引き続き、11日に発表された第17回声優アワード、その振り返りです。
昨日は新人賞と助演賞を受賞された方について、やんややんやと語ってまいりました。
本日はタイトル通り、主演賞についての振り返りです。
プラス、個人的に思ったことも書く予定です。多分、グチめいた内容にしかなっていないと思うので、興味がない方はそっと画面を閉じてください。よろしくです。
ではでは、早速、主演賞を受賞された方を振り返っていきましょう!
主演賞を受賞されたのは3名。
まずはこの方!安済知佳さんでございます!私、予想記事にお名前、挙げていましたよね!うふふふふ!
新人賞を受賞された若山詩音さんと共に、去年、大きな話題になり続編の制作も決定した『リコリス・リコイル』で主演を果たされた安済さんの受賞ですが・・・ぶっちゃけ、遅すぎやしないか!?受賞に際して『リアリティのある演技で』と紹介されていましたが、いや、別に安済さんのリアリティのある演技、本作品だけに限った話ではないし!いつも、どの作品でも安済さんの演技、めっちゃ生々しいし!
とかなんとか思わず、突っ込んでしまったのですが(笑)。いや、でもやっぱり『リコリス・リコイル』でのあの演技は、安済さんの演技を知っている方も、そしてあまり安済さんの演技に触れてこなかったわ、と言う方も、驚かれたことでしょう。なんだろ。もう安済さんの演技って、第一声から違うんですよね。うん。前にも書いたように思うのですが、第一声、CV安済さんのキャラクターが声を発した瞬間、私は笑っちゃうんです。あまりの生々しさに。『あ。キャラクターが生きてる』って。
で、本作品で安済さんが演じられていた千束に関しては、特に『楽しい』『嬉しい』の感情表現が、とても素敵だったなぁ、と言う印象が強いです。とても豊かに、心の底から、楽しい、嬉しいと言う感情がわきあがってきている。それが伝わってきて、だからこそ『リコリス・リコイル』と言う作品もまた、シリアスで切なくなるような部分もあったけれど、でも決してお涙頂戴にはならなかったんだろうな、と思います。
安済さんには、もう、これからもキャラクターの喜怒哀楽、言葉にできないような感情うも、豊かに、のびやかに、生々しく演じ続けていただきたいです!
そして2人目は江口拓也さんでございます!江口さんのお名前も、私、予想記事に挙げていたぞ!わっしょい!
江口さんはMVSとW受賞と言うことで、発表された時には驚きの声が上がっていましたね。でもこの後、さらに驚く結果が待ち受けていたのですけれど。ふふ。
てなことで江口さんに関しては『SPY×FAMILY』での主演と言うのが、今回の主演受賞と言う理由だったようですが・・・そうかそうか。江口さんもまた、てっきり助演なりなんなりを受賞されているものだと思い込んでいたら、新人賞を受賞されて以来、受賞はされていなかったのですね。むー、そうなのか。毎年、毎年、コンスタントに、それこそもうメイン、サブ問わず演じられ、活躍されている印象なのですが。
『SPY×FAMILY』のロイド。いや、もうぴったりでしたよね。江口さんの低音イケボ、それがロイドにはまりにはまっていたし、でも、かっこいいところはかっこいいんだけど、その根底に温かさがあるのも、またこれロイドの人柄を表現しているようで最高でした。またヨルやアーニャとか関わっていく内に、その感情にも変化が出てくる、その少しずつの変化の積み重ねの表現も、染みましたよねぇ~。
シリアスなシーンと、コミカルなシーン。その時々での演じ分け、緩急のついた演じも見どころあって。こちらもまた、本当に『あぁ、ロイドがいる。キャラクターがそこにいる。生きている』と思わされたのです。
正統派イケメンは勿論だけれど、ちょっと癖のあるキャラクターや、カリスマ性のあるキャラクターを演じられても面白いのが、江口さんの役者さんとしての強みですよね。
そして主演賞受賞、ラストは・・・助演賞に続き、こちらもW受賞の種﨑敦美さんでございました!
いやぁ、これはめちゃくちゃ驚いた!ツイッターなどの反応も、驚き一色と言う感じだったのですが、しかしその直後には『でもわかるわ』『納得しかないわ』と言う感想が多く流れてきていて、私も『うん。納得しかないわ』と首肯しきりでした。
助演賞と主演賞のW受賞と言うのは、勿論、声優アワード史上初、とのことで。
なんだろ。このW受賞に関しては、批判の意見も見かけて。その、批判したくなるお気持ちと言うのも、わからないことはないんです。個人的に。
でも、もう種﨑さんだもの。先ほども書きましたけれど、もう納得しかないんですよね。うん。
いや、だって、もうさ。種﨑さんの演技もまた、リアリティ、生々しさ、そして何よりも温度があって。本当にキャラクターに対しての理解・・・うーん、ちょっと理解と言う言葉だと固いかもしれない。なんだろ。キャラクターに対しての好奇心、歩み寄りたいと言う気持ち。関心。愛。それに満ちているのが伝わってくる。
プロの声優さんなんだから当たり前のことなんだけれど、本当に丁寧に、丁寧に、キャラクターの感情、生き様を、そっ、と手で掬い上げるような。そんな演技をされている。どの作品の、どのキャラクターでも、そんな印象しかないんですよね。うん。
だからもう『SPY×FAMILY』や『ダイの大冒険』が、受賞に際しては紹介されていましたが、なんかもう、そうじゃないんだよな。どんな作品であっても、どんなキャラクターであっても、そこにある種﨑さんの役者としての在り方、そして演技力、表現力。それがアーニャやダイ、その他の色々なキャラクターの命として存在した結果の、W受賞なんですよね。うん。ちょっと何言ってるか自分でもわかんないんですけど。
スピーチの際の挨拶も、もう聞いていて泣いた。アーニャやダイ、ご自身が演じられたキャラクター、またそのキャラクターが生きている作品に対しての愛。それしか感じられない種﨑さんらしい、実に不器用で、でもまっすぐなスピーチで、ほんと泣いた。
いや、なんだろ。『助演賞と主演賞、W受賞と言う前例できちゃったわけで。さぁ、これ、この先どうするつもりなんだろうね』と言う意地の悪い気持ちがないこともないんだけど、それと、種﨑さんの、今回のW受賞とは話が別。
種﨑さんのW受賞に関しては、もう納得しかないです。
2012年『となりの怪物くん』から種﨑さんのことを応援しているオタクとしては、何と言うか、ただただ今のご活躍が嬉しい。ツイッターに挙げられていたお写真も、そして『過去の自分に見せても信じてもらえないだろうな』と言う一言も泣ける。
あとほんと、俳協に来て下さってありがとうございます・・・。
はい。そんなこんなで主演賞のお三方を振り返ってまいりましたが。
ここからは冒頭にも書きました、今回の結果を受けて個人的に思ったことを書いていきます。まぁ、あの、ただのグチです(どーん)。
ただし何度も書いていますが、今回、受賞された方に対して『おかしい!』だの『理解できない!』だの言うつもりは、毛頭ありません。
どちらかと言えば『受賞できなかったのは何故なんだろう』と言う疑問を挙げているような感じです。はい。
てなことで。
・作品の影響力。何をもってして『ヒットした』と言うのか。
・・・事前の予想記事で江口さんのお名前を挙げた際『『SPY×FAMILY』の大ヒットは、声優アワード的にも見逃せないはず』と言うようなことを書いたかと思います。
ここ数年の声優アワードの選定基準において、作品の力がとても大きくなっている、以前にも増して大きくなっている、と感じます。で、別にそれはいいんです。それはいいんですけれど、これだと『ヒットした作品に出演されていない方は、受賞する可能性が低くなってしまう』と言うふうに、私は感じてしまうのですがどうでしょうか。
再三、書いていることですが、アニメは総合芸術です。どれだけ声優さんの演技が素晴らしくとも、作画が、演出が、脚本が、その足を引っ張ってしまうことも確かにある。声優アワードと言う賞が、純粋に声優さんの活躍、そこを評価するための賞であるのであれば、作品の力、影響力はもう少し少なくあるべきなのではないかなぁ、と偉そうなことを思った次第です。すいません(土下座)
そして何より『ヒットした作品』とは何を基準にしてそれと認定するのか、と言うのが個人的には大きな疑問なのです。
『鬼滅の刃』のように、何と言うか、普段、アニメを見ないような層まで取り込んだ、歴代記録を塗り替えた云々と言うのであれば、これは問答無用で頷けます。大ヒットと言うより、これはもはや社会現象と呼んでもいいほどです。
一方、今回、若山さん、安済さんの受賞に際して紹介された『リコリス・リコイル』と言う作品があります。いや、これもめちゃくちゃヒットした。めちゃくちゃ話題になった。それに関しての異論は一切、ございません。
ただ、ここではた、と思うのです。『『ぼっち・ざ・ろっく!』は?え?そう言えばこの作品に関しては、一切、触れられないままだったよね!』と。
去年のアニメ作品を振り返るうえで、まぁ、個人差はあることだとは思いますが、それでも『リコリス・リコイル』と『ぼっち・ざ・ろっく!』の2作品は欠かすことができない作品だと思うんです。うん。勿論、何と言うか、戦う土俵が違う作品ではある思うので、比較するのもナンセンスではあるのですが。
『大ヒット』その基準がいまいち見えにくい。見えにくい上に『いや、これも相当、話題になった気が。円盤も売れたよね・・・』と言う作品の中には、本当にその存在すら選考委員は知らないのではないか、と疑いたくなるくらいに触れられないものもある。
そこが何と言うか、個人的にはとても謎。謎ってか、まぁ、いろんな派閥、利権争いがあることだろうから、仕方ないんだろうけど。
・来年こそは新人声優賞を受賞できるように、と言う榎木淳弥さんの言葉。
・・・ウケて良かったです!良かったですけど・・・良かったんかいな・・・。ご本人的にはほんと『ウケて良かったです!』と言う感じの、それ以上の他意はない発言だったと推測されますが、それで済ませてしまっていいのかいな、選考委員よ、と言いたい気も、個人的にはしてしまうのです。はい。
いや、まぁ、あの、うん。なんでしょうね。作品の力、その存在力が増してきているここ数年の声優アワードだからこそ『ならば何故、榎木さんは受賞されないのか』と言う疑問はわきあがってくるのですが。
まぁ、でも、もういいや。シナジー賞と言う形で榎木さんが登壇されたから、それでいいや。これはあれだよ。きっとご本人が受賞は辞退されてるんだよ。榎木さん、なんだかんだと言われてはいるけれど、職人みたいな演者さんじゃないですか。いや、私の勝手な印象ですけど。だからきっと、個人での受賞は辞退されてるんですよ。
知らんけど!(知らんのかい!)
知るわけないじゃん!(笑)
これで、これで来年こそ受賞されたら、さすがにそれこそ、一周回って闇深いものすら感じてしまうわよ・・・でも受賞されたら、やっぱりそれはおめでたい。
授賞式の最後に声優アワード関係者のお偉いさんみたいな方(いい加減)が挨拶され、その中で『長きにわたりキャラクターに命を吹き込んでいる人』と言う言葉や、『新たなキャラクターに命を吹き込んだ』と言う言葉が出てきたように記憶しているのですが・・・榎木さんは、ここには当てはまらないんですかね・・・ね・・・。
いや、もういいんですけど。
・事務所の力。
・・・今年は俳協、青二、81が強かったと言う印象。逆に多分、アイムからは1人も受賞者が出ていないと言うのは珍しい気が。でも、まぁ、俳協、青二、81はいつも強いんですけど。強いってか、コンスタントに受賞者さんが出ていると言う印象です。
てなことで『事務所の力で受賞されたんだね~』などと言うつもりは、まーったく、これっぽっちもありません。はい。何度も言うようですが、受賞された方に対しての異論は、一切、ない。
そのうえで、しかしやっぱり、年ごとに明らかに事務所のパワーバランス、事務所と声優アワードとの関係性の強さみたいなものを如実に感じさせるのは、賞としてどうなんですかね、と言う気はしなくもないですな。
ま、本当にそんなパワーバランスがあるのかないのかは知らんけど(知らんのかい)
まぁ、でも、そうだよな。そりゃ、そうでもしてある程度、しぼり込んでいかないとどうしようもないもんな。うん。
・新人賞、デビュー5年以内は厳しい。
・・・いや、まぁ、これももう、数をしぼりこむためには仕方のないことなんだとは思いますが・・・昨今の声優業界で、デビューして5年で、と言うのはこれ、なかなか厳しくないですかね。
ね。いや、まぁ、いいんですけど。
結論、ごたごた言ってる私がお子様だった。反省。
はい。
そんなこんなで、ごたごたとどうでもいい個人的な意見を書いてまいりましたが。
もう、こんなことはどうでもいいんだ。
今回、受賞された方々、本当におめでとうございます!
これからのご活躍も楽しみにしております!
なんだかグチめいたことを書いてしまったので、その受賞にケチをつけてしまったようにとらえられた方がいらっしゃったのであれば、それは本当に申し訳ない。
ですが再三、書いてきましたが、今回も、そしてこれまでも受賞された方に対しては、異論はないし、ただただ祝福の気持ちしかありません!
また同時、アニメやキャラソン、ボイコミなどで、本当に私の感情を揺さぶる演技を見せて下さっているすべての声優さんには、ただただ感謝しかないのであります!
いつもありがとうございます!
ではでは。今回の記事はここまでです。
読んで下さりありがとうございました!