tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

2024年春アニメ感想~その3

働いてる場合じゃねぇ!(まだ言ってる)

今日から3勤です。ぼちぼちやってきます。

 

てなことで春アニメの感想記事です。本日がラスト。

早速、こちらの作品の感想からどうぞ。

 

・『怪獣8号』

・・・続編制作決定おめでとうありがとう。一部、寄せられている、ここから先の原作に対しての厳しい評価。それがうまーく、アニメ化されることで覆されればいいなぁ、と思います。いや、原作読んでないからわかんないんですけど。

 

てなことで最終回。熱かった。熱かったけどカフカが助かったことがわかった喜びを、伊春に先を越されて少し不服そうな、赤面したレノがめちゃくちゃ可愛かったです!加藤渉さん、マジで原作通りの、素敵なレノをありがとう!

ってか主演の福西勝也さんはじめとして、個性豊かなキャラクターを演じられていた声優さんのキャラのハマり具合が半端なかったです。そんな中、最終回ですべてを掻っ攫っていった感がある鳴海隊長、CV内山昂輝さんの破壊力!ありがとう!

 

諦めきれないと言う思いは、ひとつの呪いだと私は思います。ただしそれをそんなふうにとらえてしまうのは、私がその、諦めきれないことに対して行動を起こさないから。すなわち、結局のところ、私の『諦めきれない』はその程度しかないからなんだろうな、と言うのをカフカの姿を見ていて思いました。

へし折られて、無様さに泣きそうになり、努力すれど努力すれど埋まらない理想と現実にもがいて、あがいて、へこたれて、うなだれて。

それでもカフカは諦めきれなかった。ミナの隣に立つことを諦めきれなかった。そしてそれを不格好に、でも一途に貫き通した結果、その思いに彼自身、救われることになった。確かに怪獣ではある。でも確かに人間でもある。それを証明した。

全話通じてぶれることがなかったそれに、改めて胸が熱くなった最終話でした。

そしてそんなカフカだからこそ、彼と多くの時間を共にしてきた人たちは、彼に処分が下されなかったことを心底、喜んだんだよなぁ。人徳、人徳。

 

そして怪獣との戦闘シーン、アクションシーンの迫力は、さすがのProduction I.Gと言った感じでしたね。それこそ劇場版クオリティと言うか『もっと大画面で見たいっ!』と思うほど。光と陰、明と暗の絶妙な加減みたいなのも、とても印象に残っています。

 

てなことでアニメの続き。恐らくはだいぶ先の話にはなるのでしょうが。奮闘するおじさん、カフカの、そして他のキャラクターたちの物語。楽しみにしています!

 

・『鬼滅の刃 柱稽古編』

・・・アマゾンプライムの配信で視聴。40分でした。『多分これ、テレビ放送では相当CM挟まれてたことだろうなぁ』と無粋なことを思ってしまいました。すいません。

いや、もうなんだ。毎回のことだけど劇場版クオリティ。産屋敷ボンバーのシーンの、雪がドアップになって溶けていく描写とか、もはや誉め言葉で変態的。

劇場版クオリティは劇場版でやれ。やるってよ。最終決戦は劇場版3部作だってよ。見に行きたいなぁ。3部作。3部作で完結させるとは言ってない(汗)

そんな最終回。皆が無限城に落下していくシーン、とにかく胸が痛かったです。『そんなことはないよ。そんなに大差はなかったはずだよ』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それでもあそこのシーン。あの、どこに落下していくか。誰と落下していったかと言うのは、それぞれの命運を大きく決定づけるものだと思うんです。

だからそれを思うと、ほんとに胸がぎゅっ、となりました。

 

あと珠代さんの言葉には思わず涙がこぼれました。情念と言う言葉すら超越するほどの壮絶さがあり、人としての、親としての深い愛がそこにはあり。そしてどうしようもない後悔、懺悔の念がそこにはあり。それらすべてを無惨にぶつけるような、ぶつけることしかできなかった珠代さんの姿が、あまりにも見ていて辛かった。

そしてお館様。お館様のやったことと言うのも、見方によったらとても残酷なことなんだよなぁ。

それでも2人のその姿からは、人間だからこそのしつこさ。諦めの悪さ。無惨に対して圧倒的に弱者だからこそ、ひたすら託して、託して、託していくしかない切実さ。それらがひしひしと感じられて、言葉になりませんでした。

人間のしつこさ。諦めの悪さ。悲しく、でも、なんて尊厳に満ちた言葉なんだろうか。

 

てなことで全8話。モブ隊士に主演級の声優さんをあてる、そしてその物語を描くと言うことで、原作のボリューム不足が無理なく補われていましたね。

またそのことで、無限城での戦いにおけるモブ隊士たちの生き様。そこに対しても、視聴者が原作以上に様々な感情を抱くことは必至なわけで、それを今から想像すると、もう胸が張り裂けそうな思いです。辛い。しんどい。

なんて罪深いことを(涙。とは言え、これもまた『アニメだからこそ』できる表現方法であり、物語の、キャラの魅力をより高める手段ではありますよね。素敵だ。

 

いよいよ無限城での決戦編。ここからはひたすら辛い、悲しい展開が続くばかりなのですが、一方で鬼側の物語を味わうことができるのも楽しみのひとつではあります。更にその鬼を演じられる声優陣の熱演も、今から楽しみで仕方ありません。

CV宮野真守さんによる童磨のあのセリフとか。ほんとに。

『無理だよ』とツッコまれるのは承知の上で。できれば3部作、どどっ、と間を開けずに公開されると嬉しいなぁ。

活撃 刀剣乱舞』のためにも(遠い目)

 

・『響け!ユーフォニアム3』

・・・私は知らなかったんだけれども。原作の改変がされているんですってね。原作では最後の舞台で麗奈と共にソロパートを演奏するのは久美子だった。

でもアニメではそうはならなかった。久美子はオーディションで黒江真由に負けて、負けた結果として大吉山での例のシーンが、アニメでは描かれている。

ちなみに最後の最後の北宇治高校が金賞を獲得する、と言うのは原作通りだそうです。

 

何が凄いって、あくまで私の意見に過ぎないのですが。原作を読んでいない人間の意見に過ぎないのですが。原作を読んでいない人間からしても、このアニメオリジナルの展開になにひとつ、無理を感じないこと。すごくすごく物語として自然であり、そして語弊ある言い方かもしれないのですが、よくできている。そう感じさせる。

そこがもう、凄い。

 

勿論、この改変に対しての様々な意見は、私もネット上で見かけました。『アニメでの改変はよくできてるって言う意見もあるけれど、じゃあ、原作ファンで、原作通りの展開をアニメで見たかった私の気持ちはどうすれば』と言うご意見も見かけた時には、ものすごく胸が締め付けられました。『原作がある作品のアニメ化は、一体、誰のためのものなのか』と言うことまで考えさせられたと言うか。

ただそれでも、この改変に関しては、それこそ京アニの覚悟。制作陣の覚悟。それを見たような思いすら、私はしたのです。

 

原作の、その物語性を、魅力を踏まえたうえで、だけどもう一歩、踏み込んだところを、アニメだから描きたい。そんな覚悟を。

 

もう一歩、踏み込んだところ。それは何だろうと考えたら『黄前久美子の人としての馬鹿正直さ』だと、私は思いました。そして『それを貫き通した末に得たもの』の尊さであり、重みであり、人としての自信だと思いました。

この辺りは語り始めるとキリがないので、もし機会があればまた記事にしたいなぁ、とか思っているのですが。

 

何にせよ、アニメでは、久美子は麗奈との約束を叶えることはできなかった。ソロパートを吹くことはできなかった。奏ちゃんにも言われていたけれど『いつもいつも貧乏くじを引きたがる』と言う言葉も、本当にその通りで。

でもそのことで、自分の人間としての良くも悪くも愚直すぎる愚直さを知ってくれている麗奈との絆は、より深まったのではないでしょうか。麗奈もまた、演奏に対しては、金賞をとると言う目的に対しては、あまりにもストイックで愚直すぎるくらいに愚直すぎる人であり。

でも互いが互いに、そんな相手に対してどうしようもなく敬意を抱いているからこそ、この2人は今までやってこられたわけで。そしてこれからもその関係性が途絶えることはないと言う約束みたいなものが、改めて視聴者の前にさらけ出されたわけで。

 

あるいはそれまで、本音を漏らすことを避けてきていた久美子が、麗奈の前だけでは本音をぶちまけられた。悔しさを絶叫し『この気持ちも誇りにしたい』と強く宣言した。これももう、オーディションで勝てなかったからこその重みを放っていると、私は思うんです。

大吉山でのシーンは、だからもう、あれ、本とに久美子と麗奈の『これから』が約束されたシーン以外の何物でもないんですよ、個人的には。

誰にも侵されることがない、侵すことができない、恋愛とも友情ともつかない感情。それが紡ぎ出す世界。圧倒的に閉じられた世界。排他的な、2人だけの世界。

 

あとこの展開によって黒江真由と言うキャラクターが、語弊ある言い方にはなるかもしれませんが『救われている』と感じられたのも、個人的には面白かったです。

原作を読んでいないからやはり正確な比較のしようがないのですが。それでも黄前久美子の前にラスボスのごとく立ちはだかり。その言葉で、表情で、態度で彼女の心をかき回し。でも演奏の腕前は素晴らしいものがあり、だからこそなおのこと厄介で。

そんな、ひたすらに『無垢を装った真っ黒な怪物』『純粋さの厄介さを喰らい尽くしたかのような化け物』と言う印象しか(散々)個人的にはなかった彼女に対しての印象。

 

でもそれも、その本心を久美子に指摘された時に見せた表情。あるいはオーディションの結果後に見せた涙。金賞受賞の結果が出た後に見せた涙、つばめちゃんと喜び合う姿で、一気に変わった。

彼女が久美子の人間的成長を、実に嫌な形で、でもたまらなく生々しい形で引き出す役割を与えられていたのだとしたら。

アニメでは久美子がオーディションに負ける、と言う改変がなされていたことで、彼女もまた、久美子と言う存在を通して、人間的な成長・・・と言うよりも、変化。あるいは自分自身に対しての許しみたいなもの。それを得られたのではないかな。

そんなふうに、私には感じられ、そこもものすごく胸が熱くなるような思いでした。

 

案の定、長くなったなぁ(遠い目)

ただな、ほんとに。原作とは異なり『一生懸命が報われるとは限らない』をこれ以上ないほどの形で見せておいてからの『それでも一生懸命、向き合ってきた者にしか到達できない場所がある。得ることができない感情がある』を見せてくれた、この改変は、やはりお見事だと、私は思ったのでした。

泣いた。

 

てなことで何だか最終回オンリーの感想になってしまいましたが。

3期もやっぱり素晴らしかった。ただひたすらに、制作に携わられたすべての方に対して感謝の気持ちでいっぱいです。

素敵な物語をありがとう。彼女たちのまっすぐでひたむきで熱い、熱い青春の物語からは、40を過ぎたこの私ですら、いろんなことを学ばせてもらった思いでいっぱいです!

 

・『無職転生異世界行ったら本気だす~』

・・・続編制作決定おめでとうありがとう。制作会社が、この作品のアニメを制作するためにできた会社ですからね。そりゃもう、原作ラストまでアニメ化されることでしょう。その合間、合間にも、非常にクオリティの高いアニメ作品を制作しているので、いやいや、ただただありがたい限りです。

 

人生だよなぁ、ほんとに。ヒトガミの正体が何であるか。ヒトガミの目的がなんであるか。それを知っているか否かで最終回、冒頭のルディの焦燥みたいなもの。それの受け止め方も変わってくると思うんですけれど。

ねー。ほんと。このヒトガミの存在が、存在としてうまいよなぁ。『どうすればいい』に対して、まさしく神のごとく助言を与える存在。そりゃ、ありがたいよなぁ。ルディでなくても頼りたくなっちゃう。

でも最終的に、その助言を受けてなお、どうするかを決めるのは己自身。そしてひとつの道を選択したら、もうひとつの道は、基本的には閉ざされてしまう。そちらを進んだ先に何があるのか、ないのかと言うのは、おそらくはわからないまま。

人生は選択の連続である。その過酷さ、残酷さが身に染みてきたような。そのままならなさに、ものすごく胸を締め付けられたような。

 

ただそれでも、今のルディは1人ではない。この世界で再びの生を受けて以降、ずたぼろになりながらも行ってきた選択の結果、たくさんの人と共にいることができている。

積み重ね。人生の中の積み重ね。前世では叶わなかったそれを、この世界では必死になって叶えた結果の、今のルディ。その『始まり』とも言える存在である父、パウロの墓前で思いを吐露するシーン、表情がひたすらに泣けた・・・そんな言葉を口にできるようになったんだなぁ。あんな柔らかい表情を浮かべられるようになったんだなぁ。

泣く。パウロもきっと『何、言ってんだ』って笑いながらも、秘かにその目には涙が浮かんでいることだろうと思うよ。

あぁ、本当に積み重ねだなぁ。ルディの、たくさんの人たちの、人生の積み重ね。子どもから青年になり、恋をして結婚をして。遠く離れていた親のことに、語弊はあるけれど振り回されて。そしてその親との別れを経験して。この物語の流れも、本当に人生そのものだよなぁ。

 

最終回。『そりゃ、ノルンちゃんが怒るのも無理ないわ』と言う思いでいっぱいだったのですが(苦笑)。

シルフィの懐のでかさよ。あそこの茅野愛衣さんの演技も、もうなんか神々しさすら感じたのは私だけでしょうか?

でもシルフィの言葉も、ルディのことを大切に、愛おしく思っているからこそ。そしてスケベな彼のことを熟知しているからこその言葉で『ふふっ』ってなりました。

パウロの死に憔悴しきっていたルディを慰めようとしたロキシーの態度は、それこそ『弱みに付け込んだ』と取られても致し方ないのかもしれない。でもそこにはやっぱり、やっぱり、ロキシーのルディに対する気持ちがあったのは事実で。

シルフィも言っていたけれど、その気持ちが痛いほどにわかるからこその、シルフィの受け止め方だったんだろうなぁ。

 

さ、残るは赤髪の、気の強いあのお嬢さんだけだよ!(ネタバレ)

ルディにトラウマを植え付けたあのお嬢さんの成長した姿も、今から楽しみだ。

 

第2期も素晴らしい物語をアニメとして堪能させていただきました。22話の、あの戦闘シーンのクオリティは後世に語り継がれるべきだと思う。本当に凄かった。

ルディたちの次なる物語も楽しみにしています!

 

はい。そんなこんなで以上、2024年春アニメの感想でございました。

夏クールにも続く作品を入れて、結局・・・13作品の視聴だったのか。

だなぁ。やっぱ個人的にも、これくらいの本数がちょうどいい気がします。昔のようにむやみやたらに本数視聴しても、視聴の質みたいなものが悪くなるのを今期序盤、改めて痛感しました。反省。

 

あと春クールは続編作品の視聴が多かったんだな。だから新規作品の面白さに触れる、その楽しみからは少し縁遠かったわけですが。

一方で、長く続いている作品。それを追いかけ続けてきたからこそ感じられる面白さ、魅力。それらを思う存分、堪能できたのは良かったなぁ。

 

てなことで明日からは夏アニメの1話視聴感想をどんどん挙げていきます。

よろしければお付き合いくださいね~。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました。