毎クール恒例の記事です。
そのクールに放送されているアニメ作品の中で、個人的に印象的な声優さんについて、やんややんやと語る記事です。
言わずもがなですが、どの声優さんも本当に素晴らしい演技を見せて下さっているので、毎回、この記事を書く前には色んな意味で申し訳ないなぁ、とも思うのですが。
はい。この心の葛藤、少しでもご了承いただければ幸いです。
この記事。いつもは割と『今まで紹介したことのない方にしたいなぁ』とか、そんな思いが無きにしも非ずなのですが。
今回は、もうそう言う変な決まり、一切無しにしました。
ただただシンプルに『あぁん、もう、この方のお芝居、めっちゃ好き』とか『うまいよなぁ、ほんと』と思った方のお名前を挙げさせていただいております。
結果、こんな場末のブログで私ごときが絶賛しなくても、もうその演技力などは皆さん、知っていらっしゃるであろう方ばかりとなりましたが。
良いではないか(どーん)
そんなこんなで早速、こちらの方からどうぞ。
・安済知佳さん
・・・夏クールは『リコリス・リコイル』にて安済さんの演技に触れているのですが。なんでしょうね。もう、別にこの作品に、そしてこの作品で演じていらっしゃる千束と言う役に限らずなんですけれど。
なんかもう、第一声から『あぁ～』となってしまって、にやにやが止まらないのです。なんなんでしょうね？第一声、安済さんが演じられているキャラクターが声を発した瞬間、もう魅了されちゃってると言うか。『あぁ、好き』と言う言葉しか出てこないんですよねぇ。
多分、安済さん、このシリーズ記事で取り上げさせて頂いたこと、あると思うんです。で、その時にも書いたと思うんですけれど、とにかく演技が生々しいってか、めちゃくちゃリアルなんですよ。生々しくてリアルなんだけど、でも、それがアニメ絵にめちゃくちゃなじんでいる。ものすごく自然。
個人的、あくまで個人的な意見ですよ。あのー、アニメ映画で、いわゆる本職の声優さんではない俳優さんが声優を務めていらっしゃる、その中には第一声を耳にした瞬間『がくり』と来る。そんな経験をしたことも、個人的には少なくないのですよ。うん。お芝居としてはリアルで生々しいので、これが正解なのかもしれない。でもどうしても私は、そこに物足りなさのようなものを感じてしまうのです。
でも安済さんのお芝居は、リアルで生々しいんだけど、でもアニメ作品の中に溶け込んで馴染んでいる。自然な感じを放っている。そこがもう、すごい好き(語彙力)
演技として『うまいっ！』と言うのは勿論なのですが、そう言う部分を超えた、ものすごく作品を見る人の心を鷲掴みにする魅力に満ち満ちた、そんな演技だと思うんです。あと個人的には安済さんの演技って、こー、『それ』だけじゃない感情をも内包していると言うか。なかなかうまく言葉にできないのですが、感情の隠微な部分、そうした部分さえも自然に表現されていると言うか。そこがもう凄いと言うか。
あとこの作品で言えば、安済さん演じる千束とバディを組むたきな。彼女を演じていらっしゃる若山詩音さんの演技もまた、生々しい感じがある、と個人的には思っています。なのでその演技の質の似通った感じて、そして相性も素晴らしいなぁ、といつもにやにやしてしまいます。若山さんの演技も良いですよね。
・雨宮天さん
・・・今期は『よふかしのうた』のナズナ役で雨宮さんのお声、演技に触れています。今期は『彼女、お借りします』の2期も放送されているので、そちらで雨宮さんの演技に触れていると言う方も多いかもしれませんね。
で、多分なんですけれど『彼女、お借りします』の方では、ちょっと気が強い、だけど飛び切りにチャーミングなヒロインを演じていらっしゃるのでしょうね。その演技との対比を楽しめない(私は『彼女、お借りします』を見ていないので)のが心底、残念に思えるくらい、まぁ、ナズナちゃんの可愛いことよ！
いや、もうめちゃくちゃ可愛いですよね。可愛い。『よふかしのうた』、主人公のコウもぶっちゃけヒロインみたいなもんだからWヒロインなんですけど(違)。
ナズナちゃんに関しては、コロコロ変わる表情とコウに対しての複雑な感情、そこに素直になれない乙女心と、恋愛ごとになると興味はあるくせに照れが先行してしまう中二男子みたいなところが、攻めには弱いところがもうどちゃくそ可愛い。見ていてにやにやしちゃう。
なんだろ、ほんとヒロインなんだけど、乙女なんだけど、でも同時にやんちゃ坊主的な部分がある、そんなキャラクターじゃないですか、ナズナちゃんって。そこを本当に、見事なまでのバランスで雨宮さんが演じられているなぁ、と。見ていてただただ『あぁ、可愛い。可愛い。なんだこいつ、可愛い』と心底、思える、そんな演技なんですよねぇ～。
特に個人的にはやんちゃ坊主的な部分の演技が、もう『うまいよなぁ～』と唸らされるほどなんです。うまいんだけど、自然。演技なんだけど、演技臭さがなくて、本当にナズナちゃんとしてのやんちゃ坊主的な部分として伝わってくる。だからこそ、乙女な部分とか吸血鬼としての一面とか。そう言う部分とのギャップもより引き立ってくる。
総じてナズナちゃんと言うキャラクターの魅力、多分、声のない漫画だけで読んでも強く伝わってくるであろうナズナちゃんの魅力が、雨宮さんの演技によって、アニメだからこその力を得て、更に、更に強く伝わってくる。そんなふうになっていると思わされるのです。
いやしかし改めてだけど、雨宮さんも演技の幅、本当に広いですよねぇ～。
・日笠陽子さん
・・・今期は『サマータイムレンダ』と『はたらく魔王さま！！』更には『よふかしのうた』『REBY 氷雪帝国』にて日笠さんのお声、演技に触れています・・・ってか、今、日笠さんのウィキペディア見たけど、2010年代後半くらいからの年間の出演アニメ本数、凄いですな。いや、それはもう実際に作品を見ている身としては薄々、感じてはいたけれど、改めてこうして文字で起こされたのを見てみると、凄いわ。
いやでも素人のくせに偉そうなことを言うようですが・・・わかる。日笠さんがずーっと、この凄まじいほどの出演本数を維持されているのわかる。
なんだろ。とにかく演じるキャラクターを選ばない。どんな役でも巧みに演じられる。そして巧みなんだけど、その演技に演技臭さがないと言うか。ただただ『うまいよなぁ』と思わされる。そんな役者さんだと思うのです。
だから制作側からすれば語弊ある言い方にはなるかもしれませんが『日笠さんがいらっしゃれば安心』みたいなところもあるんじゃなかろうかと。そんなことを思わせるほど、なんですよねぇ。うん。
特にメインキャラクターは勿論なんですけれど、脇を固めるキャラクター、そこに回られた時の安定感と面白さたるや。
その演じ分けに関しては、先ほど挙げた、夏クールで日笠さんが演じられているキャラクターを見るだけでも十分、ご理解いただけるかと思います。
『サマータイムレンダ』ではクールで理知的、しかし熱いものを胸に秘めているひづる先生を。『はたらく魔王さま！！』では短期で意地っ張り、強情な一面もあるけれど、本当はとても心優しく情に厚い遊佐さんを。『よふかしのうた』では働くことに疲弊しきったところ、コウと出会うことで少しの希望を見出した白河さんを。『RWBY 氷雪帝国』では令嬢ゆえの高潔さと傲慢さ、そして素直になれない、それが許されなかった孤独を抱えるワイスを、と・・・もうこうした並べただけでも、まったく違う個性のキャラクターが並んでいるのが面白い。
そしてそのどれもが『CV日笠さんだ』と、あの凛としたお声、芯が一本、通ったようなお声でわかるのに『全キャラがCV日笠さんとは信じられない』と言うような感覚すら抱かせるのが、もうさすがの一言なのです。そう言う意味で今期、縦横無尽の演技力を披露されている日笠さんは、MVP級の存在感と言っても過言ではないよう思います。
・和多田美咲さん
・・・『組長娘と世話係』にて『組長娘』の八重花ちゃんを演じていらっしゃいます。いやなんだ、もう可愛いの一言。可愛い。八重花ちゃんは7歳と言う年齢設定なのですが、ぶっちゃけ、子どもとは縁のない生活を送っている私は、和多田さんの演じていらっしゃる八重花ちゃん、その『7歳』としての演技がどのくらいリアリティあるものなのか、その程度はわかりません。
わかりませんが、もうそんなリアリティとかどうでもいいんだよ！と大声上げたくなるほどに、ただただ可愛いです。7歳・・・どんな感じなのだろうかな。ってか自分のことを思い出そうとしてみても、一切、記憶がよみがえってこないのが悲しい(汗)
そしてただただ可愛いだけじゃなくて、八重花ちゃんがその胸に抱えているいろーんな思い。それを言葉にしたい、したいんだけど言葉を知らないもんだからわからないし、できない。そして言葉はわかっているんだけど、いろーんな思いが邪魔をしてしまって、なかなか言葉として伝えることができない。その辺りの、こー、躊躇いとか、それこそ年相応の部分とか。年相応なんだけど、ある種、特殊な環境で生活し続けてきたからこその、悲しいまでの賢明さ、その年不相応な部分とか。
そう言った部分の表現が、もうめちゃくちゃうまい！と思わされているのであります。
変な言い方、7歳の女の子を可愛く演じて下さいってだけの話だったら、できる方はたくさんいらっしゃるのだ思う。
ただそれだけじゃない、7歳の女の子、可愛らしい女の子。だけど組長の娘で、母親は不慮の事故で昏睡状態。お父さんのことは大好きだけれど、でもなかなか素直に甘えることができない。そして突如、自分の世話係になった霧島と、家族でも兄妹でもない、言葉では言い表すことができない関係を築き上げていく。そんな背景を背負っている八重花ちゃんを演じるとなると、やはりそこには様々なものが求められると思うのです。
そして和多田さんの演技は、見事にその求められているものを全部、満たしている。八重花ちゃんを八重花ちゃんとして存在させていると私は感じます。
なんでしょ。このあたりに関しては勿論、和多田さんの役者としての実力があるのは言うまでもないのですが。やはりドラマCDからの続投、和多田さんだけでなく、ほかのキャラクターを演じていらっしゃる演者さんも続投と言うことも、大きく関係しているのかなぁ、とも思ったりしています。
はい。と言うことで以上4名の方を挙げさせていただきましたが、いわずもがな、そして毎回のことですが、こちらに挙げた方以外にも印象的な方はたくさんいらっしゃいます・・・ってか、もうすべての声優さんの演技が印象的であるのは言うまでもないことなのです。はい。
ちょっとだけ、その他の方についても語らせていただくと。
まず『よふかしのうた』の花守ゆみりさんや、ナズナちゃんと同じ吸血鬼を演じていらっしゃる方々。ハツカ役の和氣あず未さんは、ほーんと、変幻自在と言うか。あの可愛らしいお声を一切、感じさせない演技っぷりが素晴らしいよなぁ、と。正統派ヒロインからそうでないキャラクターまで、何でもござれなんじゃなかろうか。
それから『リコリス・リコイル』『サマータイムレンダ』の河瀬茉希さんも挙げたい。河瀬さんもまた、本当に声の幅、演技の幅が広い、これからのご活躍がますます楽しみな若手声優さんのおひとりです。こー、ぴりっ、と作品を引き締めるような、そんな名脇役的なポジションになられて欲しいなぁ、と勝手に期待している(迷惑)
また『それでも歩は寄せてくる』でうるしちゃんを演じていららっしゃる中村カンナさんも。とにかく可愛い。正直、PVでの小原好美さんがあまりにもはまりすぎていたから、最初は不安みたいなものも勝手に抱いていたんですけど。でも始まってみたら、当然のことだけど小原さん演じるうるしちゃんとはまた違った、だけどうるしちゃんとしての可愛らしさがそこにはあって、もうにやにやしっぱなしです。
そしておじさんの名演光る(笑)『異世界おじさん』ですが、その中、主人公のおじさんを翻弄しているようで実はおじさんに翻弄されっぱなしの(笑)ツンデレエルフと働きたくない氷一族の少女を演じていらっしゃる戸松遥さんと悠木碧さんの演技も、もう笑っちゃうくらい好き。素晴らしい。こんなんずるいわ、ずっこいわ(笑)
はい。と言うわけで、ほんと、すべての声優さんに感謝感謝です。
あなたたちの演技で、日々、どれだけ私が生きる活力をもらっていることか。心の栄養をもらっていることか・・・。
ではでは。明日は男性声優さん編をお送りいたしますので、よろしければ引き続きおつきあい下さい。
本日の記事はここまでです。読んで下さりありがとうございました！
