tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

『刀剣乱舞』江戸城の話~突然入院!果たして無事、私は太閤さんを入手できたのかっ!?

はい。と言うわけで現在は『特命調査』の復刻版が開催されている『刀剣乱舞

 

『特命調査』、今回、入手できる水心子と源清磨はですね。

とにかく可愛いんですよ!(どーん)

水心子くんの、あの、ちょっと融通の利かない、真面目をこじらせたような頑なさ。

そして源清磨くんの、あのほわほわして、いつでも水心子くんを案じているような柔らかさと言うのが、もう良い対比になっているのですよ。

で、それぞれのCVを担当されている阿部敦さんと赤羽根健治さんのお声が、またぴったりで、たまらないんですよ~。

個人的には、赤羽根さんのこの源くんボイスと言うのは、もう、なんか、はぁはぁ言い出したくなるレベルで、なんかこー、萌える(どーん)

 

はい。で、この『特命調査』以前に開催されていた『江戸城

今回は、その結果などについて、遅まきながら記事にしてまいりたいと思います。

 

江戸城』で入手できる新刀剣男士は太閤左文字さんでしたね。

 

と言うわけで、『江戸城

今まで記事にもしてきましたが、このイベント大好きな私としては、もう毎日、プレイしておりました。

で、せっせとレベル上げ、鍵集め頑張っていたのですが・・・。

10月30日の19時に急な腹部激痛に襲われたのを最後に、プレイはできていません。

そしてそのまま入院・・・その入院中にイベントは終了・・・。

 

果たして私は無事、太閤さんをゲットすることができたのかっ!?

 

はい。と言う具合で、まずはレベル上げに関してです。

江戸城』の大きな魅力の一つに経験値が結構多めにもらえる、特に苦無ちゃんに遭遇すると9000くらい経験値もらえることがある。それ故、非常にレベル上げに適したイベントである、と言う点が挙げられると思います。

 

なので私も今回は、せっせとレベルを上げたい刀剣男士たちを部隊につぎ込みました。

その結果、まず肥前くん。彼が91から99まで、無事、カンストいたしました!

それから小豆さん。彼もレベル96から99までカンストさせることができました!

 

あとは桑名江くんですね。彼は67から90まで上げることができました!

そして祢々切丸さん。彼は93から97まで上げることができました。

くそう・・もう少しでカンストさせられたのにっ・・・悔!

 

ところで祢々切丸さんを初めて部隊長にした気がするのですが・・・。

 

でかい(どーん)

 

彼の後に乱ちゃんを隊長にした時には、思わず、呟いてしまいましたよ。

『小さっ』って。

 

違うんだ。乱ちゃんも華奢なんだけど、祢々切丸さんが大きいんだよ。

さすがは日本屈指とも言われるほどの長大さですよ。

頼もしいこと、この上なかったわ。

 

その他は打極とか、あと極になったばかりの獅子王くんなどを部隊に入れておりました。極のレベル上げは気が遠くなるような作業なので、すいません、あまり彼らのレベルに関しては注視していませんでした・・・てへへ。

でも確か、大倶利伽羅さんと獅子王くんは、1つ、レベルが上がったような気はする。

 

はい。入院さえしていなかったら、もっとレベル上げしたかったのになぁ。

特に鬼切丸さんとか日光一文字さんとか。治金丸くんとか、このあたりの、入手して遠征につぎ込みっぱなしの刀剣男士をつぎ込んでみたかったのですが・・・。

ぐぬぬ・・・仕方ないとは言え・・・ぐぬぬ・・・悔しいぞえ・・・。

 

まぁ、仕方あるまい・・・。

 

はい。お次は太閤さんは入手できたのか否か、です。

 

さて『江戸城』と言えば、宝箱開けです。

宝箱は結構な数があるため、なかなかお目当ての物を引き当てることができない、と言うことも少なくはありません。

でもまぁ、『江戸城』の場合、鍵を集めまくって、全部、宝箱を開ければ、絶対に欲しいお宝はゲットできるわけですから、ありがたいと言えばありがたいのです。

そして個人的な印象で言えば、今まで『江戸城』の宝箱で、あんまり運がないなぁ、と思ったことってないんですね。はい。

大抵、どの宝物庫でも、宝箱の半分を開けるまでには、次の宝物庫の鍵をゲットできていたような気がするのですが。

 

が。

 

今回は、まぁ~、初っ端から引きが悪くてですね(笑)

1の宝物庫で2の宝物庫の鍵を引き当てたのは、宝箱の残りが3つになってようやく。

そして2の宝物庫で3の宝物庫の鍵を引き当てたのも、残りの宝箱が1桁になってから。

あまつさえ3の宝物庫で4の宝物庫の鍵を引き当てたのは、なんとラスト1つの宝箱だったと言う、驚異の引きの悪さでして(笑)

 

で。4の宝物庫を開けられた時点で、『これはもう、鍵をバカみたいに貯めて、一気に開ける方法で行こう』と思ったのです。

私のやり方としては、だいたい120くらい鍵を貯めて、80くらい鍵を使って一気に宝箱を開ける、と言うやり方をとっていたんですが。

あまりの引きの悪さに『どうせ4の宝物庫でも、太閤さんを引き当てられるのは、宝箱の数がかなり少なくなってからのような気がしてならない』と言う予感を抱いたので、それなら200くらい鍵を貯めてから、一気に35個くらい宝箱を開けてやろう、と思ったのであります。

 

・・・鍵を0にするのは、性格上、どうしても避けたいのであります(笑)

 

てな具合でせっせと鍵を貯め、一気に35くらい宝箱を開ける、と言うのを2回?3回?くくらいかなぁ、行っていたんですが、まぁ、出ない。

でもさっきも書きましたが、鍵を集めて宝箱を全部、開けさえすれば、必ず、太閤さんはゲットできるわけですから、頑張って鍵集めをしていたのです。

 

そこに腹痛→入院ですよ・・・。

 

で、入院することが決まって、荷物を取りに帰る一時帰宅が許可されたのですね。

でもその時には全然『刀剣乱舞』のことは頭になくて。

 

18時くらいに家に帰って、19時には病院に戻らなければならない。

わずか1時間の間に、いろんな荷物をまとめたり、あとねこさんのお世話について、家族に書置きも残しておかねばならない。

『あぁ、忙しいな、忙しいな』と思いつつ、『そうだ、文庫本も持って行った方がいいよね』と思い、2階の自室に足を踏み入れ、パソコンを目にした、その瞬間です。

 

『あれ・・・もしかして、私が入院している間に、 『江戸城』終わるんじゃね?』と気が付いたのは(笑)

 

『太閤さん、もしかしてゲットできない?』

『いや、って言うか、確か、頑張って集めに集めた鍵が200近くあったはず』

『あれ・・・と言うことは、あの私の頑張りも無駄になってしまうのか・・・?』

 

それだけはいやだ。

せめて、せめて今ある鍵だけでも、太閤さんゲットへのチャレンジをさせてくれ!

 

さぁ、そこからですよ。その時点で確か18時15分くらいだったと思うのですが。

 

慌ててパソコンを取り出し、『刀剣乱舞』へとログイン。

 

ほんと、この時ほど、この時ほど新しいパソコンを購入していて良かった、と心の底から感じた時はありませんよ(笑)

多分、前の、古いパソコンのままだったら、そもそもパソコン立ち上げに時間食ってただろうし、『刀剣乱舞』ログインにも結構な時間、かかっていたと思いますから。

 

そして4の宝物庫へ一目散に駆けると、手あたり次第、宝箱を開けていきます。

 

んがっ!

太閤さん、出てこないっ!

ぴかーん、と光る演出が出て、『おっ!』と胸が高鳴るも、結果が『梅干し』だった時のがっかり感(笑)

 

迫るタイムリミット。

そして無慈悲に減っていく鍵の数。

 

『えー、出ないの?太閤さん、出てくれないの?私、明日から入院するのに、出てくれないの?』と、太閤さんと私の入院の間には何の因果関係もないのに(笑)泣きが入りそうになる私。

 

いや、まぁ、別にいいんですよ。

ぶっちゃけ、ぶっちゃけ、可愛い系の太閤さんは、見た目だけで言えば、そんなに好みじゃありませんからね。うん。

(本音をぶちまけてしまったよ!(笑))

 

でもさ、やっぱりさ、欲しいじゃん。

今の今まで、イベントで入手できる確定報酬の新刀剣男士くんたちは、みんな、頑張って入手してきたわけですから。

 

欲しいじゃん?(どーん)

 

そして3桁あった鍵も、気が付けば残り30。

『嘘だろ・・・嘘だろ。頼むよ。これか入院する私に対する元気づけにさ、太閤さん、出てくれよ!』と思い、その残り30の鍵をつぎ込んだ結果。

 

ふわぁ~・・・出てくれたよ~・・・(涙)

 

はい。どうにか、本当にどうにか。

受験で言えばもう、滑り込みギリギリセーフの合格みたいな感じではありますが、それでも合格に変わりはありません!

 

いや、自分で書いておいてちょっとたとえがわかりにくいですけれど(笑)

 

はい。どうにか太閤さん、ゲットすることができました!

 

あまりの嬉しさに、この後、入院しなければならないという現実も忘れて、叫び声をあげてしまった私。

結局、余裕があったらメールボックス整理したり、他のサイトを見て回ったりしようかとも思っていたのですが、それもしないまま、見事に『刀剣乱舞』だけをプレイして、太閤さんを引き当てて、パソコンをシャットダウンしたのでありました。

 

ありが刀剣乱舞

そしてさくさく動いてくれて、本当にありがとう、新しいパソコンちゃん・・・。

 

はーい。

そんな具合で私の今回の『江戸城』は、なんだかとても思い出深いと言うか。

いや、こんな思い出はほんと、二度とごめんだわって感じなんですけど(笑)

 

とにもかくにも、無事、入手できた太閤さん。

大事に大事に育てようと思います・・・まずは遠征へ行ってらっしゃい。

 

皆さんはいかがでしたか?

無事、太閤さん、ゲットできましたか?

またお気に入りの刀剣男士、レベル上げできましたか?

太閤さんに関しては、明記されていた通り、また入手できるチャンスはやってくると思うので、今回は間に合わなかったよ、と言う方もそれほど、気落ちされる必要はないと思うのであります。はい。

 

ってかほんと。

ゲームも健康あってのものだわ・・・。

 

いや、どうなんだろ。

スマホがあれば、病室でもプレイできるのか?

でもWiFiじゃないと、通信料とかえらいことになるのか?

あんまりよくわからないけど(でーん)

ってなことで、私が入院してた病院、WiFiがあるのかどうか、調べてみたけれど・・・特に明記されていなかったよね~。

 

病院によっては場所や時間の区切りはあるけど、WiFi使えますよ、と言うところもあるみたいで・・・羨ましいなぁ。

 

まあ・・・スマホ持ってないから、WiFi云々以前の問題なんですけどね・・・はは。

 

はい。と言うわけで今回の記事はここまででございます。

読んでくださりありがとうございました!

入院中も本はとても頼りになる存在でした~読書感想文の日

はい。と言うわけで本日11日は1が付く日。と言うことで読書感想文放出の日です。

あれです。

入院にあたって荷物を取りに自宅に戻ったわずかな時間。

『あ』と思い出したのが本の存在でした。伊坂幸太郎さんの『ホワイト・ラビット』と澤村御影さんの『准教授・高槻彰良の推察』の4巻。それから原田マハさんの『サロメ』を慌てて、荷物の中に入れ込んだのですが・・・。

 

いやぁ、本当に、これらの本にもどれだけ助けられたことか。

結果として原田さんの『サロメ』は手つかずのままなのですが、それでもほんと、本があることで、読書があることで、入院時間の退屈も、それはそれは癒されました。

 

あー、本当に本好きと言うか、読書好き、活字好きでよかったなぁ~。

病院内にあったフリーマガジンとか、そう言うの読むだけでも楽しかったもんなぁ。

あと病院内にも漫画があって、なんかなんか中途半端に巻数が欠けていたり、最終巻までなかったりするものが多いんですけど(笑)それらもちょこちょこと読んでいました。

GS美神』最高だった・・・アニメ、見てたなぁ。懐かしいよなぁ・・・。

『リメイクされたらこの声優さんで』と勝手に脳内アテレコした、その中身はまた記事にしたいと思います。はい。

 

いやぁ、本よ、漫画よ、活字よ、ありがとう・・・。

と言うわけで、読書感想文のスタートです。

 

・今邑綾『金雀枝荘の殺人』・・・ …NTRアドルフさんを思い出しました…ええ…(涙)。はい。そんなこんな。初めての作家さんですな。いや。面白かったです!序章に引っ張られて、本章の最初は人物の生存状況とか、時代設定とかをとらえるのに苦労しましたが。そこから先、過去の事件に行って、さぁ、謎解きが始まってからの後半はもう、一気呵成で怒涛の流し読みに近いような、ページを繰る手が止まらなかったです!ミスリードで見事に犯人導かれてからの、生き残った兄弟たちが次々と凶行に倒れていって、逃げて、逃げて、もう、その辺りの手に汗握る感じといったら!ドキドキですよ。怖かったです。自分も逃げ回っているみたいでした。で、その後に真実明かされて、そして、ラストの台詞で『あぁ、そういうことか…』と序章を読み返すと、作者さんの言った通り、まさしく、ネバーエンディングストーリー。うまいこと出来てるなぁ、工夫されてるなぁ、とぞっとしました。そうね。そういうことで、まぁ…アドルフさんを見習えよ、と(笑)。悲しい物語だよなー。信用しきれなかった男一人の思い込みひとつが、どれだけの命を不幸にしたか。それを思うと、なんか、空しくすらあるよなぁ…。悲しい。寂しい。そんなこんな。館×ミステリ。面白くないわけがない!と言う具合で、一気読み必至の傑作でした!

 

今邑彩『赤いべべ着せよ・・・』・・・和風ホラー、とでも言うんでしょうか。序章から、もう、おどろおどろしいと言うか、ちょっと湿った、日本の恐怖感のようなものがばんばんと伝わってきて、ぞっとしました。舞台は、どこか閉鎖的な田舎町。子供たちの不幸が、時を挟みながらも繰り返される田舎町。そこで事件が起こる度、そこで生きてきた人たちの本性がむき出しになっていき、そして、主人公の本性、本音も揺さぶられ、むき出しになっさていきそうになる…その過程が、もう、たまらない。いいなぁ。たまりません。ぐちゃぐちゃ。でも、きれいごとなんかで終わっているよりも、ずっとこさ共感できるし、心地いいです。主人公の千鶴。子供の存在に、自分の人生の意味のようなものを迷わせられながら、おまけ、ずっと憧れていた幼馴染にも裏切られて、それでも、最後の最後、気が付いたたったひとつのきれいな思い出、感情。…あぁ、しかし、その気づきは、救いなのだろうかね、希望なのだろうかね。私には、彼女が、きっと、子にとって鬼のような『女』になってしまうように思えて、そのきっかけでしかないように思えて、たまらない皮肉のように思えて、もう、にやにやしてしまいます。暗い愉悦とでも言いますか。こういう、情念と言うか、ぐろぐろしい感情の発露が、もう、たまらんなぁ。子を喪って『鬼』になった女。そして、子を持ちながらも『鬼』になりつつある女。そして、『鬼』にまさしくすべてを捧げた、ただの、憐れな男が一人。そうか、滋さんの行動は、そういうことだったのか…私も最初は、千鶴を助けたんだ!と乙女モード全開でしたが…ふふ、そりゃ、千鶴さんや、たまったもんじゃありませんな…くふふ(悪趣味)。でも、簡単なことは言えないけれどね。きっと、そういうことなんだと思う。『鬼』と滋さんにしか、子を喪った、その喪失感や悲痛はわからないものだったんだと思うし、そしてそれは、誰の共感をも拒む、拒んで当然のものだったんだと、その壮絶な最後には思うのでした。はい。ふたりにとっての子供は、ただのひとりしかいない。それ以外の子供は、ふたり以外の子供であり、子供でありながら、子供ではない。うーん…矛盾しているようだけど、でも、悲しいし、わからなくもないなぁ。そして、最後の最後で明かされた、最初の事件の真相にも、にんまりですよ。男への嫉妬に身を焦がし、身も心も滅ぼされ、そして、『鬼』になった女の正体。それを思うとまた、その『鬼』の息子が…というこの結末が、因果の巡りのようなものを感じさせて、言葉を失うと言うか、何と言うか…。いいなぁ、今邑作品。この、容赦ない物語展開に、ダークな後味が、個人的にはたまらなく好みです。はい。そんなこんなで、私の頭の中では、『鬼』となった千鶴さんの姿がまざまざと想像できるのですが…まぁ、あくまで、個人的解釈ですけどね。はいよ。

 

今邑彩『七人の中にいる』・・・…で、結局、実は七人の中にはいなかった、と言うことなのか…。はい。そんなこんな。のっけからの残虐な殺戮シーンに『これぞ今邑作品だよね』とぞっとしつつ、にんまりしつつ、さて、それでは果たして、件の生き残りは誰なのか…という謎にぐいぐい引っ張られてあっという間に読了してしまいました。小出しに明かされていく招待客の正体。確実に、本性を現しつつある恐るべき招待客。その二つが絡み合って、さぁ、どうなる!と思っていたら、それぞれの招待客、思いもしていなかったような真実を明かし始めて『お、おう。まさか、こんな展開が待っていたとは』と思わず笑ってしまいました。そして、その、喜劇に近いような怒涛の賑々しい展開の後に待ち受けていたのは、家族だけの静かな、けれど幸福な会食…ときて、しかし、淡々と、あまりに静々と進むそのシーンに、どこかうすら寒いもの、ぞっとしたものを覚えつつ、そしてひとつの予感が胸を過り…キター!大当たりじゃんかよ!成程ね。まぁ、多少の無理がないこともないんだろうけれど、でも、楽しめたのでいいです。ラスト、ちゃっかり晶子さんに目をつけちゃってる佐竹さんとか『おいおい!あんた狙ってたんかい!』と突っ込み入れたくなりましたけど。後、娘ちゃんもタフね。私なら、ぐれそうになると思うけどね。はい。しかし、一つの謎を徹底的に追いかけて、ページ数の割にはスピード感を持って読ませる手腕はさすが、な今邑作品の魅力全開な作品でございました。

 

今邑彩『鬼』・・・短編集でした。どれもこれも、小粒ながら技が効いていて、まさしくホラーでありながらミステリー。ミステリーでありながらホラー。今村作品の魅力がたっぷりと詰まった作品集でした。くそ、エクセルが消えやがった、死ね。はい。そんなこんなで書き直し。『黒髪』はぴんと来なかったのですが。それ以外の感想を少しずつ。表題作『鬼』は、怖くて仕方のない作品なのですが、何故か、安堵というか、あぁ、来てしまったか、と言う思いよりも、やっと来たか、来てくれたか、やっと終わるのか、と言うような思いの方が、主人公から強く伝わってくる作品。最後の微笑みが、その、心底ほっとしたような、やっと来てくれたんだね、と言わんばかり微笑みが、深い、深い余韻を残す作品。『メイ先生の薔薇』。素敵。生徒たちに愛され過ぎた、まさに若く、美しく、咲き誇っていた先生の生命を土台に、見る者の心を壊さんばかりに、狂気的なまでに美しく、大輪の花をつけた薔薇。真偽のほどは確かではないけれど、でも、素敵。『セイレーン』。まさしく、タイトル通り。迷う暇なく、魅了し、心を奪い、命を奪う愛美ちゃんの存在感よ。そして、生きる力を失った人たちが、最後の最後に求めた人との関係に、息が詰まるような思いを覚えました。続いては『悪夢』。可愛くてかわいくて、だからかわいそうで仕方がなくて、命を奪う。そんな逆説的とも言えるような人間の思いが、だけど、切実に理解できてしまうよ。思いもよらないそんな感情が、やはり思いもよらないところから明かされていく、その手法も面白かったです。切実で、哀切で、身勝手極まりのない思いが、でも、胸打つ作品。『カラス、なせ鳴く』も、母親の息子を思う気持ちが、と言いたいけれど、でもきっと、そんなものじゃないんだろうな。多分。母親と息子。真相に気かづいた瞬間の、父親が感じたであろう疎外感に、背筋がぞっとしましたが、まぁ、仕方ないよな、という気がしないでもないよ。『たつまさんが殺した』。それは果たして、天啓の声なのか、はたまた、ただの願望でしかないのか。いずれにしても、『お子さんの方は助からなかった』という言葉を、思いを、笑顔ひとつで裡に隠し通してしまった春美ちゃんに万歳!こういう、悪意が悪意のまま発露されずより巨大な悪意に育っていくってのが大好きだ。現実ではごめんだけど!そして、情緒的な、シクラメンに一つの思い、道ならぬ恋、そして燃え盛った女の姿を託し描いた『シクラメンの家』。枯れ果てた女の姿が悲しい一方で、一時であれ、燃え盛る秘密の時を過ごすことができたなら、それは幸せだったのではないだろうか、とか。けれど、だからこそ、こうしてまた、女の平凡な日常は続いていくんだろうな、という、幸福な諦念と言うか、幸福な倦怠感のようなものも、じんわりと感じられて。うむ。こうしてみると、本と、ひとつひとつ色が違っていて、改めて、作者さんの引き出しの広さを感じるなぁ。そんなこんなで、今邑先生フィーバーもひと段落したところで、今年の読書録は終了にしたいと思います。ということで、今年もありがとうございました。無事、読書を楽しめる時間が、一時でも長く続きますように、と祈らずにはいられない、今日この頃でございました。あわびがうまそうだ!

 

はい。で、ここから先が2014年の感想文となります。

 

沙藤一樹『Dブリッジテープ』・・・生きると言うことは、ただでさえ過酷なこと。庇護されるべき年齢で捨てられ、ごみと共に生きてこざるを得なかった少年の生の残酷さ、過酷さ、凄惨さ、苛烈さ。それらが、余計な描写を省いた、ひとり語りの文章だからこそ、鮮明に伝わって来た。語りでしかないのに、どんな文章よりも映像的で、それは、語りだからこそ、読み手の想像力を喚起するものだったのかもしれない。そんな、生活とも呼べないような生活の中で、時間の中で、唯一で逢うことができた少女との、短い、あまりにも短い幸福な時間。ぽっ、と二人に与えられた、ようやく手にすることができた灯りのような、その時間。けれど、それすらもほんのひと時で、その果てに待ち受けていた、当然とも言えるような結末は、でも、これも少年の語りだからこそ、胸に突き刺さるようで。ここで、生きていたことを、知って欲しい。生きていたこと、ただ、それを知っていてほしい。見ることも叶わなかった広く、自由な世界を想像し、対して、自分の世界と時間を思った少年の、その心中たるや。叫んでも、叫んでも、叫び足りないほどの、胸がぎゅっ、と押しつぶされるような思いだったんだろうな。生きることを捨てられず、生きることを諦めきれず。死ぬことよりも過酷な時間を過ごし、出会い、失い、生き抜いた果てに少年が得たものは、それでもただの絶望と悲しみでしかなく、けれど、それすらも、伝える人が少年の元にはいなかった。自分が、生きた、その証を、それでも少年は残したかった、伝えたかった。自分が、生き抜いたから。そして、ただひとり、共にあった少女のために。…と、まじめに書いてきましたけどね。はい。なんか、読了後と、時間をおいてからとの感想が、ちょっと変わったような気がする。やっぱり、これはこれで、なかなか胸を刺すような、極上の青春小説だったんじゃなかろうか、と言う気がしてきました。うむ。私だったら、生きるために、猫を殺せただろうか。ゴキブリを食べられただろうか。ゴキブリ、確かに、栄養豊富らしいけどね。生きるために生き抜いた少年だからこそ、このテープの存在だったんじゃなかろうか。生き抜いたからこその、どうしようもない絶望だったんじゃないだろうか。生き抜く、ということの残酷さを、しみじみ感じる、読了後四日後の今日この日(ちーん)。うむ。まぁ、あの、あれ。小説を一時でも書いていた人間としては、たとえば、この手法はそりゃ楽だっただろうな、とか思うんですけどね。でも、この手法は本当に効果的だったと思うし、余計なものを描けない、と言う点では、言葉や場面の取捨選択に、相当気を使われたとも思うし。あと、気持ちはわからなくもないけど、高橋克彦先生の絶賛は、この短編には重すぎたんじゃなかろうか、とか。…これ以降、あまり作者さん、作品出してらっしゃらないようだし。…結局、あまりこの作品も話題に上らなかったし…とか思うんですけど、でも、たくさんの人に読んで欲しいな、というような作品ではあるかな。特に若い人ならきっと、もっと、ダイレクトに少年の叫びに胸を打たれるんじゃないだろうか、と思う。生きることは、残酷で、凄惨で、過酷なこと。それでも人は、死なない限り、生きるしかない。

 

多岐川恭『濡れた心』・・・突如として思い立ちました。歴代乱歩賞受賞作品を読んでみよう!と言うことで、その第一弾です。はい。昔の文庫です。字がちっさいの(涙)。そうですね。まずは、各自の日記形式で、ものすごく読みやすかったし、誰しもが本当のことを言わなくても構わない構図なので、謎が深まった感があってすごく面白かったです。登場人物も個性豊か、その語り口も、ドラマよりもドラマチックと言いますか。この辺りは、時代をものすごく感じたなぁ。愛憎の形とか、きれいなものに惹かれる一方で、堕落した、汚いものにもどうしようもなく心奪われてしまう感じとか、すごく共感できたし、そういったひとつひとつ、ひとりひとりの心情が色鮮やかで、それらを中心に繰り広げられる物語はまるで万華鏡をのぞいているような気分でした。男たちの、打算的な愛。それから、大人たちの、ためらいがちな愛。少女たちの精神的な愛。美しいものを求めてやまない愛。そして、大内トシ(トシですよ!トシ!)の兄に対する愛、兄から、トシに対する愛。トシから典子に向けての愛。この辺りは、やっぱり、主役であるところの典子の存在感、不可思議な存在感、誰しもが何かしらの感情を抱かずにはいられない、誰しもの心を静かに、激しくかき乱して止まない存在感、と言うものが大きかったな。典子と寿利の愛が主題になっていたからこそ、その陰に隠れがちでだったトシの感情がこの事件を、と思うと、何とも切ないし、典子を憎みたいのに憎めない、というお兄ちゃんの気持ちも切ない。ミステリ的な部分でも、すごく凝っていたなぁ。…ってか、拳銃の弾に関しては、お兄ちゃん、しっかり覚えといて!と(笑)。刑事なのに、その記憶力の曖昧さは大丈夫かっ!と思ったけど、時代的にも、そんなものなのかもしれない。そもそも、拳銃を自宅に持って帰って整備できるような時代だったんだからなぁ。うん。そんなこんな。まずは一冊目、読了しました!

 

戸川昌子大いなる幻影』・・・乱歩賞受賞作を読もう、の二冊目です。相変わらず、文庫は古く、字が小さかったです。ふむ。戸川さんと言えば、髪色が派手なファンキーな人、息子が麻薬所持で捕まった、と言うイメージしかなかったのですが…面白かったよ!人生とは、幻影を背負うこと。幻影を追い、求めること。他社を寄せ付けず、第一線から退き、また、そもそも社会から必要ともされず、淡々と、アパートで生きてきた女たちは、やがて老女となり、自らに残された時間の少なさを知り、愕然とする。ある者は、幻影を今でも追い求め、すがりつこうとし、ある者は、その幻影に押しつぶされそうになっている。ある者は、自分にはその幻影のひとかけらもないことに気づき、愕然とし、その幻影を持つものに嫉妬の念を焦がす。そしてそれぞれが、その忸怩たる思いを弄ばせることができず、故に、他者の秘密を覗き見たい、暴き晒したい、という思い一心で妄想、想像を暴走させ、もう一つの幻影を作り上げていく。けれど、そうしてできあがった幻影が、実は結局のところ、砂の楼閣、まさしくタイトル通り、大いなる幻影でしかなかった、というストーリー構成は、もう、お見事!特にラスト、そう来たか!とひざを打ちたくなるような真相は、東条管理人の人生、最後の最後に打った大博打も大失敗でした!と言わんばかりのもので、その痛快な皮肉にはにんまりですよ。いやー…どの老女も、他人とは思えなかったな。きっと、私が彼女たちと同じ年まで生きることができていたら、私も、彼女たちと同じような老女になってること、確実だな、これ。ははははははははは!(汗)。はい。もうな、このアパート自体が、まるで老女という、枯れ果て、空虚と言う怪物を内に飼いならしている怪物たちの巣窟のようにも見えてきましたよ。なぁ。女性の社会進出なんてまだまだだった当時だからこそ、幻影に対するそれぞれの思いは、今以上だっただろうな。それを背負った人は、自分でやったんだ!っていう誇りも並々ならぬものだっただろうし、それを持つことができなかった人は、だからこそ、強烈な嫉妬を覚えただろうし。なぁ…。いいな。良かった。タイトル通り、生々しい作品でありながらも、どこか、大いなる幻影を見せられたような、もの悲しさも感じられる作品で。うん。老女、幻影求めて大暴走!女の嫉妬、ここに極まり!いつの時代も、女性は元気ですな。はははははは(ちーん)。はい。面白かったです!てか、初期の乱歩賞作品に、こんな画期的な作品があったなんてことが驚きでした!

 

仁木悦子『猫は知っていた』・・・相変わらず字の小さいこと…はう。そんなこんなで、事実上、作品としては乱歩賞受賞作第一作目ですな。うむ。そうか、第一作目は女流作家さんだったのか。そうだね。なんだろ。推理小説ブームの火付け役になった、って言う説明が、すごく納得できた。事件が起こって、推理をする。あの可能性も、この可能性もつぶして言って、最終的に残ったものが真実だ!っていうのを、物語として見せる、というその流れが、そうか、もう、この時代からできあがっていたんだな、と感じました。あと、その登場人物たちが生きている、というか、そこにも熱意を傾けて、性格を与えて描いた、っていう意味では、やっぱり、キャラクターにも魅力のあるミステリの先駆けなんじゃなかろうか、とも感じました。アリスシリーズを彷彿とさせるような、兄妹のやりとりだったもんなー。こー、生き生きと登場人物を描く、日常と地続きの上で事件が起き、日常を生きる人物たちが推理をする、それを描くまなざしの柔らかさ、みたいなものは、宮部みゆきさんを思わせる感じだったなぁ。成程。145センチで60キロ…なのに、あんなにもきびきびと動ける悦子ちゃんに尊敬のまなざし(笑)。びっくりしたわ。一瞬、数字、見間違えたかと思ったわ。うん。こんな、お転婆女の子が出てきた、推理小説の主役として出てきた、ってのも当時としては珍しかったんじゃないかな。これ、そういう意味では、お兄ちゃんもイケメンっぽいし、コミック化したりしたら、ものすごく映えそう。うん。はい。ただな…すいません。もう、これは、完全好みの問題です。個人的には、こういう系統の作品は苦手かな…。推理で物語が進んでいくと言うのはわかるんだけど、長々と会話シーンが続くと、元気をなくします(どーん)。うむ。なので、すいません、字の小ささも手伝って、流し読み状態でした…はう。ただ、それを除いても、やっぱり、主人公とお兄ちゃんのコンビのキャラクター性は、すごく魅力的だったし、現在の推理小説、ミステリ界の礎的作品だと言うのは十分に理解できました。こういう邪推は、やっぱりよくないんだろうけれど、やっぱり、作者さんは物語に支えられ、辛い幼少期を過ごすことができたんだろうな。物語、そこに出てくる登場人物たちに対する愛情を、ひしひしと感じることができた一冊でした。

 

・藤村正太『孤独なアスファルト』・・・引き続き、乱歩賞です。はい。いわゆる非常に、乱歩賞らしい作品だな、と思いました。大きな欠点や瑕疵もない代わりに、取り立てて、目を引くような個性もない。けれど、二時間ドラマにでもなりそうな、きれいなまとまりと、十分に読み進めることができる面白味がある。百点ではないけれど、二十点でもない、まさしく七十点くらいの、そんな作品。安心、安全マークをつけて世に出せますよ、と言うような作品でした。とは言え、個人的にはとても面白かったです。文章は読みやすかったし、ストーリー運びも、お約束要素を踏まえたうえで、ものすごく追いやすかったです。社会派小説と言うんでしょうかね、緊迫感がありながらも、刑事の来宮さんの人間味あふれる温かい性格と、粘り強く、足で事件を追っていく様子なんかが、すごく物語に人間味を与えていたように思いました。気温差トリックは、残念ながらネタを知っていたのでアレでしたが、社会的立場の格差で被害者にすら順序をつけてしまっていた、その錯覚が暴かれた、謎の転換は、おお、成程!と思わされたし、最後の事件も、この物語に相応しいと言うか、悲しいもので余韻もたっぷりで、満足、満足でございましたよ。物語冒頭からの、田代君の孤独から、もう、物語に引っ張られていったと言うか。なー…ほんと、すごく読んでいて心苦しかったです。今もそうだけど、当時にしたら、田舎から都会へ、と言うのはやっぱり、不安はもちろんのことだけど、すごく大きな希望のようなものもあっただろうし、やってやろう!みたいな意気込みも相当のものだっただろうしな。それが、話し言葉で立ち行かなくなって、やがて、自分の中からもそういった思いが失われていく…辛いよなぁ。そして田代くんの場合、それでも、最後の最後の希望として残されていた大手企業への就職と言う道も、いわれない濡れ衣によって立ち消えてしまった。だからこそ、最後の彼の行為はものすごく納得できたし、そこに至るまでの、田舎者で誰ともしゃべらない、だからかけられた疑いもなかなか晴らされないと言うのが、苦しかったと言うか、でも、ありがちだよな、と。被害者の順序のことも含めて、大都会だけでない。社会の中にあって、人は、他人にはそうそう意識を向けない。だからこそ、職業とか、見た目とか、雰囲気とか、そう言ったわかりやすいもので人を判断してしまう…孤独なのは、そういう人の心なのかもしれない、と思いました。来宮さんが事件に関わり、田宮くんを連行してくれたのが、せめてもの救いのような気がします。うん。被害者、そして、間接的に事件の被害を受けた人たちが、社会から軽んじられていた人というのがすごくうまく利用されていたし、胸にくるものがあり、作品にぐっと重み、深みを与えていたように思います。はい。そんなこんなで、うん。面白かったです。

 

・西東登『蟻の木の下で』・・・そんなこんなで、ちんたら読んでいたので、途中からは流し読みです、すいません。でも、ラストにかけての流れとか、意外すぎる犯人の正体とかはびっくり、読みごたえたっぷりでした!戦争。なぁ。地獄を見るような目に遭って、一命を取り留めたものの、人としての姿を失ったが故に、その命に代えて守り通そうとした妻と娘の元に帰ることができなかった、その無念たるやいかばかりか…。その、トリックとして使われていた蟻の木の存在も不気味で、この世のものとは思えないような存在だったなら、悲しいかな、そうなってしまった犯人の姿もまた、どこかしらモンターじみたものを感じさせて、そう感じてしまう自分がものすごく嫌だし、でも、そうなってしまっても人の心がある、その残酷さが悲しい。うん。淵上も、ほんと、最低だな、と思ったんですけど。でも、戦争での手柄が、戦後には通じなかった、それ故に、金に走るしかなかったって言う意味では、この人もまた戦争に人生を、未来を狂わされた人だし、なんてか、ほんと、当然のことだけど、ほんとうに、戦争は全ての人の人生を、未来を狂わせる。うん。それを痛感した。見捨てるしかなかったふたりも、あの状況下ではそうするしかなかった、って気持ちが、すごく苦しい。戦争は、人の持つ残酷性を引き出して、膨張させ、人の持つ優しさをかき消してしまう。うん。時間を経ても、決して消え去ることない戦争と言うものの残酷さを感じさせる、その一点だけでも、この作品の価値は十分なものだと思いました。あと、宗教の描き方。その世界では、金のある者が力のある者。そういう構造が、今でこそ当然のような考え方だけど、今から何十年も前のこの作品で描かれていたのが、すごく新鮮で驚きました。先の作家さんと含め、この作家さんも、戦争を生き抜いて、ペンを握り、作家となった人。何と言うか、その、戦争を生き抜いてきた、って時点で、もう、すごいな、と思うし、そのお二方、もちろん、このお二方だけではないけれど、そういった人たちが、ペンを握り、物語を紡ぐことで、たとえば田舎から出てきた人間の孤独を、濡れ衣を着せられたその人間の無実を証明しようとする刑事さんの奮闘を、たとえば戦争に人生を狂わされた人の怒りや悲しみや苦しみを、不正に得た金でしか自らの立場を満たすことができない滑稽さ、愚かさを訴えようとした、そのことが、とてつもなく貴いことのように思えます。はい。そんなこんなで、ちょっと時間はかかりましたが、うん、完読できて良かったな、と心の底から思った作品でした。ということで、今年も続くよ、乱歩賞受賞作を読もうキャンペーン。

 

・宮城あや子『花宵道中』・・・気になっていた本なので読んでみました。はい。今から考えると、すごいよなー、吉原って。そして、今現在も、結局こうやって、女性を売る、買う、という概念も行動も残っているのがすごい。すごいってか、もう、呆れるしかないと言うか、笑うしかないと言うか。なぁ、なんか、その点がもう、しみじみと感じられて愕然とした。はい。そんなこんなで、この一冊。身を売る女性たちの悲哀を、小さな喜びを、きらきらと万華鏡のように描いた作品だなぁ、と。心を完全に閉ざすことができれば、どれほど楽になれたことだろう、と彼女たちの様々な生き様を見て思いました。吉原、遊郭と言う大河に浮かべられた、小さな笹船。激流に流されるがままでいた方が、どれほど楽だっただろうか、と。それでも、流されるがままでいなかったことこそが、彼女たちが、たとえ人間らしくない環境下に身を置かざるを得なくて、人間らしくない生活や行為を強いられていたとしても、それでも彼女たちが人間だったと言うことの証のような気がして、切なく、悲しいけれど、美しい。ある者は、激流に身を砕かれ、ある者は、激流を自らの力で流れ尽くすことを決め、ある者は、激流に傷ついて傷ついて立ち止まることもできず…そうした彼女たちの生き様が、本当に人間らしくて。なぁ…しあわせ、と言う言葉とは程遠いけれど、それでも、どっちの方が良かったのかなぁ、とか思うと、それでも、自らの心揺さぶられ、たとえ待ち受けていた運命が悲しいものだったとしても、精一杯傷つき、精一杯迷い、精一杯愛し、自らの心で決め、切り拓いて、人生を歩んでいった彼女たちの方が、しあわせだったのかなぁ、とか思うんだけどな。好きな人と結ばれて、平凡ながらもごくごくありふれた生活を過ごして、一生を終える。女性としての、そんなしあわせを手に入れることは、遊郭で生きていた女性には夢のまた夢。それでも、恋に身を焦がし、男が見せた夢に心を揺さぶられ、けれどそれらを断ち切って生き抜いてきた結果として…の、最終話だったと思うと、ほんの少し、救われるような思いがしなくもないです。てか、ラストの、弥吉が勝野の膝で泣いた、っていうくだりが、もう、本当に男のどうしようもない身勝手さ、精神的弱さを示しているようで笑っちゃったし、お見事だなぁ、と。はい。そんなこんな。最後に作者さんが書かれていた、吉原の女性たちに向けての言葉に、深く同意しました。どうか、彼女たちの魂が、せめて慰められていますように。いつまでたっても変わることのない男の性と、それを愚かだと笑いながらも振り払いきることができない、あまりに優しい女性たちの魂が、その傷が、せめてどうか、浅いものでありますように、と。人間ってほんと、悲しい生きものだな、としみじみと感じました。はいよ。

 

・倉狩聰『かにみそ』・・・そんなこんなで、話題になっていた一冊、読んでみました。新人離れした、きちんとした文章。独特の世界観。『私』と『蟹』の間に芽生えていく奇妙な友情。そして、それを通して『私』の中の、他者に対しての感触が変わっていく。その果てに訪れる別れ。『私』に食べられるのなら本望、幸福、とさらりと言ってのけ、すべての本音も隠しこんだまま、茹で蟹になった『蟹』。そして、あぁ、美味なるかな、かにみそ…。すごい話だよなぁ、と思う。生きること。食べること。そう、食べること。人間がやっていることは、本質的には、『蟹』のやっていたことと何ら変わりはないはず。なのに、人間の『食』は認められて、『蟹』の食には胸を痛める『私』、そして読者である私たち人間側の身勝手よ、それこそが恐ろしいのだと言われれば、そんな気もするけど、読み終えてなんか釈然としない気持ちが残ったのは、これ、ホラーじゃないよね、って突っ込みをせざるを得なかったからか。ホラーってのは、怖い、ってのとも、不気味、ってのとも違う、黒い、とか、底知れぬ、とか、怨、とか、粘、とか、そんな気が個人的にはして、何と言うか、『ホラー』としか伝えようがない気がするんですけど、そう思って読むと、この作品は、ものすごくよくできた道徳小説のような気がして、成程、だから妙に釈然としなかったのかと、今頃納得しました。はい。

 

森雅裕モーツアルトは子守唄を歌わない』・・・乱歩賞受賞作。講談社とトラブルがあったらしく、全集にもおさめられておらず、なおかつ絶版の憂き目に遭っている作品だけど、面白かったよ!すごく、読ませる文章。探偵役のベートーベンから始まって、物語に出てくる全てのキャラクターたちの個性がすごくたっていて物語にすっ、と引き込まれる。そして、モーツアルトの死の真相は、という謎に、その他の謎が次々と絡まっていって、その謎を解こうとする探偵役に次々と危険が襲い掛かる、というお約束の展開も用意されていて、ぐいぐいと、物語に引っ張られていって、そして、最後にはきちんと、人間の心に隠されていた謎、ミステリーにおける、ある種、いちばんの謎が用意、解決されていて、お見事!という感じでした。登場人物がカタカナ名だったので、もう途中から別紙に名前と職業書き出さないと、区別がつかない、ってところがもう私の悲しいところだったんですけど。うん。とにかく、ツンデレなベートーベンが最高にかっこよかった!弟子のカールとのやりとり、シレーネとの掛け合いも抜群。こういう会話の妙、テンポの良さ、ってのはなかなか書こうと思っても書けるもんじゃないと思うし、もう、そこだけでもすごいなぁ、と。楽しかったし、ほんと、まるで彼ら、彼女らがそこここで動いている、生きているような、そんな生々しさがありました。それから、モーツアルトの死の真相。というか、おいおい、未亡人になった途端、再婚かよ!と突っ込んだモーツアルトのご婦人に、実は、そんな思いがあったなんてなぁ、と。そこで、この、コメディタッチの作品が、がらり、と様相を変えて、ひとりの人、愛した人の、せめてもの名誉を守り通そうとした女性の、時代にかき消されそうになったその思いが、ぐっ、と胸に迫ってきて、そして追記のように、箇条書きで書かれていて、その後の、各人の人生…という、この構図が、もう、たまらなく憎い!すごく、キャラクターたちがたって描かれていたからこそ、その後の死それぞれの人生に、悲喜こもごも、様々な感情が湧き上がってきて、それが深い余韻となって物語の終幕を飾る、と言う感じで、いやぁ、やられたな。時代に翻弄されながらも、確かに彼ら、彼女らは生きていたんだ、という思いが強くします。はい。そんなこんなで、これは、絶版、全集未収録と言うのが、非常に惜しい気がします。アマゾンレビューにあった、乱歩賞受賞作の中でも、高いレベルにある、そして、面白さも兼ね備えた作品、というそれは、まさに正しい!もっと読まれて欲しい、傑作娯楽作品でした。面白かった!

 

・新章文子『危険な関係』・・・引き続き、乱歩賞作品。…字が小さいよっ!句読点が少ないよ!改行が少ないよ!みっちり詰め過ぎだよ!久保竣功、歓喜(どーん)。はい。そんなこんな。この当時のミステリ、と言うか小説って、ほんと、唐突なのね。前触れもなしに、いきなり自殺未遂起きてたこととか、それまで仲良くしてたのにいきなり、そんな前のことで殺したくなった、とか、びっくりですわ。脈絡がない、と言うより、流れがないんだよな。うん。まぁ、そんな具合。ミステリというよりも、昼ドラを見ているみたいなごちゃごちゃした人間関係の方が楽しかったかも。というか、そこを重点的に描いた方が、人間関係のミステリで描いた方が面白かったんじゃなかろうか、と。京都弁も、そういう意味ではすごく効果的だったし。うん。ただ、まぁ、ほんと・…それ以前に、まぁ、昔の原稿だから仕方ないんだろうけど、これだけみっちり詰められては、読む気が失せるってば。うん。戸川さんの作品みたいに、いかがわしさでもあれば面白く読み進めることもできたかもしれないけどなぁ…うーん…。どの登場人物の心情も、あまりにぶつ切りに、突然、姿を現すものだから共感と言うか、戸惑いの方が強かったです。ということで、うん、まぁ、個人的にはこんなもんか、と言う作品でした。すいません。しかしほんと、小説の歴史と言うか、成長ってのも、こうやって乱歩賞作品を読んでいくと色々感じられて、面白いなぁ。

 

岡嶋二人『焦茶色のパステル』・・・ということで、乱歩賞受賞作。でも、だいぶ前に読んだの。しかも後半流し読みだったの。競馬ミステリとのことだったのだけどね、馬の名前がカタカナで、まるで覚えられなかったの。競馬にもね、申し訳ないことに、さほど良いイメージ持ってないしね。あとね、妙にうじうじした主人公も、逆に、まぁ、あの当時の働く女性、豪胆な女性ってイメージってこういうものだったのかもしれないけどね、主人公の友人の女性が、もう、もう、なんか、不快極まりなかったの。…というわけで、すいません。言い訳だらけなんですけどね。ほんと。もう少し、主人公の心情とかが丁寧に描かれていたら少しはましだったのかもしれないけど、デビュー作らしく、その辺りのバランスが不釣り合いだっただから、もう、もう・・・主人公、友人ともども、まったく好きになれずに、もう、序盤からアウト!でした。…すいません。ほんと、すいませんでした!

 

と言うことで本日はここまででございますが・・・なんだろう。

『お前、何様やねん』と自分でも言いたくなるような、本と、作者様に対してただただ平身低頭、お詫びしたくなるような偉そうな感想文が多すぎますね・・・。

まぁ、あれだ。

 

若気の至りと言うやつだ。許してくれたまえ(逃亡)

 

はい。と言うわけで本日はここまででございます!

読んでくださりありがとうございました!

と言うわけで~入院中にあったあれこれ

ねーねー。

アイマスの運営さん。

もうさ、コロナ禍でアイマスのライブ、全滅しちゃったじゃないですか。

でも、シャニマスはライブ、有料配信、行われたようで。

入院期間中に行われたので、反響などはまったく知らないんですが。

 

もう、その勢いで、合同ライブ有料配信とかやっちゃいません?(どーん)

 

いや、実際にお客さん入れての合同ライブだと、反対される方とかの反応とか、いろいろ危惧されることもあるだろうから難しいかもしれませんが。

ネット通じての有料配信なら、その点、心配は少ないわけですし。

 

やりましょう!ってかやっちゃえ!

 

そんなことをミリオンライブのデジシタ公演のアーカイブを見て思ったのでありました。はい。

 

やろう、合同ライブ(どーん)

 

はい。ってなわけでおよそ1週間に及ぶ入院生活。

多分、というかおそらく、私が入院などを経験したのは初めて、それこそ赤ちゃんとして生まれてきたときに経験したのであろうそれを除けば、初めてのことだと思います。

 

てな具合で本日は、そんな入院中にあった出来事などを書いてまいりたいと思います。

 

まぁ、そんな大層なことがあったわけではありませんがね。

でも、何もなかった、と言うわけではないので、そうしたことをちらっと、書き残しておこうかと思います。はーい。

 

まずはこちらです。

・面会、見舞いを巡るいざこざ

・・・はい。コロナの影響で入院患者さんへの見舞い、面会は一応、禁止となっているんです。で、着替えなどの荷物の受け渡しも、基本的にはナースステーションに預けて、看護師さんが入院患者さんに渡す、と言う流れになってはいるんです。それでも面会する場合は、15分以内に、と言う決まりになっているんです。基本は。建前は。

 

そう。建前は。

 

コロナが完全ではないものの、一時のことを思えば落ち着いているからでしょうね。

この辺りは、私が入院している病棟は、もうぐだぐだで(笑)。入院した時も看護師さんからは特別、説明がなかったんですね。はい。

ただ私が入院していた病棟と言うのは、いろんな科の患者さん、比較的、症状が軽い方とか、本格的な治療に入る前、あるいは手術などを終えた方などが、それも女性のみが入院する病棟なのです。

で、ここからが厄介なのですが。その中でも産婦人科と婦人科の患者さんに関しては、科の意向?と言うんですか?それによって『完全面談禁止』となっているらしいんですね。はい。でもそれもやっぱり、事前には説明されてはおらず(汗)

 

と言うわけで、です。昨日の記事にも書いた、面談めぐってわめき散らかした患者さんと言うのは、婦人科の患者さんだったのですね。で、コロナがいちばん酷かった時、4月くらいですか?あの時にも入院されていた経験があったらしくて、その時はそれこそ、もう科を問わず完全面談禁止、病棟に立ち入ることすら禁止と言うルールだったらしいのです。はい。

 

一方です。その方の隣に入院されていた女性は泌尿器科の患者さんでして。で、その婦人科の患者さんが入院されてきたその直後に、この泌尿器科の患者さんの彼氏さんが見舞いに来られたのです。

 

そしたら婦人科の患者さんが『見舞いは禁止のはずですよ』『いや、ここは婦人科、産婦人科の方しか入院されてなくて見舞いは一切、禁止のはずですよ』と言われ始めて。

でも泌尿器科の女性の方は『え?私は婦人科じゃありませんよ(くすくす)』『いや、見舞いは禁止とか何も聞いてないし』と返されて。

 

『いや、私も婦人科じゃなくて消化器科なんですが・・・』『見舞いに関しては、私も何も聞いてないんだけどなぁ・・・』と、カーテン越しに2人のやり取りを聞いていた私は、はらはらしつつもそう、ツッコミを入れていたのですが(汗)

で、結局、泌尿器科の女性が彼氏さんと一緒に部屋を出ていかれて、そうしたその瞬間に、婦人科の女性がナースコールで『この病棟は面会は一切、禁止じゃないんですか?』『婦人科以外の患者さんが入院されているってどういうことですか?』『あんな簡単に外の人を病室に入れて、もしコロナが広がりでもしたらどうするんですか』とすごい剣幕でわめき散らかし始めて。

 

それで看護師さんが慌てて来られて『ここはいろいろな科の方が入院されていること』『完全に面談が禁止になっているのは産婦人科、婦人科のみで、これは科としての意向であること』『それ以外の科の患者さんの見舞い、面談に関しては15分目安であれば可能であること』を婦人科の患者さんに説明されたんですね。

(そして私は、この時に初めて、そういうことを知ったのである(ちーん))

 

そうしたらその婦人科の女性『いや、そんなの不公平じゃないですか』『前に入院した時は、こんなに緩くなかったですよ』『コロナだって完全に終息したわけじゃないのに』『なんで婦人科だけそんなんなんですか』と泣き始めて、そこから『なんで私ばっかりがこんな目に遭わないとだめなの』『そんな不公平が通るようなら、私、安心して入院できません』『今すぐ退院する』と繰り返し、そこから『上の人と話がしたい』の一点張り。

 

で、とりあえず看護婦さんがなだめつつ、その方が婦人科でお世話になっているらしい先生が、業務終了後であれば話をするという方向に話は進み、それが19時くらいでしたかね。で、その女性は旦那さんも呼びつけて、その婦人科の女性と看護師さんが部屋を出ていかれたのですが・・・その後も、時折聞こえてくる女性の絶叫、嗚咽(汗)。そして時折、薬を取りに来られる看護師さん・・・。

 

結局、その婦人科の女性が戻ってこられたのが22時くらいだったかなぁ・・・。『大丈夫ですか?』と問うた看護師さんに『喉と腰が痛い』と答えた女性の声はかっすかすで・・・。

 

『そりゃそうだろう』とあの日、あの時、あの部屋にいた私を含めた3人はそう思ったに違いない(ちーん)

 

で、翌日からその婦人科の女性は、それこそ憑き物が落ちたようにおとなしくされていたのですが・・・ねえー。

 

これに関しては、ひとつはやっぱり、看護師さんの説明不足があるんだろうなぁ。忙しいとは言え、この辺りはやっぱり個室じゃない以上は説明しておかないと・・・。この騒動があった翌日の昼に、看護師さんから説明を受けたのですが・・・『いや、説明を受けなくても、昨日の騒動で大体は知りました。ってか、ほんと、事前に説明していただきたかったです。はい』と心の中でツッコミを入れていた私でございました。はい。

 

あとこの婦人科の女性の方。『抗がん剤』とか『腎盂炎』とか『好中球減少症』とかいう単語が話の中で出てきていたから、やはり体調的にも本当にお辛いんだろうな、と。

 

それで何度目かの入院になったもんだから、そりゃ、精神的にも不安、ストレスはたまっていくわな、と。それが爆発してしまったんだろうなぁ、と思うと、本当になんとも切なかったです。勿論、絶対にそうとは言い切れないけれど、やっぱり精神的な安定と言うのは、体そのものの健康に引っ張られるところが大きいんだなぁ、と言うのを突き付けられたような思いがしました。はい。

 

多分、今も入院されているんだろうな。

心の底から、少しでも体調がよくなって、それに伴い精神的な安定も取り戻されて、完治されて、少しでも早くに退院されることを祈るばかりです。

 

いや、でもほんと、ドキドキしたなぁ。

あと私の母も、入院初日に部屋に見舞いに来てくれていたので、いやほんと、それが、この婦人科の女性が入院されてくる前でよかったよ、と心底、思いました。はい。

 

看護師さん!お忙しいとは思います。お忙しいとは思いますが、どうか重要事項は、事前にご説明していただけると、こちらとしては助かります!

 

それからこちらも忘れ難い出来事です。

・点滴注射と採血注射

・・・どちらも1度目はうまくいったんです。ええ。ただですね。まず点滴注射です。

火曜の夜ですかね。左腕にしていた点滴がどうも漏れていたようで、左腕がぱんぱん腫れてしまったのですね。なので看護師さんを呼んだら、改めて注射しなおしましょう、と言うことになりまして。

ところがどっこい。ちょうどその時と言うのが、上に書いたちょっとした騒動の時でして。もともと不足していた看護師さんの数と言うのが、この騒動によってますます減ってしまったみたいだったんです。

と言うわけで、私の点滴注射に来て下さった看護師さんと言うのがですね。

『ベテランだけどベテラン故に実務からは遠ざかっている』と言う雰囲気満々の方で、注射を刺す前から『ごめんねぇ~、失敗したらごめんねぇ~』の連呼で(汗)

 

で、利き手が右手なので、やっぱり今まで通り左腕の方が良いということで、左腕に注射を刺してもらったのですが・・・一度目は失敗。

『あー・・・ごめんねぇ・・・ごめんねぇ・・・』

『いや、大丈夫です(嘘です。めっちゃ痛かったです。ってかぶっちゃけ、そんな腕の外側に点滴持って来られても、ちょっと困るので、失敗してむしろ良かったです)』

 

そして再度、注射を受けるも・・・『あ、このめちゃめちゃ痛い感じは、さっきと同じや。と言うことは、こちらも失敗やな』と思った通り・・・『あー・・・こっちもだめだったねー・・・ごめんねぇ・・・』

 

『だ、大丈夫です(大丈夫だろうか。本当にこの看護師さんに任せてしまって大丈夫だろうか!?)』

 

それから3度目、左腕に注射を受けるもやはり失敗。そこで看護師さんから『左腕はもう限界みたいだから、右腕でもいいかなぁ』との提案が。

 

『そうか・・・私の左腕はもう限界なのか・・・』と半ば涙ぐみつつ、これ以上、無駄な痛みを味わいたくなかった私は『わかりました!右腕でお願いしますっ!』と勢い良く、右腕を差し出したのですが・・・。

 

これがよもや、翌日の悲劇につながろうとは(笑)

 

と言うわけで4度目。右腕に注射を受けた瞬間『あ、今までみたいに痛くない。これ成功や・・・やっと注射から解放されるで』と私は感じ、果たして『あー・・・やっとうまくいったよ~』と看護師さん。

 

と言うわけでこの夜だけで4回、点滴を刺すための注射を受けたのですが・・・。

でもぶっちゃけ、もっと長く入院されているらしい方の話を聞いてみると、もう注射を刺すところがないとか。昨日だけで10回以上、刺されたとか。

 

上には上がいるもんだ!(笑)

 

そして翌朝です。寝起きと言うか、確か朝の7時くらいだったから、あの時まだ完全に、私、目を覚ましていなかったはずだ。

看護師さんが採血をしたいので、とおっしゃってきまして。

 

眠い目こすりながら起きた私の腕を見るなり『あー、点滴、右なんですね。と言うことは採血は左腕からですね』とおっしゃられまして。

で、さっそく、左腕を縛って、ぱんぱんとたたき始める看護師さん。

『血管、細いですね~・・・これはちょっと難しいなぁ』

『あー(そう言えば健康診断の採血の時も、看護師さん、1分くらい腕を叩いてたなぁ)』

 

そしてぶすっ、と注射が刺されるも『あれ・・・おかしいなぁ。血が戻ってこない』

 

血が、戻ってこない?

 

そのまましばらく様子を見るも『おかしいなぁ。ちょっと血が戻ってこないので、ごめんないさい、別のところで試してみますね』と看護師さん。

 

え、ちょっと待って。血が戻ってこないってどう言うこと?

え?

どう言うこと?

 

私の混乱をよそに、別に血管に注射を刺す看護師さん。

しかしやはり『えー・・・また血が戻ってこないんだけど・・・あれ~?』

 

看護師さんの言葉に合わせて、注射された部位を恐る恐る見てみる私。

がっつり腕に刺さっている注射針。そしてセットされている採血用の小瓶。

 

しかし何故!?

血が、血が一向に出てきていない!

 

『うーん・・・ちょっとこれは、時間を置いた方がいいかもしれませんね。また後でお願いできますか?』と看護師さんは言い残してその場を去って行かれたのですが。

 

『え?どう言うこと?血管に注射刺さってるのに、そこから血が出てこないってどう言うこと?』

一人残され、すっかり眠気も覚めてしまった私は大混乱でございます(笑)

 

何でなんでしょうか・・・誰か教えてくれ・・・。

 

あれかなぁ。平時でも血圧、上が100を切ることもあるくらいだから、寝起き過ぎて心臓がろくに血液を送り出していなかったのかなぁ・・・。

このことを母親に話したら『いや、腸の炎症云々より、血管から血液が出てこない方がよっぽど問題じゃないの』と突っ込まれましたが・・・。

 

ま、まぁ(汗)

 

その後です。

朝食を食べる前くらいに、再び、今度は手首の橈骨ですか。そこにある血管に注射された結果、時間はかかりましたが、ビュービューと血が出てきてくれましてね。はい。

何とか無事、採血は済んだのであります。はい。

 

血管から血が出てこない。

 

何だったんでしょうね(遠い目)

 

はい。まぁしかし、この点滴、採血の注射と言うのは、看護師さんも本当に苦心されているみたいですね。

漫画を読んでいる時にも、看護師さんたちが『もう刺すところがない』とか『血管が細すぎて大変ですよねぇ~』とかぼやいていらっしゃるのを耳にしたし。

 

なんかほんと、そんな患者の一人としては、ただただすんません、と頭を下げるしかない思いでいっぱいです・・・。

患者としては、むしろ一度で済ませてほしいから『血管がんばれ!』って感じなんですけれどね・・・ええ。

 

はい。と言うわけで1週間の入院生活の中で印象に強く残っているふたつの出来事について、本日は語ってまいりました。

 

まぁ、ほんと。これくらいの出来事、思い出で済んでよかったよ・・・。

 

はい。と言うことで本日の記事はここまででございます。

読んでくださりありがとうございました!

今日は元から休み~お仕事行ってきた

はい。おはようございます。

今日は元からお休みでした。

 

昨日はお仕事に行ってきましたよ!

ドキドキでしたよ!

 

とりあえず4時間30分だけでしたが、あれだ。

やっぱり働いて体を動かしている方が、体は楽です。

 

働いて体を動かすと、体は確かに疲れるんです。

でも疲れるだけであって、だるくもないししんどくもない。

 

逆に入院中、ずっと体を動かしていなかった時は、体は疲れはしないんです。

その代わり、めちゃめちゃだるいし、しんどい。

 

『疲れた』と言う状態と『だるい』『しんどい』と言う状態の間には、雲泥の差があると言うことを、昨日、久々に仕事復帰して身をもって実感しました。

はい。

 

これからも健康的に『疲れる』日々を送りたいものです。

休みの日になーんにもしないで、だらだら過ごした結果『だるい』『しんどい』と言うのは、まぁ、仕方ないですけれど。

入院しちゃって体が動かせない。その結果『だるい』『しんどい』と言うのは、もう二度とごめんだわ!

 

はい。そんなこんな。

 

退院して数日は、どうにも食欲が本調子じゃなかったと言うか、絶食、病院食で痩せたので『この痩せた分は維持したい』と言う邪な思いもあって(笑)あんまり食欲もわいてこなかったんですが。

 

土曜日くらいから、なんかもう、テレビに映る食事、活字で描かれる食事、そう言ったものが目に入るもの、目に入るもの食べたくなってきています(どーん)

食事は、お腹が痛くなるのが怖いので量は控えめなのですが、食べ終わったとたん『足りぬ・・・まだ入る・・・あれが食べたい・・・これが食べたい・・・』と言う状態に陥っていて、えらいこっちゃです。

 

まぁ、あれ。

退院してきても食欲が復活していなかったら、我ながら心配と言うか、体の調子も本気で心配になりますけれど。

仮に体のどこかが悪かったとしても、こんだけの食欲があるようなら、大丈夫ですわ、と思う今日この頃。

 

もう今年で6回忌?になるのかな?

虹の橋を渡ってしまったこんぶちゃん。

そのこんぶちゃんがですね、悪くなってからでも、下半身も麻痺してしまっても、食欲にはとても貪欲だったのです。固形のえさ、そして缶詰のえさ、それらが食べられなく、受け付けなくなっても、でも最期の最期までペット用のポカリスエットみたいな飲み物。あれを最期の最期まで飲んでいたんです。

でもとうとう、それすら受け付けなくなって、それからも顔を背けるようになって。

そうしたらそれから5分も経たない内に死戦期呼吸が始まって、虹の橋へと言う感じだったのです。

その様子を目の当たりにした時『あ~、本当に食べると言うことと生きると言うことは密接につながっているんだなぁ』と本当に、本当に感じたものです。

 

食欲がある限りは大丈夫。

うむ。

 

・・・ま、まぁ。

た、多分。

過去の暴飲暴食、気に入ったものはあほのようにして食べ続けると言う食欲の暴走の結果、腸の状態を損ねてしまっているらしい私の場合は、その食欲が『大丈夫』をリスクにさらしているんだけどね。

 

ははははは(ちーん)

 

はい。

 

焼き肉が食べたい。

明太子ご飯が食べたい。

エビの天ぷらが食べたい。

あと辛いもの、トムヤンクンとか、エビチリとか、そう言ったものが食べたい。

餃子にラー油ぶっかけて食べたい。

 

辛い物を欲望のままに食べ、翌日、めっちゃお腹痛くなって下痢してお尻が痛くなるのを『あー、辛い物、食べたって感じするわ~』と満足に感じていた、過去の私を本当にぶん殴ってやりたいです(笑)

 

食欲の秋ふー!

でもほんと、お粥と漬物、梅干しのセットもこれ、おいしいよ。

無尽蔵にお粥が進んじゃうおいしさで、なんか『お粥だから大丈夫だよね☆』的な勢いで、ついおかわりしちゃうよね、てーへへ。

 

そんなこんなです。

今日は歯医者に行かなくてはいけません。

こんなことになる前に予約を入れていて、退院してからあまりにも行くのが面倒くさいのでキャンセルしようかとも思ったのですが。

せっかくだし、今日だけ行っておきます。

今日だけだからな!(謎の逆切れ)

 

はいよ。

あー、ほんと、12月1日に受ける検査の結果、何事もないことを祈るばかりだなぁ。

なんか昨日、働いたら、また一層、その思いが強くなった。

 

うむ。

頑張れ、私の腸!

 

はい。そんなこんなでそんなこんな。

歯医者行って、帰ってきたらブログを書きます。

あと『刀剣乱舞』もぼちぼちと。

 

おっと。そして書き忘れるところだったぞ。

エスケーエイト』CV発表されましたね!

ボイス入りのPV、見たのですが、何だろ。畠中祐さんの声と演技と言うのは、こー、勢いとか生命力、熱量のようなものを感じさせる引力に満ち満ちていて、本当に好き。

そして小林千晃さん。いやぁ、このところの勢いが凄いなぁ。『グレプリ』では振り回され系の演技が印象的だったのですが『憂国のモリアーティ』でのルイスの、あの冷静沈着な感じの演技が、個人的にはめちゃめちゃドストライクで(笑)。なのでこの作品でもそんなクール系の演技、声が聞けるのかな、と思うとわくわくします。そしてそんな声、演技と言うのが、畠中さんの声、演技と良い対比になっていて、いやぁ、本当に楽しみです。

更に永塚拓馬さんも。永塚さんも、ここのところメインキャラクターCVでお名前見かけるようになってきているので、嬉しいなぁ。

そしてそして。

そのあとに続く、三宅健太さん、緑川光さん、松本保典さん、子安武人さんの並びの強さよ・・・皆さん演じられるキャラクターの個性も、またこれ、めちゃめちゃ濃そうなので、振り切った演技が今から楽しみでなりません。

あとは小野賢章さん演じるキャラクターは、なんだか謎が深そうだなぁ。

いやぁ、とにもかくにも本当に楽しみな作品ですな!早く見たい!絵もきれいだし!

 

と言うわけで。

皆さんの、そして私の今日が、今日は、今日も穏やかでよい一日でありますように。

そして。

皆さんの、そして私の明日が、明日は、明日も穏やかでよい一日でありますように。

 

食べられる幸せよ!

と言うわけで~入院中に思ったことなど

今日は午前中だけお仕事だよ~。

これが投稿されている時間には、多分、帰ってきていると思うけど。

 

どうかなぁ。疲れてるかなぁ。

 

はい。そんな具合で家に戻ってきてからパソコンでネットしたり、たまりにたまった録画を消化したりしているんですが、まぁ、時間が過ぎるのが早いこと!疲れを感じてる暇もないくらいの忙しさと言うか、時間の流れだわ!

 

と言うわけで入院中に思ったこと、第1位はですね。

『暇』です。

 

もうね、ほんとね、暇。

暇非麻痺マヒ磨非麻痺マヒ磨。

『ひま』を連打して変換ボタン押したそのまま残してみたけど(笑)本当に毎日、毎日暇でございました。

 

入院して2日目くらいまでは、まだお腹の調子も悪かったのです。あと、腹痛で寝られなかったということもあったのか、その睡眠不足による疲れと言うのもあったんですね。はい。なのでベッドで横になっていることに、それほどためらいと言うか、暇だと言うことは感じなかったんですよ。

 

ただ3日目くらいからは、お陰様でお腹の調子もよくなってきて。1日目、2日目とがっつりと寝たもんですから、睡眠不足も解消されたわけです。で、5日目?までは点滴でつながれていたのですが、それでも動けることには動けるわけですよ。

 

で、動くんですけど、病院内ってそんなに行くところないし。コロナのことがなかったら、もっと気軽に他の階に行って、そこにある漫画とか本とかを確認しに行けたんだろうけど・・・なんかあんまりうろうろしていて『いや、君、どこの病棟の人?ってか何者?』みたいな目で見られても困るので(汗)

そうなるとせいぜい売店のある階しか行くところがないわけなんですけど、そこにしたって売店があるくらいだから飽きてくるんですね。うむ。

 

で、そこから部屋に戻って、ベッドの上に座る。

 

さぁ、ここからです(笑)。ここからまぁ、することがない。と言うか、いや、読書したり、売店で買ったクロスワードの本を解く、テレビを見る、病棟に置かれてある漫画や本を読む・・・これくらいの選択肢はあるんですけれど。

でも本にしても、私としてはそんなに読み進めるスピードが速いわけでなし、あと何より、目と腰と尻が痛くなってくるし。置かれてある漫画は、ほんと、中途半端に巻が切れていたりするし。『ナースあおい』の8巻以降・・・めっちゃ気になるやん・・・。

クロスワードパズルも、最初は楽しいんですけど、やっぱり5~6問も解くと『あ、今はもう、とりあえずいいや。お腹いっぱい』と言う具合になってくるんですよ。

あとテレビ。1000円で990分視聴できるわけなのですが・・・退院の日時が明確でなかった以上、無尽蔵に視聴できるわけではないため、こちらもなかなか気軽に視聴することはできず。

 

そうなるともう、ベッドの上に座って、思考に耽るしかないんです(笑)

ただ今度は座りっぱなしだと、本当に腰と尻と足が痛くなってくるんですね。はい。入院中、私は本当に足のむくみに悩まされました!足を全く動かしていないのに、働いていた時よりも足がしんどくて、夜、寝るときにめちゃめちゃ足がむずむずしましたことよ!

 

はい。と言うわけでほんと。

『暇』入院中に何度、思ったことか!こういう時に、もっと建設的に時間を使える人間になりたいですな。はい。

 

ちなみに入院したばかりの日は『よし、深夜アニメをリアタイ視聴してやるぞ』とか意気込んでいたのですが・・・嘘だろ、同室の人、まじめかよ・・・消灯時間21時になったら、みんな、電気消しちゃうの!(それが決まりです。間違っているのは私です)

はい。と言うわけで、当然、テレビなんかつけてたらその明かりも周囲に漏れちゃうわけですから、深夜アニメリアタイは断念でした・・・仕方あるめぇ・・・。

 

21時に消灯して、テレビも本も許されない中。

天井を眺めながら私は何を思っていたか!

ひたすらに、ひたすらに今まで読んできたBL漫画を思い出して、その妄想に耽っていました。そうして自然に眠気が訪れてくれるのを待っていました・・・くふっ。

 

はい。そして入院中に思ったこと第2位はですね。

『働きたい』です。

 

あれ。日頃、このブログでも『休みたい~』だの『働きたくない~』だのぼやいてますけどね。

ほんと、ぼやいていられる内が華ですよ。

今回の入院で結局7日間、仕事をお休みすることになってしまったのですが。

7日間で4万9千円、交通費やら日曜の手当てやらを含んだら、多分5万円です。

それくらいは稼げていたはずなのですよ、ええ。

 

暇で暇で仕方がなくてですね。時間はたっぷりとあるのに、働くことができない。そしてお金を稼ぐことができない。

 

『あー・・・働けるってほんと、なんてありがたいことなんだろう』と、入院中は何度も思いましたね。はい。

あと大腸のカメラ検査を受ける、となった時も『どうしよう、それでガンとか見つかったら。それこそ、働けなくなるかもしれないよね』とひとりで悪い方向に考えが暴走してしまい、結果、泣いたという(どーん)

 

何だろうね。私、そんなに働くことに前向きでも、働くことが好きな人間でもないと思っているんですけど。

でも、こー、今の今まで、ろくに働いてこなかったからこそ、愚痴を言いつつ、文句を言いつつ、それでもこの年になってようやく、人様並みに働けていることが嬉しいんだろうな、と気が付いた次第です。

 

別に私がしている仕事と言うのは、大した仕事ではありません。レジだし、品出しだし、ぶっちゃけ、誰にでもできる仕事、私じゃなくても何の問題もない仕事だと思います。うむ。

ただそれでも、日々、私なりに頑張ったり、悩んだり、一緒に働いている人とああだこうだと話し合ったりしたり、良いお客さんに感謝やねぎらいの言葉をかけてもらったり、その逆のこともあったり、そういう『働いている時間』と言うのが、特にフルタイムで働くようになってからは、私の日常の大部分になっているわけで。

そういうことに、入院して、働けなくなって、初めて気が付いたと言いますか。だから働けなくなって、本当に私の『日常』の大きな部分が失われてしまったような気がしたのですねぇ~。

 

あと働いてお金を、まぁ月に12万円、11万円の時もあるんですけど(でーん)稼げていること、そう言うのも初めてのことなので、そのありがたみと言うのを、本当に、本当に改めて痛感したと言いますか。はい。

 

ちなみに。

7日間の入院ですかね。

それでかかった医療費は約11万円でした。

ほぼ私の1か月分の給料、飛んで行ったよね~。

あはははははははは~(遠い目)

 

まぁ、あの、あれ。

加入している保険と、後、所得による医療費限度制度みたいなの?これらを申請すれば、いくらかは戻ってくるはずなので・・・はい、まぁ、うん。

 

ちなみに請求書で金額を確認したのち、病院にあったATMで11万円をおろしてですね。口座残高を確認した時、正直『あれ、思ったより残高あるや』だったんです。

いや、今ネットで調べた、40代の独身平均貯蓄額220万ですか?それに比べたら、もう全然、全然、まったく足元にも及ばない金額なんですけど(ちーん)

 

それでもパソコン購入代金とかで17万くらいクレジットカード引き落としされて、なおかつ11万円おろした結果としては『あ、まだこんなに残高あったんだ』と言う感じで。

 

これも働いてお給料をいただいていたからで・・・そういう意味でも、本当に、改めて『働きたい』と思いましたね。うん。

 

それから入院中に思ったこと第3位は『いろんな人がいるなぁ~』です。

まず働いている人。病院と言うのは、本当に、本当にいろいろな仕事の人が働いていることで成立している組織なんだなぁ、と言うのを改めて強く感じました。

医療そのものに直接、従事している人はもちろんのこと、清掃に従事している人、売店業務に従事している人、警備の人。それから事務関係に従事している人、食事関係に従事している人などなど・・・多分、私が知らない、見ていないだけで、もっとたくさんの分野で、もっとたくさんの人が働いているのだと思います。

 

自分が、一時的とはいえ働けなくなったからこそ。またコロナによって『仕事』にまつわる様々なことが揺らがされている、揺らいでいる今だからこそ、いろんな仕事の人がその仕事を果たすことで、ひとつの大きな祖組織が成立している。そしてその組織によって私のように、あるいはたくさんの人の健康が守られ、維持されている・・・そういうことを思うと、ほんと改めてなんと言うか『仕事』とか『働く』ことの尊さのようなものを感じたのであります。

 

あ、そうそう。私の病棟で働いている看護助手さんの中に、なんと、同級生の人がいまして。向こうから声をかけて下さって、嬉し恥ずかし驚きの、それこそ高校を卒業して以来の再会を果たしたのです。

いやあ、びっくりしたなぁ。

ご本人曰く『看護師さんたちのパシリだよ~』(怒らないで!看護師さん!)らしいですが、いえいえ。看護師さんたちの仕事を円滑に進める、縁の下の力持ち的な、とても大切なお仕事。そして、ベッドのシーツを華麗に交換するその姿を見た時『あ、絶対に私にはできない仕事だわ』と心底、思いましたよね~。

ちなみに彼女はこの仕事に従事して7年。新生児病棟、整形外科病棟を経ての今の病棟勤務と言うことで・・・いやぁ・・・すごいなぁ・・・あんな(感嘆の意味です)仕事を7年も続けていられるって・・・私なら、1日、もたないと思う。

 

はい。そして働いている人にも、その言動にその人の個性が垣間見えます。そういう意味でも『いろいろな人』がいる、と言えるわけですが・・・これは特に入院患者さんに対して強く思いましたよね~。

 

まぁ、あれ。腐っても接客業に従事しているので、このあたりのことは慣れていると言うか、わかってはいたんですが。

 

ほんと(苦笑)

個室じゃないのに時間問わずスマホの着信音最大で、ベッドの上であけすけな話まで会話される人とか。ベッド周りをお気に入りアイドルの顔写真が貼られたうちわで埋め尽くす人とか。いや、これはまぁ、同一人物なのですが(笑)

あと入院してきて早々、面会を巡るあれこれでわめき散らかして、深夜まで看護師さんや担当医師と議論を繰り広げられていた人とか。翌日その人、高熱が出て『喉が痛い』とかすれた声で看護師さんに訴えられていたのですが・・・いや、そりゃ、体が悪くて入院してきたのに、あんだけわめき散らかしたら熱も出るだろうし、喉も痛くなるだろうよ・・・。

 

ねー。入院なんてほんと、個室でなかったら、どんな人と同じ部屋になるかなんて全くわからないわけだし。そして人には、本当にいろいろな人がいるわけであって。

私ももしかしたら、同じ部屋に入院していた人から見れば『あの子、なんかふらふらふらついてるし、どこが悪いのかしらね』『一言も挨拶とかないんだけど、どう言うつもりなのかしらね』と言う感じで見られていたのかもしれませんが・・・あはは(汗)

 

世の中にはいろんな人がいる。

いろんな考えの人がいる。

 

そんな当たり前のことを、『病院』『入院個室』と言う小さな『社会』の中で、本当に改めて気づかされた入院生活でございました。はい。

 

いや、でもまぁ、そうは言ってもこれくらいの人、と言う言い方もおかしいかもしれませんが、これくらいの人で済んだので、まぁ、ほんと、振り返ってみたら良かったという感じです。はい。

 

はーい。あとはもう、なんかいろいろ思いましたねぇ。

 

入院して4日くらいは絶食でした。でも他の方には食事が提供されるわけで『あ~、いいなぁ~。どんなメニューが出てくるのか、それだけでも見せて~』とか思ったし(笑)

 

『録画されてるアニメ見たいなぁ~』も何度も思いましたし。

退院してお家に帰ってきて。録画されていたアニメで最初に見た作品は『鉄血のオルフェンズ』でした・・・なして・・・もう何度も見たじゃろ・・・(笑)

で、その次回予告がヤマギだったんですけど、その最後の、シノに向けた『バカ』と言う言葉の言い方が、もう完全に恋する乙女のそれで『あぁ~、ヤマギ、もう女の子やん。女子やん・・・』とぼやいていた私は、やっぱり頭がおめでたいようです。

 

いえーい!私は元気でーす!

 

はい。

そんなこんなで本日は、入院中に思ったこと、あれこれについて書いてまいりました。

明日は、そんな入院中にあった出来事などについて書いていこうかと思います。

 

てかほんと・・・ほぼ1週間、入院していたのかぁ・・・。

こんなにお家を離れたのは・・・大学生の時に船旅に出かけて以来じゃないかなぁ。

船旅の時はまぁ、楽しかったからいいけどなぁ・・・。

入院は、もうごめんだなぁ・・・。

 

はい。ではでは。今回の記事はここまでです。

読んでくださりありがとうございました!

明日から~仕事復帰です

はい。おそようございます。

 

1週間の入院は、あれだ。

ブログの記事が書きためられない、と言う点からみても、めちゃめちゃ痛い・・・。

と言うわけで本当なら今日も予約投稿する予定で記事を頑張って書いてはいたのです。

 

でもあかん。

明日以降の記事がまったく書けてない。

なので本日は、急遽、リアル投稿となりました。はーい。

 

タイトル通りです。

明日から仕事復帰で。

 

本当は明日もお休み予定だったのです。

入院中にお店から電話をもらった時は、まだ、退院日が未定だったのですね。

なので『行けます!って言って行けないよりも、行けないって最初から言っておいた方がいいよね~』的な思いから『すいません。日曜日もお休みにしておいてください』ってお願いしていたのですが。

 

木曜日退院。で9日の月曜日はもともと公休。

日曜日休むと5連休。10日の火曜日からいきなりフルタイム3勤。

 

うーん、どう考えてもしんどいよね!

 

ってな具合で、退院した日にその報告もかねて『休み下さいってお願いしておいて何なんですが・・・もし、もしよければ、ちょっと様子見もかねて、1時間でもいいので日曜日、働かせていただけるとありがたいんですが』とお願いしましたら。

 

朝4時間30分、働かせていただけることになりました。

はい。

 

ぶっちゃけ、入院生活でもともとなかった体力が、更に落ち込んだことは否めません。

ほんと、家の階段上り下りすら、しんどいもんね!

あはは(遠い目)

 

なので4時間30分の労働ですら、もはや不安しかないのですが・・・。

 

お金、いるしね。

パソコン17万円、医療費11万円。

医療費に関しては、そうはなってほしくはないけれど、もしかしたら今後も必要になってくるかもしれないし・・・。

 

小生、お金、欲しい。

 

はい。

と言うわけで、せっかくシフトにねじ込んでいただけたので、ぼちぼち、働いて来ようと思います。

でも明日、働いたしても、入院中の休みが響いているんだよなぁ。

 

今月の給料をざっと計算してみると。

14日の7.5時間労働で105時間。プラス明日の4.5時間で105+4.5で109.5時間。

109.5に時給945円をかけてみると10万3千円ちょいですか。

ここに交通費、これは労働時間に関係なく日数で計算されるので、15日か。

15日で150円で・・・2250円入ります。更に日曜手当で時給が100円アップするので、これも2500円くらいつくのか。

 

まとめると11万円は・・・いかないか。

11万円に到達していただけるとありがたいのですが・・・。

こればっかりは仕方あるまい。

10万後半と言う感じで、そこから保険代やら引かれたら・・・8万円くらいなのかな。

 

8万円!

 

8万円!

 

ありがたいけど、もはや笑うしかない!

 

いや、でもありがたい!

ありがたい!

 

頑張って節約する(どーん)

 

はい。

 

そんな具合です。まぁ、あの、あれ。

加入していた保険で、ちょこっと戻ってくるようだし。

 

それにあれ。

お金で健康が守れる、健康が損なわれてもお金でどうにかなるレベルなら、ほんと、ありがたいってもんですよ。

 

うん。

健康じゃないと働けないしね。

 

はい。

とりあえず今月の残りシフト、無事、予定通り消化できることを祈るばかりだ。

そして来月も、頑張って働けることを祈るばかりだ。

 

あーん、そんなに良いこともしてないけど、法に触れるような悪いこともしてないよ!

頼むから、12月1日の大腸カメラ検査の結果、何事もありませんように!

 

はい。

まぁな、そんなこと言ったら、世の中の病気やけがで苦しんでいる人の9割9分9厘はそうですよね・・・うん。

 

とにもかくにも、明日から仕事復帰。

ちょっとドキドキしています。

体力もだけど、生活リズムも入院中と退院してからの生活で、ずいぶんとまぁ、乱れに乱れ切ってしまったのでね。

果たして明日、無事、6時30分に起きることができるかどうか(汗)

 

まぁ、ほんと、無理はしないでぼちぼちやってきます。

 

ではでは。

ブログ、頑張って書かねば。

 

それでは。

皆さんの、そして私の今日が、今日は、今日も穏やかでよい一日でありますように。

そして。

皆さんの、そして私の明日が、明日は、明日も穏やかでよい一日でありますように。

 

病魔退散!

ただいまあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

はい!

と言うことでただいまです!

お家だよ!

お家!

 

マイハウスっ!

 

建てたのは私じゃないけど(どーん)

 

はい。と言うわけで、皆さん、こんにちわ。

 

入院していました(どーん)

 

いや、本当ね。

あまりにも突然のことで、何よりも私自身がびっくりしましたよ、と。

本当に(汗)

 

と言うわけで、ここ数日、書き溜めていた記事のうち、完成できていなかった記事に関しては、妙におかしな内容のことが続いていたのですが・・・まぁ、そのあたりも含めて、本日から何回か、私の人生の記録として(笑)記事にしようと思うのですが。

 

はい。 いや、まぁ、まずは何があったのかと言うとですね。

結論としては虚血性腸炎ですか。あれです。

 

10月30日ですかね。はい。その夜です。

キーマカレーとレタスとかにかまとハムのサラダを食べた私は『うぃ~、明日から4連勤かぁ~』とぼやきつつ、2階の自室で『刀剣乱舞』をしつつ『プレバト』を見ていたのです。

 

で19時15分くらいです。

『あっれ・・・なんかお腹が痛いぞ』と感じて、トイレに走ったのですね。

 

私、昔からお腹は弱いんです。しょっちゅう下痢をすると言いますか。はい。

なのでこの時も『あ、やっぱりレタスが悪かったかな』と思いトイレでうんうん、唸っていたんです。

 

レタスサラダに使用したレタス、めっちゃ状態が悪くてですね(笑)。父親が選んできたんですけど、まぁ、私ならこんなん買わんわ、と言うくらいの状態の悪さで、どうにかその状態悪いところを切除してサラダを作ったのです。はい。

 

で、トイレでうなった結果、下痢ではなかったんですけど、ころころとしたアレが出たんです・・・ってか、汚い話でごめんなさい(今更かよ)

 

それで腹痛もちょっとましになって『やれやれ。これくらいで済んでよかったぜ』と思い、また自室へ戻ったのですが・・・それから5分もしないうちに、もう激痛に襲われましてね。ええ。

 

脂汗だっらだら吹き出しながら、トイレでうんうん唸って、この時は下痢です。もう水のような下痢で『あー、これ絶対、レタスや・・・父ちゃんのバカ』と痛みの中で思っていたのです。

 

ただ、こういう下痢を年に1度は経験している人間としては『でも、この下痢を出し終えたら痛みはましになるはずだ・・・だから頑張れ、私!』と激痛と戦っていたのですね。はい。

 

ところがどっこい20時を過ぎても、下痢はもう出終わったぞ!と言う感じがしても、一向に腹痛が収まらない。出るものはないのに腹の激痛は収まらないという状態が21時近くまで続いていて、でもなんかまた出そうな気がする、とトイレに駆け込んだらですね。

 

血便(ちーん)

 

それでも私は『いや、これは一時的なものに過ぎないはずだ!もう1~2時間もしたら収まるはずだ』と激痛に耐えていたのですが・・・結局22時過ぎには、ギブアップです。と言うわけで、そこから救急に連れて行ってもらいました。

 

血液検査を受けた結果、どうも体内炎症度を示す値が高いと言われまして。お医者さんも問診の結果『夕食を食べて1時間後くらいに症状が出てきているので、多分、食あたりによる腸炎でしょう』と。

と言うわけで、痛み止めと脱水を防ぐための液体を点滴され、自宅に帰りました。

 

自宅に帰ったのは深夜2時です。

『あー、こりゃ明日のお仕事はお休みだな』と思いつつ、痛み止めのおかげか、すっかり激痛から解放されたことに安心しつつ、眠りについたのですが。

 

が。

 

深夜3時です。

『あ、っれ・・・』

またも激痛、その兆しのようなものに眠りは破られ、トイレに駆け込んだらですね。

 

血(ちーん)

 

血便じゃないんです。血。血となんか透明のものが混ざり合っている。それらが出ておりましてね。

 

『これはやばいだろう』と。

血便なら、まだわかるんです。いや、血便もまずいんだろうけど(汗)

でも便は出てないのに、血だけ出ていると言うのは、やばいだろう、と。

 

で、そこからほぼ1時間おきです。1時間おきに激痛→トイレ→血、と言うサイクルが発生しましてね、寝るに寝られないまま『これはもう、病院で改めて診てもらったほうがいいだろうよ』と言うことになりまして。

 

運よく当日予約がとれて病院へ。

そしてそこで血液検査にCTですか?あれを受けた結果。

『虚血性腸炎ですね。そうですね。土曜日曜もはさむので、できれば入院して安静、絶食、点滴と言う流れで様子を見てもらったほうがいいと思うんですが』

 

キョケツセイチョウエン。

ニュウイン。

 

なにそれおいしいの?

 

はい。と言う具合で『いやいや入院なんて大げさな。絶食、安静なら家でもできるやん』と最初は思っていたのです。はい。

でもよくよく考えたら、どのみち『安静』なのでできれば仕事はお休みしたほうがいいとのことで、更にまた、またあの激痛に襲われたら、そしてそのまま症状が悪化したら、と思うとですね。

 

と言うわけで、両親とも相談した結果、入院と相成ったという次第でございます。

 

いやぁ・・・怒涛の展開・・・なにこれ(ちーん)

 

いや、ってか、あんまりにも急激すぎてさ。

そんな急に、腸炎の症状って出てくるもんなの?

やっぱりただ単に、レタスによる食あたりだと思うんですが・・・ただレタスサラダに関しては、あるいはキーマカレーに関しても、私以外の人も食べているんですよね~。うん。そう思うと、やっぱり、私の腸に何らかの異変が発生していて、それが爆発したとしか考えようはない気はする。うむ。

 

ってなわけでですね。

無事、退院はしたんですが。

その、今回の腸炎の原因が腸に何らかの異常があってのものなのかどうかを調べるために、今度は大腸カメラを受けることになりました。

 

いーーーーーーーーーーーーやーーーーーーーーーーーーーーーー。

 

はい。嫌です。

嫌。

嫌。

 

何と言うか・・・だって炎症収まったしさ。

私、元気だもんよ・・・。

もうさ、別に異常があったとしてもさ、それと共に生きていく、と言う道もあると思うんだよね・・・(遠い目)

 

はい。いや、まぁ、本当に嫌なんですけど。

もう予約も入れられてるしさ・・・仕方あるまいよ・・・。

 

いーやーだー・・・。

 

はい。と言うわけで、本日は10月末から昨日まで私の身に起きたことを、簡単に記事にしておきました。はい。

明日からは、まぁ、そんな入院生活で感じたことなんかをぼちぼちと書いていきたいと思います。

 

とりあえずアレ。

 

ほんとね、健康第一よ!

 

病気になってしまう、様々な要因で健康を損ねてしまうと言うのは、それは仕方のないことではあります。うん。

そのことで、そうなってしまった人が責められると言うのは、あまりにも、あまりにも理不尽だとも思います。

うむ。

 

でもね、やっぱり、心と体が健康であることの素晴らしさよ!

 

ほんと、もうこれは身に染みて今回のことで感じました。

いや、常日頃からそういう気持ちは持っていたつもりだったんですけど。

でもほんと、こうやって健康を損ねて、そのことで『いつも通り』の日常を送ることができなくなる、と言う経験をした中で、改めて痛感した次第でございます。

 

あー・・・ほんと。

大腸カメラ検査の結果、何でもないことを祈るばかりだなぁ。

これを読んでいるあなたも、どうか、何事もないことを祈っていて下さい(土下座)

 

ではでは。

今日の記事はここまでです。

読んでくださりありがとうございました!