tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

明日は端午の節句だし~『男子高校生、はじめての』の感想をお送りしよう!

本当なら3月14日に『ホワイトデーだし!』ってな感じで記事を挙げるつもりしてたのにねぇ~。

遅くなったねぇ~。

笑うしかないわ。

 

そんな具合で人生2枚目となるBLCD『男子高校生、はじめての』の感想をお送りします。現状、16弾まで発売されているシリーズ作の中、今回、感想をお送りするのは昨日の記事でも書きました。

14弾の『先輩を好きでいていいですか?』です。

 

『男子高校生、はじめての』の全16作品の中でどうしてこの作品をいちばん聞きたいと思ったか。それは昨日の記事の中で散々、暑苦しいほどに書き散らかしたので今日のところは割愛です。

14弾のこちらは水泳部の先輩と後輩の『はじめて』が描かれています。ほろあまクールな兄貴分な先輩、四葉康宏はCV阿座上洋平さん。そして健やか愛され後輩の金森空良はCV鈴木崚汰さんです。四葉先輩×空良くんです。

 

それでは早速、感想にまいりましょう。

 

あれ?めっちゃエロくなかったですか?(ド直球)、あれ?違う?そんなにエロくない感じ?私だけ?わかんない!

あの、15弾、佐藤元さんと伊東健人さんがご出演されている作品ですね。こちら、割とプレイ内容、ハード目ってか、ね、うん。聞かれた方ならわかると思うんですけど。で、こちらが私、人生初BLCDだったんで聞く前はドキドキしてたんですけど、聞いてみたら『あら、意外と平気だわ』ってな感じだったんです。

だから今回『この2人なら、前回の2人みたいにえげつないことしてないやろ!楽勝や!』ってな感じで聞き始めたんですけど。

いや、エロイわ。えっちだわ。途中で『あひゃぁぁぁ!えっち!』と顔を覆うこと数回で大変でした。

『ナンダコレ』と自分でも驚いたんですけど。

 

これはアレか。順序がちゃんとしているからか。恋愛作品の『定番』をきちんと踏んだ『正統派』だからか。

四葉先輩も言ってますしね。『見慣れてる裸も、好きって思って見るとドキドキする』みたいなこと。

そう言うことです(どう言うこと)

 

てなことで14弾の感想を一言でまとめるなら定番、正統派、そして本来は近道、安易な道と言う意味なんですが、最近では物事が進む場合によくある定番、ベタな、と言う意味で使われることも多い、その意味での王道だな、と思いました。

でもそれでいいんです。私がBLにおいて『先輩×後輩』が好きなのも、その定番、正統派、王道、お約束がたまらないからです。たまらなく萌えるからです。

だから14弾、私にとっては『そうよ、これよこれ!これぞまさしく、私がBLの『先輩×後輩』に求めるもの全部よ!』と言うものが詰めに詰め込まれていた作品でした。

だから聞き終えて私が発した第一声は『尊い』でした。

尊い。とうとい。トウトイ。プレシャス。

 

まずお話面の感想から。

先程も書きましたが、私がBLの『先輩×後輩』作品に求めるもの、そのお約束、定番、ツボが見事に抑えられて詰め込まれていたお話で、ただただ満足でした。

 

クールで大人びていて、でもどこか陰を感じさせる部分もあって。さりげなく優しくて頼りにもなる四葉先輩。

そしてそんな先輩に秘かに恋心を抱いていて、だけどその思いをぐっと飲みこんでいて。ただただ先輩の傍にいられることだけを望んでいる、まっすぐで健やかな後輩の空良くん。

そんな2人の初恋の物語。

あかん。ただあらすじを書いているだけなのに萌えが止まらない。

 

最初から、もしかしたら薄々、空良くんの思いに気が付いていたのかもしれない。だから少しずつ、空良くんにそれを確認するようにして距離を詰めていって、『これは大丈夫』と確信ができた瞬間、ぐっ、と距離を詰めてくる四葉先輩。

そのかけひきすらクールさが漂っているんだけど、でも空良くんの反応によっては、その言葉の端々に焦りみたいなのが滲むんですよ。

後輩の空良くんにとっては憧れの先輩。クールでかっこいい先輩が、だけどそう言う部分においてはとても年相応で、不器用で、また空良くんの前でしかそう言う部分を見せない、って言うのがこれもう最高。

 

そしてそんな四葉先輩の言動、そのひとつひとつに振り回されるようにしながら、でも精一杯、自分の中で消化しようとしている空良くん。抜いてもらってなお『自分を気にかけてくれている』としか思えない、思おうとしていない。セックスまでしておいてなお『先輩のタオル』と世話してもらうことを申し訳なさそうに思う、その健気さと言うか健やかさがたまんないし。

でもその一方でものすごく意識して距離を測っている、詰めようとしている四葉先輩に対して、空良くんは意識せずに距離を飛び越えるような言動もしてしまっている、その無自覚系煽りの危うさ、可愛らしさ、色気みたいなものも最高の一言。

 

クールで完璧に見える先輩が、実はとても不器用で、繊細で、必死である。それに対して健気で一生懸命な後輩が、実はとても無自覚的に器用で大胆なことをやってのけてしまっている。

『先輩×後輩』なんだけど実は、何て言うんだろ。精神的な力関係みたいなものにおいては、実は『後輩×先輩』なのかもしれない、って思わせてくれるのも(あくまで私が勝手に思っているだけなんですけど)、個人的には『先輩×後輩』ものに求めるポイントのひとつなので、今作でもそれが感じられたのも嬉しかったです。

 

尊死。もうお約束。これぞお約束。正統派。火の玉ストレートど真ん中。

 

そして今作でもしっかり、キャラクターの背景、それが描かれていたのも好感が持てました。何と言うのか、制作側が限られたそう長くない尺の中でも、そして『男子高校生のはじめてを描く』と言うコンテンツでありながらも『物語』を描くこと、それを放棄していない。

15弾を聞いた時にだから私は『正直、ここまで物語としてしっかりとしてるとは、工夫されているとは想像もしていなかった。だから驚いた』的な感想を書いたと思うのですが、今作もやっぱりそうだった。

と言うことはこれ、『男子高校生、はじめての』の全作品、こんな感じなのか?

 

今回で言えば四葉先輩のご家族のこと。そのことが四葉先輩のクールさ、そう言えば聞こえはいいけど、どこか陰の部分であったり。あるいは物事を達観してしまっているかのような部分。だからこそ、諦めきれない空良くんに対しての思いの部分では臆病と言ってもいいかもしれないくらいの繊細さが時折、滲む部分であったり。あぁ、言うまでもなくこれらはすべて私の感想ですけど。

そういう部分に、その過去が繋がっているかもしれない、と言う作りも『構成が巧みだなぁ』と思わされました。ほんと、短編小説を読んだみたいな感覚。

 

四葉先輩って『大人』であることを強いられてきたのかもしれない。『子ども』であることを許されていなかったと言うか。自分にも許していなかったと言うか。でも当然だけど、そんなのはバランスとしてはものすごく不釣り合いなわけで。だから今になって、その影響が出てきているのかもしれないなぁ、とか思ったり。

その背景にあるのかもしれない、背負っていたもの。背負わされていたもの。抑え付けていたもの。抑え付けられていたもの。でも、当たり前だけど四葉先輩がそこまで背負う必要も、抑え込む必要もないわけですよ。

なのにそこまで背負ってしまう、そこまで自分自身を抑え付けてしまうところが『あぁ、10代の、男子高校生なんだなぁ』と個人的にはめちゃくちゃ思ったし『だからこその四葉先輩で、そう言う四葉先輩だから空良くんは憧れ、好きになったんだろうな』と納得の思いしかなかったです。

 

『子ども』であることが許されず許さず『大人』であることを強いられ強いてきた四葉先輩だからこそ、健やかにまっすぐに『子ども』であることを許され『子ども』のまま育てられてきた空良くんには、四葉先輩が憧れになった。

そしてその逆も然りで。

互いが互いに『憧れ』の対象になった。だから惹かれた。互いが互いを特別だと思うようになった、って言うのがめちゃくちゃ理解しかなかったです。

互いが互いに『なりたい自分』『なれなかった自分』『でも今からでも近づけるかもしれない自分』の姿を、そこに見出しているのかもしれない、とか思ったり。はい。

 

自分は無責任で悲しむ資格もない人間。そんなふうに決めつけていた四葉先輩にとって、空良くんの、そのまっすぐで健やかで、何より自由な姿と言うのは、ただ平坦に過ぎていくだけの毎日にぱっ、とやさしく、だけど鮮やかに差し込んできた色みたいなものだったんだろうなぁ。

ほんと四葉先輩にとって空良くんは救い、だったのかもしれない、とか思ったり。

 

もっと言うと、四葉先輩にとって空良くんは『明日』なんだろうな。

今日と違う、また見ていない、まだ知らない『明日』。

希望も楽しみも、わくわくも抱いていい、抱くことが許される、そんな『明日』。

今まで何度も迎えて来ていて、なのに今まで知らなかった『明日』。

 

なのでもう2人でたくさんの『明日』を語って欲しいです。

どうぞお幸せに!

あとお家デートの一幕、描いてくれてありがとう!

『この2人は、四葉先輩が空良くんに勉強を教えるとかの体でお家デートが似合いそうだなぁ。でも沈黙に耐え切れなくなって空良くんが四葉先輩見たら、目がかっちり合って。そのままキスしちゃって、そこからは・・・くふふ』と言う妄想、その一端を垣間見たような思いで、ただただ幸せでした。

ごちそうさまでした。かっは。尊死。

 

はい。ではここからはCVを務められた声優さんの演技の感想です。

まず空良くんを演じられた鈴木さん。す!凄いよ、す!

あかん。鈴木さんのことを語る時はどうしてもこんなテンションになってしまう。いかん。今回ばかりは真面目に語ろう。

ちなみに私が好きなCV鈴木さんキャラは『海賊王女』の雪丸と『錆喰いビスコ』のビスコが苛烈に争いを繰り広げた結果、鈴木さんご自身も、オーディションにかけた思い入れがひとしおだったと話されていたので、ビスコに決定しました。

 

いや、何ってもう、鈴木さんの空良くんの演技。そのいちいちが可愛いの!破壊力抜群なの!シーン、シーンごとの空良くんの言葉、そのひとつひとつに込められている感情の表現がお見事すぎたの!

たとえば抜いてもらった後の『先輩だめです。俺、勘違いします』のあの言い方なんて、聞いててガチで『は?天才か?』って呟いてたし。それから後の『キスはだめです』の言い方も『がわ゛い゛い゛い゛っ!な゛ん゛な゛の゛も゛う゛!』って声にならない声を漏らして頭抱えてたし。

もうどの台詞を聞いても、その時に空良くんがどんな表情を浮かべているのか。それが手に取るようにわかるんですね。鈴木さんの声だけの演技で、空良くんの表情が、その存在がめちゃくちゃ立体的になって見えてきたんです。

 

行為中の声も、信じられない思いもあるし、気持ちいいし嬉しいし幸せだし。でも痛さもあるし苦しいし、怖さもあるだろうし。でもやっぱり四葉先輩のことが大好きだし、先輩にも気持ちよくなって欲しいし、って言う、もういろーんな感情が怒涛の如く押し寄せてきているのであろうってのが、めちゃくちゃ感じられて。

えっちなのは勿論なんだけど、なんか聞いてて切なくなるような。胸をかきむしられるような切なさを感じさせるようなそれで『なんだろ。もはやちょっと意味がわからない。鈴木崚汰が凄すぎて、ちょっと意味がわかんない』状態でした。はは。

 

空良くんは可愛いんです。可愛いけど可愛いだけじゃない。多分、四葉先輩以上に肝も据わっているだろうし、先程から書いているように、無自覚に、ひょい、と距離を飛び越えることができる、そんな少年だと思うんです。

まっすぐにまっすぐに育ってきた子だからこそ、まっすぐに、まっすぐに言葉を、特に相手のことを思う言葉を、だけど時に刃のようにして向けることができる、その威力も知らないままにそう言うことができる、そんな少年だと、私は思ったんです。

そしてまた恋愛初心者だからこそ、無自覚に煽るようなことも言っちゃう。言えちゃう。でも本人は、それの何がどう四葉先輩に刺さったのか、微塵もわかってない。

そのもはや絶滅天然危惧種みたいな(笑)存在を、だけど本当に鈴木さんが、一切のあざとさなく、わざとらしさ皆無の演技で表現されていて素晴らしかったです。

凄いよ、す!(結局このテンションに戻るんかい)

 

そして四葉先輩を演じられた阿座上さんの演技も素晴らしかったです。

ちなみにCV阿座上さんキャラの中で私がいちばん好きなのは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のグエルです。でも阿座上さんの出世作クロムクロ』の青馬剣之介時貞も、今となってはめちゃくちゃ感慨深いものがあります!

 

あくまで、あくまで私の推測ですが。

作品を聞くまでは私、四葉先輩はとにかくクールでそれが一切、たじろぐことのない、どっしりと構えている少年。そんな感じかと思い込んでいたんです。

ところが実際に作品を聞いてみたら、違った。四葉先輩はクールさを装っていながら、大胆さを思わせているようで、実はめちゃくちゃ慎重に空良くんの真意を測ろうとしているし、空良くんとの距離感に対してもめちゃくちゃ慎重なんですよね。

多分、だから私は、四葉先輩はもしかしたら空良くんが自分に対して何らかの思いを抱いているのではないか、ってこと。それを薄々、気が付いていたんじゃないのかなぁ、とも思ったのですが。

 

で、『行ける』と確信が持てた時には四葉先輩、一気に距離を詰めてくるんです。本当に大胆になるんです。なんですけど相手は空良くんです。絶滅天然危惧種です(笑)。

予想とは違う答えが返ってきた、反応が返ってきた時には四葉先輩の言葉の端々に焦燥、動揺が滲んでいるんですよね。クールさのその裏から、明らかな焦燥、動揺が透けて見えるんです。『あれ、俺、もしかして選択肢、間違ったか?』みたいな焦燥。

すっごくこの人、空良くんとの関係性を失うことを恐れているんですよね。多分、空良くんが四葉先輩との関係を失うことに抱いている恐れ以上に、強く、強く恐れている。

 

その四葉先輩の、めちゃくちゃ繊細な二面性。クールさと余裕。その裏側にある、大切な空良くんにだけ、空良くんだからこそに抱く臆病さ、慎重さ。その微妙なグラデーションみたいなものが、もう、阿座上さんの演技ですっごい伝わってきて。

だから四葉先輩に対しては、私は、阿座上さんの演技を通して『めちゃくちゃ人間臭い人やんか』と言う印象を抱いたのでした。

勿論、それが正しいのかどうかはわかりません。が、お芝居でこんなふうにキャラクターの人間性について新たな発見をさせるって凄い。

 

そんな四葉先輩だからこそ、行為に関しては単純、自分の体が空良くんの体を支配していると言う事実から、圧倒的な余裕、自信を得られていたのかもしれませんね。

だからこその、多分、あの言葉責めなんですよ。空良くんの喘ぎ声同様、四葉先輩の言葉責め、その阿座上さんの演技、たまりませんでした。

はい、えっち。

 

ってか散々、『実は四葉先輩、ほんとは余裕ないんすよ!』『空良くんに嫌われたくないあまり、臆病になっちゃってるところもあるに違いないんすよ!』とか言っちゃってるけど。

空良くんの、あの破壊力抜群の無自覚煽りに翻弄されて、それでもどうにか、どうにか、いろいろな意味で限界のところで抑えられている四葉先輩、すげぇぞ。

何と言うか、変な言い方にはなるかもしれませんが、こう言うところにも空良くんが憧れた、好きになった四葉先輩の、四葉先輩たるゆえんみたいなものを感じました。

なんだろ。やっぱりすごく変な言い方なんですけど、四葉先輩の人間としての正しさ、みたいなものを見た思いがする、と言うか。その正しさの深みみたいなものに、阿座上さんの声の深みが、めちゃくちゃハマっていたなぁ、と。

 

ただ・・・願わくば、行為に関してはもう少し、甘々要素が欲しかったな、と言うのが個人的願望ではあります。

なんだろ。ベタにほんと、どろ甘が良かったんですけど。

でも今回のは今回ので、勿論、面白かったです。

 

はい。そんな具合で人生2枚目のBLCDもめちゃくちゃ堪能いたしました!

ってか『男子高校生、はじめての』良いなぁ。まだ2作しか聞いてないけど。

オリジナルコンテンツ、オリジナルシナリオってのが個人的にはめちゃくちゃ楽しいし、だからこそ『他の作品はどうなんだろう』って興味がいっそう強くなりました。

 

全作、欲しい(欲求)

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

裏話をするとこの記事、前日4日の21時まで『あぁでもないこうでもない』『語彙力が足りなさすぎる!』とあがきまくった末にどうにか完成させたものなので、もしかしたらもしかして、いつも以上に誤字脱字意味不明な部分が多かったかもしれません。

すまぬ。私の軽い頭なら、いくらでも下げます。ぺこぺこぺこぺこぺこ。

それでも読んで下さった方。

本当に読んで下さりありがとうございました!