tsuzuketainekosanの日記

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細谷佳正さんの歌ってみた~『推し』とは何ぞや、私なりの答え

1か月以上前にアップされた動画について、今更、語る。

そんな記事です。

 

いやぶっちゃけ、もっと早くに語りたかったのですよ。

 

ただですね。

本当に、自分の中で語る言葉が見つからなかったのです。

何度も記事を書いては消して、書いては消して、を繰り返した結果、今に至りました。

 

『推し』と呼ばれる存在がいる、すべての人に、敬意を込めて。

そして細谷佳正さんに、とにもかくにも感謝の気持ちを込めて。

更に『誰かの『推し』になっている』方、すべてにエールと敬意を込めて。

 

てなことで、9月20日のことです。

細谷佳正さんがご自身のYoutubeチャンネル『僕のみぞ知る世界』、そのチャンネル登録者数が5万人を超えた記念として、1本の動画をアップされました。

それがシンガーソングライター、優里さんの『ドライフラワー』をカバー歌唱されている動画です。

 

気になる方はどうぞ、Youtubeの検索で『ドライフラワー 細谷』と検索してみて下さい。出てきます。

あとこれを機に宣伝。『僕のみぞ知る世界』の動画も、良かったら見てみて下さい。

 

はい。

 

細谷さんは2017年に、喉の療養のために一時休業をされています。

そしてそれ以降、キャラクターソングは一切、歌唱されていません。

ツキウタ』のアニメでも卯月新の声は続投されていますが、歌唱に関しては別の方が担当していらっしゃいます。

 

喉の調子が本調子でないのか。はたまた、細谷さんの中で、たとえ役としてではあれ、役者が歌うと言うことに対して、何かしら思いの変化が生まれたのか。

細谷さんがキャラソンを歌唱されなくなった、その理由の本当のところは、少なくとも私は知りません。私が知らないだけだと思うのですが、細谷さんご自身がそれを何かで語られたりしている、その媒体などに触れたことも、私はありません。

 

どなたか、そう言うのを知ってたら教えてください(どーん)

 

ただ細谷さんの歌声、キャラクターソングが大好きだった私は、そして私以外の多く細谷さんファンも、このことをとても残念に思いましたし、思われたことだと思います。

うまいんですよ、細谷さん。歌。

ただ単純に『うまい』って言うんじゃなくて、本当にキャラクターの心情が歌声に込められていて、キャラクターソングとしてめちゃくちゃ、心惹かれると言うか。

 

私は細谷さんのお芝居が本当に大好きなのですが、細谷さんのキャラソンを聞くと、心底、『キャラクターソングもまた『演技』のひとつ』であることを感じさせられるのです。・・・まぁ、これに関しては、『役者が歌う』ことに関しては、いろいろな意見があるのは百も承知ですが、それはまぁ、今はいいでしょう。

 

BROTHERS CONFLICT』と言う作品があります。

再婚によりできてしまった妹ちゃんに、13人の血のつながらない兄弟が、一斉に恋心を抱くと言う、考え方によっちゃちょっと怖い作品なんですけど(笑)

あ、でも、アニメはものすごく、良い意味で突っ込みながら、ほんわかした気持ちで見られる仕上がりになっていますよ。

 

で。

こちらのアニメのEDはキャラソンで、兄弟の1人を演じられている細谷さんの歌い出しで始まるんですけど、めっちゃ音程が外れているんです。『ズコー』と突っ込まれるくらいに、音程が外れているんです。

細谷さんの歌唱力で、こんなことはあり得ないんです。

ええ。

 

そしたらですね、このことについて番組のラジオで話されていて。

細谷さんが演じていらっしゃるキャラクターは、硬派で良い奴なんです。

そして趣味はカラオケなんです。

でも細谷さんは、硬派な彼は歌うのは好きかもしれないけど、歌はうまいわけがない、と解釈されて。その解釈から、演じている彼が一生懸命に歌った結果として、あえて音程を外した、ぎこちない歌い方にした、と。

で、この解釈を原作(ゲームなのですが)サイドさんも認められたんですね。はい。

 

あー、役者さんだわ。そして原作サイドの懐の広さよ。

 

そして再三にはなりますが『キャラソン』って、時に色者扱いされることもありますけど、本質はやっぱり、やっぱり『キャラクター表現』の一つの手段なんだよなぁ。

 

またキャラクターにもよるのですが、細谷さんの独特の温かみや朴訥とした響きを感じさせるお声が、キャラクターの心情と合わさって、それが歌声になることで、本当になんとも言えないような切なさみたいなものがこみ上げてくることも多くて。

 

キャラソンはストップする。

細谷さんが選択された、決められたことなので、それは尊重したい。

むしろ喉の不調によって休業までされたのに、こうして声優として復帰して下さっただけでも、ファンとしては本当に嬉しかったし、感謝しかなかった。

 

でも、いつかまた、どんな形であっても、どんな歌であっても、どんなキャラクターであっても、細谷さんのキャラクターソングが聞きたいな。

そんな願い、希望があったのは事実です。

 

ところがどっこい。

 

まさかまさかの、キャラクターとしてではなく『細谷佳正』としての歌唱動画がアップされる日が来るとは・・・正直、最初、この動画にたどり着いたときは『何かの夢なんじゃないか』『我々は騙されているのではないか』と本気で思ったくらいです。

 

で。

 

いざ、その動画を視聴してみましたらね。

 

ね。

 

もうね。

 

『あぁ』と。

 

涙が、ぶわっ、ですよ。

 

なんだこれは、と。

どんな奇跡が起きた結果として、こんな素晴らしい、それこそ完全無欠の夢のような、いやもしかしたらそれ以上かもしれないような動画が公開され、それをあまつさえ無料で見て、涙ぼろぼろこぼしている私がいるんだ、と。

 

この世の仕組みを疑いさえしたくらいです。

ええ、真剣です。

 

で、です。

初めてこの動画を見終えた時、涙と鼻水で顔面をぐしゃぐしゃにしながらも、だけど心はどうしようもないくらいに温かく、興奮と穏やかさがない交ぜになった感情に支配されつつも、私が感じたのはですね。

 

『そうか。今まで私が生きてきて、そして今も生きているから、この動画を見ることができたんだな』でした。

 

大げさですね。

どうぞ、笑いたい方は笑ってください。

 

でもやっぱり、私は真剣です。

 

そしてその思いと言うのは、私にとってはとても新鮮なものでした。

 

私は声優さんが好きで、アニメが好きで、小説や漫画も好きで、そう言うものの存在に支えられて、本当に支えられて、日々、生きています。生かされています。

『○○のアニメが来年、放送される。だからどうにか、来年までは頑張って生きよう』とか『めっちゃ落ちこんだけど、○○のコンテンツに触れたら元気出たわ。また明日も、どうにか頑張れそう』とか。そういう思いを抱くのは、もう日常茶飯事です。

 

ただ不思議と、それは『今』や『未来』を生きるための活力や思いであって、『今まで』つまり『過去』を生きてきたことに対する思いではなかったのですね。はい。

 

今まで生きてきた。

だから今、この作品に触れられている。

だから今、この声優さんの演技に触れられている。

 

そう言う思いを抱いてもよさそうなものなのに、全然、感じたことがなかった。

 

それがどうですか。

細谷さんの歌ってみた動画を見終えたら、素直に、自然に『今まで生きてきたこと』に対する思いが湧き上がってきた。

 

すごいな、細谷さん。

 

で。

 

私、今まで『推し』と言う概念が、いまいち、よくわからなかったのです。

いや単純に『めっちゃ応援している対象』とか『広く世に知らしめたい対象』とか。『なんかよくわかんないけど、もう、その人が生きてくれてお仕事して下さっているだけで幸せになる対象』と言う概念で良いと思うんですけど。

 

違ったらごめんなさい。

 

ただなんか『推し』と言う言葉には、それ以上の、とてつもない尊さとかパワー、ある種の畏れ、畏敬、それすら感じさせるような、そんな感覚を勝手に抱いていたんです。だからなんかこー、『推し』の概念が、つかみ切れてなかった。理解しきれてなかった。いや、単純にややこしく考えすぎているだけなのでしょうが。

 

しかし、です。

 

この動画を見終えて、先のような思いを抱いて、明確になりました。

細谷さんは、私の『推し』ですわ。

 

応援している声優さんも、演技が、声が、配信番組なとで見かけるパーソナルな部分が好きな声優さんも、役として表舞台でパフォーマンスされている姿が好きな声優さんも、たくさん、たくさんいらっしゃいます。

 

ただそれでも『今まで生きてきたこと』、そんなことに思いを向けさせてくれた声優さんは、細谷さん、ただ1人です。

 

なのでもう、他のたくさんの声優さんも私にとっては『推し』なのかもしれないけれど、でも私が自発的に『推し』だと言える、言ってもいいのは、細谷さんただおひとりだな、と思いました。

 

結論。

 

『推し』とは『あなたがこれまで生きてきたこと、そのすべてを肯定してくれる存在である』、これが今の私の答えです。

『未来』ではなく『過去』を肯定する、それが『推し』なのではないか、と。

 

よくわかりませんね。私も書いていて、あんまりよくわかってません。

異論は勿論、認めます。

 

ただ、あれです。

『推し』がいる方。

どうぞ、そのことを誇りに思って下さい。

 

私は今回、私にとって細谷さんが『推し』であると気が付いたことで『『推し』がいることは、人生にとってのひとつの誇りなんだ』と言う思いにすら至りました。

 

なので『推し』がいる方は、どうかどうか、そのことを誇りに思い、その気持ちが続く限り『推し』を推し続けて下さい。

私もそうします。

 

再三になりますが、なんだかよくわからない記事になってしまいましたが。

言いたいことはふたつです。

 

ひとつ、細谷さんの演技はいいぞ。

ふたつ、細谷さんがカバーされた『ドライフラワー』、聞いてくれ。

 

ではでは。今回の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!

 

あなたの『推し』が今日も幸せでありますように。

そしてそんな『推し』を推すあなたの今日も、幸せでありますように。