tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

2022年夏アニメ感想~その3

キョウカラヨンレンキン。

イヤデイヤデシカタナイヨ。

シカモコノヨンレンキンノリコエテモ。

マタヨンレンキン。

ナク。

 

はい。てなことで夏アニメ感想です。

『今回でラストです!』と言いそうになって、はたと、まだ最終回を迎えていない作品もあることに気が付きました。はい。

でもまぁ、今回でほぼほぼ終わりみたいなもんです。残り1作品に関しては、秋アニメ1話感想とセットでお送りしたいと思います。

今回は4作品、どどっ、とお送りします。では、こちらの作品からスタートです。

 

・『メイドインアビス 烈日の黄金郷』

・・・ヴエコの、溶け出して本格的に成れ果てになり始めた体を、パッコヤンが成れ果てになるのを阻止するように投げ飛ばして。その代わりのように、パッコヤンがヴエコの視界の中で消えていったシーンから、もうダメでした。涙腺崩壊、涙腺崩壊。

その少し前のシーンでワズキャンが『これはみんながみんな、それぞれを思って行動した結果、積み重ねで起きたことさ』と言う言葉を口にしましたけど、この言葉以降のシーン、どれもこれもがまさしくこの言葉通りで、本当に切なくて涙ぼっろぼろでした。

悲しくて苦しくて、辛い内容だったはずなのに、それでも最後の最後、みんながみんな、自分で決めて、その思いに従って行動を起こした。成れ果てにはなったかもしれないけれど、でも、みんながみんな、自らの人間としての思いに従って、その命を使い果たした。まっすぐに使い果たした。そうしてファプタ1人が生き残って、自らに課せられていた価値から解放され、新たな人生を歩むことになった。

贖罪、後悔。怒り、憎しみ・・・いろーんな、ともすればネガティブととらえられがちな言葉が、だけど最後の最後、『自分の意志』を持ったことで、とてつもない輝き、力を放った。ひとりひとりを支えた。

だからこその、もう圧倒的な清々しさと強さ、輝きがあって、言葉が出てきませんでした。なんだ、作画とか音楽とか動画とかは勿論なんだけど、もうストーリー、内容そのものも劇場版クオリティ。思わずEDの時『劇場版かよ』と呟いていました。はい。

 

てなことで、いやー・・・2期も凄かったですな。相変わらずのクオリティ。ストーリーが奥深いのは原作のままなのでしょうが、ほんと、そのストーリーの奥深さ、面白さを一切、損なわせない。それどころかもっともっとと加速させるようなこのクオリティの高さは、すべてのアニメ作品がこうであって欲しいなぁ、と切に願うほどでした。

ねー・・・いくら原作が素晴らしくて、そのストーリーが素晴らしいものであっても、アニメになった途端、クオリティダウン。結果としてストーリーへの没入を邪魔してしまうようなものになってしまったら、本当に悲しいですもんね。はい。

 

そして声優さんの演技も、こちらも相変わらず凄かった。最終回後、ファプタとイルミューイを演じられた久野美咲さんが、ツイッターで思いの丈を吐露されていましたが・・・いや、もうこちらこそ、本当に素晴らしい演技をありがとうございました、ですよ。まさしく魂を削るような演技だったと、私は感じました。

ファプタの声にならない声や叫び。それからマアアさんの『マアア』と言う言葉。あるいはマジカジャさんの、片言の、どこか飄々とした、それでいて機械的な話し方。それらすべてに、だけどそれぞれのキャラクターのどうしようもない感情、その全てが込められていて、プロの方相手に失礼かもしれませんが、ほんと『声優さんって、凄いよな。本当に凄いよな』と思うばかりでした。

 

何でしょ。先程もちらりと書きましたが、最終回まで見てつくづく感じたのは『命の使い方』と言う言葉でした。それを決めるのは、他でもない自分自身。そこにこそ圧倒的な価値があり、そこにこそ『命』の意味がある。

そう言う意味では、私が恐れを抱いているリコの圧倒的な好奇心。そして何度、苦しく痛い目を見ても懲りない(笑)根性の強さ。それは、その『命』の使い方の、象徴的なものとしてこの作品では描かれているのかなぁ、と思ったり。そしてまたそれは、リコと出会うすべての人にとっての憧れであり、憧れであるが故に疎まれる恐れもある、憎まれる可能性もある、それほどのものなんじゃないかなぁ、とも感じたのですが。

ワズキャンに『ここに来て良かったか?』と問われて、何の疑いもなく、まさしく天真爛漫を絵に描いたような声でそれを肯定して、その理由を答えたリコ。

それがやっぱり私には怖く思えて、何でてって思えて、でも同時、自分で決めてここにたどり着くことができて、自分の気持ちを満たすことができたからこそのリコのその答えが、そう答えられたリコが羨ましくて仕方ありませんでした。

 

てなことで続きを期待したいところなのですが・・・どうやら原作のストック的に、仮に3期が作られたとしても、それはだいぶ先になるらしいとのことで。

かっはー・・・そうかぁー・・・ってか原作の単行本、基本1年に1冊くらいしか出ていない感じなのですね。・・・そりゃほんと、めちゃくちゃ先になるっぽいじゃないか。

うーん・・・仕方ないとは言え・・・仕方ないとは言え・・・こ、この感情をどこにぶつければいいのっ!(笑)

何はともあれ。本当に2期も素晴らしい作品をありがとうございました!

 

・『はたらく魔王さまっ!!』

・・・およそ9年ぶりの2期が放送されたと思ったら、あっと言う間に来年、続編放送決定だってさ!時間の流れ、もはや意味わかんないよね!でも嬉しいよね!

はい。そんなこんなで待ちに待った2期、無事、終了いたしましたね。

どうでしょ?まず作画に関してですが・・・まぁ、確かに1期に比べると、たとえば千穂ちゃんの可愛らしさが半減以下になっていた感じとか、変顔がとんでもないを通り越して放送できないだろ、と言う突っ込みしたくなるほどのレベルになっていたりとか、いろいろ突っ込みたいところはありましたが。

それでも、そーんなに、言うほど酷いこともなかったんじゃないかな、と言うのが個人的な感想です。『惑星のさみだれ』に比べたら、遥かにマシ。ちゃんと登場人物の目に生気があったし、表情も死んでなかったし。はい。

 

一方のお話の方は放送前『2期にあたる部分は、あんまり面白くない』的な意見を目にしたことがあったのですが。

成程な、と。1期とはちょっと毛色が違う感じのお話だったなぁ、と言う印象です。でも面白くないことはなかったなぁ~。あの賑やかな面々が、1期の頃と変わりなく、どたばたと生活している。その様を見られただけで私としては満足でした。

こー、真奥たちが生活に慣れていくのが1期だとしたら、2期はまさしくその続き。人間社会での生活にも少しずつ慣れていって、家計は火の車だけれど(笑)ぼちぼちと日々を生きていっている彼らの、1期からは少し踏み込んだ日常の中の物語が描かれていた、と言う感じですかね。そこにエンテ・イスラの諸事情もうまく絡んでいって、さぁ、どうなる、と言うところで3期に行くわけなのですが。

異世界でずっと生きてきた真奥たちの視点で語られる、『私たち』の日常。その営み。それには何と言うか、ずっとそう言う生活を送ってきたにもかかわらず、何故かしら胸が具っ、と来るようなものもあり、だからこその面白みも感じられました。基本、コメディタッチの作品だけど、根の部分は深いものを描いてる作品でもあるよなぁ。

 

とにもかくにも約9年ぶりの2期。待ち侘びていてファンとしてはただただそれを視聴できたのが嬉しかったし、ましてそこから3期も決定、とは。いやぁ、驚きではありますが、楽しみに待ちたいと思います!

 

・『サマータイムレンダ』

・・・全2クール、通して安定のクオリティ、そしてお話も面白かったんですけど。最終回、すごい良かった。めちゃくちゃ良かった。なんだろ。『最終回単体で見ても、これ1話だけでも素晴らしい作品として成立している』と言う感覚を『アクダマドライブ』以来、久しぶりに味わった、そんな感じです。

全てを知っているこちら側としては、慎平の、あの思い出せそうで思い出せない感覚とか。みんなが揃って1枚の写真に収まったシーンとか。もう胸が切なく締め付けられると同時『あぁ・・・ようやく、ようやくこんな時を迎えられたんだなぁ』と言う、万感の思いもあって。

で、そうした切なさと喜びがないまぜになった感情が、あの最後の最後の花火のシーン、全てを思い出し2人の姿で大爆発して。あそこでほんと、自分でも怖いくらいに、良い意味での鳥肌が全身にぶわあぁぁぁぁぁっ!でした。

あそこの流れ、あえて慎平の『ただいま』も文字だけで画面に出してからのタイトルドーン、の演出は最高。神。このシーンだけでも(勿論、このシーンだけではありませんが)、ほんと多くの人に見てもらいたい!と声を大にして言いたくなるくらい、私としては鮮明に、鮮烈に心に焼き付いた、そんな最終回でした。

 

2クール。作画が崩れることなく、常に美麗なままであったのはめちゃくちゃ嬉しかったなぁ。本当に見ていて『綺麗・・・』と言葉が漏れるような作画の綺麗さでしたよね。そして物語も、がっつり本格ミステリーを期待していた私としては、少し肩透かしを食らった面もあるのですが(笑)

でも少しずつ、少しずつ真実に近づいていく。そして真実が明かされてからの、いろんな登場人物が協力し合って、その敵、シデを倒していくと言う流れも胸熱でした。シデの本体、と言う言い方も適切ではないのかもしれませんが、とにもかくにも雁切を演じていらっしゃった小西克幸さんの演技も良かったなぁ。かっこいいんだよなぁ。

そしてただ彼と一緒にいたかっただけのハイネちゃんも。こちらでも久野美咲さんの渾身の演技に胸を打たれたなぁ。

 

あとこの作品。SF、タイムリープ、サスペンス。民俗学的な味わいも楽しめる作品でありつつ、しっかり甘酸っぱい青春もの、恋愛ものとしての魅力があったのも、個人的には嬉しかったです。それがあったからこその、最終回のあの展開。澪と窓の関係であったり、潮と慎平の関係であったり、だもんなぁ・・・。

ってかほんと・・・最終回、良かったなぁ・・・。慎平を中心とした皆が、大切なものを、大切な、何気ない日常を、島での日々を守り通すために戦い抜いた結果としての、あの最終回で描かれていた日々、だもんなぁ・・・。ひづると竜之介の存在とかも、もうほんと、言葉にならなかったよ・・・良かったなぁ。

 

2クールものだからこその丁寧な物語運び、そして登場人物の心理描写、その積み重ねが生きに生きた、そんな作品だったように感じます。素晴らしい作品でした。面白かったです!

 

・『よふかしのうた』

・・・こちらも良かった。本当に全話通して面白かった。あと作画のクオリティも全話通して美しくて最高でした!そして音楽ね。これももう、ほんと個人的には今期ナンバーワン。

なんでしょ。身も蓋もない言い方をすれば『何でもない物語』だったと思うんです。思春期の、多感な少年と、吸血鬼だけど中身中二の吸血鬼の少女。その2人と、いろんな事情や個性を抱えた人たちの物語。夜の、物語。

だけどその『何でもない物語』を、実に軽快にポップに、だけどとても深く、真正面から、一途に描いていたのがこの作品だと思います。思春期もの、恋愛ものとしての面白さもありつつ、だけど何と言うか、見る人の年代、性別を問わず胸にぐっ、と来るような感情や問いをぶつけてくる、投げかけてくるような作品でもあった。ともすればそれぞれの要素がてんでばらばらの方向に散らばってしまってもおかしくないのに、そうはならずに、全てがしっかりと絡み合ったまま進行していった。

そこがもうお見事だったし、だからこそのあの最終回ですよ!

 

吸血鬼は確かに怖いのかもしれない。吸血鬼のこと、何も知らない。だけどそんなことは関係なくて、そんなことも、性別も関係なくて、ただただナズナだから良い。ナズナが良い。コウくんがたどり着いたその結論の、実に清々しいことよ!清々しくて単純故に、もう胸がめちゃくちゃ熱くなりました。

そして一方のナズナちゃんも。ふふ。ニコさんも、実に粋なことしてくれるじゃないですかぁ~。ニコさんの言葉と同時に流されるナズナちゃんの表情が、もう可愛くて可愛くて、見ている私はただただにまにましっぱなしでした。

『好き』かどうかはわからない。そもそも『好き』と言うのがどんな感情なのかもいまいち、ピンとこない。勿論『好き』と言う気持ちは大切だろうし、尊いものだと思う。でもわからないそれに足をとられて、戸惑っていて、その結果として関係が変わってしまうくらいなら、『だって一緒にいて楽しいんだもんよ!』『わくわくするんだよ!』と言う、その純粋で、心の底から湧き上がってくるような感情に任せて正解なんだと思う。

その何と言うかまっすぐさ、一途さ、コウくんの、ナズナちゃんの、あれこれ考えた末にたどり着いたシンプルな感情が、私にはとても眩しく見えたし、羨ましく思えました。多分、若いってこう言うことを言うんだろうなぁ・・・本当に羨ましいなぁ。いつ、どこで私はこう言うシンプルさを失ったんでしょうか!

 

なんでしょ。この作品を見てつくづく感じたのは、今の世の中と言うか社会。今と言うより、今に至るまでのこれまでの社会において、こー『普通』と考えられている生き方からそれること。あるいは生きることの中で、ちょっとお休みをとること。自分の思いのままに生きること。それがいかに、語弊ある言い方にはなるかもしれないけれど、許されていなかったのか、認められていなかったのかと言うのを痛感しました。

 

生きることって、ただ生きているだけでもしんどい時、あるじゃないですか。いくら『そうしなきゃならない』と頭ではわかっていても、体が、心がしんどい時って、いくらでもあるじゃないですか。

それに目を向けてこられなかった、それが『ただの怠け』と断じられてきたこれまでが、私からしたらどう考えてもおかしいわけで。

この作品を通してつくづく『自分の感情をもう少し、大切にすべきだよ』とか『『普通』から少し離れてみて、自分がわくわくすること、楽しいことで息抜きするのも大事なことだよ』と言うのを学んだ気がします。

『夜』に限らず。『いつも』とは違う世界、光景、日常に目を向けて、そこに身を投じてみること。感情を一切合切、解き放ってみること。『いつも』から自分を解放することと言うのは、実は生きていくうえでめちゃくちゃ大切で必要なことなんじゃないかな。そう言う意味では、そう言うことにようやく目が向けられ始めている今の時代にふさわしい作品だったよな、とも思いました。

ま、そんな小難しいこと抜きにしても、本当に面白い、素晴らしい作品なんですけど!

 

あととにかく佐藤元さんと雨宮天さんの演技ね。勿論、他のキャラクターを演じていらっしゃった声優さんの演技も素晴らしかったことは言わずもがな、なんですけれど。

ほんと、このおふたりの、キャラクターの年相応のまっすぐさ、未熟さ、健気さ、無謀さ、無邪気さ、ややこしさ。そうしたものが全開の演技は最高でした。

 

てなことで・・・最終回翌日の朝、ツイッター見たら『2期希望!』と言う呟きが相次いでいて、私も激しく同意、何度も何度も首肯しておりました。

あとそうした呟きを追っていくと、どうやら原作的にはこの後、更に盛り上がる、更に面白くなる物語が繰り広げられているとのことで。それは絶対に見たい。

ってか何より、コウやナズナ、2人を取り巻くいろーんな人、吸血鬼たちの物語をもう見られないのかと思うと、本当に寂しくてたまらないのです。もっともっと、2人の、彼ら、彼女らの『夜』の物語を、わくわく、どきどき、ずきずきするような、いろーんな感情を抱かせてくれる物語を見たいのです!

なので心の底から2期、お待ちしています!

 

はいっ!

と言うことで今回の感想はこれまで。

残る夏アニメは『ラブライブ!スーパースター!!』と2クールの『惑星のさみだれ』、そして放送が仕切り直しとなった『異世界おじさん』ですね。

これらの作品に関しては然るべきタイミングで感想をお送りしていきます。はい。

 

やー、なんだ。

夏クール、個人的には『ちょっと現実的ではない世界やキャラクターたちが、だけどとても現実的な、地に足着いた物語』を繰り広げる作品が印象に残っているなぁ、と言う感じです。

創作物らしい、良い意味でのリアリティのなさと、それを視聴する側が生きている世界、現実の、いやがうえにも迫ってくるリアリティ。そのふたつを絶妙のバランスで物語に組み込んで、成立させていた作品が多かったと言うか。

・・・と書いておいて思ったんですが。

今まで見てきたアニメ思い出したら『いや、別にそれって今期に限ったことじゃなくね?』と思いました。

 

だからこそ、アニメは良いんだよ。

だからこそ、アニメを見るの、やめられないんだよ。

いろんな強さで、感情を揺さぶってくれるんだよ。力をくれるんだよ。

 

はい。

 

てなことで、ここからはせっせと秋アニメ1話視聴感想を書き始めようと思います。

頑張るぞーい。

そちらの方もよろしければ引き続き、お付き合い下さい。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!