tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

2024年冬アニメの感想~その1

今週末、7日ですか。7日から放送開始の日曜夕方17時、日5枠のアニメ。

まさかまさかの『夜桜さんちの大作戦』と『響け!ユーフォニアム』の3期がドン被り、真っ向からの正面対決で、録画予約しようとしていてそれに気が付いた私、思わず悲鳴をあげていました(笑)

どうしよう!どうしよう!

 

今日から4月。ってなことで2024年、年明けと共に放送がスタートした冬アニメも、2クール作品を除いては、ほとんどの作品が最終回を迎えたのかな?

てなことで本日からは、無事、完走した冬アニメ作品の感想をお送りしていきます。

 

ではでは、早速まいりましょう。

2024年冬アニメの感想、トップを飾るのは、1話視聴感想と同じくこの作品です!

 

・『異修羅』

・・・『これじゃあ、全部が魔王じゃないか。いつ恐怖は終わるんだ』

最終回、月嵐のラナが口にした一言が、彼女のその後も含めて胸を締め付けました。

全てを知って死んだ者。全てを知って生き残った者。何も知らず死んだ者。何も知らず生き残った者。その差は、果たしてどこにあるんだろうかな。何なんだろうかな。

全話通して、その疑問、あるいは悲しさ、空しさ。それをすべて包み込んでやさしく、還すべき場所に還すかのような。鈴木このみさんのEDが、めちゃくちゃ染みました。

 

年明け早々に放送された第1話。期せずして、その数日前に発生した石川での地震。間違いなく、個人的にはそれがあったからこそ、描かれていた1話の光景、そしてその中で柳の剣のソウジロウが放った言葉には強い衝撃を受けたことを今でもはっきりと覚えています。

そこから様々な修羅、人物が登場し、時に残虐な場面が描写されることも多かった本作品。その果てに下ろされた一応の終幕は、しかし当然ですが清々しさ、希望と言った言葉からは程遠く。

寂寞、空しさ、やるせなさ。そうしたものを強く感じさせる一方で、でも同時、今後の展開、勇者を決めるための戦い、それに対しての期待も確かに感じさせるもので、なんか個人的には『この不安定な情緒、どうしてくれる!』と言う感じでした(笑)

 

混乱を極める情勢の中。それでもただただシンプルな思い。己のそれに従って躍動する、修羅である柳の剣のソウジロウ。そして、自らの世界を勝手に変えてしまいながらも、一切、それを顧みない。その存在がただただ許せない。自分たちの存在が無価値なそれのように扱われるのが嫌だ、と言う感情に従い、荒涼とした道を突き進む決心をした、修羅ではない遠い鉤爪のユナ。

この2人の姿が、最終回、とても鮮烈だったなぁ。

そして色々あっただろう末に、こうした境地にたどり着けた柳の剣のソウジロウの思考が、そのメンタルが、私にはただただ羨ましく思えたのでした。

柳の剣のソウジロウだけでなく、作中に登場する様々な修羅。あるいは修羅でない、しかし修羅と紙一重の人間たちに魅力を感じるのは、もしかしたら彼ら、彼女らがただただ己の願望、欲求に率直に従って生きているからなのかもしれないなぁ。ってか、絶対にそうだな。

 

てなことで第2期の発表もされましたね。ってかまぁ、展開的にもおそらくは最初から決まっていたんだろうなぁ、とは思うのですが。

1期、個人的には群像劇だったからこそ、たくさんのキャラクターの物語も把握できたし、それが集結してからの6話以降の展開は興奮が抑えきれませんでした。バトルシーンもめちゃくちゃ綺麗だったし、熱かったよなぁ~。

ただ盛り上がりが中盤以降だったので、その前に視聴を止めた方が多いと言う話。あるいはそれ故、なかなか手厳しい意見もネット上では目にしました。

 

全話放送された今だからこそ。全話、視聴した人間としては『いや、めっちゃ面白いから!面白く、熱くなるから!』と声を大にして言いたい作品なので、視聴断念されてしまった方!よろしければぜひ、全話通して視聴されてみて下さい!

 

・『薬屋のひとりごと

・・・いくつかの出来事の重なり、そのタイミングの悪さ。それに翻弄されるしかない人の姿。ただただ流れていく時間の残酷さ。だけどそれでも、時間が流れたからこその気づきと救いと。そうしたものが羅漢と鳳仙の物語からはもうひしひしと伝わってきて、胸が締め付けられたし、切なくなったし、やるせなかったし。でも、それでも、最後の最後には救いが感じられて、それがまた泣けてきたし。

この2人の物語を経ての、今、まさしく現在進行形である猫猫ちゃんと壬氏の関係。不器用極まりなくて、相変わらずだからこその愛おしさがこみあげてくるような2人の関係で、第1期、締めくくられていた、この構成はお見事の一言でした。

あれは壬氏、期待しちゃうよね・・・弄ばれて・・・かわいそうに・・・愛い(鬼か)

 

てなことでこちらも続編制作決定とのことで。あらかじめ決まっていたようですし、予想されていた方も多かった印象ですが、私としても『嬉しい!そしてありがとう!』でございます。

 

全24話。振り返ってみると様々な魅力に溢れた作品だなぁ、と言う印象を改めて感じています。

ミステリーとしての面白さ。謎解きの面白さ。それから薬に対して博学な猫猫ちゃんを通して知ることになる新たな知識。それによって知識欲が刺激されるような面白さ。

そして猫猫ちゃん、壬氏をはじめとするメインキャラクターは勿論のこと。物語の中に登場したたくさんのキャラクターたち。その人たちの様々な思い、様々な境遇、それらが絡み合う、人間ドラマとしての深さ、面白さ。

その様々な魅力がばらけることなくしっかりと手を取り合うようにして、ひとつの物語の中で、作品の中で成立していた。その完成度の高さたるや、です。

 

物語の舞台は架空の世界観です。だけど生まれや外側から与えられた身分、そう言ったものがその人の人生に多大なる影響をもたらしている。そうした設定は、決して現実社会とは無縁のものではないはずです。

その中でそれでも必死に生きている人々の姿。思い。それは時代が変わっても、そして生きる世界、社会と言う舞台が変わっても、今を生きる私たちとそう大差はないんだなぁ、としみじみと感じさせられるような作品だったなぁ。だから何と言うか、この作品に登場するキャラクターたち、皆に、私はものすごく親近感を抱いたのです。

 

そしてそんな中。ともすれば暗くなってしまいがちなお話もある中。それでも自分の『好き!』『知りたい!』に忠実に従い生きる猫猫ちゃんの姿。そのエネルギー。それがこの作品を柔らかく、やさしく照らしていたような気がします。

それと共に、その光、エネルギーに感化され『本当の自分』をさらけ出すことができる、その場所、時間を見つけられた壬氏の姿も、ただただ愛おしい。

悠木碧さん、大塚剛央さんの演技も最高でした。

 

そんな2人の関係がどんなふうに変化していくのか。1期では解明されなかったいくつかの謎。それが明らかになるのも含めて、いやぁ、今から2期が楽しみで仕方ないぞ!

あの人のCV、誰なんだ!?

 

・『ゆびさきと恋々』

・・・恋って、いいよね・・・。誰かを好きになるって、素敵だよね・・・。そのことで、自分でも知らなかった、気づいていなかった自分を、感情を知る、それに気づく。そのことで、自分の世界が広くなっていく感覚を抱けるって素敵だよね。気恥ずかしさ、戸惑いもあるけれど、でも心がわくわく、どきどきする。本当に素敵だね。

その恋の素敵さ。誰かを好きになる、思いが通じ合う素敵さとはおおよそ無縁の人生を送ってきた私には、最終回、ただひたすらに眩しかったです。もう眩しさのあまり、マジで画面が直視できなかったほどです。

素敵すぎて眩しい・・・そして胸を貫く一抹の辛さよ・・・笑うし泣くわ・・・。

 

なんだろ。個人的には前半、雪ちゃんと逸臣さんが付き合うまでのお話は面白かった。付き合ってからのお話も、勿論、面白くなかったことはないのですが。とにもかくにも逸臣さんの、雪ちゃんに対しての愛の深さ。積極的な距離の詰め方が、ただただ見ていて気恥ずかしかったと言うか。

語弊ある言い方かもしれませんが『普通の恋愛作品』になってしまったように感じられた気もしたのですが。

 

でも、『普通の恋愛作品』で良いんだと思います。

雪ちゃんに聴覚障がいがあるから。だからどうしても、私なんかは『そこにひっかけた何かを』と求めてしまいがちなのですが。

でも、多分、この作品は、勿論、そうした部分も大事にされている。大事にされていて、大事に描かれてはいるけれど、それも踏まえたうえで『可愛いもの大好きな女の子が、いろいろな世界を知っている年上の男性と付き合うことになった』と言う、ごくごく普通の恋愛作品として描かれている、あろうとしている。

そう言う作品なんだと思います。だからこれでいいんです。

 

これでいいんだけど、やっぱり逸臣さんの、雪ちゃんに対しての溢れんばかりの愛。そのストレートな表現は、見ててこっ恥ずかしかったよ!

 

丁寧な作品でしたね。限られた話の中で、特に雪ちゃんの思い。逸臣さんと出会って、いろんな自分の感情、世界を知っていく雪ちゃんの思い。それが本当に丁寧に、瑞々しく、繊細に。そして何よりも優しい視点で描かれていて。諸星すみれさんの演技も相まって、胸がきゅんきゅんさせられまくりでした。

1話視聴感想の時にも書きましたが、アニメでは音がひとつの肝なわけです。でもこの作品では、主人公の雪ちゃんが音の聞こえない世界で生きている。だから音があえてないシーンも多く登場していた。文字だけで説明される場面も多々あった。

その『アニメだからこその難しさ』に、だけど制作陣が本当に真摯に挑まれていたのが感じられた作品であり、だからこそ、しっかりと『見る』ことを、最初から最後まで要求してくる作品。この昨今の中にあって、なかなか珍しい作品だったなと思います。

 

いろいろな人の思いを知って。世界を知って。自分の思いに気づいて。世界に気づいて。そこから広がりを見せ、知らなかった色を帯びていく登場人物たちの日常。

ただただ私には、それが眩しくもあり、同時、羨ましくも思えたのでした。

 

・『宇宙よりも遠い場所

・・・2018年、本放送時に感じた、この作品のエネルギー。鮮烈で清冽なエネルギー。それを6年の時を経て再び感じられたことがただただ嬉しいし、ただただ感謝しかありません。そして『そうか。この作品の本放送時には、私、もう今の店で働き始めていたんだな』と気が付いて、少しだけ自分に自信が持てたような気持ちになりました。

最終回も、やっぱり泣いたわ。嗚咽嗚咽嗚咽だわ。ラストのラストがめぐみちゃんのあの表情で締めくくられているのも、もう、大泣きだわ。

 

この作品で描かれていた青春。4人の女子高生たちの青春。それって一体なんなのだろう。再放送も見終えて改めてそんなことを考えてみて、ふと思ったのは、何かしらの区切りをつけるために必要な期間、何かしらの区切りを絶対につけなければならない時間のことなのかもしれないな。そんなふうに思いました。

 

何かしたい。でも1人だと怖くて何もできない。そんな自分に区切りをつけた主人公のキマリ。

夢の中の出来事のように、この世を去ってしまった母親。その母親に対する思いにちゃんと向き合いたい。そして母親が愛した地を、この目で見たい。そんな思いに区切りをつけた報瀬。

通っていた高校での出来事。その傷を笑顔で見て見ぬ振りしながら、それでも、そこにちゃんと向き合いたい。いい加減に区切りをつけたい。そんな思いをきっと、その明るい笑顔の下に抱き続けていた日向。

友達、親友。ルールがないそれに戸惑い、怯え、そこに強烈なまでの定義を求めている、そんな自分に区切りをつけたい。区切りをつけられる人間関係が欲しいと、心の底から望み続けていた結月。

そして報瀬と同じように、決して他人に委ねることなく、自分で決めて、自分の足を、その体を動かして、北極の地に立っためぐみ。彼女もまた、キマリとのあの出来事を経て『このままの自分じゃ嫌だ』と、自身に対して区切りをつけたい。そう誓ったのでしょう。誓って、それを実行したからこその、あの笑顔なんです。

 

人間には絶対に、ある時につけておかなければならない区切り。そしてその中には、どれだけ頑張っても1人ではつけられないものもある。だけどそれでも、最終的にそこに区切りをつけるのは、それをどんな形でつけるのかを決めるのは、自分自身である。

そんなことを彼女たちの姿を見ていて、ひしひしと感じさせられました。

ぶつかり合いながらも、ひとつ、ひとつのことに全力で笑って、怒って、泣いて、悲しんで、喜んで。一瞬、一瞬にまさに、自分の生を刻み付けていくかのような、その煌めき、眩しさは、私が思う青春の煌めき、まさにそれそのもので。

だとしたらこの物語の4人、めぐみも加えた5人の少女たちは、まさに青春が擬人化したような存在なんだなぁ、と思った次第です。

 

でも、なんです。青春が、区切りをつけるための、つけなければならない時間なのだとしたら、この作品においては大人たちのそれが描かれていたのも、また最高に心揺さぶられたなぁ。

民間南極観測隊の人たち。特に藤堂吟隊長のそれに関してと言うのは言うまでもなく、彼女もまた、親友であった貴子、その娘である報瀬と出会ったことで、報瀬と共に、貴子が眠る南極の地に再び足を踏み入れたことで、間違いなくひとつの区切りがついたのだと思うんです。

そこがもう、最高に泣けた。最終回の報瀬との野球対決シーンとか、髪を短くした報瀬に対しての言葉のやさしさとか、もう最高に泣けた。

 

そんな10代の少女たちの青春と大人の青春。そのふたつが出会い、たとえ短い時間であったとしても色濃く、鮮やかに交錯した。

その素晴らしさが描かれていたのも、今、この年齢になった私だからこそ、いっそ痛烈さすら覚えるほどに最高だと思います。

特に再び日常に戻っていったキマリたちにとっては『今も、宇宙よりも遠い場所で、時にその命を危険にさらしながらも、『そうしたいからそうしている』を貫いている大人たちが確かにいる』と言うことを、その身をもってして知れたのは本当に、本当に得難い経験になったと思うのです。マジで。

大人たちも本当に、彼女たちの存在には励まされ、勇気をもらったことだろうなぁ。

 

長くなっちゃってる!(今、気づいた)

 

いや、何か語りたいことが多すぎてまとまらないのですが。

ただひとつ、心の底から言えるのは『本当に素晴らしい作品なので見て!』

その一言に尽きます。いや、ほんとに。

ほんとに!(圧)

 

アニメを習慣的に見るようになって10年ちょい。個人的に好きな、印象深い、人に薦めたいアニメは数多くあるのですが。

シンプルに『いちばん、素晴らしいと思うアニメ作品は?』と聞かれたら、私は『宇宙よりも遠い場所』と答えるな。

 

自分のやりたいことは、他人に委ねるな。思い込みで、理不尽を突破し、不可能を可能にしていこう。自分の足を、体を動かして、『ここ』ではない世界を、広い広い世界を見に行こう。

 

2018年本放送時もそうでしたが再放送を見終えた今、また私は『何かやりたい・・・キマリたちのように、何かに挑戦したい!』と言う思いを抱いています。

懲りないねぇ(苦笑)

 

はい。そんなこんなで最後の感想は長くなってしまいましたが・・・まぁ、思い出も相まってのことなのでご了承ください。

 

てなことで冬アニメ感想、まだまだ続きます。

よろしければ引き続き、お付き合いください。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました。