tsuzuketainekosanの日記

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個人的アニメ10年を振り返る~『月がきれい』

てなことで、今年2022年は、私が本格的にアニメを視聴し出してから10年目の年となります。それに合わせて、過去、視聴してきたアニメ作品の中で、個人的に、特に強く印象に残っているアニメ作品について振り返り、あれこれ語ろうと言う記事をお送りしております。

前回、初回は『キルラキル』をご紹介いたしましたが、2回目の今日、ご紹介するのは、がらりと雰囲気の異なる作品を語りたいと思います。

その作品とは『月がきれい』です。

 

はぁ~・・・もうタイトルをこうして書いただけで、甘酸っぱい感情が胸に満ち満ちていくわ・・・はぁ~・・・。

 

てなことで『月がきれい』です。2017年の4月から6月まで、全12話で放送されたオリジナル作品です。アニメーション制作はfeel.でございます。今年、放送予定の『組長娘と世話係』もこちらとGAINAの共同制作ですね。何卒、よろしくお願いいたします。

監督は『Angel Beats!』やアニメの『ダンガンロンパ』、『暗殺教室』『あそびあそばせ』など、数々のヒット作品の監督を務めていらっしゃる岸誠二さん。キャラクター原案を務めたのは『Vivy』のキャラクター原案を務められたloundrawさんです。

キャッチコピーは『わたしにとってそれは…まるで月あかり』です。

ああぁぁああぁぁぁ甘酸っぱいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!

 

『月が綺麗ですね』を『I LOVE YOU』と夏目漱石が訳した・・・と言われているのはそこそこ有名なお話だとは思うのですが、調べてみたらこれ、信憑性があるお話しではなく俗説らしいとのことで。

まぁ、そんなことはどうでもいいんですけど、要は『月がきれい』と言う言葉には『私は君を愛しているよ』と言う意味が込められている。そして直接、自分の思いを口に出せない時に『月がきれい』と口にすることで、暗に相手に思いを伝えると言うことなんですよ。ええ。

 

てなことでそうです。

この『月がきれい』と言うアニメ作品は、そう言う話なのです。

かあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ、甘酸っぱい!

 

物語の舞台は埼玉県川越市。とある中学校に通う小説家志望の少年、安曇小太郎と陸上部に所属する、ごくごく普通の少女、水野茜。2人は同じクラスになったことで、少しずつ、互いを意識するようになります。そして小太郎が茜に告白したことで、2人は付き合うようになります。

友情と恋愛の板挟み、将来のこと、そして自分の思いを相手に素直に伝えられないもどかしさ・・・そうしたことに戸惑いながらも、2人は仲を深めていきます。しかし茜が、父親の転勤で中学卒業後、千葉の高校に進学することが決定し、2人の関係は大きな岐路に立たされる・・・と言うのが、簡単なあらすじです。

 

小太郎は千葉翔也さん、そして茜は小原好美さんが演じていらっしゃいます。個人的には、小原さんの出世作と言えば、この『月がきれい』だな、と言う感じがします。

また茜の友人である西尾千夏役を村川梨絵さん、茜に思いを寄せている人望あつい陸上部部長の比良拓海を田丸篤志さんが演じていらっしゃいます・・・この2人のキャラクターも、実に物語を、良い意味でかき乱してくれるんだよ・・・。その他、東山奈央さん、筆村栄心さん、千菅春香さん、石見舞菜香さんなどが出演されています。

 

あらすじを見て頂いてもお分かりかと思いますが。

この作品、ざっくり言えば『中学生の恋愛と友情を描いた作品』なんです。はい。

実にありきたりな、今の今までも、そしてこれからもたくさん、たっくさーん描かれてきた、描かれるであろう題材がアニメで描かれているんです。

『そんなありきたりな題材を描いたアニメの、何が面白いんだ』と突っ込まれる方もいらっしゃることでしょう。

 

・・・違うんだよ。いや、そうなんだけど、違うんだ。

 

とにかく描写がめちゃくちゃリアルなんです。ええ。なので小太郎、茜と同世代の方も、そして私のようにかつてその年代を過ごした方にとっても、もう『あー、わかる、わかるわこれー』と共感しかわいてこない、そんなアニメなのです。その共感度合いが、もう、個人的にはこうした作品の中でもずば抜けているのが、この作品の凄いところだと私は思うのです。

 

小太郎と茜の、不器用故に純粋すぎる、もうもどかしすぎる、だけど一途に相手を思っている気持ちとか、もう、仮にも初恋くらいは経験している私ですら『あ゛あ゛ぁぁぁ』ってなるくらいの共感度合いだったし。

それ以上に、個人的に『うへっ!』と変な声が出てしまいそうになるくらいにリアル、と言うよりもはや生々しい描写だったのが、茜を取り巻く女子キャラクターの友情、その描き方!これはもう、リアル中学生の方は勿論だけど、それを経験されてきた方にとっては、共感しかない、恐ろしいまでの共感しかないほどの描き方になっています!

 

そしてですよ・・・やっぱり、やっぱり『ありきたり』と言われても、だからこそ、それを真正面から、丁寧に、丁寧に描き切ったのが、この作品の素晴らしいところ。

小太郎と茜の恋模様、その行方と言うのがね・・・もうほんと。

 

ほーんとに、染みるんです。きゅんきゅん来るんですよ、ええ。

なにせ『深夜の恋テロアニメ』とまで言われたくらいですからね。

 

ポイントとしては、小太郎も茜も、さほど口数が多いキャラクターではないんです。どちらかと言えばおとなしい感じの少年、少女。

そんな2人が!付き合うんですよ!

かっはー!ほんと、空気清浄機ですよ!2人の様子を見てるだけで、空間が浄化されていくんです、それくらいの清さ、尊さなんですよ!

 

初々しい2人!ピュアピュアな2人!

なのにっ!

『実は私も小太郎くんのことが好きなの』と言う友達、『茜、好きだ!』と言ってくる陸上部の主将、更には父親の転勤、『このままだと遠距離恋愛になっちゃう』と言う不安、そして将来はどうしたらいいのか、どうしたいのかと言う焦りにも似た気持ち・・・数々の困難が、意地悪にも2人に襲い掛かってくるんです。

 

ああぁぁぁぁぁぁっ!

 

はい(笑)

そうなんです。2人の恋愛模様を描きながらも、派手さはない、ないんだけど、ちゃんとアニメ作品として、物語としての起伏がある、それ故にちゃんと『面白い』のが、この作品の素晴らしいところなんですよねぇ・・・。

2人の『恋愛』を軸に、そこにまつわる様々な事柄も描いている。だけど2人の『恋愛』が軸であることは、絶対にぶれてないんです。ここが素晴らしい!

そしてそうしたいろーんなこと、いろーんな楽しいことや辛いこと、しんどいこと、悲しいこと、自分ではどうしようもないこと、そうしたことを経験した2人の、2人自身はそうとは気が付いていないかもしれないけれど『成長』が描かれている。その上で、だけどそれでも、自分の思いを貫き通そうとする、その強さ、いじらしさ、健気さが描かれていると言うのも、もう本当に・・・尊い・・・。

 

あとですね。この2人が主人公であるのは勿論なんですけれど。

他のキャラクターの日常や恋なんかが、ちょいちょい挟まれている、シーンとしては多くないんですけど、濃度としては決して薄くない、そんな具合で描かれているのも、この作品の魅力です。

特に小太郎と茜の恋を乱しに乱してくれる千夏と拓海、2人の存在、そして2人を演じられた村川さん、田丸さんの演技は、とても印象深いものがあります。この2人に共感すると言う方も、多いんじゃないかなぁ~。

あと個人的には、東山さん演じる担任と、彼女のことを『(先生として)好き』と公言している天然たらしの小太郎の親友、筆山さん演じる少年との関係性も好きだったなぁ。

 

さて。

物語の結末、小太郎と茜の恋の行方はどうなったのか、ですが。

これは当然ながら、是非とも、作品を視聴してご自身の目でご確認ください。

 

ただですね。遠距離恋愛、そして将来への不安。

そこに揺れに揺れた2人が、互いの思いを確認し合った、そのシーンは、ありとあらゆるアニメ作品の名場面と呼ばれるシーンの中でも、屈指の名場面、名シーンだと私は思っています。

思い出しても良い意味で鳥肌が立つし、ほんと、当時、リアタイで視聴した時には、泣いたこと泣いたこと・・・。

 

青春!アオハル!

 

またその方法と言うのが、良いんですよねぇ・・・。

小太郎だからこそ、小説家を目指し続けてきた、小説を書き続けてきた彼だからこそ、の方法だし・・・またあのタイトルがさぁ・・・思い出しても泣けてきた。

 

そして本作と言えば、EDです。

OPもEDも東山さんが担当されていらっしゃるのですが、EDではバックにメッセージのやり取りが流されるんですね。

その詳細は最終話で明かされるのですが・・・かっはー・・・尊死。

更にその最終話のED、ラストのラストに出てくる静止画は・・・もう・・・。

 

あぁ、尊い

尊い尊いしか言葉が出てこない。

尊い

 

てなことで『月がきれい』です。

恋愛作品が好きな方は勿論のこと、先ほども書きましたが、登場人物と同世代の方、また『かつて』その年代だった方も楽しめる、そんな作品だと思います。

ただやっぱり個人的には、ノスタルジィー的な味わい、そこからくるどうしようもない切なさ、もどかしさが半端ない作品だと思うので、私と同世代の方にこそ、視聴して頂きたい作品だなぁ、とも思います。

キャラクターデザインも、アニメらしさや萌えの要素、そう言ったものが少ない、とてもかわいらしい、あどけない親しみやすいデザインとなっているので、普段、アニメを見ないと言う方でもとっつきやすいかと。

そして小太郎と茜、2人を演じられた千葉さんと小原さんの演技の、もう瑞々しさ、不器用さ、一途さ、リアルさ・・・たまらんのよ。

 

作中では様々な名曲が、東山さんのカバーで挿入歌として流されるのですが。

その中、村下孝蔵さんの『初恋』も流れます・・・この楽曲が好きな方、この楽曲にピンと来た方、この楽曲リアル世代と言う方・・・絶対、この作品、ぐっ、ときますよ。胸にずくずく来ますよ。

・・・だから見るのです・・・『月がきれい』を見るのです・・・。

ノスタルジィーに涙すること、必至ですよ・・・見るのです・・・。

月がきれい』を今すぐ、見るのです・・・。

tsukigakirei.jp

てなことで公式サイトさんです。

是非とも、興味を持たれた方はアクセスしてみて下さい。

そして今すぐ作品を見るのです・・・。

キュンキュンして下さい・・・泣いて下さい・・・尊さに浄化されて下さい・・・。

 

ではでは。本日はここまででございます。

次回もお付き合いいただければ嬉しいです。

読んで下さりありがとうございました!