昨日は雨がたくさん降ったのでお店はとても暇でした。
たまにはそういう日があってもよかろうよ。くふふ。
本題です。
記事中、物語の根幹にかかわる部分のネタバレを含んでいます。
『なんてことするの!』『絶対にネタバレは踏みたくない!』と言う方は、この画面を閉じていただくようお願いいたします。
『花ざかりの君たちへ』の原作は1996年から2004年にかけて連載されていました。
そして一躍、この作品の名を世に知らしめたと言っても過言ではないドラマ。特に2007年に放送された初代の方は、凄まじい人気を集めたのですが。
アニメ化にあたっては制作サイドに絶対、10代、20代の頃にこの作品にドはまりし、30代、40代になった今、番組制作にあたってもそこそこの権限を持つに至ったかつてのオタクさんがいるに違いない。
その人たちが『ほーら。お前たちがかつて夢中になった『花ざかりの君たちへ』が、満を持してのアニメ化だぞ。帰ってくるぞ』と手招きしているのが目に見えるようです。
ありがとう。
いや、あくまで私の想像、推測です。
真実のほどは当然ながら知らんけどね(でしょうね)
ただし時を経てなお『面白い!』と感じる、感じられる魅力に溢れた作品であるのは確かで。だからこその、完結から20年を経ての『アニメ化決定!』だったんだろうなぁ、とは素直に思います。
そんなこんなで本日は少し前にアニメ化決定の情報が発表されました。
中条比紗也さんの『花ざかりの君たちへ』について、私が思う魅力なんかをご紹介していきたいと思います。
懐かしい・・・ってかほんと、長く生きていると、生かされていると、こんな奇跡を目の当たりにするんだから、人生、捨てたもんじゃないわ。
先程もご紹介いたしましたが『花ざかりの君たちへ』は1996年から2004年にかけて『花とゆめ』にて連載されていた作品です。
主人公は芦屋瑞稀。彼女はアメリカから性別を偽って日本の全寮制の男子校に転校します。その目的は佐野泉に近づくため。中学のインターハイ、高跳びの種目で優勝を果たした佐野に、瑞稀は強い憧れを抱き続けていたのです。
運命か、それとも偶然か。転校をした瑞稀の寮の同室の相手は佐野でした。しかし佐野は既に高跳びを辞めていました。
それでも憧れの佐野に近づけた嬉しさと共に、順調に男子高校生として高校生活を送り続ける瑞稀ですが、ひょんなことから保険医に『女子』であることを見抜かれてしまいます。どうにか保険医からは『性別を偽っていることは内緒にする』と言う協力を得た瑞稀ですが、果たして卒業まで無事に男子高校生であることを貫き通せるのか。そして佐野に対しての憧れは実を結ぶのか。
波乱万丈、『女子』であることがばれてしまったら一発退学のドキドキ偽男子校生活が描かれた作品です。
ではでは。ここからは私が思う『花ざかりの君たちへ』の魅力を、いくつかご紹介していきたいと思います。
まずはこちら、どんっ!
・瑞稀を中心にして繰り広げられる恋愛模様がとにかくきゅんきゅんする!
・・・まずはアニメ化決定発表に際に出された、こちらのビジュアルを見て下さい。
中心の女の子が瑞稀ですね。そして黒髪の方が佐野です。クールでぶっきらぼう。でもその実、性根はめちゃくちゃ優しい。あぁ、もうこれだけでたまんない。
そしてもう1人、金髪の彼がいますね。彼は中津秀一と言います。勉強はからっきしだけど、とにかく明るいムードメーカー。喧嘩っ早く不良に見られがちだけれど、めちゃくちゃお人好しで人懐っこい。あぁ、もうたまらん。
そもそもとしてこの2人の性格の対比が、もうたまらん。ご飯、3杯はいけちゃう。
そんな2人が物語を通してどんどん瑞稀に惹かれていくわけですが。
はい、ここでえげつないネタバレです。
実は原作では割と早い段階で、佐野は瑞稀が性別を偽っていること、すなわち本当は女子であることを知ります。一方の中津は、なかなかそれには気づかない。多分、原作のラストのラスト近くまでずっと『瑞稀は男!』と騙され続けていたんじゃなったかな?
佐野は本当のことを知ったうえで瑞稀に惹かれていく。そして『自分は本当のことを知っている』と明かせないしんどさや瑞稀に対しての罪悪感のようなものに煩悶しながらも、瑞稀への思いを募らせていくのです。
一方の中津は騙されたまま(言い方)、瑞稀に対して恋愛感情を抱いていく。なので自分の性的嗜好についても悩むことになる。なるんだけど、やっぱり瑞稀に対しての恋情が抑えきれずに、どんどんと彼女のことを好きになっていく。
瑞稀を中心にして恋のバトル(わお!古い!)を繰り広げていくのがこの2人になるわけなのですが、その描写がとにかく甘酸っぱくて、もうムズキュンの極致なのですよ!
2人ともとてもまっすぐで、不器用で。でも不器用だからこそ、真剣に、一途に、愚直なまでに悩むその姿が、もう本当に『ザ・青春!』と言う感じがして。青春特有の眩しさ、青臭さに彩られていて、本当に胸をきゅんきゅんとさせるのです。
きゅんきゅん。こう言うの、大好物じゃ。
なので『ド定番の恋愛少女漫画のきゅんきゅんに悶えたい』と言う方には、めちゃくちゃおすすめしたい作品でもあります!
40代。もはや彼らの母親世代と言っても過言ではない(おっふ)年になった私は、今から彼らの、この可愛らしすぎるいじらしい姿に耐えられるかどうか。
尊さ、可愛らしさのあまりにぶっ倒れるんじゃないだろうか。
そんな期待に胸を膨らませています。あぁ、楽しみ。
・個性豊かで魅力的な男子高校生たちがわんさか登場する
・・・ドラマ化に際しては『花ざかりの君たちへ』と言うタイトルの後に『~イケメン♂パラダイス~』と言う副題が続いていたことからもおわかりいただけることでしょう。
そうです、この作品、とにかく個性豊かで魅力的なイケメン男子高校生たちがわんさかと登場しています。
イケメンチャラ男だが気さくで人望も厚いと言う男子高校生、冷静で霊感があり、それ故に最初から瑞稀を女子だと見抜いていた男子高校生。乙女系男子高校生、熱血体育会系の男子高校生、ナルシストでうぬぼれ屋の男子高校生などなど。
それはもう一言で言うならば『イケメン男子高校生の見本市や!(CV彦摩呂さん)』と表現するにふさわしいほどです。
この辺りの中条さんのキャラクター作り、そしてそれを描写するうまさをひしひしと感じるんだよなぁ。
物語としても面白いのは勿論なんだけれど、その裏側には1人1人のキャラクターの個性が、魅力がしっかりと立っていて、物語をぐいぐいと引っ張っているからと言う理由もあるんですよね。
そんな個性豊かで魅力的な男子高校生が勉学を共にし、そして第一、第二、第三とわかれているとは言えひとつの寮で共同生活を送っているわけです。
そんなの見ていて楽しくないわけがないじゃん!(クソデカボイス)
後に少しだけ触れますが。
ドラマに際してもこの男子高校生たちを、数多くのイケメン俳優さんたちが演じられていたのが結構、話題になっていたように記憶しています。その俳優さんたちの多くは、今も第一線で活躍されていらっしゃいますね。現在は声優として活躍されている中田祐矢さんも出演されていらっしゃいました。
てなことでアニメ化に際しても、勿論、この『イケメン♂パラダイス』っぷりは健在なことでしょう。
あぁ、今から出演される声優さんを想像するだけでわくわくが止まらないのです。
んはぁ~・・・楽しみじゃ。
・『こんな高校生活を送ってみたかった!』と思わせる学園生活
・・・そしてラストはこちらです。ま、えてして創作物の学園生活ってこう思うもの、こう思わせるものなんですけれどね。
ひたすらにまっすぐで、明るくて、賑やかで楽しくて。眩いばかりの『青春!』に満ち溢れていて、その眩しさに目を潰されそうな思いを抱きつつ、もはや『こんなわけないやん』と愚痴をこぼすのも空しくなるくらいに、ひたすらに『こんな高校生活を、学園生活を送ってみたかったよ・・・!』と狂おしいほどの思いに駆られると言う。
私だけですかね?なら別に良いんですけど。
この『花ざかりの君たちへ』に関してもやっぱりそうでして。
登場人物の1人、1人が放っている爆発せんばかりのエネルギー。高校生だからこそのまっすぐなエネルギーが明るいオーラとして、作品全体を覆っている。
そのことで良い意味で『お約束通り』の寮生活であったり、高校生活であったり。彼らの生活の、その明るさ、賑やかさ、騒々しさみたいなものがひしひしと伝わってくるんです。
で、読んでいるこちらとしてはとにかく楽しいし、本当に彼らのその姿が眩しくて眩しくて。
いろいろぶつかり合いもするし、わだかまりもある。うまくいくことばかりじゃないし、悩みだって当然ある。
でもそう言うのぜーんぶひっくるめて、とにかく『俺たち、全力で青春したよな!楽しんだよな!』と宣言できるような彼らの高校生活の在り方が、原作を読んでいた当時も、そして振り返っている今も。
ひたすらに羨ましくて仕方がないのです。
そしてね。ネタバレになっちゃうかもしれないのですが。
そんな学園生活の中で確かに育まれていた、瑞稀と、佐野、中津以外の男子高校生との関係のようなもの。確かな友情。
それもまた胸熱なんだよなぁ。
現在進行形で学生生活、寮生活を送られている方は勿論のこと。かつてその時間を、確かに限られた時間を生きていた方も様々な思いで楽しめる、そんな魅力にも溢れた青春学園作品でもあるのです。
てなことで。
つらつらと、私が思う『花ざかりの君たちへ』の魅力を書いてまいりましたが。
最後に、冒頭にも書きました。この作品の魅力を世に知らしめ、一大ブームを巻き起こしたドラマ、2007年に放送された初代のそれについても触れておきましょうかね。
メインキャストは主人公の瑞稀を堀北真希さん、佐野を小栗旬さん、中津を生田斗真さんが演じていらっしゃいました。
個人的には瑞稀を堀北さんが演じられていた、と言うのが意表を突く、しかしナイスすぎるキャスティングだったな、と思います。
それまで割と幸薄そうで、真面目で、控えめで、と言う役を演じられることが多かった堀北さん。しかしこの作品では性別を偽って男子校ライフを送ることになる瑞稀を、それはそれはキュートに演じていらっしゃったんですよね。
ビジュアルも『可愛い男の子』に見えないことがないのも最高。その上で『よくよく見たら女の子なんだけど、でも瞬間、瞬間に、確かに男子に見える』『一生懸命に女の子が男の子を演じているんだけど、でも時に、もはやそんな性別の概念を超えた『瑞稀』と言う人物としての魅力が炸裂している』と言う感じの演技、『男装女子』と言う設定からくる魅力を絶妙な塩梅で表現されていた演技は、確かな演技力がある堀北さんだったからこそではないでしょうか。
この手の作品において重要な『同性からの反感を得にくい』と言う点においても、やはり堀北さんが瑞稀を演じられたのは、大正解なんだよなぁ。
堀北さんが芸能界引退されて、もう7年ですか。
一般の方として、穏やかに、幸せに生活されているんだろうなぁ。
ほんと、潔く引退されたもんなぁ。
そして記事内でも少し書きましたが。小栗さん、生田さんは勿論のこと、この方たち以外にも、今なお活躍されている俳優さんが、当時は若手、駆け出しだったその方たちが出演されていたのも印象深いなぁ。
『平成っ!』を強く感じさせる当時のビジュアルを見ると、すっかり渋い俳優さんになられた小栗さんや生田さんの今に、改めて時間の流れを感じる次第です。
あと、やはり2007年版のドラマを語るうえではOPテーマだったこの曲も、忘れてはなるまい。
なんだろ。なんかもう個人的には男子高校生の下心と性欲と、どうしようもない純情さが入り乱れた曲だと思うの。
聞いていておかしさがこみあげてくる一方で、狂おしいほどの切なさもこみあげてくる曲と言うか。
ちなみに。
ドラマは2011年にも制作、放送されています。
が、まぁ、あの、うん。
言及していないと言う時点でどう言うことかは察して下さい。
瑞稀は、人気絶頂だったAKBの圧倒的センター、前田敦子さんが演じられていました。
が、人気があると言うことは、それだけ反感、不満の声があると言うのも事実で。
『またAKBのごり押しかよ』と言う声が放送前からあった時点で、ある意味、気の毒だったとしか言いようがない面もあったのは事実ですが。
あと放送された2011年は東日本大震災があった年でもあります。僅か半年後に放送開始となったわけですが、もしかしたらご時勢的に、この作品の雰囲気、魅力が受け入れられ難いと言うのもあったのかもしれないな、とも思います。
何よりやっぱり2007年版が強すぎたんだよなぁ。
そんなこんなで『花ざかりの君たちへ』のアニメ。私としてはひたすら楽しみでしかないのですが。
最後に。アニメ化に際して公開されたビジュアル、それを一目見た瞬間、私の脳裏に閃きのように浮かんできたCVのお名前を発表したいと思います。
当たらないことで有名な私のCV予想です。『はいはい、またやってるよ』と生暖かい目でスルーして下さい。
瑞稀が花守ゆみりさん、佐野が内田雄馬さん、中津が八代拓さんです。
ほんとにビジュアル見た瞬間、お三方のお名前がびびびっ、と脳裏に走ったのですが勿論、それ以外、何の根拠もありません(笑)
CV発表も本当に楽しみだなぁ。2007年のドラマみたいに『ネクストブレイク候補!』みたいな声優さんも起用されていると嬉しいなぁ~。
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました。