tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

田中敦子さんが演じられてきた役を振り返ろう~忘れられるわけがないですよ!

田中敦子さんの訃報に際して、息子である声優の田中光さんがツイッターに投稿されたメッセージ。

その最後にあった『田中敦子という声優をどうか忘れないで下さい』で締めくくられたメッセージ、思いに対する全力回答になればいいなぁ。

そんな思いで記事を書き始めています。

追悼の思いも込めての記事ですが、あまりそこに縛られちゃうと書きたいこともうまく書けそうにないので、ここからはいつものテンションで行きたいと思います。

 

田中さんが演じられた役で、多くの方が思い浮かべるのが『攻殻機動隊』シリーズの・・・とまとめてしまっていいのかわからないのですが、草薙素子だと思います。

が、すまぬ。私はこの作品、まったく視聴したことがないんだ(土下座)

 

悲しいニュース、その第一報に触れた時、真っ先に頭に浮かんできたのは『勇気爆発バーンブレイバーン』のクーヌスでした。放送時期が最近だったと言うのもあるのかな。そしてその次に思い出したのは『治癒魔法の間違った使い方』のローズで『いやいや、この作品、つい最近に2期制作の発表もされたばかりなのにさ。どうするのさ』と愕然としたのであります。

 

てなことでクーヌスです。同作の監督、大張正己さんがツイッターで哀悼の意を示すと共に、この役はどうしても田中さんにお任せしたかったこと。役作りのディスカッションが楽しかったこと。想像を超える田中さんのお芝居に感動されたことを投稿されていらっしゃいました。


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いや、なんだろ。笑っちゃった。笑って、でも泣いちゃった。

初登場時のインパクトたるや、ですよね。

『大体、こいつのせい』『この人が始めた物語』『ブレイバーンの気持ち悪いところの元凶』と散々な言われようのクーヌスですが。まぁな(笑)

そこに、視聴者が笑いながらもドン引きするしかないほどの説得力。圧倒的な説得力が生まれたのは、間違いなく田中さんのこのお声。低めでありながら、確かに女性的な艶っぽさ、色気、あるいは母性と言う言葉からイメージさせられるような深み。そうしたものが滲んだお声だからこそ。

そしてそれと同時、監督とのディスカッションで作り上げられたクーヌスと言う役。それを的確に、的確過ぎるくらいに的確に声の芝居で表現された田中さんの、その演技力があったからこそだと言うのは疑いようがないことでしょう。

スミスのことを思う時には、息子の思わぬ成長に眉を細める母親のような慈愛を感じさせるのに、その次の、ペシミズムたちとも交わっていた云々の時には、自分の魅力を存分に知っていながら、それに魅せられた馬鹿共たちを嘲笑するような悪女的な響きがあるの、ほんと好き。

 

それから『治癒魔法の間違った使い方』のローズです。

私はアニメ、1話しか視聴していないんですけど。それでも1話、視聴した時、それはそれはもう鮮烈に思いましたもんね。

『こんなのCV田中敦子さん、ずっこいやん!』と。

ずるいんです。声優さんと役のハマり具合が凄すぎて、もはや的確かつ適切な言葉が出てこない時に、私は『ずるい』と言う言葉を使うのですが。

ほんとにそれ。それに尽きる。国を思い、仲間たちを思い、そして主人公、ウサトのことを強く、強く思い。だからこそ厳しくも愛情深く彼を鍛えていくことになる強く勇ましくかっこいい女性。

ずるい。こんなのもう惚れちゃう。

 

こちらも監督が追悼のメッセージをツイッターに投稿されていらっしゃいました。

1期アフレコ時は既に闘病でいらっしゃったとのこと。恐らくクーヌスの時もそうだったのかなぁ。

それでもこの力強いお声。生命力迸るかのような演技には、ただただ敬意しかありまん。当たり前のようにして、そのお声に一切の衰え、弱さが感じられないんだもんなぁ。凄いよなぁ。

 

なんでしょうね。かっこいいお声の女性声優さんってたくさんいらっしゃるんです。

ただ田中さんのお声って役にもよりますが、本当に声に、男性の声的な圧、ドスが効いた部分があるように思います。ものすごくどっしりしてる。力があり強さがある。輪郭の太さがある。

そうなんですけど、それでありながら同時に女性の声だからこその華やかさであったりたおやかさであったり。艶っぽさ、色気であったり柔らかさ、深さであったり。凛とした響きであったり。茶目っ気みたいなものであったり。そう言うのも確かにあって、そのふたつの、ある種、相反しているかのような魅力が絶妙なバランスで同居しているからこそ、めちゃくちゃ惹きつけられる。

 

そしてその声を武器に、ひとつひとつの役の、その役だけの『かっこよさ』であったり『強さ』であったりを表現されてきた田中さんの演技力には、幾度なく心を揺さぶられました。

なんだろ。本当に、その役の『かっこよさ』であったり『強さ』であったり。それが生み出されるに至るまでの、その役の人生。清濁併せ呑んできた悔しさ、辛さ、苦しさであったり。ままならぬ現実に抱えてきた空しさであったり絶望であったり。

そう言うのが透けて見えてくるような。台詞は勿論のこと、その間合い、間合いの沈黙からもそうしたことを伝えてくる。そんな演技をされる役者さんだったなぁ、と改めて思うのです。

 

で、そうした点で、と言うわけでもないのですが。

女性の強さ、かっこよさ。それを作り上げた、その人だけの艱難辛苦、絶望、空しさ。それでもなお、生きることを諦めなかった人間のエネルギーみたいなもの。

それをひしひし感じる役として挙げたいのが『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のアミダですね。

 

いやぁ~・・・アミダもめちゃくちゃかっこよかったよなぁ。ほんと好き。

田中さんのお声、演技から、彼女のその人間性の深さと言うか。作り上げられてきた強さみたいなものが時に厳しく、時に優しく温かく、時に激しく感じられて。

またアミダの情の柔らかさ、温かさ、深さ、慈愛。それらが終始、滲んでいたのも本当に素敵だった。そこは、アミダの絶対的根幹だと思うから、そこが最初から最後までぶれていなかったのも、本当に印象深いです。

その生き様も、そして散り様も。なにもかもがすべてひっくるめて『かっこよかった』に尽きる。そこに付随する悲しみすらも、切なさすらも、アミダの生きた時間、そのエネルギーによって眩いものへと変換されていくかのような田中さんの演技は、圧巻の一言。

もう思い返せど思い返せど『かっこよかった!』と言う言葉しか出てこないのが本当に悔しいのですが。

 

ちなみにアミダの旦那さんである名瀬さんのCVは鳥海浩輔さん。

田中さんの低く力強いけれど確かな華やかさ、色気、艶っぽさもあると言うお声は、男性声優さんとの相性みたいなものも最高だったように思います。

勿論、これまた役にもよりますが、一気にその場が洗練されアダルティな雰囲気に様変わりしちゃうと言うか。

 

それで言うと『Fate/stay night』のキャスターもめちゃくちゃ好き。

ufo版ではありますが、マスターである葛木宗一郎役のてらそままさきさんとの掛け合い、決して言葉数は多くない掛け合いのシーンとか、もう『大人っ!』って雰囲気が濃厚に漂ってきていてたまりませんでした。

なんかほんと、酸いも甘いも受け、流し、生きることに疲れ、それでも生きていくしかない大人たちの悲しみと言うのを感じたんだよなぁ。勝手に。

 

で、少し話は元に戻りますが。

『治癒魔法の間違った使い方』では異世界に手違いで召喚されてしまったへっぽこ主人公を愛情深くも厳しく鍛え上げる役を演じられていた田中さん。

『主人公を鍛え上げる役 CV田中敦子さん』で挙げたいのが、そうですね。『ジョジョの奇妙な冒険』の2部『戦闘潮流』のリサリサです。

 

かっこいい。

いや、だってもう、それしか言葉が出てこないくらいにかっこいいんだもん!そしてやっぱりずるいんだもん!

2部でカーズに戦いを挑む主人公、ジョセフ。そしてその相棒であるシーザー。2人の若者に波紋を厳しく、愛情深く教える女性。そしてまたジョセフの実母でもあるキャラクターです。

だからジョセフに対しては、母親としての愛情。それを感じてしまう。けれどもそれをぐっ、と飲み込んで、師として厳しく彼に接する。

クールビューティーを絵に描いたような人物でありながら、しかし、本質的には温かく情け深い人でもある。

その辺りの何と言うか、飴と鞭の使い分けとでも言いますか。愛あるSっぷりと愛ある優しさの、地続きなんだけど確かな演じ分けも印象に残ってるなぁ。

 

あと熱い名言が多いことでも知られている『ジョジョの奇妙な冒険』ですが。

リサリサを語るうえで必ず登場する、彼女が口にした言葉。

リサリサが女であることを理由に彼女を庇おうとしたジョセフ。そのジョセフに対してリサリサが放った言葉。

『無用!たかが20歳前の小僧からいたわられるほど やわな人生は送っていない!』は、これ、もう田中さんのお声、演技があってこその台詞だとマジで思う。

思うし、全てが全てと言うわけではないけれど、田中さんが演じてこられた多くの役にこの台詞が当てはまりそうなのが、田中さんの声優としての魅力、強さ、歴史。それを証明しているかのようにも思えるのです。

 

あと個人的には、こちらはゲームですが『ファイナルファンタジー零式』のマザーことアレシアも印象深いです。ゲーム、大好きだったからなぁ。

多分、完全に、正しく理解できていないような気がするのですが(汗)

ゲームのラスト。黒幕?的な位置づけにあった人だと知った時には『酷いじゃないか!』とも思ったのですが。

『今まで急に優しかったのに・・・え、マザー、どうして?』って心底、体が冷えていくような思いがした、切り離し方、距離の置き方。その時の演技、今、思い返してもぞっとするなぁ(苦笑)

ですね。『飴と鞭の使い分け』で言えば、このアリシアと言う役も、田中さんのその絶妙な演じ分けを堪能できる役かもしれませんね。

 

あと武内駿輔さんをはじめとして、出演されている多くの声優さんが追悼メッセージを寄せていらっしゃいました。

アイドルマスターシンデレラガールズ』の美城常務役も挙げたい。

アニメが放送されていた当時。まだ、それほど声優さんについて詳しくなかった私は、美城常務が口を開くたびに『ひぃっ、怖い!』と心底、震えあがったものです。

かっこいいんだよ。かっこいいけど、本当に、それまでのやり方を一切、否定するかのようなやり方。事の進め方。その言葉、態度には『きぃっ!腹が立つ!』と思わされ、でもそんなこと少しも意に介さないような圧倒的なお声、演技に『・・・ごめんなさい。私が悪かったです』と、画面の前でしゅん、となっていたと言う(笑)

アニメ本放送時から時を経て、一回りも二回りも役者として大きくなられた武内さんと、作中で、また演技の応酬を繰り広げていただきたかった。それを見たかった。

 

そんなこんなで本日は田中敦子さんが演じられてきた役の中から、個人的に印象深い役を中心に語ってまいりました。

『呪術廻戦』の花御とか。『ACCA13区監察課』のモーヴとかもいいですよねぇ。

花御は『男性声優さんが演じられるかと思っていた』と言う声も私はツイッターなどで見かけたのですが、だからこそ、田中さんのあのお声。唯一無二のお声にしか演じられない役だったのではないかなぁ、と改めて思うのです。

そして花御もモーヴもかっこいいんだよ(何回目)

 

書き終えて一層、悲しみ、あるいは『新しい田中さんのお声、演技はもう聞くこと、見ることができない』と言う現実が募ってきたのですが。

それでもこれまでに田中さんが演じてこられた役。遺されてきた声の演技と言うのは、この先もずっとずっと生き続けるわけで。

 

改めてにはなりますが田中さんのご冥福、心からお祈りいたします。

そしてたくさんの素敵な声の演技、本当に、本当にありがとうございました。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました。