tsuzuketainekosanの日記

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懐かしさのあまり勝手にCV予想~『バトル・ロワイアル』語り 後編

はい。4勤3日目。4連休まであと今日を入れて2日。

・・・長いわ(ちーん)

 

そんなこんなで。

 

高見広春さんの『バトル・ロワイアル』、その魅力について語りつつ『もし、アニメ化されたら』と言う妄想をもとにCV予想をして楽しもう、と言う記事の後編です。

前回の記事では男子生徒の主要6名のCVを予想して、1人でにまにましていました。

今回の記事では女性生徒の中でも、特に多く描写されている4名のCVを、勝手に予想してひとりでにまにましようと思います。

 

その前に。

バトル・ロワイアル』は小説のほか、映画化、更には漫画化もされています。

まず映画ですが、こちらは小説を原作とした深作欣二さん監督による作品、そして深作さんの息子である深作健太さん監督による、完全オリジナル続編作品があります。

個人的に言えば深作健太監督の作品は『バトル・ロワイアル』を借りた、完全なる別物だと思って見られるのが良いかと思います。まぁ、完全オリジナルだから仕方ないんですけれど。

ちなみにこちらには声優として活躍されている豊永利行さんも出演されています。

 

一方の深作欣二監督による、小説をもとに作成された映画の方は・・・圧倒的尺不足の中で、それでも可能な限り小説の良いところ、魅力を映像化して下さったな、と言う印象があります。

個人的にはブレイク前だった柴咲コウさん、高岡蒼佑さん、塚本高史さんが出演されていたのが印象深かったなぁ~。

特に相馬光子を演じられていた柴咲さん。

こちらの映画には『特別編』と銘打たれたバージョンも存在しているのですが、この『特別編』での一幕。3年B組の皆がバスケットの試合に勝利して喜ぶ。それを見つめる光子が一緒に喜びそうになって、だけどその寸前で思い留まる、そして立ち去っていくと言う、その演技が、もうめちゃくちゃ切なくて素晴らしかったのです。はい。

 

次、漫画です。

なんと令和のこの時代にも、新作として漫画の連載が始まったそうで。

arc.akitashoten.co.jp

で、古い方の漫画は、田口雅之さんによる作画なのですが。

まぁ、あの、何と言うか、良い意味でも、そしてネガティブな意味でも、こちらもやはり小説の『バトル・ロワイアル』とは別物と考えて頂いた方が無難かな、と。

絵が濃い。とにかく濃い。

そしてグロとエロが原作より10割増し(笑)。光子の裸シーン、多すぎぃっ!

なのでなんかもう、中学生同士の殺し合い、そこからくる悲壮感やエモさも薄まっちゃっているような気がするのですが・・・でも反対に、とにかく『殺し合い活劇!』的な面白さ、生徒1人1人、特に主要生徒のそれは、より分かりやすく、ダイレクトに伝わってくる内容にはなっているなぁ、とも思います。はい。

 

なので『バトル・ロワイアル』の世界に触れたことがないと言う方には、私としてはやはり小説『バトル・ロワイアル』から触れて頂きたいなあ、と思うのであります。

 

はい。

 

ではでは。ここからは勝手にCV予想でございます。

女子生徒の中で、私が主要生徒だと思っているのは中川典子、相馬光子、千種貴子、琴弾加代子の4名でございます。

まぁ、典子と光子に関しては文句なしでしょう。貴子と加代子に関しては、人によっては『主要キャラか?』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まぁ、杉村弘樹との絡みが物語においてはひとつの大きな見せ場ではあるので、ここは主要生徒に入れておきたいな、と思った次第です。はい。

 

ではでは。

まずは本作のヒロイン、中川典子です。映画では前田亜季さんが演じていらっしゃいました。『出席番号は名前の五十音順で決まる』と言う、本人にはどうしようもない部分で生死が決まる、と言うのもこの『バトル・ロワイアル』の面白いところだと思うんですが(それを言い始めたら、そもそもクラス分けからしてそうですよね?)、その恩恵を存分に受けたのが彼女だと言えるでしょう。

主人公の七原秋也と同じ出席番号であったことが、彼女の運命を大きく左右した。それくらいのラッキーガールの彼女なのですが、メインヒロインであるが故、他の女子生徒と比較すると個性らしい個性がないと言うのが弱点ではあります。

ちなみに映画版では、少しその立ち位置や扱いが違うため、小説版よりも『立った』キャラになっているのは興味深い。

私の中でも『悪い子ではないけれど、どうにも現実感がないほどの良い子。ザ・ヒロインを絵に描いたような子』と言うイメージしかないのですが。

そんな彼女は、是非とも黒沢ともよさんに演じて頂きいたなぁ、と思いました。現実感がないほどの良い子。他の生徒に比べると、あまりにも個性が弱い。だけどそんな彼女だからこそ、黒沢さんが演じられたらそれはもう、あの圧倒的な表現力と演技力で小説以上に立体的、かつ説得力のある典子が誕生するのではないかな。

 

次は相馬光子です。映画では柴咲コウさんが演じていらっしゃいました。殺害した人数は、桐山和雄に次ぐ2位。女子生徒の中では積極的にプログラムに乗じ、色仕掛け、涙仕掛け、女同士の騙し合いなどで次々とクラスメイトを殺害していく彼女。また彼女が遭遇したクラスメイトの多くがお人好しであった、故に実に簡単に騙せたと言うのも、彼女にとっては幸運なことでしたな。

不良少女を絵に描いたような彼女は、しかし壮絶な過去を生き抜いてきたと言う経緯があります。そのために徹底的に人を信用しない、人は騙すもの、そして今まで『奪われてきた側』だったから、今度は自分が『奪う側』に回ると言う感情からプログラムに乗り、クラスメイトの命を奪っていく彼女の姿は、不思議とどこか痛快さすら感じた程です。でも彼女の過去を知ると、途端、その裏に隠された哀切、苦痛、悲壮感がぶわっ、と襲いかかってくるんだよなぁ・・・。

そんな光子のCVとして予想に挙げさせて頂いたのは、安済知佳さんです!普段は少し低めの声、だけど相手や状況によってその声音を使い分け、時には驚くほど可憐、妖艶な声も出す。

そして時折、垣間見せる、滲み出る彼女の怒りや苦しみ、悲しみ、虚しさ。そうした部分の彼女の持ついろいろな顔。それを瞬時瞬時に演じ分ける演技力と、素の部分の声の乾いた感じ、少し低い感じ。そうした部分を考えた時に、『ヤダこれ、もう安済さんぴったり過ぎるやん』とと思ったのであります。

 

お次は千種貴子です。映画では栗山千明さんが演じていらっしゃいました。陸上部のエースでプライドが高く、気も強い。おまけにクラス1の美人と言うこともあって、周囲から尊敬はされても、孤立しがちな彼女。そんな彼女が唯一、親しくしていたのが家族ぐるみの付き合いもあった幼馴染の杉村弘樹でした。

杉村が彼女に抱いていた感情同様、貴子もまた杉村に対して友情以上の、だけど明らかに恋愛ではない大切な感情を抱いていました。

そのためプログラムが始まってから、杉村が彼女に合流しようとしていたのと同様、彼女も杉村と合流しようと試みていたのですが・・・。

気高く美しく。どこまでも孤独に、寂しさを抱えつつも孤独に、荒野を疾走する豹。それを連想させるような彼女と杉村の再会のシーンは、もう切なさ必至なんですよ。

そんな貴子のCVは・・・めっちゃ迷った末、石上静香さん、小清水亜美さん、井上麻里奈さんの3名がだだだ、っと出てきました。で、その後に内田真礼さん、小松未可子さん、伊瀬茉莉也さんがやはりだだだ、っと出てきたと言う。

なんだろ。こー、声の感じとしては凛としていて。気品すら感じさせる凛々しさがあって。だけどその中に『可愛いっ!』と胸がきゅん、とするような可愛らしさもあるお声がぴったりだよなぁ、と言うイメージです。

 

ラストは琴弾加代子です。実は原作小説では、終盤、彼女のことを一途に思い続けていた杉村と出会うまで、ほとんど描写がない彼女。それもそのはず、彼女はプログラム中、そこにいると首輪に仕掛けられた爆弾が爆発すると言う禁止エリアから2回、移動したのを除いては、ほぼ1か所に留まっていたからです。

誰にも見つかることなく、誰と合流することもなく、ずっと身を隠していたと言う、ある意味、強運の持ち主ではあります(笑)

清楚で大人びた印象を受ける外見ですが、中身はごくごく普通の、今風の女の子です。ただし杉村に対しては、彼自身のぶっきらぼうさも相まって、あまり良い印象は持っていませんでした。当然、彼が自身に対して恋心を抱いているなどとは露ほども思っておらず、杉村は貴子と付き合っているものだと思い込んでいたほどです。

物語の終盤。そんな彼女は、偶然にも杉村と遭遇します。それは杉村にとっては待ち望んでいた瞬間でした。しかしそれが『単なる遭遇』で終わらないのが、プログラムの恐ろしいところであり、悲しいところでもあります。

極限状態の中で誰かを信じること、思い続けることの難しさと、それでも、その切なさを存分に感じさせる2人のシーンは、涙なしでは読めませんでした。

そんな加代子のCVは、上田麗奈さんで予想させていただきました。なんだ。上田さんの、あの柔らかいお声は、恐怖に震える彼女の心中を語るにぴったりだし。何より杉村と遭遇してからの一連の流れ、その中で起きる彼女の心情の変化を考えると、もう上田さんの演技力なら素晴らしいものになるだろうなぁ、と言う気持ちも込めて。

泣けるあの場面が、更に泣けること必至やないか・・・はう。

 

はい。

と言うことで全2回にわたってお送りいたしました『バトル・ロワイアル』について語る記事。

いや、本当に懐かしかったし、CV予想は楽しくて仕方ありませんでした。ふふ。

 

この作品を初めて知って『読みたい!』と思い、近隣の書店を探し回ったけれどどとこにも置かれていなかったこと。

父親に頼み込んで隣県の書店を回ったけれど、そこにもなくて。ようやく4~5件目だったかな?大型書店に1冊だけ置かれてあって『あった!』と心底、喜んだこと。

そして物語を夢中になって読みふけったこと。ファンの方が作られた同人誌も、ネットを通じて購入したこと。そうこうしている間、どんどん話題になっていって、ついには映画化まで発表されたこと。

映画は、わざわざ、これも隣県の映画館まで足を運んで見たこと。『やっぱり原作小説がいちばんだな』と思ったこと(汗)などなど・・・。

 

記事を書いていて、この作品に関するありとあらゆる思い出がよみがえってきました。

いやいや、ほんと懐かしいなぁ~。

 

中学生同士の殺し合いと言う部分ばかりがクローズアップされる本作品。

そこから拒否反応を示される方も多いかとは思います。が、純粋に創作物としてはめちゃくちゃ面白いし、暴力的、残虐なシーンはありますがそれだけではない、人間同士の感情のありとあらゆるぶつかり合いも描かれている、本当に読み応えのあるエンタメ小説だと、私は思っています。

なのでほんと、まだ読まれたことがないと言う方は、一度、お手に取られてみて下さい。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!