tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

2023年冬アニメの感想~その2

本当ならば本日は『このミステリーがすごい!』の振り返り記事を挙げる予定でした。

が、冬アニメの感想記事を先に挙げておかないと後々、面倒なことになると悟った結果、本日は予定変更、冬アニメ感想記事を挙げることにしました。

このミステリーがすごい!』の振り返り記事、最終回は4月10日に挙げる予定です。

 

ではでは本日はこちらの作品の感想からどうぞ。

 

・『僕のヒーローアカデミア

・・・7期、制作決定!おめでとう、ありがとう!てかこれはもう、原作ラストまでアニメ化される流れでしょう。ここまできてそうじゃなかったら逆に驚きだよ!

しかし次で7期か。すごいなぁ。1期以外は多分、全部2クールでしたよね?それでもなお続くと言うのは、いや、本当に嬉しいし。ただ続くだけじゃなくてボンズの超絶ハイクオリティのもとで、と言うのがまた嬉しいし、声優さんの演技も本当に素晴らしいのよ、泣けるのよ、熱いのよ・・・ねー。

 

いやぁ・・・しかし6期も熱かった。いつも以上に熱かったし、なんかこー、ほんと『ヒーローとは何ぞや』『人を救うとは何ぞや』『悪とは何ぞや』と言うことを極限まで描き切っていた内容だったなぁ、と。

今回も2クール放送だったわけですが、特に2クール目に入ってからの物語は、もうほんと、見ててめちゃくちゃしんどかったです。『うわぁぁぁぁぁぁ!』ってなりっぱなしでした。

なー。なんかほんと、デク君の気持ちがまた理解できると言うか、彼の心の中にある、人を救う、人を守ると言うことに対してのあまりに真摯な思い。皆を思う思い。自分のことはちっとも顧みない思いが手に取るようにわかるからこそ、なおのことしんどかったと言うか。そのやさしさも、いろんな意味での強さも、そこからくる弱さも。年相応なものを感じさせるからこそ、その年相応からくる、何て言うんだろ、意固地さ、頑なさ、頑固さみたいなものが愛おしくもあり、胸に来たんですよねぇ・・・うん。

また山下大輝さんがさ、もうほーんとにいい演技をされるのよ・・・。普段はちょっと気弱なんだけど、ここぞと言う時に見せる芯の強さ、絶対に譲らないぞと言わんばかりの頑固さ。そんなものを抱えている『少年』を演じられたら、山下さん、ほんと若手声優さんの中ではトップだと、私は勝手に思っています。泣ける。

 

そしてそのしんどさが続いたからこその、A組の皆とデク君のバトル。そしてそこからのかっちゃんの謝罪の流れ。更にはお茶子ちゃんの未成年の主張お話も、もう泣いた。一人前ではないかもしれない。だけど確かにヒーローである少年、少女たちの姿を描いた作品であると同時、ヒーローであるけれど高校生でもある。まだまだいろいろと未熟な十代の少年、少女たちの姿を描いている。青春時代にあり、学生として、学園生活を送るその姿をしっかり描いている本作品であるからこそ、このあたりの流れは、その魅力、意味が存分に発揮されていたようで、とにかく泣いた。

 

エモい。青春だな。こうやって全身全霊、不器用にまっすぐに突き進みながら、あちこちにぶつかりながら少年、少女たちは大きくなっていくんだな・・・泣く。

また彼ら、彼女らを取り囲む大人たちの物語、言葉、態度も良かったなぁ。ヒーローであっても人間であり、大人であっても人間であり、そうである限り、どこまで年齢を重ねても、結局は不器用に、ぶつかりながら生きていくことしかできないのだ。

だからこそ、子どもたちをやさしく見守り、時に叱咤し、教育する大人たちの姿がかっこよく、私には見えました。

また荼毘の正体に強く揺さぶられたエンデバーの姿も良かった。ここの物語もまた、いろいろと考えさせられたなぁ。

 

今期も圧巻のクオリティ。そして胸を熱くさせられ、揺さぶられる物語、堪能させていただきました!CV朴璐美さんの、もう声からして強すぎるアメリカンヒーロー、スターアンドストライプが登場したところで6期は終了。続きは7期までのお楽しみと言うことで、今から待ち侘びていますことよ!

 

・『吸血鬼すぐ死ぬ』

・・・多分、普通の作品、と言う言い方もおかしいですが『吸血鬼すぐ死ぬ』と言う作品以外の作品だったら、最終回は温泉回、あのお話で『はい!最終回!これにておしまいっ!』だったと思うんです。

やたら声のいい(笑)バカと変態、大集合!この作品を彩ったキャラクターたちによる、真剣におバカなお話でがははは!と笑って、はい終了、と。

ところがそうではなく、このお話の後に。この、濃くて派手派手なお話の後にドラルクとロナルド、ジョン、3人のコタツ回を持ってきて、それで幕を下ろしたと言うのが、もう最高にこの作品らしいなぁ、とうっすら感動すら覚えたくらいです(笑)

そしてこのコタツ回も最高に面白かったのがまた凄い。温泉回、先程から書いている通り、至極真面目なバカと変態による特濃の物語だった。なのにその後のコタツ回も、しっかり濃くて、しっかりとバカで、しっかりと面白かった。それでいてなんだか微笑ましいような、そんな気持ちにさせられる物語で。

いやぁ、凄いわ。お見事の一言。素晴らしい!

・・・って多分、こんなずべこべ語るような作品ではないと思うんですけど(笑)

 

2期も相変わらず、でしたね。相変わらず。だけどこの作品に関しては『相変わらず』と言う言葉が最上級の誉め言葉になるのではないのかなぁ?

なーんにも考えなくて良し!がははと笑って、くすくすと笑って、濃ゆいキャラクターたちのバカさ加減と変態っぷりに、それを演じられる声優さんたちの、役者魂が炸裂している演技に笑って『あー、楽しかった』の気持ちで終了。そして翌朝にはなーんにも覚えていない作品。

相変わらずでいてくれた作品。本当に楽しく視聴できました。

 

いやしかし、これ。本当によくぞアニメ化にできたな、と思うし、これ以上ないほど完璧な形でアニメ化されたのも素晴らしいの一言だと思うのです。

原作漫画が面白いのは言うまでもないことでしょう。ただ漫画は自分のペースで、キャラクターのボケなりツッコミなりを読むことができるわけです。面白さを生み出す、そのテンポ、タイミングを自分で調節できるわけですよ。

ところがアニメはそうはいかない。キャラクターに声がついて、その声で喋る。更に1話25分と言う尺、区切りもあるわけで、面白さを生み出すテンポ、タイミングの調節が極めて難しいだろうことは推測に難くないわけです。

一歩、間違ったら『あっれ・・・原作漫画読んでいた時には、ここ、もっと面白かったはずなのになぁ』となってしまってもおかしくない。原作漫画の魅力、それがアニメ化で損なわれてしまう可能性も、じゅうぶんにある作品だったはずです。

 

でもそうはならなかった。『お見事!』としか言いようのないテンポ、タイミングでキャラクターが縦横無尽にボケ、ツッコミ、喋り倒し沈黙し、感情をあらわにして所狭しと暴れまくっていた。だからめちゃくちゃ面白かった。

いやぁ~・・・これはほんと、とても難しいことをやってのけた作品だよなぁ、と言う気持ちがひしひしとこみあげてきたのですが、やっぱりそんな大層なことを語る作品ではないはずです(笑)

てなことで・・・3期、ありますよね?またバカと変態の濃すぎる、相変わらずな物語、見たいですよ!

 

・『もののがたり』

・・・冬アニメ。個人的には『大逃げ!』『逃げ切り!』と言う作品よりかは『中盤からの追い上げが凄まじい差し』『終盤、とんでもなく追い上げて有終の美を飾った追い上げ』作品が多かったような気がします。・・・たとえがわかりにくい(すまぬ)

要は『1話からしばらくの間は『うーん』って感じだったけれど、回を重ねていくごととに面白さが増していき、最終回を迎える頃には『最初の話数のもたつきは何だったんだ』と疑問になるくらいに面白かった』そんな作品が多かったと言うことです。

勿論、これは私の感想です。はい。

 

で、そんな追い込み型作品だと思ったのが1つが本作品『もののがたり』でございます。おおっ、そうです。こちらの作品も続編、第二章の放送が決定とのことで。しかも放送時期は2023年の7月から。つまり夏クールですね。早い!てなことてはこれ、恐らくは最初から決まっていたんだろうなぁ。もう!嬉しいことは最初から教えてよ!

 

大体1話視聴感想の時には、多分『うーん、と言う感じ。もう少し、様子見と言うことで』と言うような感想を書いていたと思うのですが。

1話の最後の方で出てきた長月家の付喪神。その面々が本格的に動き出して、そして兵馬と絡みだして、更にはそこにぼたんちゃんとの関係性も加わりだして・・・と、どんどんどんどん、回を重ねるごとに物語の色んな要素が積み重なっていって、それに呼応するようにどんどんどんどん面白みが増していった、そんな作品だったなぁ、と言うのが最終回を見終えた今の正直な感想です。

ってか最終回、良かったなぁ~。兵馬役の大塚剛央さんとぼたんちゃん役の高田憂希さんの演技、もうめちゃくちゃ良かった。見てていじらしくなるくらいに、切なくなるくらいに、そしてにやにやがとまらないくらいにどちらもまっすぐ、ピュアピュアで『はぁ~、尊い!』と私は画面を拝んでいましたよ。

大塚さんは、兵馬の生真面目すぎるくらいに生真面目なところ。不器用だけれどどても優しいところ。怒りに駆られて我を忘れそうになる、その未熟さを巧みに表現されていたし、高田さんのぼたんちゃんは、とにかく可愛い!可愛いんだけれど、その可愛さにまったくの嫌みがないのがまた素晴らしかった!様々な辛い経験を気丈にも胸に秘めている、その健気さと、その思いのやさしさの表現も、もう見てて、聞いてて、ほんとに胸がきゅっ、となりました!

 

そして長月家の付喪神を演じられていた声優さんの演技も、物語の面白さ、それを加速させる大きな燃料になっていたなぁ、と個人的には感じます。

いやー、なんだろ。やっぱり主人公たちを取り囲むキャラクター、その彼らであったり、彼女らであったりが魅力的だと、そしてその魅力的なキャラクターを、声優さんたちが生き生きと演じていらっしゃると、物語がぱっ、と鮮やかになりますよね。うん。こー、物語が花開くと言うか。

『物語』自体も面白い。だけれどもキャラクターたちが増えて、動いて、いろいろな関係性を築き上げていく。あるいはそれが変化していく。そのことで更に『物語』が動き出して、深くなっていく。それによって面白さが増していく。そんなことを改めて感じさせられた作品でもありました。

 

最終回まで見終わって改めて振り返ってみると、とても『王道』な作品でしたよね。

真面目で頑固で不器用な少年と、辛い過去を経験していながら他者を思いやることができる優しい少女。そしてそんな2人を見守る・・・まぁ、若干、この言い方は語弊がある気がしないでもないのですが(笑)、大人たち・・・大人ってか付喪神なんですけど。

そのキャラクターたちがバトル、日常を重ねていくことで少しずつ心を通わせ、互いが互いに信じていく。

エモい。王道じゃん、エモい。

 

はい。と言うことで第二章からは、えー、雅楽寮なる付喪神も登場すると言うことで。その新たな付喪神が、兵馬、ぼたんちゃん、そして長月家の付喪神とどう関係していくのか。兵馬とぼたんちゃんのピュアピュアな関係の進展も含めて楽しみ!

 

・『便利屋斎藤さん、異世界に行く』

・・・この作品もまた決して大逃げ作品ではなかった気がします。かと言って差し、追い込みで序盤の遅れを取り戻し華麗にトップでゴールしたかと聞かれると、そうでもなかった。

そうでもなかったんですけど、でも面白かった。その面白さの種類と言うか味わいみたいなものが、ちょっと他の作品とは趣を異にしている。それが回を重ねるごとにクセになっていった、そして終わってみると『あぁ、来週からは斎藤さんたちのパーティの物語も、そして他のパーティの物語も見られないのか』としんみり、寂しさすらこみあげてきた、そんな作品になったなぁ、と言うのが個人的な印象です。

 

最終回のED、特殊EDでしたが、あれがこの作品のすべてなんだと思います。あのEDはほんと、制作サイドのこの作品や登場するキャラクターたちに対する敬意や愛情、愛着みたいなもの。それがものすごく表れていたように感じられて、なんか見てて楽しいのに胸が切なくなるような感じもしたなぁ。

制作はC2C・・・あんまり個人的にはなじみのない会社なのですが、調べてみたら結構、制作されている作品、見てたや。春アニメでも『江戸前エルフ』を制作されているのか。終始、大きく作画が崩れることもなく、華美過ぎない温かみのある作画でしたよね。安定したクオリティだったと言うのも、この作品の独特の雰囲気、面白さを損ねていなかった理由の一つだと思います。

 

この作品に関してもやっぱり、原作は読んでいないのですが、うまいことアニメ化されたなぁ、と感じました。シリアスなドラマの部分とくすっ、と笑えるようなコメディの部分。そう言うものの混ざりよう、緩急が、そうでないように見えてなかなかに激しい作品だと思うのですが、それが絶妙のテンポやタイミングでアニメとして表現されたいたなぁ、と。

キャラクターが声を出して喋る。だからキャラクター同士のやり取りに、明らかに物理的な『間』が生じる。そのアニメにおいて会話のテンポやタイミングを計算する、原作の面白さを再現するために計算するって、多分、めちゃくちゃ大変なこと、難しいことですよね。

でも個人的にはこの作品も、そう言うことがナチュラルに行われていた。お見事!

 

斎藤さんは、勿論『便利屋』だから、みんなに必要とされ親しまれている。それは事実ではあります。でも最終回まで見終えた今なら、仮に斎藤さんが『便利屋』じゃなかったとしても、きっとみんなに必要とされ、親しまれていたんじゃないかなぁ、と言う思いがします。

自分にできることを懸命に見つけようとし、それで自分を支えてくれている人の役に立ちたいと行動をする。ひとつひとつのことに向き合い、考え、自分なりの全力を尽くしていく。

そんな斎藤さんの姿には、そう感じさせられたのです。そしてそこに、人間関係において大切なこと、他者と共に生きていくことにおいて大切なことを学んだ思いもしました。

 

決して派手さはない作品でしたが、先程から書いている通り、妙にクセになる味わいのある素敵な作品でした。また1話でいろーんな感情、切なかったり楽しかったり、おかしかったり緊張感だったり。そう言うのを味わわせてくれたのも良かったなぁ。1話で何度でもおいしい作品だったと言うか。

グランドホテル形式の物語って、場合によってはどうしても出番の少ないキャラクターの扱いが雑だったりすることもあるのですが、本作品に関してはそれもなかった。しっかり、1人1人のキャラクターが、1つ1つのパーティが、その物語が描かれていたのも嬉しかったです。

 

はい。てなことで本日はこちらの4作品の感想を書いてまいりました。

冬アニメ感想記事、次回は連休明け3日に挙げる予定です。

その頃にはもう、春アニメが始まってますね!かっはー!早!

よろしければ引き続き、お付き合い下さい。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!