毎クール恒例の記事。
そのクール放送中のアニメで流れるOPとEDの中で、個人的に印象的なそれについて好き勝手に語るシリーズ記事でございます。
昨日はOP編でしたが、本日はその続き、ED編でございます。
ではでは早速。こちらの楽曲からどうぞ。
・秋山黄色『SKETCH』
・・・第6期か。なんかもうここまでくると『王者の風格!』すら漂ってきていますよね。あとこれ絶対、原作ラストまでアニメ化する流れはできているのだと勝手に思い込んでいるのですが。『僕のヒーローアカデミア』6期のEDでございます。
ってか6期まで放送されているわけなんですけれど、振り返ってみると6期も、そしてそれ以前も、OP、EDを担当されているアーティストの豪華さ。その楽曲の作品との親和性の高さには、改めて驚かされるばかりです。
とりあえずあのー、いろいろ語る前に。通算116話、6期で言うと3話の特殊ED。あれはあかん。反則。泣く。泣いた。今また動画見て泣いた。よくもあんなことしてくれたな!ありがとう!制作陣、本当にありがとう!
はい。てなことでヒーローたちとヴィランとの激戦。そしてその中で『ヒーローとは何なのか』『ヴィランとは何なのか』『両者の違いはどこにあるのか』などの、いろーんな重たい要素が浮かび上がってきている、それにデクくんたちが直面する物語が繰り広げられている6期ですが。
いや、もう、何と言うか『6期だからこそ』のEDだと思います。この歌も、そして絵も、何もかもが物語を物語っている。何なら物語以上に物語を物語っている気すらして、そこにまずどうしようもなく胸を締め付けられるような思いがするのです。
歌詞も改めて見てみたら・・・もうほんと泣く。なんだろ。ヒーロー、あるいはヴィラン、双方が切なさの極致にたどりついたかのような。そんな感覚すら抱かせるような歌詞が、ただただ切ないし、本当に6期の物語にぴったり。
そして先程も語りましたが絵。これがもうずるい。『ヒーロー』であるデクくんと『ヴィラン』である死柄木。その2人の対比みたいなものが主には描かれているのですが。サビの部分で描かれている、1人、こちらに背中を向けて佇んでいる死柄木の姿。あるいはその後に映し出される、死柄木の口元。笑っているような、でも何かしらの感じようをこらえているかのような、本当に一瞬だけのあの表情。
そして最後の最後。クラスメイト達とは違う方向に走っていくデクくんの姿。何かを決したようなデクくんの表情。ここがもう、あまりにも物語すぎて、胸が締め付けられるどころの騒ぎではないのですよ。ええ。
『約束なんてただの『守る』っていう合図さ』とこの歌の中では歌われていますが、だとしたらデクくんはきっと『合図だけで終わらせてたまるか!』と言う感情を持って、『約束を『約束』として果たす』ために行動を起こすヒーローなんだろうな。少年なんだろうな。
私は原作を読んでいないのでこの後、どうなるのかは知りません。知りませんけど、これ、もう絶対、デクくんが死柄木を、死柄木をも助けたいと行動に走る。ヒーローとしてあるまじき、だけれど人を助けるヒーローそのものの行動を起こす展開でしょ。絶対にそうだわよ。こんなED見せておいて、短い時間の中で、歌と絵でこれだけ雄弁に物語を物語っておきながら、これでデクくん、死柄木を助けに行かなかったら、私、怒っちゃうよ(知らんがな)
物語を彩る楽曲でありながら、それと同時、物語を物語る存在でもある。そんな凄まじい存在感を持ったED楽曲だと思います。
・万年嵐子『冥途の子守唄』
・・・嵐子さん!36歳のお誕生日おめでとう!個人的には激戦の秋クール『No.1のヒロインは誰?』と聞かれたら、迷うことなく嵐子さんの名前を挙げたいと思っているよ!メイドしてのプライドに溢れ、メイドに対しての愛に満ち、誰よりも仲間思いで、その仲間が傷つけられた時には、一切のためらいなしに銃をぶっ放す嵐子さんは、まさに理想にメイドさんであり、理想の同僚であり、理想の女性でもあるよ!かっこいいよ!そして可愛いよ、嵐子さん、可愛いよ!
はい。そんなこんなで萌えと暴力の両輪を、凄まじい勢いで回転させ続け暴走させ続けているオリジナルアニメ『アキバ冥途戦争』のEDでございます。歌唱は万年嵐子さん、CV佐藤利奈さんです。
いやぁ~・・・笑。今、改めて聞いてみても笑いがこみ上げてきちゃった。1話、初めてこの作品に触れた時、とにかく度肝を抜かれて、でもめちゃくちゃ面白くてげらげら笑ってたんですけど。その最後に、とどめのようにしてこのEDが流れてきた時には一瞬『!?』となって。でももうすぐに『スゲェよ、この作品、スゲェよ』とまた別の意味で笑いがこみ上げてきて、感動した覚えがあります。
個人的には何故か『圭子の夢は夜ひらく』を思い出しました。『なにその歌?』と思われる若い方は多いかもしれませんね。ジェネレーションギャップ!(笑)
なんだろ。似てません?イントロはそんなことないんですけど、それが終わってからの全体的なメロディラインとか。嵐子さんの歌いっぷりとか。夜を感じさせる楽曲の雰囲気とか。嵐子の夢は夜ひらく、ですよ!
で、また歌詞も熱い。染みるわぁ・・・。嵐子さんの情念、執念、それらが切々と表現されていて。またそれがメイドちゃんたち全体の生き様にも共通しているようにも感じられるのが素晴らしい。
そして諦めきれない情念。過去、失ってしまった愛おしいものに対するどうしようもない哀惜の念。そしてだからこそ、胸に熱く、しかし静かに存在し続けている復讐の思い。それらを感じさせる歌詞を歌い上げる嵐子さん、ひいては佐藤さんの歌声の力よ!佐藤さんの低音ボイス、たまんないなぁ。なんてか、女性の低音ボイスの迫力があってそこが凄い好きだし、そこがめちゃくちゃ嵐子さんそのまんまで最高。あとこの歌に関しては、時折、巻き舌になっているのがもう最高オブ最高。
なんでしょ。つくづく令和のこの時代に、オリジナルアニメで、こんなぶっ飛んだ作品が出てきているのがもう素晴らしいなぁ、と。そしてそれを彩るEDも、まさしく『ザ・歌謡曲!』と言わんばかりのそれで、でも当然ですがしっかりと作品にマッチしている。それがもう、本当に日本のアニメの、あるいはアニソン文化の懐の深さ、レベルの高さを感じさせるようで、なんだろ、この誇らしいような気持は(笑)
ちなみに本作品。OP編では語りませんでしたが、OPも好きです。あと挿入歌も、萌え萌えに溢れていて良いですよねぇ~。
・結束バンド『Distortion!!』『カラカラ』
・・・こちらも素敵な作品です。自分の好きをきっかけに、少しずつ、少しずつ、なけなしの勇気を振り絞って世界を広げていくぼっちちゃんがただただ愛おしい。そしてただただ応援したくなる作品。またそんなぼっちちゃんを取り囲む他の少女たちも、本当に素敵な作品『ぼっち・ざ・ろっく!』のEDでございます。
この記事を書いている時点で放送されているのは4話までなのですが。既にEDが2曲も出てきている。と言うことはこれはもしかしてもしかすると・・・と言う、嬉しい予感が胸にふつふつとわいてきています。ふふ。
でもやっぱり『音楽』がひとつのテーマにもなっている作品ですからね。ここはもう、音楽関係には存分に力を入れて頂きたい!そう思っているのは私だけではないはずでしょうから、さてはて。果たして5話のED、それ以降のEDがどうなるのか、楽しみであります!
てなことでまずは『Distortion!!』の方から。こちらはKANA-BOONの谷口鮪さんが作詞、作曲を手掛けられた楽曲です。
なんだろ。もう『バンドサウンド全開っ!』って感じの楽曲ですよね。ポップで、一生懸命に、めちゃくちゃ真剣な表情で、でもとびきり楽しそうに演奏している結束バンドの面々の姿が目に浮かんでくるような。
私は楽器の演奏にはうとい、ギターもドラムもベースも触ったことすらないと言う人間なのですが。どうなんだろ。なんか実際のバンドの方々でも演奏できるような、それこそ高校軽音部とかで演奏されそうな楽曲だよなぁ、と素人ながらに感じました。バンドらしい楽曲とでも言うのかな。はい。
歌唱は喜多郁代、CVは長谷川育美さんですね。良いなぁ。長谷川さんもほんと、声の幅、演技の幅が広い演者さん。その魅力が思う存分、喜多ちゃんの歌声として披露されている、そんなふうに感じます。
そしてSDキャラ達が一生懸命、練習を繰り広げて、最後には上手に演奏できている絵も、めちゃくちゃ可愛い。なんか『ガールズバンドっ!』を具現化したような曲であり絵だなぁ。
続く『カラカラ』は4話のEDですね。こちらは中嶋イッキュウさんの作詞作曲です。うーん、制作陣のメンツも力が入っているなぁ~。
こちらは『Distortion!!』とはまた違ったテイストの楽曲。とにかくイントロの疾走感が半端ない。そこからぐっ、としっとりした印象が強くなる。静かな印象も強くなるんだけど、サビになるとまた疾走感、ベースの重厚感ある疾走感が目立つようになって。結束バンドのバンドとしての、また新たな一面を見せてくれたような楽曲だと思います。
楽器素人の私からしてみると『『Distortion!!』より、演奏するの難しそう』と言う感じなのですが・・・。どうなのでしょう?バンドをされている方、楽器を演奏される方、是非とも教えて下さい(笑)
そして歌唱は山田リョウ、CVは水野朔さんです。いやー・・・ダメ。リョウの歌声、かっこよすぎ。そしてそこはかとない色気が漂いすぎ。とても散財の果ての金欠で、空腹を雑草で紛らわしている人とは思えない!(笑)
なんだろ。当たり前だけれど、リョウが歌唱するからこその楽曲だと思いますし、リョウが歌唱するからこその、このベースの存在感なのかな、と思うと、制作陣のこだわりにはただただ頭が下がる思いです。
だからこそ、ほんと、今後のEDも気になりますよね。ぼっちちゃんもいつか、EDを歌唱するのかな。するんだろうなぁ・・・うふふ。楽しみ。
てなことで以上3曲語ってまいりましたが。
OP編同様、EDも他に気になる楽曲があるので、そちらに関してもちょろっと語りたいと思います。
まずは『風都探偵』のED、『罪と罰とアングラ』です。歌唱は松岡充さん。コーラスで楽曲をプロデュースされた吉川晃司さんも参加されているのかな?
松岡さん、吉川さん、おふたりのクセの強い歌声がまず最高。歌い出しが本作品の代名詞であると言っても過言ではない『お前の罪を数えろ』と言う歌詞から始まっているのも最高。
そして絶対に踊りそうにない(笑)翔太郎とフィリップがノリノリでダンスしている絵も、最高に可愛いしかっこいいし素敵!ちゃんとそれぞれのダンスが個性的、故に揃っていない部分があると言うのも、とても作りこまれているなぁ、と感じます。
なんだろ。楽曲としてもめちゃくちゃおしゃれ。そしてそれを彩る絵もおしゃれ。だけど作品の雰囲気、ハードボイルドっぽい雰囲気も兼ね備えている、そんなEDだと思います。とりあえず私は歌い出しの部分を、ことあるごとに口ずさんでいるよ!
そしてもう1曲は『ブルーロック』のEDです。こちらは同作品に我牙丸吟役でも出演されている仲村宗悟さんが歌う『WINNER』です。
他人を蹴落とすための試練。そこに挑む少年たちの、体力は勿論、精神も削り合うような熱戦、激闘。その疲労感を癒すような、ちょっとけだるげな感じのイントロから始まって、全体的に仲村さんの歌声も優しいのが印象的。
ただまぁ、あれ。仲村さんはアーティストとして、本当に死角なしと言うか。そんな印象が個人的にはあります。どんなテイストの、どんな表情の、どんなメロディの、どんな歌詞の楽曲も、あっと言う間に自分のものにされてしまう。あっと言う間に『アーティスト・仲村宗悟』の楽曲にされてしまう。なんだけど、そこに無理やりな感じとか、力業をかました感じがない。どこまでもナチュラル。
そんな仲村さんの、声優とはまた違う魅力、アーティストとしての魅力を存分に味わえる楽曲だと思います。
はい。そんなこんなで全2回にわたり、秋アニメを彩るOPとEDの中から、個人的に印象的な楽曲のみではありますが語ってまいりました。
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました!