャンプ+に掲載されている作品です)から、集英社の棚にあるのは間違いない』と言ういい加減な記憶しかなかったもんだから、いまいち探し切れていなかったのか。

とにもかくにも、実際の本屋で入手できるまでに結構な時間を要した、と言う具合です。いや、まぁ、それなら『葬送のフリーレン』みたいにネットで買えばいいんですけどね。はい。

 

で、この前、ちょいと遠出した先の書店で、1巻からどーん、と平積みされていたのを発見いたしました『おおっ!これはありがたい!』と無事、購入できたので今回はその感想を、と相成りました。はい。

 

ではでは早速、まずは『SPY×FAMILY』の簡単な概要をば。

こちらは先程も書きましたが、2019年3月よりジャンプ+にて連載されている、遠藤達哉さんによる作品です。

2019年の『このマンガがすごい!2020』のオトコ編第1位獲得、全国書店員が選んだおすすめコミック2020でも第1位、マンガ大賞2020では第2位を獲得(ちなみに第1位はアニメ化も決定している山口つばささんの『ブルーピリオド』です)などなど、あらゆる漫画ランキングの上位にランクインしている、非常に評判の高い作品としても話題となっています。

またそれだけでなく『ジャンプ+』史上で初めて1話のコメントが2000を超え、第5話までの閲覧数が300万を突破。通常はアニメ化を経てから人気に火が付き、そこから海外版である翻訳版が海外に向けて公開されると言う流れが多い中、本作品はアニメ化どころか、単行本化がまだだった時点でその流れがとられていることからも、日本のみならず海外でも高い評価、人気を得ていることがわかります。

 

ふはぁ~、凄いですなぁ~。

 

ではでは、お次は簡単なあらすじです。と言うか、これだけ高い評価、人気を得ている作品ですので、読んだことない、と言う方でも、簡単なあらすじはご存じの方が多いのではないかな?

 

かりそめの平和が訪れている東国と西国。その西国から、スパイとして東国に送られている黄昏に、ある任務が下されます。それは東国の政治家と接触するために、その政治家の息子が通う名門校に養子を入学させろ、と言う内容でした。オペレーション<梟>と名付けられたその任務を遂行するため、黄昏は精神科医を名乗り、まず孤児院で自分の養子となる子どもを探します。

 

そこで彼が出会ったのが、アーニャと言うひとりの少女です。孤児院では忌み嫌われていたアーニャは、しかしとても頭が良い少女でした。これならば名門校の入試も楽勝だろう、と黄昏はアーニャを養子にすることに。

ところがアーニャには秘密があり、それが人の心が読めるエスパーである、と言うことでした。アーニャは黄昏の心を読み、賢い子どものふりをしていただけだったのです。かくして黄昏とアーニャは四苦八苦しつつ、どうにか名門校の筆記試験を突破。ところがその次の面接試験では、両親揃って面接を受けることが条件となっていたため、黄昏は慌てて、妻役の女性を探す羽目に。

 

そんな時、黄昏たちが出会ったのが、ヨルと言う女性でした。実はこのヨルにも秘密があり、それが凄腕の殺し屋であると言う点です。彼女は、周囲から婚期の遅れを揶揄、心配されることに辟易しており、その目くらましとして形式上の恋人を探しているところでした。

ヨルが殺し屋であることを、超能力で知ったアーニャは、自らのわくわくを満たすために、ヨルが自分の母親に、すなわち黄昏の妻になるように仕向けます。

互いに利害が一致している黄昏とヨルは結婚することを即決(笑)かくしてここに、秘密を抱えたままの、自らの任務達成のための疑似家族が誕生したのでした・・・と言うのが簡単なあらすじでございます。

 

ではでは、ここからは個人的な感想です。

まず一読して感じたのが、予想していた以上に明るい話だった!です。

いや、あまりにも、あまりにも暗い話だったら、ここまでの高い人気、高い評価は獲得できなかっただろうと思うんです。はい。だからそれほど暗い話ではないだろうな、と言う予想はしていたのです。

ただそれでもやっぱり、スパイさんたちが主要登場人物な話ですからね。こー、ドライな人間模様とか、そこから来る冷徹さとか、そう言う骨身にがつん、と来るような暗さはあるんだろうな、と思っていたんですが。

 

勿論、そう言うシーンも、ないことはないです。特に黄昏とヨル、2人が、自分の人生と他人の人生を我知らずの内に比較してしまって抱く感情とか、そう言うものが描かれているシーンは、どうしようもない暗さのようなものを感じて、私としては胸がきりきりと切なくなったのです。はい。

 

でもそれ以上に、偽の家族を作るために、かりそめの恋人を得るために四苦八苦する姿とか、次から次へと3人を襲う小さくてくだらない、あるいは途方もないピンチとか、そしてそれを乗り越えるために知恵を振り絞って立ち向かう3人の姿とかが、めちゃめちゃコミカルに描かれていて。

で、その暗さと言うか、シリアスと、こうしたコミカルで明るい部分が、本当にテンポよく、ぽんぽんぽんぽん、と展開していくので、なんかこー、シリアスに引きずられすぎないと言いますか。全体的に、しまった印象のある、明るいコメディスパイ作品、と言うことができる作品だな、と。そう感じました。

 

またそう言うことを協力して乗り越えていくごとに、3人の疑似家族なのに、まるで本物の家族以上の絆が、関係が深まっていく、と言うのもいいんだよなぁ~。

3人が、互いが互いに向ける視線や笑顔と言うのが、本当に温かいのです。

だからコメディでじんわりと明るく、おまけにハートウォーミングな作品でもある、だけどスパイ作品としての魅力もある、と言う・・・実に贅沢な、でも見事にそれを完成させている作品だと思います。

 

それからお次は、とにかくキャラクターが魅力的!という点です。私はまだ1巻しか読んでいないのですが、1巻の表紙に描かれているのが、凄腕のスパイ、黄昏です。

この人がさ・・・冒頭の活躍と言い、凄腕のスパイと言う肩書と言い、どんだけ冷徹な人なのかと思ったらさ・・・めちゃめちゃ良い人なのよ(笑)良い人ってか、もう本当に人間味あふれる、やさしい人で。それには彼自身の過去も関係しているのですが、なんかもう、ずるいよね、と(笑)

見るからにイケメンだし、スパイとして活躍している時のかっこよさったら、それこそ見惚れてしまうくらいで。そのうえ、スパイとしては致命的なくらいにまで優しくて、柔らかな人間性も持ち合わせているって・・・ずるい。

大体、まさか1巻の序盤も序盤で、アーニャちゃんを前に気を抜いて、ぶっ倒れる姿を見せてしまうなんて、思いもしていませんでしたよ!

 

ちょろい!黄昏、ちょろい!(笑)

剣心でも、巴さんの前で無防備に寝姿さらすまでに、それなりの時間を要したって言うのに!(わからない人は『るろうに剣心』、読んでね)

 

はい。そしてそんな黄昏と偽装家族を築くことになるアーニャ、ヨルと言うキャラクターも、本当に魅力的です。

アーニャちゃんはただただ可愛いの塊。嫌われまいとする姿も、心を読んであれこれと画策して奮闘する姿も、もう本当に可愛い。何の嫌味もなくて、子どもが嫌いな私でも、アーニャちゃんは純粋に、心の底から『可愛い(にんまり)』と思えましたよ!

そしてヨルは、その名の通り、静寂な雰囲気漂う、黒髪、黒の瞳が印象的な殺し屋さんです。その戦闘力たるや黄昏をもしのぐほどの腕前なのですが、一方で天然、とっぴな妄想から予期せぬ言動をとることもあると言う、そのギャップがたまらない女性であります。弟思いっての、良いじゃないか~。

 

ちなみに私が1巻の中でいちばん、好きなシーンは、黄昏とヨルが互いにプロポーズしあうシーンです。

凄腕スパイと敏腕殺し屋ですもの。プロポーズの舞台も、またそれに相応しい舞台となっており、慌ただしいことこの上ないのですが(笑)、それ故、本当におかしくて、かっこよくて、とても好きなシーンです。

 

その他、1巻では、アーニャちゃんが入学を目指す名門校の寮長も出てくるのですが・・・またこの人たちも、個性が強いんだわ(笑)

と言うわけで、ウィキペディアで見てみたところ、1巻以降、たくさんのキャラクターが登場するようで・・・彼ら、彼女らが偽装家族とどのようにかかわっていくのか、と言うのも本当に楽しみです!

 

はい。

そしてそして更に感じたのは、作者さんの絵が好き、魅力的!と言うところです。

表紙の絵をご覧になってもお分かりいただけるかと思いますが、遠藤さんの絵って、本当にシンプルだと思うんです。ごてごてしていない。いい意味でとてもあっさりとしていて、それ故に漫画の話を邪魔しない。話の、あるいは漫画の世界に没入するのにものすごく、相応しい絵だなぁ、と。

 

でも決してそれで不足しているのかと言えば、当然ですがそんなことは全然なくて、シンプル、あっさりさすら感じさせる絵だけど、登場人物の表情はとても生き生きと描かれている。そこに人間としての温かみすら、体温すら感じさせる力のある絵だなぁ、と。そう言うことも本当に感じました。

 

そう、だから、余計にこの作品には、暗さやシリアスよりも、コメディやいい感じの、じんわりとした明るさ、あるいはそこから来る温かさのようなものを感じたのかもしれません。

 

何でしょ。今、遠藤先生のウィキペディアを見たら、担当編集である林士平さんが『遠藤がアシスタントに加わった職場は全体的に画力が向上する』と評価している、という一文を見つけたのですが・・・。

 

わかるわ、それ、すげぇわかる。

めちゃめちゃわかる。

 

なんかごてごてとしていない、そうする必要がない、そんなことをしなくても十分にキャラクターの表情が生き生きと描かれている、と言うことに、遠藤先生の画力の高さのようなものを感じるもんなぁ・・・いや、私ごときが偉そうに何言ってんだ、って話ですが。はい、すいません。

 

そんな具合で本日は話題沸騰の『SPY×FAMILY』その1巻を読んだ感想を書いてまいりました。いやぁ、面白かったです。ぼちぼちと続きを読んでいきたいなぁ。ここから先、黄昏、アーニャ、ヨル、3人がそれぞれ抱える秘密の行方は勿論、それ以外のところでも物語は動いていくだろうから、そのあたりも本当に楽しみだ。

 

そしてそして・・・ここまで人気を得ている作品ですもの。

そりゃ、いつかはアニメ化、されるんでしょうね。

されるでしょうよ(根拠なき自信)

動画工房に作っていただきたいなぁ。

 

と言うわけで、もう少し進んだ巻数を読んだら、勝手にCV予想とかやってみたいなぁ。

黄昏に関しては、おひとり、思い浮かんでいる声優さんがいらっしゃるのですが・・・今はまだ、私の胸に秘めておこう(笑)

 

ではでは。今回の記事はここまででございます。

読んで下さりありがとうございましたっ!