tsuzuketainekosanの日記

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『男子高校生、はじめての』14弾と15弾~聞き比べてみての感想

『男子高校生、はじめての』、個人的に聞きたいと思った作品1位の第14弾を聞いた感想を昨日はお送りしました。で、聞き終えた結果、真っ先に思ったのが『第15弾を聞きたい。聞き直したい。そして14弾と色々、比較してみたい』と言う感情でした。

そしてそれを実行に移して以降、『14弾を聞く→15弾を聞く→両作品についてあれこれと思いを巡らせる→それを確認するために14弾を聞く→また15弾に戻ってくる』と言うループにはまり込んでいます。

 

悦。

 

なので今日はそんなループの中で感じた14弾と15弾を聞き比べての感想。それぞれの作品の魅力や各キャラクターの魅力。また彼らを演じていらっしゃる声優さんの演技の魅力などについて、好き勝手、語っていこうと思います。

本当に好き勝手語っているだけの記事ですが、いつものごとく、どちらかの作品を貶めようとか、面白くないとか。そんなことを言うつもりは毛頭ございませんので、その点だけはどうぞご理解ください。

 

ちなみに6字近く書いた記事を全消去して、今、再び書き直しているのは内緒です。

何やってんだ。

ってか大体、昨日の記事の焼き回しみたいな内容です(えー)

 

てなことで記事の前にかるーくおさらいです。第14弾は『先輩を好きでいていいですか?』、阿座上洋平さん演じるほろ甘クールな先輩、四葉康宏と、鈴木崚汰さん演じる健やか愛され後輩、金森空良のはじめてが描かれています。

第15弾は『部活の後輩はガチ恋している』です。こちらは佐藤元さん演じるロイヤル系粘着後輩、高江統吾と、伊東健人さんが演じる気ままな欲しがり先輩受けの海島漣のはじめてが描かれています。

 

ではまずはそれぞれのストーリーの、私が思う魅力を書いていきます。

14弾の物語としての魅力はやはり何と言っても『クールな先輩×健気で一途で純粋な子犬けて後輩』と言う設定。そこから紡がれる物語、王道で定番でお約束な物語。それが発する絶対的な安定感だと思いました。

(ちなみに昨日も言ったけど『王道』って本来は『近道』とか『楽な道』って言う意味で使われていた言葉なんですって。知らんかった)

素材の良さをそのまま生かした物語、作品と言っても良いでしょう。『思いが通じ合ってから行為に及ぶ』と言うのも、個人的には『この設定と言えばやっぱりそうだよね!ふんっ!(興奮の鼻息)』と言う感じで最高でした。

『先輩×後輩』です。この時点でBLに関わらずすべてのジャンル、恋愛を描いたすべての作品において結ばれるのは、もはや運命、宿命なのです(暴論)。

しかもそれが『クールでちょっと陰のあるお兄さん系先輩×もはや絶滅天然危惧種な純粋健やか愛され系後輩』ときたら、こんなもん、どうあがいても、地球がひっくり返っても、人類みな尊死、尊さに萌え悶えるのが宿命なんです。わかるね!?

 

対して15弾の物語としての魅力は『先の読めない面白さがあり、だけど物語としてきれいにまとまっている』と言う点が挙げられるかと思います。

登場人物も設定も定番、王道の14弾と比較すると15弾は登場人物もクセ強め。単純な『後輩×先輩』だけではない設定も、そして要素もたくさん仕掛けられている。それでいて物語を紡ぐことができる時間は約1時間。なので正直、破綻していても全然おかしくはないと思うんです。

なのにこの作品、本当に見事に、物語としてまとめ上げられている。仕掛けられた要素がちゃんと意味を持って機能していて、個性強めな2人のキャラクターの心情も、その変化も、その仕掛けられた要素に呼応するようにしてしっかりと描かれている。そして最終的に物語として、本当にきれいに終わっている。

これはほんと、お見事の一言。

でもそれでいてやっぱり『男子高校生、はじめての』と言うコンテンツにふさわしい、男子高校生の恋。はじめての恋。まっすぐできらきらしていて、見ているこちらがくすぐったくなるようなそれ。やっぱり王道で定番なそれを描いていると言うのも素晴らしいの一言なのです。

 

私は今のところ『男子高校生、はじめての』を14弾と15弾しか聞いていないので比較するのは失礼だとは思いますが、それでも14弾と15弾って、ある意味、対極にあるような、そんな作品だと思います。はい。

ちなみに私は14弾は『恋が始まるまでの物語』を描いており、15弾は『恋になるまでの物語』を描いていると感じました。

 

次は14弾と15弾の『はじめて』の内容、その感想です。

やってる内容のハードさは、多分、15弾の方が上・・・ですよね?誰に聞いていいかわかんないし、いや、そもそもこんなことを他人様に聞くのもどうかと思うんですけど。

喉の奥に突っ込んでるし。何を、とは書けないけど。やってる最中に首絞めてるし。

それに対して14弾は、内容としてはノーマルです。

・・・ノーマルですよね?あれ?違う?(汗)

 

なんですけど、ここが面白いところでして。

やっていることがノーマルであるはずの14弾の方が、私としてはよほど・・・なかなか言葉が難しいんですけれど、ぱっと思い浮かんできたのは『支配』ですね。『肉体の支配』と言う言葉を感じさせられたんです。ええ。

逆にやっていることがハードであるはずの15弾には、勿論、そうした面も感じたんですけど。それ以上に、何て言うとか『解放』と言った言葉が感じられたんですよねぇ。『精神の解放』みたいに感じ。

まぁ、これは私が作品を通して感じた、それぞれのキャラクターに対する印象。それがあってのことなのかもしれないです。ってか絶対にそうだな。

 

ってなことでここからはそれぞれのキャラクターについての感想と、そのキャラクターを演じられた声優さんの演技の感想、そちらを語っていこうと思います。

攻めと受けで分けましょうかね。

まずは14弾の攻め、四葉先輩です。作品を聞く前と聞いた後で印象が変わったNo.1です。作品を聞く前は、もっとどっしりとした、たっぷりとした余裕からくるクールでぶっきらぼうな先輩なのかとイメージしていたのですが、実際に作品を聞いたら勿論、そうした面もあることにはある。

あるんだけど思いもしていなかった程に繊細で、人間性の、年相応の未熟さ、青臭さみたいなものもある人で『なんだ、この子、めちゃくちゃ人間臭いやんか!』と驚かされたのであります。

空良くんとの関係が断たれるのを恐れるあまり、繊細に、繊細にその距離を、出方を図っている。でも相手が空良くんだから、言葉だけのそれは、時にうまくいかないこともある。その度、クール、余裕の隙間から、この人の繊細さが一瞬、顔を覗かせる。

だから四葉先輩と空良くんの行為には、私は『四葉先輩による、空良くんの肉体支配』と言う言葉が浮かんできたのですね。うん。

四葉先輩、行為中はひたすら言葉責めだったんですけど。

ちなみに公式様の紹介では『甘い囁きが爆弾級』と紹介されていましたね。ふふ。でも私には、どう頑張っても『言葉責め』にしか聞こえなかったです。すんません。

これは勿論、空良くんがあまりにも愛おしくてと言う面もあってのことだとは思うんです。だけどそれ以上に、『空良くんの肉体を支配している』と言う絶対的な安心感から来る余裕ゆえ、そんな部分もあったのではないかなぁ、と思ったのであります。

あと『優しくすること』を強いられてきた部分もあるからだろうなぁ。人に優しくすること、その方法を知っていてもわかっていない。そんな苦悩みたいなものも感じられたような気が、私はしました。

 

で、こんなふうに私の中で四葉先輩のイメージが大きく変わったのも、正解か不正解かは別にして四葉先輩の新たな一面を見せられたように感じたのも、すべては阿座上さんの演技だからこそ、なのです。

低音のどっしりとしたお声。それが四葉先輩のクールさ、余裕、ぶっきらぼうな感じ。それを表現しているからこそ、空良くんの言動、その内容によっては、そのお声に揺らぎが見える。それが四葉先輩の繊細さ、恐れ、焦燥を私には感じさせた。その、四葉先輩の感情の機微、四葉先輩にしかわからない、四葉先輩しか知らない機微を掬い取るような演技は、聞いていてめちゃくちゃ聞きごたえあったし『うまいなぁ』と感心させられっぱなしでした。

包容力すら感じさせる低音だからこそ、空良くんに対する言葉責めは、はいえっち。

あとなんだろ。四葉先輩の陰の部分。その根源にあるのだろう、様々な重荷みたいなもの。それに対してどう、対応していけばいいのか。それがわからず、人知れず苦悩していると言った感じの演技が、めちゃくちゃ最高。これが感じられたからこそ、私は四葉先輩を人間臭い人だなぁ、と思えたのです。

 

15弾の攻め、統吾に関してはループで散々、聞きまくった挙句、いちばん好きなキャラクターになりました。拍手!

いや、もう健気さ、純粋さ、一途さと言う点で言えば空良くんと良い勝負・・・否、多分、空良くんよりも統吾の方が勝っているでしょうよ、と思う今日この頃。

統吾の何が健気かって、この子、ほんとに『海島先輩』が主語なんですよね。『先輩は』『先輩が』が統吾の全部なんです。そのうえで『先輩がこれを望むなら、俺はこうする』『先輩はこれだから、俺はこう』って生き方なんですよ。

こんなのもう最初に聞いた時からわかっていたはずなのに、改めて何度も、何度も聞いていたらなんかもう『統吾!おまえ!おまえ!』って抱きしめたくなるほどの健気さを感じたと言うか(笑)

でも行為中、そんな統吾の主語も揺れるんです。ぐずぐずになっていく先輩の姿を目の当たりにして『俺はこうしたい』って言う凶暴で純粋な本音が顔を出してくるんです。それは統吾自身の本能的な欲求でもあり、そして先輩に対してのどうしようもない思いからくるものでもあって。

その統吾の中の1人せめぎあいみたいなのが最高にスリリングだし、エロチックなんだけど結局やっぱり、行きつく先は『先輩が』『先輩は』になってるのが、最高に健気。ちゃんと統吾は、先輩の思いを、せめぎあいの中ですら見抜いてるんです。見抜けてるんです。だから自らの凶暴で純粋な欲望すら、結局、海島先輩に捧げている。

そして何より統吾、わきまえているんですよね。ちゃんとわきまえてる。

かっはー!おまえ!可愛いな!好き!

 

で、その統吾の剥がれ落ちていく理性と、露呈していく欲望と。絶対に消え去らない圧倒的な純粋さ、一途さ。その感情のせめぎあいを、佐藤さんがほんとに、ほーんとに演技で表現されていらっしゃって。

日頃、アニメを主食としている私からすると統吾と言う役は、佐藤さんにとってはかなりの挑戦、新境地を開くような役だったと思うんです。だから私も最初は驚いたし、小さな違和感がないこともなかった。でも今なら、この役が佐藤さんに任せられたのもめちゃくちゃわかる。

CV佐藤さんの役って『バカ』な少年が多いんです。最高の誉め言葉としての『バカ』、頭が良いとか悪いとか、そう言う次元での話ではなく、純粋に『バカ』な少年。生き方が、思いが『バカ』な少年。愛おしいまでに『バカ』な少年。

そして振り返ってみるとやっぱり統吾も、最高にバカじゃないですか。だからもう『あぁ、そりゃこんなバカな少年、佐藤さんじゃないと演じられないよね』って今はただただ納得するような思いしかありません。すごくぴったり。統吾と言う純粋で凶暴な少年、その全てを緩急のついた演技で、見事に表現されていらっしゃいましたよね。

アフターストーリー内でしたっけ?『先輩の恋になりたい』の言い方が、ひどく幼い響き、声音になっているのも最高。

 

次は受けのキャラクター。まずは14弾の空良くんです。可愛いね。絶滅天然危惧種だね。天使だね。四葉先輩が作品を聞いて当初のイメージとはかなり違った印象を抱いたのに対し、空良くんに関してはほぼほぼイメージ通りと言った感じです。ある意味、とても『物語の登場人物らしい』キャラクターではないかなぁ。

空良くんは、多分、四葉先輩以上に肝が据わっている少年。柔らかで、だけど芯は頑固さすらあるから、ごまかさない。かわさない。避けない。全部、全部、受け止めることができるし、全部、全部、その受け止めたことに対して常に全力で返すことができる。自然に、全力をできてしまう。やってのけてしまう。そう言う恐るべし子なんだとも思います(笑)

あと懐が深い。肝が据わっていると言う部分と似通っている部分かもしれないけど、純粋であるが故の懐の深さみたいなものも感じさせると言うか。だから結局14弾って『先輩×後輩』ではあるんですけど、行為の上ではそうなんですけど、多分、精神的な部分では『後輩×先輩』、すなわち空良くん×四葉先輩なんだと思います。

ただ幸福なことに空良くんも、そして四葉先輩も、『四葉先輩の後輩』、『空良の先輩』と言う自分の立ち位置に無自覚に強いこだわり、愛着みたいなものを抱いているから、そのことに気が付いていない。そんな気もします。ま、これも私の推測ですが。

 

そんな空良くんを演じていらっしゃったのは鈴木さん。す!すごいよ、す!いや、もうわけがわかんなかったですよね。『す!が可愛いだと!』と驚きしかなかったんですけど、なんかでも、よくよく考えたら『ツルネ』の山之内遼平くんの声に、若干、近いものがあるのかもしれない、と思うと『す!だもん。もはやこんなの、驚きでも何でもないよね』って気もしてきます。すごいね、す!

いや、でもやっぱりすごいんですよ。何がってもう、鈴木さんの演技で伝わってくる空良くんのいちいちが、本当に可愛い。愛い。めんこいのだよ。『キスはだめです』の言い方とか何度聞いても『あぎゃあぁぁ、可愛い』と気が狂いそうになる。何を食べたらあんな可愛らしい『キスはだめです』が言えるんだ?

行為中の、四葉先輩にただただ支配されて翻弄されている中、それでも一生懸命にしがみつこうとしている感じの喘ぎ声も、もう聞いてて胸がきゅんきゅんした。

非常に上から目線な言い方で申し訳ないんですけど。『こう言う設定のBLで、後輩の受けキャラクターとして演技すること』に求められること。その一切合切を心底、理解されていらっしゃるから、この演技なんだろうなぁ、と私は心底、思わされました。

 

ラストは15弾の受け、海島先輩です。不器用な人。その不器用さが、とにかく可愛い人。統吾も言ってるけどツメが甘い人。そこがとても可愛い人。結論、可愛い人。

『統吾なら大丈夫』と言う思いと『こんな俺でも、まだお前、俺のこと好きって言えんの?』と言う思いが拮抗していて。でも心の中では『俺はお前を信じてるよ』って思いたいって思ってる。だけど『『俺はお前を信じてるよ』って願っている俺自身を、俺は信じられない』って思い故に、のらりくらり戦法を選んできていたのだと思うと、もう『お前もたいがい、可愛い奴だな、おい!』とやはり、私は抱きしめたい衝動に駆られるのでありました(笑)

でも、それこそが、その不器用さこそが、海島先輩の統吾に対する思いの強さの表れでもあるんですね。海島先輩自身も、多分、わかってたんですよね。自分にとって統吾がどれだけの存在であるか。唯一無二の存在であるかと言うのが。

色んな感情が統吾との行為の中で、それがエスカレートしていく中で、じょじょに『こいつなら俺のこと、ぐちゃぐちゃにしてくれるかもしれない』『こいつなら、信じたいのに信じられない自分自身を持て余している俺のことも、壊して、受け止めてくれるかもしれない』って言う思いに変化していく。

変な方向に強がり、ねじ曲がってしまっていた感情、それが少しずつ、少しずつ蕩けて溶けてほぐされていく様が、最高に萌えるしえっちでした。ありがとうございました。

まぁ、でもこの人のこの不器用さと言うのも年相応らしいし、あるいは四葉先輩同様、その過去のことを思うと致し方ないよね、と言う気はします。はい。

 

その海島先輩を演じていらっしゃった伊東さんに関してはですね。もうね、私としては声がずっこいんですよ。伊東さんのお声って、どうあがいても理知的、インテリジェンスな響きがありますよね!?なんですけど、ちょっと鼻にかかったような、硬質さの中にものすごーく柔らかい響きがあるお声でもあるから、理知的でインテリ、そこから来る色気があるのに、同時に、妙に隙であったり人間的な情の深さみたいなものも感じさせるお声でもあると言うか。

だからそんなお声が、統吾との行為の中でぐすぐずに溶かされていって、感情的にも本音、欲求、全部をぶちまけるような言葉を口にされている、と言う時点で、もう『はい、反則』なのですよ。ええ。ずるいわ、こんなん。

伊東さんのお声だからこそ、海島先輩の不器用さとか行為中の色気みたいなのが、より強く感じられた。そう言っても良いと思います(断言)

でもそれだけじゃなくて不器用さ。葛藤。揺れ動く感情の機微。海島先輩の移ろいゆく心。それらひとつひとつを伊東さんが時に激しく、時に緩やかに、時に大胆に、と演じられていて、ものすごく聞きごたえがありました。

 

はい。と言うことで『男子高校生、はじめての』14弾と15弾、その聞き比べループの中で感じたことをつらつら、書いてまいりました。

BLCD、いろいろ聞きたい作品も出てきているのですが『男子高校生、はじめての』、良いですね。オリジナルコンテンツだからこそ、それぞれの作品ごとの個性が見事にばらけていて。でも『男子高校生、はじめての』と言うコンテンツとしての共通点も感じられる、その作りがめちゃくちゃ楽しい。

 

全部聞きたい。ってか5thシーズン、ここまで来たら16弾も聞かなきゃならない。そんな使命感にすら駆られている今日この頃です。

斉藤壮馬さんの受け、聞きたいし。田所陽向さんのピンポイントスパダリも、凄い好き。ってか藤代くん、公開されている情報だけの判断だけど、言ってることがいちいちロマンチック。所属部が天文部ってのもロマンチックが過ぎる。

ロマンチックの申し子か。

 

あと単純に、BLCD聞くと元気になる自分がいることに気づきました。

こー、めちゃくちゃ効きの良い栄養ドリンク的な存在と言うか。

何だそれ(笑)

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!