台風10号。進路云々は勿論なんだけど。
遅すぎやしない?だいぶ当初の予定から動きが遅くてびっくりです。
動きが遅いとそれだけ雨風も長引くしなぁ。嫌だなぁ。
夏アニメ絶賛放送中の『ATRI-My Dear Moments-』には、我が推し、細谷佳正さんも出演されています。メインキャラです。だから出番も多いです。嬉しい。
いや、勿論、メインじゃなくても素晴らしいお芝居は素晴らしいんですよ。でもやっぱりメインの方が出番も多いし、そうなると必然、お芝居に触れられる機会も多いので。
メインを演じられていた『外科医エリーゼ』を見ていなかったため、個人的には『『大雪海のカイナ』以来のメインじゃ!細谷さんのお芝居をがっつりと堪能できるぞ!幸福至極!』の一言です。ありがとう。
てなことで久しぶりに細谷さんの話題で1人、盛り上がろうと思います。
『ATRI-My Dear Moments-』で主人公を演じていらっしゃるのは小野賢章さん。
『細谷さんと小野さんも『黒子のバスケ』とか『文豪ストレイドッグス』とか。共演が多い気がするなぁ』と思ったのですが。
違うわ。いや、違わないけど。このおふたりの共演作と言えば、あなた。
『田中くんはいつもけだるげ』じゃないのよ!
今すぐ2期やって。
細谷さんと共演が多い。それも単に『共演しました。でもそんなに芝居で絡む感じではなかったよね~』と言う感じではなく、本当にがっつり、お芝居をぶつけ合うような形での共演が多い。そんなイメージがある声優さんと言えば、個人的には宮野真守さんが挙げられます。
てなことでそんな細谷さんと宮野さんの共演作品を見ていく、そんな記事です。
もしかしたら遠い昔、記事にしたかもしれない。
そんな記憶もあるようなないような。
良いではないか。楽しいことは何度あっても楽しいものさ。
てなことで早速、見てまいりましょう。まずはこの2作品。
1作目は『革命機ヴァルヴレイヴ(ヴヴヴ)』、もう1作品は『さらざんまい』です。
私、ほんとに『ヴヴヴ』好きだなぁ(笑)
『ヴヴヴ』ではおふたりは単純に言えば主人公と敵対する側のキャラクターを演じていらっしゃいました。
『ヴヴヴ』、とにかく出演声優さんたちが『豪華!』の一言だったのですが、このおふたりのほか、福山潤さん、小野大輔さん、梶裕貴さん、水樹奈々さんなどが集結していたこの敵側の声優陣の豪華さ。イケボ声優さん勢揃いっぷりも、当時は話題になっていたような気が。
細谷さんはイクスアインと言う役を、そして宮野さんはハーノインと言う役を演じていらっしゃいました。年齢は共に19歳で同期。ただし性格は割と正反対。
この『性格が正反対』ってところに、私はCV細谷さんとCV宮野さんの共演の多さみたいな理由を、ひしひしと感じるのですが。それはまた後程。
ハーノインは物語の終盤、とある真相に気が付いてしまったが故に殺害されてしまいます。しかし彼が着用していたイヤリング、その内のイクスアインの髪色をしたそれには録音装置がついていた。そこに収められていたハーノインの死の真実を知ったイクスアインは、CV福山さんのキャラと共に自らの組織に反旗を翻すことに。
もはや破綻しきっていた(言い方)物語の中。それでもかけがえのない友人であり、同期でもあったハーノイン。彼の仇を討つため、自らと彼の遺した『正しさ』を証明するため、守り抜くため。戦い、敗れ、ハーノインのことを思いながら散っていったイクスアインの姿は、細谷さんの演技もあって『あぁ、熱いなぁ。切ないなぁ』と感じたことはと確かです。
そして『さらざんまい』です。おふたりが演じていらっしゃったのは、こちらの2人。
何度でも見て欲しい。何度でも見ちゃう。
活動休止から復帰されて以降、『スタミュ』以外の、唯一のキャラソンなので、その点においても個人的には大切な、忘れられない楽曲でもあります。
とんでもない楽曲だけど(笑)
細谷さんが演じているのが眼鏡の阿久津真武。宮野さんが演じているのが金髪褐色の新星玲央。端的に説明すると過去、とある争いで真武は玲央を庇い命を落としています。今の真武は、玲央の願いによって蘇生された肉体で生きているのです。そのため真武は様々なことに対して不自由であり、玲央は生前の、本物の真武を取り戻すために暗躍している、と言う感じです。
ただしポイントはですね。今の真武、感情も抜けてしまった彼に対して、玲央は苛立ちと強い不満を抱いている一方、自分が管理、手入れをしなければ真武は生き延びることすらできない。そしてこの動画にも登場しますが、真武の心臓を掴んじゃう、そんなことができる自分自身や環境に対して、ある種、歪んだ支配欲を抱いている節があると言う点なのですよ。
幾原監督の、こう言うどろどろの本音。どろどろで、だからこそやるせなくて切なくて。美しさとは無縁のはずなのに、その底の底に輝く一抹の美しさを感じさせる『愛』『執着』の感情、描写、ほんとに好き。
真武の方は堅物な性格。堅物CV細谷さんキャラが大好きな私にとっては、そのうえ『だけど天然ボケ』と言うオプションも加わって、毎週、萌え散らかしていました。
一方の玲央は、真武への複雑な愛情もあるせいか、やや神経質で情緒不安定な性格です。真武に強く当たっちゃう、そこに滲む彼の複雑な、真武に対しての思い。そのあたりの宮野さんの演技が、見ててひたすら切なかった記憶が。
幾原監督の作品と言うこともあって『もうまぎれもなく愛だよなぁ。BLだよなぁ』と思いながら、毎週、この2人の登場に胸をときめかせていた日々が懐かしい!
本編では2人の過去はほんの一部しか描かれていなかったのですが。代わりに主人公であった3人の少年たち。その少年たちの、やはり『愛情』が描かれていたのも、とても印象深い作品です。また見たくなってきた!
このおふたりの共演作と言えば『ちはやふる』を思い浮かべる方が多いのかなぁ。
そんな印象もあるのですが、あいにくと私、こちらの作品は視聴していないのです。
『いつか・・・いつか』と思い続けて何年が経過したことよ・・・(遠い目)
てなことでお次は、その『ちはやふる』と同じくらいに『おふたりの共演作と言えば!』と聞いて思い浮かべる方が多そう。そんなイメージがある『Free!』を見てまいりましょう。
細谷さんは第2期から登場した山崎宗介を、そして宮野さんは第1期から登場している松岡凛を演じていらっしゃいます。
2期、凛が部長になった高校水泳部。そこに転校生として入部してきたのが、凛の小学時代の親友であった宗介です。リレーに対する情熱や考え方。その相違がもとで宗介は凛のリレーチームから離れ、個人種目に専念したと言う過去があります。
大学からスカウトが来たことで進路も決まった。だから高校水泳最後となる時期くらいは、地元で、好きに泳ぎたい。高校3年の春と言う、いささか中途半端とも思える時期の転校について、宗介は凛にそう話します。
袂をわかったものの親友であることは確かであった宗介との再会に、凛は喜び、彼と共にまた泳げることを喜ぶのですが。
嘘です。
CV細谷さんのキャラが、最初からこんなに素直に真実を話すわけがない(偏見)。
てなことでこの宗介と言う役も、私が大好物な『勝手に背負って、勝手にその重みに苦しんで、でも誰にも助けを求めず、差し伸べらた手すら拒んで。そうすることがかっこいいと信じている自縄自縛のキャラ』だと、私は思います。
その不器用さ、頑なさは愚かさすら感じるほどで、でもだからこそ、愛おしいとすら思える。そこまで意地を張ってしまう、そこにある、自尊心の高さと他者に自分を、たとえ一部でも預けられない弱さが、本当にたまらんのです。
そして細谷さんのこう言う感じの役を演じられた時の、その演技の破壊力たるや。
なんだろう。CV細谷さんキャラの、公式からの曇らせ率の高さ。
物語の後半で、宗介が明かした真実。それが本当にまっすぐで、尊くて、いっそ健気さすら感じさせるものなんですね。
そしてそこでの細谷さんの演技も、宗介の声音も、それまでの、何かしら張り詰めたような雰囲気、刺々しさを漂わせていたようなそれとはまったく別物で。
本当に優しくて、温かくて、何かしらの覚悟を感じさせるような。そんな切実さにも満ち満ちていて。
それに対する凛の泣き顔もめちゃくちゃ綺麗だったし、宮野さんの演技も、凛の健気さ、やるせなさ。宗介に対する『お前ってやつは!』と言う呆れと怒りと、それでもどうしようもない愛おしさと。そうしたものがごちゃまぜになった感があって、見ていてひたすらに胸が締め付けられたのでした。
そしてもう1作品、がっつり共演されていた作品として浮かんできたのが『亜人』です。『亜人』、懐かしいな。
アフリカの戦場で確認された、死なない以外は何ひとつ、人間と変わらない新生物である『亜人』。交通事故で轢死するも、次の瞬間には生き返っていたことで『亜人』であることが判明した主人公、圭を宮野さんが演じていらっしゃいました。で、細谷さんは、その圭の幼い頃からの友人で、『亜人』となった圭の逃亡を手助けする海斗を演じていらっしゃいました。
圭と海斗は友人。しかしこれには補足説明が必要で。
海斗は、詳細は不明なのですが犯罪者の息子らしいのです。そしてそのことを知った圭は、『こいつと付き合っていたら、自分の将来に傷がつくかもしれない』と言う理由で、一方的に距離を置くようになった。
けれど一方の海斗は、そんなふうに距離を置かれてなお、圭は友人だと思い続けている。『亜人』に対しても理解があると言う下地もあるのですが、だから『亜人』になった圭も、時に自分の身に危険が及ぶのも顧みずに、真摯に助け、支え続けようとするのです。
頭の回転が異常に早く、合理的。そして非常に利己的。妹からも『クズ』と評される性格の持ち主である圭。
その合理的、利己的な行動の果て、一切を知らされないまま距離を置かれた相手を、未だ友人だと思いつつけるほどに、そして自分の命を顧みずに守り続けるほどに孤独で、優しくて、愚かで、純粋な海斗。
こうやってそのキャラクターの性格を書いているだけでも『あぁ、これはもう、どうあがいてもCV宮野さんとCV細谷さんだわ』と改めて思う私なのでした。
宮野さんの、圭としての、良い意味で非常に含みを持たせた演技。それに対しての細谷さんの、海斗としての、真っ正直な演技。まっすぐな演技。その対比も、思い返すととても鮮やかだったなぁ、と思います。
PV最後の方の『おまえは人間だよ』の演技よ。
お芝居なのに、こんなにナチュラルな朴訥さが出せるって何なの。好き。
以上が、割とがっつり共演。メインキャラとして『ザ・共演』されていた印象がある作品なのですが。
他にも『妖狐×僕SS』や『ユーリ!!! on Ice』、そして小野さんのところでも作品名を挙げました、『文豪ストレイドッグス』なんかも、共演作品としては挙げられますね。
私が知らない、視聴していないと言うだけで、他にもたくさんありそうです。
で、最後に。
『ヴヴヴ』のところで書きましたがこのおふたり。割と本当に正反対を絵に描いたようなキャラクターで、がっつり絡む役どころで共演されていることが多い。
で、その理由としてはやっぱり、おふたりの声の質感とでも言うのでしょうか。そう言うのの対比が鮮やかだからなんだろうなぁ、とも私は思ったのであります。
ここからはあくまで、私の意見ですが。
宮野さんのお声って、やっぱり華やかなんですよね。第一声が耳に届いた瞬間から『ぱっ』とそこに灯りがともるような。役によっては瞬間、百万本の真っ赤なバラの絵が頭に浮かんでくるような(笑)。そんな唯一無二の華やかさがある。あるいはそれはカリスマ性と言ってもいいかもしれない。
その上で、役によってそこに黒さとか暗さ、隠微さがあると、その華やかさが黒さ、暗さ、隠微さをもって響いてくる。
あるいは『キン肉マン』のキン肉マンのような、パワフルさ、快活さ、情け深さみたいなものが滲むと、その華やかさに泥臭さのようなものも滲んで響いてくる。
『鬼滅の刃』の童磨なんかもそう。宮野さんのお声の華やかさがあって、その上での演技力が相まっての、最高のキャラクターだと思うのです。
対して細谷さんのお声は、やっぱり素朴さ、温かさ、力強さ。そうしたものが強く感じられるお声だと思うのです。
華々しさですか。華々しさ・・・えー・・・華々しさ。
華々、しさ・・・はな、ばなしさ・・・どこですか(汗)
・・・華々しさと言うよりかは・・・その華々しさを支える大地、土、あるいは大樹を思わせると言うかなんと言うか。とにかく安心すると言うか。
ほら!なにせお芝居で泥団子、ぶつけようとしている人ですからね!
洋画の吹き替えが主軸だった細谷さん。アニメの現場に参加された時、洋画の吹き替えとは勝手が違うことに戸惑われたと共に『アニメで求められるお芝居は綺麗すぎる』と思われ『だったら自分は、綺麗なそこに泥団子を投げつけてやろう』と思った、と言うお話からの泥団子です。
だから、と言うわけでもないのかもしれないし、あるのかもしれない。その辺りはわかんないですが、なんでしょうね。
良い意味で『かっこよすぎない』からこその、泥臭さ。愚直さ。不器用さ。そこからくる健気さと頑なさ。それを感じさせる役どころが多い。
華々しさの宮野さん。泥団子の細谷さん。
ね、対照的ですよね!(極論にして暴論)
はい。てなことで細谷さんと宮野さんの共演作品、つらつら語ってまいりましたが。
ですね、ここらでまたがっつり、メインキャラで共演されて欲しいですね。
てなことでとりえず『妖狐×僕SS』、アニメ、続編制作しましょう!
やるんだ!
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました。