ありがとう連休。こんにちわ大正義2勤。2日行ったらまた休み。ありがたや。
読んではいるんだけれど全然、感想記事を書けていない。
秋アニメの話題も少し落ち着いたので、今がチャンスです。
てなことで買って読んだBL漫画の感想、一挙大放出です。
『つらつら1作品ずつの感想を書こうかな』『そうしたら数日分の記事が埋まるし、記事のネタを考えなくても済むな、ぐへへへへ』とか思ったんですが。
どうせ私のことなので無駄に長くなりそうなので止めました。まとめて、一挙に書いた方が、1作品ごとの感想が短くなるので、少なくとも無駄に長くなる事態は避けられるぞ、と。
そんなこんなで早速、まいりましょう。
買ったBL漫画の感想、まとめて大放出ですよ~。
・『コワモテの隣人がΩだった時の対処法』ニクヤ乾さん
・・・うっかりドラマCDが発売されていることを知り、うっかりそのキャストが阿座上洋平さんと鈴木崚汰さんコンビ(コンビではない)と言うことを知ったその勢いで即日、購入してしまいました。
『『勇気爆発バーンブレイバーン』コンビ』『アニサマの大舞台で史上初!上半身裸でキャラソンを熱唱したコンビ』『初共演が先輩×後輩のがっつりBLコンビ』呼び方は何でもいいと思いますってか、だからコンビではないのですが。
いや、とにもかくにもこのおふたりの名前が並んでいるだけで感じられる、お芝居に対する信頼度の高さよ。
てなことで読み始めて、すぐに『?』となりました。CV阿座上さんのキャラがΩ。
『と言うことはこれ、阿座上さんが受けか。受けなのか!?』その通りでした。
阿座上さん、今まで受けを演じられたことってあるのかしら?
タイトル通りのお話。CV阿座上さんの、いかにも怖そうな強面、フェロモンも発情も強いΩと、CVす!のピュアなDT大学生のαの恋を描いた作品です。
なんだろ。CVを知った上で読んだからなのかもしれませんが、どちらもまぁ、実に素晴らしい方を、そしてぴったりな配役だなぁ、と感心してしまったくらいです。
Ωなので受けは受けなのですが、見た目通り、決して女々しくはない。男気満点の受けと言うか、Ωであっても決して自分の生き方を曲げてこなかった、そのいじらしさと孤独。そしてとてもピュアで、人間的にまっすぐなαと言うのが、もう『あぁ、これは阿座上さんとす!だね。ですね』と1人、納得しきりでした。
物語終盤、Ωの彼が発情を起こしてしまった時にαの彼と顔を合わせたことを振り返って『絶対に強姦コースかと思った』と言葉を漏らすシーンがあるのですが。
『CVす!のキャラは、絶対にそんなことしない』と真顔で呟いていた私の、このCVす!に対する信頼度の高さは何なんでしょう(笑)
特異体質オメガバース作品です。でもそれを抜きにしても、強面男気溢れる受けがαの彼にだけ見せる弱さであったり柔らかな表情であったり。そして一途なDTのαが、Ωの彼の前だけで見せる真剣な表情であったり、真摯な気持ちであったり。
Ωであるが故の、どうあがいても肩肘張って生きていくしかない生き方、その切なさであったり。反対にαであっても、なかなかそのことに馴染めないと言う生き方もある、その戸惑いみたいなものであったり。そう言うキャラクターの心情も丁寧に描かれていたのも、個人的にはポイント高しでした。
オメガバースの設定が活かされつつ、でも同時に、1人、1人の人間しての生き方。そう言うのが描かれているような気がして。
表紙を見ていただいてもお分かりかと思うのですが。Ωの彼は首から肩にかけてタトゥが入っています。彼と同じバイト先に務める女の子が、そのタトゥを、彼の生き方にたとえて表現するのですが、この表現には胸を打たれました。
多分、彼は、αであっても、こんなふうな、不器用な生き方しかできない、そんな人だったんだろうなぁ。
そう言う人間味あふれるやり取りが魅力的で、だからこそ2人のやり取りにはひたすらきゅんきゅんさせられる、とても面白くて、そして素敵な作品でした。
描きおろしも、もう素直になれない、そして煽り気質高めなΩと、それにひたすら振り回されるαのいちゃいちゃに大笑いです。
アホウドリ、可愛いよ、アホウドリ(本編、読んでいただければわかります)
・『のみ×しば』田倉トヲルさん
・・・BL漫画をご紹介されている方のブログで知った作品です。コミックシーモアにふらりと立ち寄ったら、ありがたいことに1巻、丸っと無料公開中でした。
ありがたや、ありがたや・・・。
舞台は全寮制の男子高校です。大事なことなのでもう1回、書いときます。全寮制の男子高校です。男子高校生BLです。こんなのスルーしろって言う方が無理(きっぱり)
でっかくて不器用で純粋な男子高校生の野宮。恋とは無縁の高校生活を送ってきていた彼は、しかしここ最近、寮の同室、御子柴の女の子顔負けの可愛らしさに心を乱されていた。
『自分が御子柴に抱くこの感情は恋なのか、何なのか』と日々、煩悶する野宮だったが、実は御子柴も御子柴で、野宮に対して友情以上の特別な感情を抱いており、と言うお話。
いわゆる両片思いものですね。男子高校生×両片思い。最高が過ぎませんか?
男子高校生らしい、性欲と純粋さの狭間で葛藤し、なかなか自分の思いに対して素直になれない、積極的になれない野宮。対してほわほわ、可愛い顔して、自分の感情が昂るとその感情のまま、行動に出てしまう暴走体質、色んな意味で罪作りな御子柴。
この2人の、あまりにも対照的な性格、行動が。だけど『相手が好き』と言う気持ちの純粋さは共通していると言う部分が、とにかく読んでいて楽しかったです。
『いや、野宮よ。そこまでされてなお、御子柴の気持ちに気づけないか!?』
『いや、御子柴よ。それは、それはあまりにも、野宮にとっては酷だぞ!』
そう何度、読みながらツッコんだことか(笑)
絵がとても可愛らしいのも、野宮と御子柴、2人の恋愛模様のキュンキュンさを加速させているように感じました。
またこの2人以外の登場キャラクターもとても個性豊かで魅力的。彼らと野宮、御子柴とのやり取りには『あぁ、これよ。これぞ男子高校生が登場する作品の醍醐味なのよ!』と、その尊さのあまりに私は天を仰ぎましたとさ!
いいですよね。男子高校生の、このわいわいとバカみたいなことに、バカみたいに全力で騒いでいる感じ。青春だわ、アオハルだわ。
この男子寮の寮母さんに、私はなりたい・・・。
無料で読ませていただいた1巻の終わり。とんでもないことになっていましたが。果たして野宮の理性は無事なのか!?続きが気になるところです。いつか続きも読みたい。
・『なつめさんは開発(ほころ)びたい』マミタさん
・・・続編です。マミタさんの作品は本当にいいぞ。生活感があり、平々凡々な日々の中での『恋愛』と言う魔法の、その素敵さ、尊さみたいなものを柔らかく描いて見せて下さる。そんな作家さんだと思います。
前作『なつめさんは開発(ひらか)れたい』で無事、家事代行サービス兼デリヘルサービス業の鴻と結ばれたなつめさん。幸せいっぱいな生活を送る中で、なつめさんは『自分と鴻は釣り合っているのか』と言う不安に駆られるようになります。その結果『もっと鴻に自分のことを好きになってもらいたい!』と考え、そのために今以上に床上手になろう、と決心するのですが、と言うお話です。
さすがはなつめさんです。思考の方向性がいまいちズレてます。でもそこがなつめさんの、なつめさんたる所以なのです。一生懸命で、恋愛経験も乏しい、そして乏しい上にあんまり恵まれてこなかった。だからこその、この思考のとんちんかん具合。可愛い。
一方の鴻は社長が立ち上げた新事業の責任者に抜擢されます。会社のため、自分のためと言う思いは勿論のこと、なつめさんのためにも頑張りたい。そんな思いを新たにする鴻。
そしてなつめさんの『床上手になる!』と言う目的は、鴻のためのそれなのですから当然、鴻にその手伝いをお願いすることはできません。
この時点で微妙な波乱フラグがはられているのに、はい、やってきました。当て馬、なつめさんの幼稚園の頃からの幼馴染である佐藤胡桃の登場です!
鴻にもっと好きになってもらいたい。その思いで健気に頑張るなつめさん。一方、当て馬が残している微かな形跡に心を乱され、しかしそれを直接、なつめさんに問うことができない鴻。仕事の忙しさも相まって、鴻の心からは珍しく余裕が失われていきます。
お互いがお互いを思っていること。それは確かで、そこは同じなのに。どちらも肝心な部分で臆病になってしまっていて、それを確認できない。そしてすれ違いが頂点を極めた時、ついに、2人は気持ちをぶつけ合うことになるのですが。
読んでいて、いつものマミタ作品よろしく、きゅんきゅんが止まりませんでした。『言わないでもわかってくれよ』は傲慢ですよね。そりゃ、言わずに察してもらえたら、気づいてもらえたら、それ程ありがたいことはないですけど。
やっぱり自分が大切だと思っている人。そして自分のことを大切だと思って欲しい人には、自分の大切な思い。自分の思っていること。それを愚直に、率直に、口に出して、言葉にして伝えなきゃいけないんですよ。
そうしたことを感じさせたうえで、それでも言葉にできないほどの思い。伝えたい、溢れる思いを伝えるために、セックスがある。そう言うのもものすごく感じられる構成で、ほんと『あぁ、尊い』と大満足でした。
鴻に愛されて、いつも以上にとろんとろんなっちゃってるなつめさん、やっぱり可愛い。
あと、当て馬の佐藤胡桃、めっちゃ良いやつです。この辺りも、なんかものすごくマミタ作品らしさを、私は勝手に感じました。
間違いなく、今のなつめさんがあるのは、この胡桃に出会えたから。そして彼の存在に支えられてきたから。そしてそれは胡桃にとっても同様なんですよね。
2人の人間性、そしてその関係性の強さを感じさせるエピソードが、またこれ本当に素敵でした。
読み終わった後、ひたすらにやにやしちゃう、そしてとてつもない幸福感に胸いっぱいになる、そんな作品です。ハッピーな甘々BLが好きな方は、絶対に読みましょう。
あとCD化もされている本作品。なつめさんは寺島拓篤さん、鴻は前野智昭さんが演じていらっしゃって、もうこのCVのハマり具合も、読んでいて勝手に脳内でアフレコが繰り広げられるくらいでした。
そうなると続編もCD化された場合、胡桃はどなたが演じられるのか。楽しみだなぁ。
・『神様なんか信じない僕らのエデン3』一ノ瀬ゆまさん
・・・オメガバース作品読んでいて多分、過去一『いいからうなじを噛むんだ。噛んでしまうんだ!』と強く思った作品です。こちらも続編。
『人類初のαとΩ』を描いた作品です。とんでもなく壮大なテーマを、それはそれは、もはや宗教画を思わせるような絵、表現で読ませてくれます。もはや圧巻。
てなことで冊数目で言えば4冊目ですが、シリーズとしては『3』になるのか。
相変わらず絵が美しかった(語彙力)。そして表現も、匂いの描写とか、それに理性もろとも蕩かされていくような描写とか。あと喬と西央が愛し合うシーンの、その、絶対的に誰も立ち入ることができない神聖さとか。ひとつひとつの表現、描写がもうほんとに凄かったです。語彙力。
αである喬。そしてΩである西央。勿論、2人はそんなことを知る由もないのですが、それでも確実に2人は、そのことに振り回されつつある。支配されつつある。どんどん、互いに対する思いも加速していく。
αであることに支配されそうになりながら、それでもそれに必死に抗う喬の表情は勿論なんですけど。Ωであるが故の艶めかしい姿を見せてくる行為中の西央の表情、姿、そこから放たれている色気が、もう『!』でした。
でも終わった後には2人とも、年相応の、高校生男子のやんちゃっぽい表情を見せてくるの、ずる過ぎでしょ。
3となる今回は、2人の関係は勿論のこと。喬とその家族との関係を描くことで、ものすごく現実的な視点が取り入れられていたように感じました。なので正直、前作までの流れに比べると、この作品ならではのドラマチックさと言うのは薄いかな、と。
ただだからこそ、この作品が表面だけで人類初のαとΩを描こうとしている作品ではないと言うことを、私は強く感じられました。
そうだよな。経済的にも自立している2人と言うならともかく。まだ2人とも高校生だもんな。そしたら当然、家族との関係と言うのもキーになってくる。そうなると、それを描かずに『人類初のαとΩ』を描くと言うのは夢物語だよなぁ。
そんな中、物語のラストは非常に気になるそれだったのですが・・・さぁ、果たしてどうなることやら。どんどんと緊張感が積み重ねっていく感じ、そしてその中でも、喬と西央が気持ちを貫いていく姿に胸を揺さぶられる本作品。続きが楽しみです。
はい。おかしいですね。本当ならもう2、3作品、感想を書く予定だったのですが。
まぁいい。いずれ、またの機会にと言うことで。
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました。