tsuzuketainekosanの日記

アニメや声優さん、ゲーム、漫画、小説、お仕事とのことなどなど。好きなことを、好き勝手に、好きなように書いていくだけのブログです!ブログ名の『ねこさん』は愛猫の名前だよ!かわいいよ、ねこさん!

冬アニメ、印象的な声優さん~女性声優編

はい。と言うことで毎クール恒例の記事です。

そのクールに放送されているアニメ作品、その中で私が視聴している作品限定ではありますが、個人的に印象的な声優さんについてやんややんやと語るだけの記事です。

 

てなことで本日は女性声優さん編です。

当然ながら、ここに挙げた方以外、どの声優さんの演技も本当に印象に残る瞬間と言うのはあるのですが。

 

お三方、特に迷うことなく決めることができました。

はい。

 

ではでは早速、こちらの方からどうぞ。

M・A・Oさん

・・・ここ数年の出演本数が凄まじすぎてちょっとよくわかんないんですけど、2022年に関しては、現段階で既に12本への出演が決定していて(冬クール放送作品も含む)、しかもそのうち10本がメインキャラクターって、もうちょっとよくわかんない(2回目)くらいの活躍を見せていらっしゃるM・A・Oさんなんですけれど。

 

なんかわかる。これだけ相次いで作品に出演されている理由、凄いわかる。良い意味で地声に強い個性がある方ではないからこそ、とにかく声に頼らないキャラクターの演じ分け、その演技力が凄いと、心底、思わされる演者さんだもんなぁ。

『隙あらばM・A・O』『M・A・Oは遍在する』と言われているけど、なんかそう言われるだけの理由がある方だと、しみじみ思うのです。

 

で、今期は『怪人開発部の黒井さん』や『永遠の831』などに出演されているのですが、私が視聴しているのは『異世界美少女受肉おじさん』です。

そして、まぁぁぁぁぁぁぁ(タメ)この作品での演技が、もう最高。

 

簡単にM・A・Oさんの役どころを説明しますと。中身はCV伊東健人さん演じる、冴えないサラリーマンなのです。ところがCV日野聡さん演じる、こちらはパーフェクトサラリーマンな男性と異世界に飛ばされてしまったところ、冴えないサラリーマンだけ、周囲を魅了する絶世の美少女の姿になっていた、と。なので中身はおっさんなんですけど、見た目は可憐な美少女、故に声もM・A・Oさんにチェンジと言うわけなのです。

 

もうこの作品自体、公式が『狂気の異世界ブコメディー』って言っちゃってるくらいに、とにかく色々おかしい作品なんです。ノリと勢いで突っ走って、大事故起こしちゃったけど、それすらおかしいよね、あはははは!って感じの(どんなだ)

で、狂気×異世界×ラブコメディーと言う部分を背負いに背負って、見事に体現しているのがM・A・Oさんの演技なんです。

 

ほんとにね、もうね、凄いとしか言いようがないのよ。ほんと。M・A・Oさんの演者としての新たな一面、その魅力を存分に味わうことが、楽しむことができる演技と言うか。とにかく見てて、聞いてて楽しい。

中身はおっさん、その感じも実に巧みに表現されていて、でも時折、見た目の美少女まんまの、可愛らしい、ずっこさすら感じさせるような声色を出したり、話し方もする。

演技で作品の勢い、面白さをぐいぐい引っ張っている。一切、そのハイテンションな演技に衰えが見えない。本当にキャラクターとして、作品の中で、生き生きと冒険を繰り広げていらっしゃるのではないか、と思いたくなるほど。なのでもう、本当に心底『いや・・・M・A・Oさん、凄すぎやろ』と毎回、げらげら笑いながらも思わされているのです。

 

あと同作では、藤井ゆきよさんの演技も最高。藤井さんも本作品では新たな一面を見せて下さっているのでは、と個人的には思います。

 

直田姫奈さん

・・・『その着せ替え人形は恋をする』でオタクに優しいオタクギャル、喜多川海夢を演じていらっしゃいます。いや、海夢ちゃんはオタクに優しいのは勿論なんだけど、それと言うより『好きなことがある人』に対して、とても敬意を払っている、とても素敵な子だと、個人的には思うんだよなぁ~。

 

で。語弊のある言い方にはなるかもしれませんが、海夢ちゃんって、一歩、さじ加減を間違うと、嫌われてしまう恐れもある、そんな少女だと思うのです。

漫画だと描かれている台詞とか表情しかないわけで、読み手としてはそれをそのまま受け取れるわけです。でもアニメになって、言葉が声で発せられると、そこに明らかな感情が入ってくる。

たとえばオタクに優しいって部分、その言動に関しても、アニメを見ている人がそこに少しでも『嘘』を感じる、感じてしまうような演技だったら、途端に『うっわ、この子、いい子ぶってるよ』とかなってしまう。

あるいは五条くんに対しての態度も、そこに変に媚びるような色があったら『えー、なんか嫌な感じ』ってなってしまうかもしれないわけですよ。

 

ギャルと言う見た目である以上、これは私の偏見かもしれませんが(すいません)、どうしても『この子はギャルだ!』と言う思い込みで見ちゃうじゃないですか。そう言うキャラクターだと思うんです、海夢ちゃんって。

 

ところがどっこい、どうよ。

直田さんの演技によって、海夢ちゃんが『オタクに優しくて、オタクに心底、敬意を払っていて、自分が好きなことにも一途で、それを包み隠すこともせず、そうして五条くんに対しても純粋な恋心を持っているギャル』として、見事に、一片の崩れもなく成立しているんですよね。うん。

それこそもう、その純粋さたるや、見た目はギャルだけど中身は小学生男児なんじゃないか、と心底、思わされるくらいに(笑)直田さんの演技、それによって表現されている海夢ちゃんには、一切の嘘がない。

男前で、だけどめちゃくちゃピュアで、誰がどう見ても可愛い。なんだけどちゃんとギャルでって言う、その海夢ちゃんを作り上げているキャラクー性が、見事に直田さんの演技によって、何の嘘偽り、疑問を持つことなく、ストレートに伝わってくる。

 

いやぁ、素晴らしいわ。キャラクターに説得性を持たせる演技と言うのを、毎話、毎話、実感させられています。

なんだろ・・・直田さん、元保育士さんとのことで・・・こー、子どもたちの純粋さに触れ続けてきたからこそ、海夢ちゃんのピュアさをあそこまでストレートに、自然に演じることができるのかなぁ、とすら思ったり。多分、関係ない、はい。

 

直田さんに関しては『『BanG Dream!』に登場する『Morfonica』でギターを弾いていた子だ!』と言う声もネット上ではちらほら見かけまして。で、その中には『変な言い方かもしれないけど、海夢の演技で、声優としての直田さんの演技力や魅力を知った』と言う声も見かけました。

いいなぁ。素敵なことだよなぁ。声優さんが顔出しで、キャラクターとして様々なパフォーマンスをすることには賛否両論あり、安易にそればっかりが増えるのもどうかとは、個人的には思います。

でもそのことでキャラクターを通して、顔と名前を覚えてもらえると言うのは大きなチャンスだし、そこから認知度が高まると言うのも事実だもんな~。

 

てなことで直田さん。あの癖のないお声。そして演技力。うーん、今後のご活躍が本当に楽しみな演者さんです。あと『その着せ替え人形は恋をする』2期やってね!

 

早見沙織さん

・・・ラストはこの方です。まぁ今更、別にこんな場末のブログで取り上げなくても、早見さんの演技力に関しては、多くのアニメファン、声優ファンがご存じのことでしょう。若手女性声優さんの中でもトップクラスの、変幻自在な演技力。そして透明感あふれるお声を武器に、毎クール、数々の作品に出演されている早見さん。

 

で。今期は『平家物語』の平徳子役で、私はその演技に触れているのですが・・・『平家物語』面白いですよね~。以前も書きましたが『面白い』にも様々な種類があると思うのですが『平家物語』の面白さには、静寂と寂莫が付きまとっているように、私は思うのです。

あれだけ動きのある平家の、あるいはそれ以外の、様々な人たちの生き様。あるいは時代と言うものを描いていながら、しかしそこにはどうしようもない、切なさを伴った悲しみや寂しさのようなものが色濃く、滲んでいる。そしてまた、平家一族の物語、その結末を知っているからこそ、栄華を誇った後に残された静けさのようなものも、そこに見出してしまう。

なんだけど同時、しっかり、あの時代を生きた人、懸命に、いろいろな思いを抱えながら生きた人、その姿を描いているから、人間ドラマとしての面白みもある。あの膨大な量の小説を、こんなふうに『アニメ』としてまとめて表現した、山田尚子監督の手腕には本当に驚かされるばかりです。

 

あと声優さんの演技もとてもナチュラル。実在の人物を演じられているからこその生々しさ、体温が伝わってくる演技だと思うのですが。

 

その中で早見さんの演技は、この作品のメッセージのひとつを、演技でもって、キャラクターを通して伝えている、そんなふうだと感じています。

あの時代、女性に生まれたことの悲しみ。そして時代に翻弄されて生きるしかない悲しみ。あるいは空しさ。それに心押しつぶされそうになりながらも、それでも、自分の人生を生きるのだと、強く思う健気さ。世界を憎みそうになりながら、それでも、自分の生きる世界だから、自分は憎まないと、言い聞かせるような切なさ。そう信じようとする気持ちの強さ。

いつの時代であっても、どんな環境下に置かれていても、人は、ひとりの人として生きたいと願い、そうしてきたのだと言うまっすぐな思いが、徳子演じる早見さんの演技から、ひしひしと伝わってくる。

 

それがもう、やっぱりどうしようもなく悲しいし、切ない。でも同時に、そんな徳子の姿に、言葉に、思いに救われたような思いを抱いている私もいる。

何と言うか、本当に平徳子と言う人は、女性は、こんな思いを胸に、懸命に、日々を生きていたんじゃないかとすら思わされるほどで、胸にぐっときます。

 

平家滅亡、そしてその中、徳子の命運は・・・と言うのは、この先、アニメでも描かれるでしょうが、まぁ、ほんとやるせないわな。そこに際して早見さんが、どんな演技を見せて下さるのか、いやいや本当に楽しみです。

 

と言うことで今回はこちらのお三方をとりあげさせていただきました。

が、毎回、書いていますが、このお三方以外にも、視聴しているアニメで素晴らしい演技を見せて下さっている声優さんには、ただただ感謝しかありません。

あなた方のお陰で、私は日々、感情の新陳代謝を行うことができていますよ・・・ありがとう、ありがとう・・・。

 

てなことで、明日は男性声優さん編をお送りいたします。よろしければ引き続き、お付き合い下さい。

 

ではでは。本日の記事はここまでです。

読んで下さりありがとうございました!