tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

2021年冬アニメ感想~その4

冬アニメの感想、第4弾でございます。

春アニメも続々、放送スタートし、既に視聴済みの作品も出てきて、何ならその感想記事をアップしても良い頃合いだと言うのに・・・前クールの話を未だ記事にしてしまって、なんだかちょっと恥ずかしい・・・。

 

そんな具合でよろしければ引き続き、お付き合い下さい。

 

・『BEASTARS

・・・最終回。いつものように録画を再生したのですが、通常OPが冒頭に流れたのを見た瞬間『やられた。昨日のフィギュアスケートの試合が延長になったから、本編、録画できていないんだ!』と本気で思った私は、レコーダーに頭を下げるべきだと思います。はい。ごめんなさい。そう言う演出でした。

 

と言うわけでそう言う演出がとられていた理由は、イブキとルイの掛け合いが冒頭で描かれていたからなんですが。

『肉食獣のキバとツメは守るためだ』と言うような台詞をレゴシが口にしたその直後に、その肉食獣であるイブキに、イブキの誇りによって守られたルイが姿を見せる、と言うあの一連の流れ、あの場面は、もうずっこいやろ。最高オブ最高。

その後のルイの言動には、この物語はレゴシの成長物語であると同時、ルイの成長物語でもあったんだな、と改めて感じさせられました。かっこよかったし、改めてイブキの存在の大きさが感じられた。そしてそこから、陳腐な言葉になってしまうかもしれないけれど愛と覚悟、そうしたものの存在を感じました。それはもしかしたら『肉食獣と草食獣』と言う大きなテーマがある、この作品ならではだからこそなのかもしれませんが。と言うか、間違いなくそうだな。

でも『肉食獣と草食獣』とか登場人物がみんな、人間ではないと言うこの作品ですけど、でもそう言うの抜きにして、こー、何と言うか。結局、この物語の登場人物も、私たち人間も何も変わらないんじゃないかな、と言う思いもわいてくる作品で。

自分自身のことなのに自分自身ではどうすることもできない心の部分とか、自分自身で自分に貼り付けてしまっている妙なレッテルとか。それによって自縄自縛に陥ってしまっている部分とか。他者とのかかわりにおいて、どうしようもなく後悔が残る部分とか。そう言う、人間の生々しい部分が描かれていたからこそ、物語として深みもあったし、個人的にはものすごく共感ができました。

 

そう、共感と言う部分で言えば、私がいちばん共感できたのはリズだったよねぇ~(汗)と言うか、リズ役の白熊寛嗣さんの演技の存在感、本当に素晴らしかった!身勝手と不気味さと、でもどうしようもない孤独さと。そう言うのが混じりあっていて、本当、凄かった!(語彙力)

 

そう。リズ。最終回の後悔とか、その自分に貼り付けたレッテルとか。レゴシとルイの友情に対する思いとか。そう言うのが、もう私としてはまるで他人事とは思えず、最終回にしてどっと、彼に対する共感が溢れたのでございます。はい。なんかね、ほんと、しんどいな(しんどい)

 

と言うことで、こちらの作品も原作は終了しているわけですし・・・時間はかかっても良いので、是非ともアニメも最後まで放送されてほしいなぁ~。

 

・『進撃の巨人
・・・なんてところで『今冬放送予定!』の予告を出してくれるんだ!かっはー・・・あの終わり方、あのシーンで、半年以上待たされるとか・・・ちょっとした地獄じゃないですか、やーだー。

 

76話『断罪』は今冬とのことで・・・どうしてこうなったのか・・・と言うかそれ以前に、今冬放送予定なのは76話だけなの?それ以降は?原作も無事、終了を迎えたわけだし、よもや『アニメは途中までですよ~』ってなことはないよね?ここまで来たら、アニメも最後までやってくれますよね?

ね?(圧)

・・・しかしそうなると、MAPPA、どえらいことになるなぁ・・・。

 

はい。と言うことで、いやぁ・・・ほんと、見てて辛かった。精神的にしんどかったです。まさか、まさか物語が始まった当初は、こんな方向に物語が進んで行くなんて、もっと言えばこんな方向にエレンが振り切れるなんて、思いもしていなかったもんなぁ。そう言う意味では、ほんと、ストーリーの作り方、構成はお見事の一言。凄いな、諌山先生。

 

何だろうな・・・ほんと、悲しいし、こー、もうただただ虚しさしかないと言う感情もわいてくるし。『誰が悪い』と言う、その部分に対しての明確な答えが存在していないような、出てこないような物語で。で、たまたま、と言う言い方もおかしいかもしれないけれど、たまたま『今』の時代に生まれて生きるしかないと言うだけで、その『誰が悪いかわからない』ありとあらゆる出来事の渦中に存在せざるを得ない、と言うのが、もうたまらなく悲しいし、空しいし、怖い。

 

多分エレンが、それでも初期の頃のように、巨人に対しての圧倒的な憎しみと怒りを武器に、ただただ前だけを見つめて・・・と言う姿であればまた感じるものも違っていたのだろうけれど。

アニメで描かれていた、あまりにも変わり果ててしまったエレンの姿を前にしては、もうなんも言えない。『起こされてしまったことはどうしようもない』と言う、圧倒的な無力感すら抱きそうです。

 

そしてそんな中、それでもあがいて、もがいて、相も変わらずずたずたになって闇落ちしそうになって、それでもエレンのように振り切ることができないライナーの姿と言うのが、もうほんと好き(私は鬼か)

 

何はともあれ、原作もラストを迎えるわけですし。ほんと、アニメも最後まで制作、放送していただきたいなぁ~。あー76話が待ち遠しいぞ。

 

・『スケートリーディング スターズ』

・・・この作品も1クールなのが惜しいなぁ、と。魅力的な登場人物の多さと描きたい、描こうとしている物語の濃度を考えると、12話と言う話数はあまりにも少なすぎたんじゃなかろうかなぁ・・・と私なんかは思ってしまった、と言うか、途中で何度も、何度も思ったのですが・・・。

なんかたとえば流石井隼人の、兄とか、自分自身に対する複雑な感情とかはもっと描かれてほしかったなぁ、と思うし。他の高校のキャラクターたちの物語ももっと見たかったし、それこそ主人公サイドとの、こー、最終決戦のあの演技に至るまでの流れは、もっと描かれてほしかったなぁ・・・と思うのは、私の理解力が足りてないだけなんでしょうな。はい。いや、でも理解はできているからこそ、なんかすごく惜しい気分がほんと、ひしひしとわき上がってくるのであります。

 

でも仕方ないよなぁ。12話だもの。これくらい詰め込んで、詰め込んで駆け抜けないと、それこそ主体となる物語を進め、まとめることすら危うくなるもんなぁ。はい。

 

と言うわけで、でも総じては楽しく視聴していた作品でした。わちゃわちゃあり、スポコン的な熱さもあり、団体スケートと言う競技の難しさや魅力などなど、やっぱり見どころの多い作品ではあったなぁ、と思います。最終回のまとめ方と言うか『盟友』と言うタイトル通りの終わり方も、爽やかでよかったなぁ。

あと流石井隼人は最初から最後まで可愛かったです。好き。古川慎さんの演技も好き。さっき、最終回のまとめ方、良かった、って書いた尻からこんなこと書くのはどうかとと思うけど、なんなら最終回。あのまま流石井はどうにもできない孤独と屈託抱えたまま、みんなの前から姿を消す・・・みたいなまとめでも良かったのに、と思う私は、やっぱり鬼か。

 

・『怪物事変』

 ・・・CV村瀬歩の凄さを改めて目の当たりにした、そんな作品。いや、凄ない?あのトーンの声がナチュラルに出せると言うのも凄いし、その声で晶として演技をすると言うのも凄いし、なんかもう、ほんとよくわかんない。村瀬さん、よくわかんない。あと花澤香菜さんの演技も、新境地!と個人的には感じて、魅力的だったなぁ~。花守ゆみりさんの紺の演技、と言うか、お声に、大谷育江さん感じたのは私だけでしょうか?か可愛かったです。

 

はい。そんな具合でこちらは全12話、主要キャラクターの関係性の変化や、その個性や歴史を把握できる物語で構成されていて、過不足なくまとめられていたなぁ、と言う印象です。原作の順番通りにまとめた感じなのかしら?

 

主人公の夏羽をはじめとするこども組と、隠神さんをはじめとする大人組。こどもたちは自分たちで必死になってひとつひとつの出来事を乗り越え、前に進もうとする。それを大人組は(まぁ、CV花澤さんの飯生さんは別ですが(汗))何と言うか理想的な距離感から、時に見守り、時に手助けし、と言うその関係性が、本当に温かくて良かったなぁ。・・・ってかまぁ、主にそうしていたのは隠神さんだけなんですけど。はい。隠神さんは、ほんと、良い大人の代表のような人だと思うよ。そしてそんな隠神さんを演じていた諏訪部順一さんの演技も、何と言うか、良い感じにおっさんで、でもあたたかくて、かっこよくて最高でした。

 

何よりほんと、12話通して、物語の軸がぶれてなかった、こども組の成長を描く、と言うそれがちゃんと物語として感じられたのは、ほんと良かったなぁ、と思うのです。夏羽が主人公ではあるけれど、でも彼を取り囲む識や晶、紺と言った登場人物もまた主人公であり、彼、彼女たちの物語が描かれることで、同時に夏羽の成長や変化が伝わってくると言うのも、またこれ憎いじゃないですか~。

作画も変にきらきらしすぎてなくて、物語の温かみのようなものが感じられるそれで、安心して見ることができました。

 

はい。と言うわけで2期はどうなのかなぁ・・・。何と言うか、放送前は勝手に分割2クールくらいでやるんだろう、と思っていたので(何の根拠もないのに(笑))なんか、1クールで終了です、と知った時は、拍子抜けしてしまったのですが・・・原作的にはどうなだろうかなぁ。

 

はいっ。今回の記事では4作品の感想を書いてまいりました。

こうやって振り返ってみると、やっぱり1クールの尺、12話ないし13話と言うのは、なかなかこれ、物語を描き切る、という点から見てみると、帯に短したすきに長し的な長さなのかなぁ、と思ったりもするのですが。

勿論、見る方によっても感じ方は変わってきますし、物語の主題やキャラクターの数やその個性によっても変わってきますが。うん。

まー、でもそうだな、やっぱりこれは見る方の感じ方だよな。

・・・何だこのまとめ(笑)

 

と言うことで冬アニメの感想、まだ続きます(汗)。

 

ではでは。今回はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!