tsuzuketainekosanの日記

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『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ特別編』~この関係性だけは知っておいて!

天皇賞(春)の感想は6日の記事で語ります。

まさか、まさかあんなことが起きるなんてなぁ~・・・。

 

はい。てなことで春アニメ、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ特別編』が絶賛、放送されていますね。

 

早い。

展開が早い(どーん)

 

いや、全50話の物語を9回に編集したわけだから、そりゃこれくらいの速さじゃなきゃ間に合わないよね、と言うのはわかるんですが。

先週、フミタンの死が描かれた時には、さすがにちょっと衝撃でした。

『フミタン・・・いやこれ、初見でフミタンをフミタンと理解できている人、彼女の役割を理解できている人、彼女とクーデリアの関係性の深さを理解できている人、どれくらいいらっしゃるだろうか』と。

 

いや勿論、理解されていらっしゃる方がほとんどだと思います。

そりゃわかるんだ。わかるんだけど、あまりにも、あまりにもフミタンの物語や、フミタンとクーデリアの物語が端折られ過ぎていて、何と言うか、リアタイで視聴していた、そしてこの作品を何度か見返した私ですら『フミタン・・・この回までに喋ったことあった?』とすら思ってしまったくらいだったのです。

あるいはビスケットのお兄さん。CV平川大輔さんですね。このお兄さんの登場も、びっくりするくらいに端折られていてびっくりするしかなかったのです(語彙力)

 

物語が端折られているのは勿論なんだけど、とにかく個々のキャラクター、1人1人の背景が端折られているのが、私としてはめちゃくちゃ切ない・・・。

 

『これで今後、キャラクターたちが戦いの中で散っていったとしても、これ、初見の人には『?』になってしまうのではなかろうか・・・』

私はそんな不安を抱いたのであります。

 

ならば!

 

今後、端折られはするものの、確実に描かれるであろう物語の展開。

その中心となるキャラクターたちの関係性だけでも、私が僭越ながら紹介しよう!というのが、本日の記事の趣旨でございます。

今回の記事に関しては、今までの記事よりもネタバレ、と言うか、匂わせ的な描写が多い、強い傾向にあります。

なのでそう言うのが嫌よ、と言う方は、今すぐこの記事を閉じて下さるよう、お願いいたします(土下座)

 

てなことで早速、紹介していきます。

 

今回、特別編のために新規描きおろしカットによるOPが制作されたわけですが、個人的に物語の全部を知っている身としては、この新規描きおろしカット、めちゃくちゃ良いんですよね。

なのでキャラクターの関係性を説明するにあたっても、この絵をもとに説明しております。なのでできれば、手元にOPの映像を用意して頂くと、そしてそれを見ながら読んで頂くとわかりやすいかもです。

 

・シノとヤマギ

・・・三日月がご飯を食べていて、亡きフミタンの横顔が映し出された後に登場する2人ですね。シノは、特別編でもしっかり存在感があるのでアレですが、そのシノに手首引っ張られている金髪のヤマギは、ちょっと影が薄いかもしれないです。彼の名はヤマギです。CVは斉藤壮馬さんでございます。

いや、ってかシノ、やっぱずるいんだよなぁ。かっけぇんだわ。なんかもう、説明とかそう言う有無を言わせない存在感とか、突破力みたいなのがあるし。特別編と言う端折りに端折られた物語ですら、それがびしびし伝わってくるのが、もうずるい。CV村田太志さんも、もうはまり過ぎなんだよ、声と言い演技と言い。

シノは戦闘員として大活躍。そしてヤマギは雪之丞さん、皆から『おっさん』と親しまれている色黒のおじさんですね、CVは斧アツシさんでございます、その彼のもとで機械整備の役割を担っています。

何事も勢いとノリで解決しようとし、楽天家。好色家で健啖家、だけど人一倍情にあついシノと、寡黙であまり体力もないヤマギ。そのヤマギがシノに向けている思いと言うのが、この2人の関係性のキーワードになっています。

物語の終盤。ヤマギの思いを知りながら、受け止めながら、それでも、だからこそ、守るために戦場に戻るシノと、それを完全に引き留めることができないヤマギが描かれるシーン、そしてその後の展開は、もう胸が締め付けられること必至です・・・はう。

本放送時、この流れが描かれていた物語につけられていたタイトルは『これが最後なら』でした。そしてその後に続く物語のタイトルは『誰が為』でした。

『自分が終わらせる』と信じて疑わなかったシノ。そのあまりにシノらしいシノを見送った果てに、彼のひとつの思いを知ったヤマギ。両極端だけど、でも、互いのその思いは何一つ変わらなかったと言うのが、本当に切ない。

 

・ハッシュとザック、デイン

・・・メリビットさんとおっさんこと雪之丞さんが登場するカットの後、昭弘と共に登場する3人組です。彼らが本格的に登場するのは物語2期からとなります。

最初に昭弘に殴り倒されているのがザック、CVは古川慎さん。その次に殴られる巨体の人(顔映ってないやないか!)がデイン、CVは木村昴さん。そしてその様子に冷ややかな視線を向ける、何かを飲んでいる金髪の彼がハッシュ、CV逢坂良太さんでございます。

彼ら3人もまた様々な事情を抱えています。特にハッシュは過去のある出来事から、三日月に対して尋常ならざるライバル心を持っているのですが・・・。

物語のラストもラスト。その彼が三日月と共に立った戦場で見せた雄姿。そしてハッシュと袂を分かち、その際に口喧嘩をしたザック、この2人の関係もぜひ注目して頂きたいです。ネタバレになるから詳しくは言えないけど、1カット、絵だけで描かれるザックのある表情が、何より彼の、多分、後悔を物語っていて、思い出しただけで泣ける。

この3人の描写も、多分、端折られに端折られるんだろうなぁ・・・ううっ・・・。

 

・タカキとアストン、フウカ

・・・で。ハッシュたちのカットの後に登場するのがこの3人です。金髪のタカキと少女の方が、タカキの妹のフウカちゃんです。CVは山崎はるかさんです。タカキは『鉄華団』の一員で、2話か3話かで(いい加減)負傷したものの一命をとりとめた少年で、CVは天崎滉平さんですね。

そしてその2人に囲まれている黒髪の少年がアストン。CVは熊谷健太郎さんです。3話で昭弘と弟の別れが描かれましたが、彼はその弟くんと共に少年兵としてこき使われていた少年です。作中で描かれていましたが、あの後、彼は生き残った仲間と共に『鉄華団』に引き取られました。そこでタカキ、更にタカキの家に招かれたことでフウカちゃんと親交を深めていく、と言うのが2期では描かれていきます。

しかし2人が参加したとある作戦、そこにCV三宅健太さんの、ガランと言う、実にあくどく策略に長けた大人がいたことで、タカキとアストンは精神的にどんどんと疲弊していきます。

『いろいろな意味で戦いに長けた大人』と『いろいろな意味で戦うしかできない子供』と言う、本作品のテーマのひとつが悲しいくらいに鮮明に描かれているのが、この2人の物語です。

肉体的にも、そして精神的にも疲弊した末に待ち受けていたひとつの死。それによってある登場人物は、ひとつの決断を下します。本放送の際、この彼らの物語につけられたタイトルは『友よ』でした。ただこの言葉は、タカキとアストンに当てはまると同時、かつて少年だったガランと、彼が圧倒的な信頼と忠誠心を捧げているある人物の関係にも当てはまるのだと思うと、またこれ、なんともやるせない。

出会えたからこその幸福。出会えたからこそ知れた幸福。だけどそれは同時、出会ってしまったから、知ってしまったからこその悲劇、絶望にもなり得るのだと。今際の際、そんな思いを口にしてしまうほど、彼にとっては本当に、本当に幸福な時間だったのだろうなぁ、と思うと。

泣く(泣く)

 

・昭弘とラフタ

・・・タカキたちが登場した後、マクギリスとガエリオ、カルタの3人が登場し、更に杯を交わすオルガと名瀬さんが登場しますね。はい、どーん、その後です。その後に登場するのが、やはり特別編でもシノ同様、圧倒的なガチムチ存在力を放っている昭弘とラフタちゃんでございます!

昭弘に関しては、特に説明する必要はないでしょう。CVは内匠靖明さん。武骨で不器用、けれどストイックにトレーニングを重ねた肉体、鋼のような精神は頼りになることこの上ない!一方のラフタちゃんはCV日笠陽子さん。特別編でも既に登場しているキャラクターで、名瀬さんのことを『だーりん』と呼び慕っている少女です。

明朗闊達、パイロットとしてもとても優秀な彼女と、女性とは縁遠いに違いない、不器用極まりない昭弘。

この2人は物語を通して、じょじょに親交を深めていきます。そしてついにラフタちゃんは、自分の中に昭弘に対して、明確な恋心が芽生えたのを自覚するようになります。一方の昭弘はあんな性格(言い方(笑))ですから、それに気が付くはずもありません。けれどラフタちゃんにとっては、そんな昭弘だから良いのです。

この2人の物語、そのひとつの結末が描かれる回の、本放送時のタイトルは『人として当たり前の』でした。

世が平和で、共に衣食住に足りた、穏やかな生活を送っていたならば、出会うことがなかったかもしれない少年と少女。だけど状況がどんなものであっても、『人として当たり前の』感情を抱き、それに一喜一憂して、それでもひたむきに生きようとしていた、その思いすら打ち破られてしまったのが、ただただ悲しい。

ネタバレになっちゃいますけど。ラストバトル、敵討ちを果たした昭弘の姿ってのが、本当に、めちゃくちゃかっこいいんです。本当にかっこいいし、なんかもう、見ていて泣けてくるようで、でも単純にそのかっこよさから胸が熱くなると言うか。

 

で。

 

その昭弘の敵討ちの相手となるのが、みんな大好き!なイオクと言うキャラクターなんですけれど。CVは島﨑信長さんでございます。

現状のOPではこのイオクも含めて、ラスタルCV大川透さん、ジュリエッタCVM・A・Oさんは登場していないんですよねぇ~。

と言うことはこれ、1期の物語が放送し終わってから、OP映像刷新されるのかしら、と個人的にはわくわくしております。

 

ラスタルギャラルホルン月外円軌道統合艦隊、アリアンロッドの総司令官。まさしく清濁併せ呑む、カリスマ性あふれる人物で、ギャラルホルン内部で圧倒的な信頼を得ているキャラクターです。

個人的には最終回、このラスタルとクーデリアが対峙するシーンがあるんですが、ここがめちゃくちゃ好きです。ほんと、このシーンには『政治の世界』で生きていく、生き抜いていく、そうして自分の理想を実現していくことに必要なことが、嫌と言うほど濃厚に描かれているような気がして、めちゃくちゃ好きなんです。はい。

 

それからジュリエッタは、先に挙げたCV三宅さんのガランやラスタルをとても慕っている、蝶を食べたりする女の子です(笑)。パイロットとしては非常に操縦技術を身に着けている一方、その人間性は未熟さが目立つ彼女。

その彼女がラストに対峙するのが、満身創痍の三日月。もはや鬼神と表現しても良いようなその三日月の姿から、彼女はひとつの現実を理解します。

彼女の扱いに関しても、リアタイ放送時、結構、賛否両論分かれた気がするのですが・・・個人的には、まぁ、こう言うキャラクターはいてもいいのではないかな、とも思います。はい。

 

そしてみんな大好き!(2回目)のイオク様!アリアンロッド第二艦隊の指揮官だけど、残念ながら軍人としても、そして人間としても未熟さの塊!だけどやる気と熱意、自己保身の気持ちだけは人一倍!だからなおのことたちが悪いよね!

絶対に上司にしたくない、部下にもしたくない、一緒に働きたくないキャラNo.1!

はい(笑)。そんな彼はラストバトルにて、先にも書きましたが昭弘と対峙。そしてそこで自分の所業を口走ったために・・・はは、自業自得じゃんか!

いや、でも、このイオクも放送当時は視聴者から圧倒的なヘイトを集めていましたが、だからこそ非常に振り切った、わかりやすい、そして見ていていろんな意味で清々しい、島崎さんの演技もキレッキレなキャラだったな、と思います。私は好きよ。

 

あとあと、2期からで言うと。

無能マクギリス(言い方!)の部下として登場する石動さん、CVは前野智昭さんです。彼とマクギリスの関係性にも、ぜひぜひ、注目して頂きたいです。

無能であったマクギリス(だから言い方!)に対して、ただ1人変わらぬ忠誠心を見せ続けた彼。コロニー出身と言う境遇故、マクギリスの語る未来に共感していた、と言う思いがあってこその、この忠誠心だったのだろうな、と思うと『石動さん・・・あんた、ついていく人を間違えたよ』としか言いようのない無念さがこみ上げてくるのですが・・・ってかほんと、マクギリス、酷い言われようやな・・・。

全編通して寡黙な彼。その彼が、マクギリスを、自分の思いを託した人を、ひいては自分の思いそのものを守り通すために取ったあの行動は、実に彼らしくて、胸を締め付けられるような思いがしました。

なんてか、つくづく不器用な人です。

多分、尺的に、やっぱりこの石動さんの出番、物語もカットされまくりそうなので、ぜひ皆さん、注目してみて下さい!

 

はい。

そんなこんなで以上、私が注目して欲しいキャラクター関係性、そして2期から登場するキャラクターについて語ってまいりましたが。

 

結論。

この特別編で少しでも本作に興味を持たれた方は、ほんと、お願いですので全50話、見て下さい(土下座)

 

いや・・・ほんと・・・。

なんかほんと、仕方ないことなんですけど。

でも個人的にはほんと、特別編でキャラクター1人1人の生き様、その濃度が薄くなってしまっているような気がするのが、悔しくてならないのです。仕方ないんですけど。

なので是非とも、1話25分の全50話、見て頂きたいなぁ、と願います。

はい。

 

でも勿論、特別編も見て下さいね!

ってなことで第5話は明日の深夜に放送予定ですか。

どこまで物語、進むんかなぁ・・・。

ってかこれ、多分、彼の死まで物語、進むんじゃね?

本放送時、『彼の名前にちなんだ日であるこの日に、彼の死を描くか!』とちょっとした話題になった(ほんとこれ、ただの偶然なのかどうなのか(笑))あの話まで進む感じかな・・・てなことで、気になる方はネタバレ覚悟でよろしければ『2月28日が何の日か』を調べてみて下さい。はい。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!