榎木淳弥さん、8thライブ出演してくれるのかよおぉぉおぉぉぉぉ!
うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!泣く!
7thのダイジェスト見ながら『そうか・・・8thは先生たち、全員、揃わないんだな。仕方ないけど寂しいな・・・。まいたるの高速指振り、また見たかったのにな』としみじみする日々だったから、マジで嬉しい。
ありがとう・・・本当にお忙しいだろうに・・・ありがとう。
てなことで本題です。
ここいらでBL記事、放り出しておかないと、多分10月に入って秋アニメ始まったら、難しい気がする。
そんな具合で放り出します。
うっかりDLsiteに立ち寄ったらセール中で、その場の勢いで購入したBL漫画の感想をお送りするだけの記事です。
7月に購入したBLCDの感想すらまともにお送りできていないのに・・・。
何やってんの、私。
ちなみに購入したのは4作品ですが、感想をお送りするのは3作品です。
残り1作品はいまいち、私の中では刺さるものがなかったので割愛。すまぬ。
てなことで本日は2作品。作品タイトル全部、ブログのタイトルに書いたらとんでもないことになったので略しましたが。
あめきりさんの『ちょっと待とうよ、春虎くん』とマミタさんの『なつめさんは開発(ひら)かれたい』でございます。
ちなみに4作品を購入した基準ですが。
・某ゲームのせいで殺伐としていた私の心を癒してくれる、かつ浄化させてくれるような尊さが詰まっていそうな作品。
・いわゆる表紙買い。表紙の絵を見て一目ぼれした作品。
・誰が何と言おうとも、私が好きそうな世界観、お話の作品。
以上です。
この内、『ちょっと待とうよ、春虎くん』と感想割愛の作品は、最初の基準に引っかかったので購入しました。
『なつめさんは』はふたつめの基準に引っかかったので購入。
みっつめの基準に引っかかった作品の感想は、また後日、お送りいたします。
では、まずは『ちょっと待とうよ、春虎くん』の感想です。
主人公は高校生の粋。ゲイであることが周囲にばれてしまって以来、マスクで表情を隠し、いじられキャラを演じている彼は、2年に進級すると同時、春虎と言う新入生と学生寮の同室になります。
春虎のまっすぐで真面目な性格。更には部活に真摯に取り組む姿に、粋はだんだんと惹かれていくのですが、と言うお話です。
話が始まってからのペースが割と早い。駆け足も駆け足、幼稚園児の全力疾走を見せられているかのような1話、話の進みっぷりで正直『早い早い』と苦笑いだったのですが。まぁ、1話だから仕方ない部分はあるのですが。
ただ作品全体を読み終えた今なら、1話のこの駆け足感も致し方ない、と頷けた作品でした。
1話でちらり、と顔を覗かせていた粋の心境。ゲイであることが周囲に知られてしまってから、彼が選んだ生き方。彼が過ごしてきた時間。その中で、彼が感じてきた色んな感情。
そしてそれに触れた春虎の在り方。
そうしたものが2話以降、とても、とても丁寧に、ゆっくり、じっくりと描かれている作品です。なのでこの『ゆっくり』『じっくり』を生み出すためには、1話の駆け足感はやむを得ないよなぁ、と。
ま、『男子高校生、はじめての』の致すまでのRTAっぷりを考えたら、この作品の1話の駆け足感なんて全然、可愛らしいものなんですけどね!
なので実質、この作品はRTAじゃない『男子高校生、はじめての』です(違)
とにかく絵が可愛い。そしてこの可愛い絵柄で描かれるからこそ、よけいに粋と言う少年の思い。選んだ生き方。だけど春虎に出会ってから、春虎と思いが通じ合ってから(ナチュラルネタバレ)の変化。
一歩、いやもしかしたら半歩かもしれないけれど、それでも少しずつ、少しずつ変わっていくその姿と言うのが、時に胸を刺すような痛みを投げかけてくるような。そんな作品です。
ゲイであることが周囲に知られてしまって。そこから表情を隠しながら生きてきた粋。ゲイであることをからかわれても、嘲笑されても、そこで感じた痛みの一切も、本音もマスクの下に隠してきた粋。
そうであることに慣れてしまって、でもやっぱり慣れきれない痛みもあるわけで、それらを引きずりながら、ひたすらいじられ役として振舞う粋の姿が、とにかく見てて辛かったです。
なんだろ。ものすごくリアルだなぁ、と感じました。粋のそうした姿にも。あるいは粋がゲイであることを冷やかす、からかう、茶化す言動をとる周囲の少年たちの姿にも。
特に周囲の少年たちには、多分、純粋な悪気があるわけではないんですよね。私はそう感じた。悪気よりも戸惑いと言うか。どう接していいのかわからないと言う戸惑い。それをごまかすために、それを真剣に考えないようにするために、逃げの手段としてあんな態度をとったんだろうなぁ、と。
だけど当事者である粋にとっては、やっぱり当然だけどそれらの言動は、あるいは悪意がないからこそ、鋭い矢となって胸に突き刺さってくる。
でもそこに傷つくことこそ、粋の心がちゃんと生きている証でもあるわけであって。そうした粋の心の在り方も、私はめちゃくちゃ愛おしかったです。
だいぶ前だけどゲイの方が『ゲイだと明かした時、周囲の男性の多くが『俺のことはタイプじゃないだろ?』とか『俺のことは好きになるなよ~』と言ってきた。こっちにだって好きになる人のタイプはあるのに、どうして同性愛ってだけで、即、同性である自分が恋愛対象になるって思うんだろう。そうして、彼らにとっては何気なく放っているのであろう自意識過剰の言動に、こっちはどれだけ傷ついているか。多分、彼らは知らないんだろうな』と言うようなことをおっしゃっていたのを、インタビューか何かで読んだのを、粋の姿を見ていて、改めて思い出しました。
多分、親しいからこそ。距離感みたいなものが見えにくくなっているからこその言動なんだろうなぁ。だから粋と周囲の少年たちの関係には、人と人との関係、その距離間。その難しさみたいなものをものすごく感じさせられました。
一方、その粋にまっすぐに、まっすぐに。不器用に、不器用だからこそひたすらまっすぐに接する春虎のかっこいいこと!真のイケメン!
あれだろうなぁ。多分、春虎は粋の相手じゃなかったとしても。この作品にモブとして登場していたとしても、絶対に、粋のことをいじったり、ちゃかしたりしない人だ。
そうに違いないよ!
でも、それでも春虎もまた、粋に出会ったから、粋と出会えたからこそ気づいたこと、変われた部分と言うのがたくさんあるんだろうなぁ。
そんな2人の感情のやり取り。それが本当に丁寧に、もどかしいほど丁寧に。そしてまためちゃくちゃ可愛らしく描かれているからこそ、ようやく結ばれた2人の姿には『良かったなぁあぁぁぁ!末永く幸せになぁぁぁぁ!』と、ただただ絶叫ですよ。
そして物語の最後を締めくくる春虎と粋、それぞれの言葉も素晴らしいの一言。
相手のことをちゃんと思う優しさ。人としての優しさと、それでも『君がいい。君じゃなきゃだめ』と言う唯一無二の身勝手さが組み合わさると、こうも尊い。もう『うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』と見悶えるしかないような。それでいて、きゅっ、と胸が締め付けられるような切なさが凝縮したような作品が誕生するのかと。
そんなことを思わされた作品です。
派手な展開があるわけでも、ドラマチックな展開があるわけでもない作品。だけれども、BLだからこそのリアル。それを柔らかくも、時折、忍び込んでくるような痛みを秘めたタッチで描いた良作だと、私は思いました。
で、こちらの作品。とある方のブログにて知ったのですが、10月にドラマCDが発売されるとのこと。
色んな思いを、言葉を押し殺して、押し殺して、ひとりで耐えてきた粋の、あのしどろもどろな口調とか。ひとつひとつの言葉を、選びながら、丁寧に口にする口調とか、その、弱弱しく細い声とか。でも感情が溢れてきた時の、しっかりと自分の思いを口にする、その口調とか声とか。それを河西さんが演じられるのか。あぁ、ぴったり(悦)
声の感じとかは『久保さんは僕を許さない』の白石君みたいな感じなのかな、と私は想像したのですが。
そしてイケメン春虎はす!あぁ~(悦)。なんかもう、脳内アフレコしながら改めて作品、読んでみたけど。こちらももう、なんかぴったりすぎやしないか。ふへっ。
なんだろ。春虎の少年としてのまっすぐさと不器用さ。そして人としての優しさ。それらが醸し出す、ナチュラルにイケメンなところ。嫌みがないそのイケメン具合を、す!が演じられるのかと思うと、もう変な声が出そう(ヤダ気持ち悪い)
いやぁ、これは最高だな。最高だ。
ではでは。お次は『なつめさんは開発(ひら)かれたい』の感想です。
表紙の絵が、眼鏡男子(がぐちょんぐちょんにされるのが)好きな私にとってはただただたまらなかったので購入してみたのですが。
同作者さんの『40までにしたい10のこと』も、まだ購入はできていないけど、その絵柄に惹かれてお気に入りに登録してましたわ。ふふ。
セックスが苦手なことが原因でいつも恋人と破局してしまうなつめ。その悔しさから『日本一の床上手になって、自分を振った元カレを見返してやる』と言う決心を胸に、スキル向上のためにデリヘルを利用することに。そこで指名した『コウ』と言う男性が自宅にやって来たのだが、彼の正体は・・・と言うお話です。
『デリヘルで指名した男性の正体、それは自分を振った元カレだった』と言う続きっぽいあらすじだな、と自分で書いていた思いましたが、そうではありません(ネタバレ)
絵が綺麗。とても綺麗。良い意味で力の抜けた綺麗さ、それでいてBLだからこその耽美さもしっかりと感じさせてくれる絵。ごちゃごちゃしていない、見やすい、読みやすい絵で、まず目が幸せ。ってか絶対、作者さんは私と同じく眼鏡男子好きに違いない。
『日本一の床上手になってやる!』と息巻く主人公のなつめも、そしてそんな彼に性の手ほどきをすることになるコウも、イケメン。
なつめは表紙に書かれている青年です。眼鏡が似合う、インテリそうな、自分の弱さとプライドを虚勢張ることで守り通していそうな、理想的な眼鏡イケメンです。
そして攻のコウは、一言で言うならワイルド系のイケメン。
そんなイケメン2人が『あくまで目的のため』『あくまで仕事だから』と言う理由で、あんなことやこんなことをしていくのですが・・・そこはほら、BLですからね。
じょじょにそれを通して2人の気持ちが変わっていく、通じ合っていくと言うお話で、まぁ、語弊ある言い方かもしれませんが、お話としては、展開としての目新しさみたいなものはありません。
でもある意味、BLとしての王道と言いますか。『最初は目的のためだったのに』『実はホントは』的な展開は、描写は、やはり胸をきゅんきゅんさせるものがあるのですよ!
またなつめにとってのセックス。コウにとってのセックス。そこに対するそれぞれの思いが、話が進んでいくにつれてきれいに重なり合っていく流れであったり。
あるいはセックスを復讐の道具としか考えていなかった、考えられなかったなつめの心情であったり、そんななつめを思うコウの心情の変化であったり。
そうしたものの描写が、時にコミカルに、時にシリアスに描かれているので、王道的展開とは言え読みごたえがある作品になっているのも、本作品の魅力です。
ここに関しても、そうした心情の変化。それを時に如実に浮かべている、時に密やかに滲ませている登場人物たちの表情。それが美麗な絵で描かれているからこそ、言葉で語られる以上の雄弁さをもってしてこちらに伝わってくる、こちらに訴えかけてくるんですよねぇ。うん。
先程の『ちょっと待とうよ、春虎くん』にしてもそうですけど。これは別にBLに限った話ではないわけなのですが。
絵って、綺麗であれば良いと言うわけでもなく、可愛ければ良いと言うわけでもなく。いちばんは作品に合っていること。作風に合っていること。そして物語に合っていることが大切なんだよなぁ、と改めて思わされた次第です。
35歳であるなつめが。『大人』であるなつめが。
大好きな人に振られた結果『床上手になる!』と言うひどく幼い目標を立てるほどに追い込まれていたなつめが『セックスとは何ぞや』と言うことを教えられる物語。知るための物語。
そしてその相手は、自分のことをもしかしたら自分以上に知っているかもしれない男で、ワイルドな風貌をしているイケメンで、でも実はとても優しい人でもあり。
そんな不器用な大人が主人公の、実に良い意味でBL的なドラマチックさとファンタジックさが入り混じった、だけどやはりBL的なリアルな感情、それも入り混じっている本作品には、この美しい絵がぴったりなんだろうなぁ、と感じました。
てなことでなつめがコウからあんなことやこんなことを教わる、と言うのがお話の根幹なので、肌色多め、濡れ場多めな作品です。
ただしそこがエロイし、やはり絵の力もあって艶っぽい、色気たっぷりなんだけど妙にくすり、とできちゃう。特にいろいろと空回りしちゃって、大人故に素直になれないなつめの醸し出すコミカルさ、可愛らしさが良い味を出している、と言うのも本作の魅力かと思います。
ほんと、なつめ、私の中のBLにおける理想の眼鏡男子(受)って感じがして、ものすごいツボでした。これが攻だとまた変わってくるんですけど。
そう言う部分かあるからこその最後。なつめとコウが、気持ちもしっかりと通じ合った(盛大なネタバレ)2人が、ちゃんと、正しくセックスをする展開、シーンと言うのは胸熱だし、胸がきゅんきゅんとするのでありました。
絵に描いたようなハッピーエンド。最高じゃないですか!
こちらの作品に関しては、ドラマCD化は現状、予定されていない模様。
ただし漫画の続編は連載が始まっているようなので・・・その内、ドラマCD化されてもおかしくないんじゃないんですかね。知らんけど。知らんのかい。
私の中ではなつめ、コウ、それぞれ『あ~、この方のお声とかぴったりそう』と言うイメージがあったりするのですが・・・どなたかは内緒です。
もし、実際にドラマCD化が決定してCV発表された時には、ひとりでやんややんやと盛り上がりたいと思います(笑)
てなことで残り1作品の感想も、引き続きお付き合いいただければ幸いです。
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました!