BLボイコミの感想をお送りしています。
昨日はCV山下誠一郎さん×黒髪キャラが登場する2作品のBLボイコミの感想をお送りいたしました。
本日はオメガバース2作品の感想をお送りいたします。
『オメガバース作品、本当に奥が深い!』としみじみ感じさせられました。
まずはこちらの作品の感想からどうぞ!
・『愛から一番遠い場所』
・・・CV立花慎之介さん×CV島﨑信長さん。『島﨑さん、BL出演されるの!?』と驚いたのですが、ウィキで調べてみたらBLCDにも結構、出演されているのですね。
島﨑さん演じられる人紀はオメガ。それを知ってから、立花さん演じられる幼馴染の世継からの視線に特別なものを感じるようになる。人紀はオメガであることを隠そうとするも、世継はそれを許さず、人紀を追い詰めていく、と言うお話です。
ってかアンジェンテさんのBLボイコミ、そこそこ視聴してるけど、こんなにテンションの低い『アンジェンテ』からの作品宣伝、初めて見たぞ、聞いたぞ(笑)
ダークだし、確かに怖さも感じたのですが。それ以上に、なんかどうしようもない悲しみみたいなものを私は感じました。
バース性によって1人の人間の人生。それが途端に定められてしまう、その悲しみと言うか。それを人紀と世継、2人の姿にまざまざと突き付けられたような思いがしたと言いますか。
ただそれでも同時、世継の人紀に対する執着は、果たして彼がアルファで人紀がオメガだから。その理由だけなのかと聞かれたら、私じゃなくても『それは違う』と断言することでしょう。
世継と親交を深めていくことを、人紀はおばあちゃんに『友だちができたかも』と嬉しそうに報告していましたね。
でも多分、世継にとっては、人紀は『友だち』なんかじゃなかったんだろうな、と。勿論『友だち』でもあるんだけど、世継にとってはその言葉の意味するところが、人紀を含めた大多数の人のそれとは違っていたんだろうな、と。
それがあっての世継はアルファだった。そして人紀はオメガだったと言うのも、もうあまりに残酷なバース性だとしか思えなかったし。それでも、もしかしたらそうじゃなかったとしても、世継は人紀に対して並々ならぬ執着を見せていたんじゃないか。そんな気もしてきて。
なんかもう『卵が先か、鶏が先か』的思考がぐるぐると頭の中を巡っていて、ちょっと訳がわからなくなりました。
それでも無理やり、自分と番になろうとした世継に対して人紀が放った一言。
『世継とだけは番になりたくない』と言う言葉の意味。そこに人紀が込めていたのであろう意味が、だけど世継には正しく伝わっていないであろうことが、またこれ私はとても悲しかったです。
その果てに人紀が口にした『愛は免罪符にはならねぇよ』の言葉も重い・・・。彼にしてみれば、自分自身の尊厳、人間性は勿論のこと。世継を信じていた自らの思い、あるいは世継との思い出。それすらをも汚された思いだったんだろうなぁ。
世継役の立花さんの演技が、とにかく怖い。怖いんだけど、本当に世継自身も実はわからない。ただただ人紀を求めてやまない、その理由なんてわからないと言う部分。それが個人的には感じられたからこそ、単に怖いだけではない。切実な悲しみ。人紀に対する執着、思いがなければ、そこにはただ空虚しか残らないと言う悲しみが強く感じられて、より一層、物語にもキャラにも深みが生まれていたように思うのです。
人紀に『愛してる』とちっとも感情のこもっていない声で言われてキスをしてからの『うん、俺も』の、あの言い方よ。あの笑顔よ。
あと人紀を傍に置くようになってからは、ある意味、望みが叶ったはずなのに全然、幸せそうじゃないんだよなぁ。そこもすごく悲しいのです。
人紀役の島﨑さんの演技も、世継に対する感情の変化。それを確かに感じさせる一方で、でも、それでも世継との思い出と言うか。世継そのものに対して自分自身が抱いてきた感情。そうした部分を振り払えないが故の甘さと言うか。これまた、人紀自身もよくわからないのであろう、世継に対しての思い。そう言うのをところどころで感じさせるのが、うまいしずるいし切ないよなぁ、と。
独特の、切り絵を思わせるような絵。そしてコマ割りと言うのかな?2人がバース性の結果について話している場面での、猫の描き方とか。あるいはひまわり畑やカラスの大群の描き方とか。そう言うのもめちゃくちゃ印象的な本作。
ストーリーも非常に個性の強い作品だからこそ、立花さんと島﨑さん、おふたりの感情の機微。それらを強く感じさせる演技がより一層、強く胸を穿つような。そんなボイコミだったな、と思います。
『愛から一番遠い場所』、そこに、恐らくはたどり着いてしまうのであろう2人は、果たしてそこでどんな光景を見るのか。そしてその時、2人の心中を満たしている感情はどんなものなのか。
続きが楽しみですね。
お次はこちら。
・『今日からΩになりました。』
・・・CV安田陸矢さん×CV佐藤元さん。オメガバースで幼馴染もの。ありがとう。
後からオメガだと判断されたCV佐藤さんの主人公、奏と、彼の幼馴染であるCV安田さんのα性である宗近の恋愛模様を描いています。
奏は最初、βだと言う認識だったんです。だからαの宗近とは結ばれない。そう言う認識だったんです。オメガバース作品においては『βはβ同士で結ばれる』と言うのが一般的ですからね。
ところがΩであることが判明して発情期がやって来てしまう。それを宗近に解消してもらうことで、2人の関係も変化していくと言うお話なのですが。
もう視聴していて切ないやら甘酸っぱいやらで悶えまくりでした。波多野先輩(後で言及します)も最新話で言ってますが。そしてネタバレにはなってしまいますが。
奏と宗近。もうどこからどう見ても、どうあがいても両思いなんです。にやにや。だけど2人とも、相手のことを思いすぎているがあまり、自分の思いに素直になれない。軸が『自分は』じゃなくて『相手は』になっちゃってるんですね。
だからこその既に明確に交わっているのに、肝心の本人たちにはそれが見えていないと言う関係性が、まぁ、ほんとに見ていてくすぐったいを通り越して微笑ましいやら、青臭いやらで最高なのです。そして実に、切ない方向に甘々なのです。
あと先ほども書きました。オメガバースだからこその重さみたい。どんなに相手のことが好きでも、バース性によって途端、それは定められてしまう。その悲しい運命のようなものもしっかり感じさせるお話でもあったな、と。そこも印象に残っています。
で、いきなり最新話の感想で申し訳ないのですが。奏は宗近と結ばれることが可能なわけです。可能性はそこには存在しているわけです。でも奏は、恐れからそれを既に諦めてしまっている。
それに対して波多野先輩が口にした『βであったことを言い訳にしている』と言う言葉には、胸を突かれたような思いがしました。
『八代拓さんと高梨謙吾さんがCVだし。絶対にただのサブキャラじゃないんだろうな』と思って調べてみたら。案の定、このCV八代さんの養護教諭の安里とCV高梨さんの波多野先輩。スピンオフ出てるんですね。
脇カプ大好きな私。それを知って大歓喜。
そしてこの2人もまた、それぞれのバース性、それがもたらす認識に振り回され、そこに苦労している。
だからこその、この波多野先輩の言葉。あるいは作中で安里先生の言葉なんだろうなぁ。そう思うと、またこれ一層の切なさが募ってきました。波多野先輩にしてみれば、奏の姿と言うのは、勿論、共感もできるものではある。でもほんと『可能性があるのに』と言う、少しの怒りと言うか。そう言うものも感じるものだったんだろうなぁ。
宗近×奏も好きだけど、圧倒的に安里×波多野の方がツボ過ぎるので漫画、読む(決意)
奏役の佐藤さん。とにかく可愛い。可愛い。可愛い。あと宗近に対する思い。そこに律儀に(笑)ひとつずつ言い訳をつけていく台詞の演技も、やっぱり可愛い。
ものすごく柔らかで、だけど変な部分では自分を守るために発動してしまっている頑なさのようなもの。そのふたつが共存している奏の感情。そのひとつひとつの表現が、本当にうまいなぁ、と感じました。
なんだろう。佐藤さん、やっぱり・・・と言うのも語弊があるのかもしれませんが。やっぱり、こう言う感情主体。表現が難しいのですが。盛大に感情に振り回される役、ハマるなぁ、と改めて思ったのです。いや、勿論、そうした役以外の役を演じられても最高なのですが。
宗近役の安田さん、声が良い。いや、やっぱりBLコンテンツにおける、この声の良さと言うのは必要不可欠なものだと思うのですよ。だから第一声から『!』となるほどの、この安田さんの声の良さと言うのは、物語に引き込んでくれる存在としてめちゃくちゃ大きな役割を果たしてくれていたように思います。
奏にとっては頼りになる幼馴染。そして容姿端麗、頭も良くて人望もある。まさに絵に描いたようなαなんだけど。本人にしたらそんなことはどうでもよくて。ただただ奏でのことだけを思っていて。でも、その思いが強すぎるが故に、それに対して素直になれない。
そんな宗近の憂いみたいなもの。それが、良いお声の中にもしっかり感じさせる演技にも萌えました。ありがとう。こう言う攻め、大好物だよ。
あと波多野先輩、安里先生役の高梨さん、八代さんもめちゃくちゃ良かった。高梨さんの理知的な響きすら感じさせるようなお声。だからこそ、より強くなるどうしようもない切なさが引き立つようなお声、波多野先輩にぴったりでした。
自分の状況もありつつ。それでも、そしてだからこそ、奏たちの幸せを願うその姿の演技も、めちゃくちゃ切なかったよ・・・お前らも幸せになるんだよ・・・!
八代さんの安里先生とか、もうずるいですよね。初めて出てきた時から『あ、絶対、タダ者じゃないな』と思わせるもん。ずるいよ(笑)
てなことでどうあがいてもハッピーエンドしか見えない奏と宗近の物語ではありますが、最終話の配信を楽しみに待っております。
そして安里先生と波多野先輩の漫画も読むんだい!読むんだい!
てなことで本日はオメガバース2作品のBLボイコミの感想をお送りいたしました。
なんだろう。どちらの作品もそれぞれの作者さんの絵の持ち味、表現の持ち味、個性を活かしながら『オメガバース』だからこその葛藤であったり苦しみであったり。そう言うのを描いていたのが印象的だったなぁ。
それぞれのキャラクターに我が身を置いてみると『うーん。これは確かにしんどい』とか。『わかるわ。その『あと一歩』が踏み込めない感情、わかるわ』と言う気持ちに駆られる私なのでした。
繰り返しになりますが、両作品がどんな結末を迎えているのか。本当に楽しみです。
ではでは。本日の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました。