tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

原作のある作品のアニメ化~話数やクール数の理想と現実

自分の好きな作品、あるいは自分が夢中になって読んでいた作品がアニメ化になる、と言うのは個人的にはとても嬉しいことです。

 

わくわくします。声優さん好きとしては『あぁ、あのキャラクターのCVは誰になるのかしら!』と予想が止まらず、制作会社やスタッフさんの情報なんかも、とても気になってしまいます。

 

ただだからこそ、一方で不安も拭えないと言うのも事実です。

『大丈夫かな。とんでもない出来になったりしないかな』ってな具合で、特にその作品が長編ものであればあるほど、その中で明確な区切りを見出すのが難しいほど、こういった気持ちは強くなりがちです。

 

最近、最終回を迎えた『鬼滅の刃』。アニメが始まる前は『いやぁ~、1クールだと『無限列車編』で終了だろうな』と言う声が多くあったように記憶しています。あるいは『『遊郭潜入編』で、炭治郎たちの○○姿(ネタバレのため伏字にしています)が見られるかと思うとわくわくするよ』と言う声もあったような気がしています。

 

が、ふたを開けてみれば2クール、26話を使って描かれたのは『無限列車編』の手前まで。原作漫画の単行本で言えば7巻まででした。

 

さて。アニメ『鬼滅の刃』より3話少ない構成で、圧倒的キャラクター数と情報量を持った原作漫画23巻をアニメ化しようとしたのが、『覇穹 封神演義』です。

 

まぁ、そもそも先に書いたように、出てくるキャラクター数も、あるいは情報量も圧倒的に違う、あまりに違い過ぎるので、両者を比較するのはナンセンスなのかもしれませんがね。ええ。

 

けれど私は『鬼滅の刃』を見終った時に、何故か『覇穹 封神演義』のことを強く思い出してしまいましてね。はい。

 

『覇穹 封神演義』に関しては、もう色々聞きたいことが山ほどあるのですが、たったひとつだけ聞くことが許されるなら、なして最終回になって、それまで全く影も形も無き者にされていた雷震子を出してきたのか、それが聞きたいです(どーん)。

 

で、もうひとつ、思い出さざるを得なかったのが『からくりサーカス』です。

こちらは単行本全43巻が3クール、全36話として放送されました。なおこちらの作品に関しては『うしおととら』の時同様、原作者、藤田和日郎さんもシリーズ構成に関わっていらっしゃいました。

 

ただ原作を繰り返し、繰り返し読んだ私は、アニメ化決定の時はめちゃめちゃ喜び、同時に不安も感じ、そして全3クールだと聞いた時に『あぁ』と思った記憶があります。感嘆の『あぁ』ではなく、落胆の『あぁ』、あるいは嫌な予感がした時の『あぁ』です。そしてアニメは途中で離脱しています。

 

からくりサーカス』に関しては43巻が長すぎる、あるいは途中での中だるみがある、と言う声もあることは事実です。しかしです。この作品に関しては、43巻の一部たりとも、欠けてはならないのだと個人的には思っています。

 

43巻で描かれたすべての1コマ、1コマがジグソーパズルのピースのようになっていて、それらが欠けることなくはまることで初めて、最終回に見えてくるもの、胸にこみ上げてくるものがある、と言うのがこの作品に対する私の思いです。

 

だからアニメも、正直、最初の段階で『あぁ、これはアレだ。私が望んでいたアニメ化ではなかったな』と言うふうになってしまったのですね。はい。

 

こういうことを書くと、『原作もアニメもどちらも良かったよ!』と言う方や、『制作に携わった人に失礼だろ』と言う方もおられることでしょう。そしてそう言った方の中には、私の意見に気分を害された方もおられるかもしれません。

 

その場合は、ただただ、そんなつもりはなかったのですが、気分を害してしまって申し訳ありません、と頭を下げることしかできません。

 

原作とアニメにした際の話数やクール数の関係と言うのは、本当に難しいのだろうな、と思います。多分、制作される側も、許されるのであれば原作をしっかり、余すことなくアニメ化できるだけの話数、クール数は欲しいはずだと思っています・・・と言うか、思いたい。せめて制作する側に、それくらいの思いは抱いていてほしいよ・・・。

 

ただやっぱり、話数やクール数を確保するにはお金が必要なわけだし、人手も時間もかかるわけで、そうなってくると現実的には原作カットもやむを得ないんだろうなぁ、と言うのもわかります。

 

理想と現実。致し方ないとは言え、原作のある作品がアニメ化されるときには、できるだけこの両者の間のギャップが埋まるようになってくれることを、切に願うばかりです。

 

そしてどうかね、原作を知らない人がアニメを見た場合でも、せめてストーリーの大筋だけでもわかるような作りにして頂きたいものですよ・・・ぶっちゃけ、この点に関しては『覇穹 封神演義』は、もう、原作読んでいた私ですら、『え?えっ?待って、待って、わけがわからないよ』状態だったもんなぁ・・・。

 

まぁ、私の理解力の無さが原因なのかもしれませんが、せっかくのアニメ化ですもの。せめて見てくれる人が話の筋を理解できるようにはなっていて欲しい、と願うのが原作ファンの願いってものじゃないですか。

 

そんなこんなで長々と語ってしまいましたが。『鬼滅の刃』や『彼方のアストラ』と言った、原作もののある作品のアニメ化、その出来が本当に素晴らしく、その理由のひとつとしては話数やクール数が『限りなく』であったとしても、理想に近いものだったんじゃないのかな、と思ったので、このような記事を書いてしまいました。