はい。と言うことで、この前『鬼滅の刃』の20巻の感想を書くにあたって、改めて20巻を読んでみたのですが。そこでふと、思いましてね。
『『鬼滅の刃』のアニメはこれからも続いていく。うん。さて、そうなった時に、縁壱の声を担当するのは誰になるのだろうか』と。
いや、まぁ、気が早いのは百も承知なのです。
『鬼滅の刃』のアニメが続くことはもう、決定済みなのです(え?)
しかし続いたとしても、縁壱さんが出てくるのはまだ先のことですから、そのCVを予想するのは早すぎるんじゃないか、と。
まぁ、しかし、よいではないか~。
と言うことで、早速、勝手に縁壱さんのCVを予想したいと思います。
で、ここからは、縁壱さんの人となりを語っていくため、作品のネタバレを含みます。なので例によって例のごとく、ネタバレが嫌よ、と言う方は、どうぞ今すぐ、この画面を閉じて下さいね。
はい。では早速、縁壱とはどんな人物か、また『鬼滅の刃』の中ではどのような役割を果たしているのかを見ていきましょう。
縁壱さんの本名は継国縁壱です。双子の弟として生まれており、その兄は、後に黒死牟と名乗ることになる、継国巌勝です。
縁壱は、生まれつき痣を持っており、更には戦闘時に相手の体の内部、その動きまでもが透き通って見える能力『透き通る世界』も有しています。そのため圧倒的な戦闘力、戦闘センスを持っているのですが、幼少期には剣よりは、剣の話をするよりは兄と一緒に凧揚げやすごろくをしたい、とその心中を吐露しています。
しかし兄の巌勝は、そんな縁壱の、いわば天から与えられた才覚に激しく嫉妬し、縁壱の存在そのものを疎み、憎むようになります。
そうして鬼へと身を落とした巌勝の前に、白髪の、年老いた縁壱が姿を現します。痣がある人間は総じて短命である、と言うその宿命すら超越した縁壱の剣の腕は、老いてなお圧倒的で、巌勝、つまり黒死牟は己の死を、縁壱への敗北を覚悟します。
ところが次の一手を放つ前に、縁壱は立ったまま死亡していました。ここに来て、この瞬間に来て、彼の寿命が尽きたのです。かくして黒死牟、巌勝は永遠に縁壱に勝てないまま、ただその憎々しさ、悔しさ、空しさに、惨めさに、縁壱の亡骸を切り刻むのでした。
この縁壱と言う人物は、始まりの呼吸の剣士でもあり、現在の鬼殺隊の基礎を作り上げた人物でもあります。無惨を打倒寸前にまで追い詰めますが、失敗。その絶望と無力感にさまよっていたところ、炭治郎の父親である炭吉と出会い、彼と友人になります。あの耳飾りも、縁壱が別れ際に炭吉に渡したものなのですね。
はい。以上が継国縁壱と言う人物の簡単な紹介なのですが、個人的にはとても聡明で、穏やかで、でも、多分、生まれ持った能力ゆえ、とてもさみしい感情を胸に抱えたまま、静かに生きていった人、と言う印象です。自分の存在が、兄にとってどんな存在になっているかを悟っていて、でも、ただただ、そう言うことを抜きにして、巌勝と、兄と普通に語り合いたいと言う思いを持っていた人。だけど、それができないことも悟っていたから、その寂しさがどうしようもなく胸を覆い尽くしていた人。
巌勝が黒死牟になったのは、あくまで彼自身の選択です。ただ、そこに縁壱の存在があったと言うのは言うまでもないことで、そう言う意味では、巌勝の人生は縁壱の存在、その天賦の才によって狂わされたとも言えると思います。
だけど同時、縁壱の人生もまた、その天賦の才によって狂わされたのではないか、彼自身もまた、自分に与えられていたこの能力をどうしようもないほどに空しく、疎ましく、悲しく思っていたんじゃないかなぁ、と私は思うのですが。はい。
そんな具合でですね。縁壱さんのCVなんですけど。これがまぁ、自分でもびっくりするくらいにすんなりと、ぱっと、そのお声が頭に浮かんできまして。
それが小野賢章さんです!
いや、なんだろ。もう、あの、縁壱の悲しいくらいにすべてを悟ってしまっている感じとか。そう言う心情の土台があった上で、ひとつひとつの言葉を口にする感じとか。ただそれでも、兄の巌勝のことを思う、その穏やかな、だけど寂しい感じとか。そう言うのが、もう、小野さんの静かな語り口調、演技でありありと再生できてですね。
ただ、です。
ただ、私の中では黒死牟のCVは中田譲治さんなんです。
で、人間時代、巌勝のCVも中田さんに演じて頂くとすると、中田さんと小野さんでは、双子を演じるにあたってはちょっと年齢差があり過ぎるかなぁ、と言う気も。
なので、そう言うところを踏まえて、次に浮かんできたのがこの方。
石田彰さんです。どーん。
いや、それでも中田さんとの年齢差は10歳以上あるんですけど。
痣を持つ者、その宿命をも超越して。白髪の、老いた姿で、かつての兄であった鬼の前に立ちはだかる縁壱。その彼が放つ言葉と言うのは、ものすごく印象的な言葉なのですが、それを石田さんボイスで再生した時には、まぁ、どんぴしゃで。
あと縁壱の、全てを悟り、達観し、ともすれば諦念がその胸に住み着いてしまっている。だけどそれでも、穏やかに、静かに生きていく様、そこから口にされる言葉ひとつひとつと言うのは、石田さんボイス、その演技で再生されると、より一層の悲しみと説得力のようなものが増してくるんじゃないかなぁ、とも思ったのです。うん。
ただ。
何度もこのブログで書いていますが。
石田彰さんには、絶対、童磨を演じて頂きたいのですよ、私は!(どーん)
あの童磨の徹頭徹尾サイコな感じは、石田さんに演じて頂きたいのですよ。
そして命が途絶えた、その後。
しのぶさんと再会して、会話を交わす、あの場面。
ここはもう、石田さんと早見沙織さんの、とんでもない演技の応酬で見たいのですよ。
うん。
困った(ちーん)
これは私のなかでもはや不動(どーん)
ならばやはり、縁壱のCVは小野賢章さんにお任せしよう!
大丈夫!小野さんの演技力ならば、年老いしわがれた縁壱の声も再現される!
よしっ、決定!
となったんですが・・・ここでもうお一方。
あぁ、この方の静かな演技、全てを達観し、悟り、諦め、それでも己の胸の中にあるあたたかな希望だけは捨てきれない、そんなやさしく悲しい演技と言うのも、いいよなぁ、と思った方がいらっしゃいまして。
それが小野大輔さんです。
うん。なんか、自分で想像しといてなんですが、わかる(どーん)
はい。『鬼滅の刃』において、継国縁壱と言う人物は、いわば始まりの人。
この人が紡いできた想いや、残してきた技と言ったものが脈々と受け継がれてきたことで、結果として無惨を打倒することにつながったわけですからね。
この人が作中で語っていた、その思いの通り。
そして『鬼滅の刃』の作中に色濃く流れているメッセージ。
『誰かに思いを託す』『誰かから思いを託される』『そのバトンによって、どんな大きな願いも、いつかは実現されると信じること』
そうしたものを体現しているような人だからなぁ・・・。
そう言う意味でも、本と、どなたがCVを担当されるのか、めちゃめちゃ気になります。
はい。んがっ、とりあえずは、私のいつも通り勝手な予想といたしましては(笑)、小野賢章さん、石田彰さん、小野大輔さんを挙げさせて頂きました!
まぁ、でも、ほんと。
仮に10月に『無限列車編』が公開された、そのタイミングでアニメ続編制作発表がされたとしても、縁壱さんの出番はちょっと先ですからね~。
その時までに、あれやこれやと勝手な予想を楽しもうと思います!
と言うことで、今回の記事はここまでです。
読んで下さり、ありがとうございました~。